2025年4月10日木曜日

アドレセンス2、3話

2話も3話も重かったですが、例のワンカット手法のおかげで集中して鑑賞することができました。

2話と3話では繰り返し「インスタグラム」が出てきます。まるでインスタグラムが犯罪に加担しているかのようで恐ろしいですね。私はアカウントを持ってるし運用も一応していますが、まるで犯罪に巻き込まれませんw活用できてないとも言いますが。

そして主人公ジェイミーが「インセル」と呼ばれいじめられていたことが判明しますが、インセルってもっと大人たちが使う言葉だと私は思っていました。

13歳そこらの中学生がインセルも何もないだろうと。

しかし第3話の臨床心理士の女性との会話で、相手が女性だからということもあり(女性の年齢はおそらく30代後半〜40代前半くらい)、「僕はゲイじゃない」と繰り返し主張するジェイミー。この辺はやっぱり子供っぽいなと思いました。つかまだ声変わりしてないだろ。

ゲイだからって30代の臨床心理士がバカにしてくることはあり得ないからです。

臨床心理士は根気強く彼のホモソーシャル的主張に付き合いますが、何度も精神的均衡をかき乱されており、その複雑な心理状態には私も共感しました。

でもこのくらいの年齢の男子なんてこんなもんだと思います。私も中学の時の男子たちには呆れ返り、高校は女子校を選びました。あんなケダモノと次の3年も過ごさないといけないなんて拷問だなと思ったからです。私が中学校で一番いい笑顔で写真に写っているのは卒業式です!今でもあの開放感を忘れることができません。一粒も涙は出ませんでした。

ただ、私の時代はそもそもスマホがありませんでした。インターネットもありませんでした。私は大人になってもインスタでフォローしてるのが大半がハリウッドセレブのため、狭いコミュニティでぐちゃぐちゃすることがまずあり得ないので、本当に自由でラッキーだと思います。

今の時代はSNSで簡単に他人と比較できてしまうし、簡単に写真も送れてしまう。果たしてそれは本当に便利なことなのか?盗撮も多発していると聞きます。そしてAIによるフェイク画像やフェイク動画も大量に出回るようになりました。

13歳という年齢で一番きついのが、この時期は私も別の意味で宗教的に信じ込んでいることや、漫画やアニメに対するハマり方が今とは全然違っていました。つまり何かと「過剰に信じ込んだり、入れ込んだりする」傾向があるのがこのローティーンの特徴だと思います。ジェイミーも典型だと思っています。

彼は自分の評価を過度に恐れています。自分のことを醜いとわざわざ告げるのは、臨床心理士の同情をひくため。これは女子がよくやるやつですね。特に日本だと多いので、イギリスでもあるんだ〜と思いました。

この評価を恐れる気持ちは裏返すと「愛されたい!」という欲望です。

そして男性という性は、「女性に愛されたい」欲が強い。これは女性が男性に愛されたいよりも遥かに強い気持ちで、ジェイミーは対談中に何度も衝動的にブチギレます。特に最後はキツかったですね。

彼の心は自分への評価を求める気持ちばかり。臨床心理士が参った顔をして結構長い時間を取って気持ちを落ち着けようとしているのに共感しました。「ケイティーは死んでるのよ。ケイティーは、もう2度と戻ってこないのよ。」と何度も言っているのですがジェイミーは信じられないくらい無関心でした。


「インセル」は白人の異性愛者で激しく女性を嫌悪し、傷つける人たちのことを言うようです。「セックスの権利を主張する」は日本でも結構見るようになりました。最近Xにはこういう人が湧きすぎていて、見ているだけで憂鬱になることがあります。

ジェイミーたちが信じている80/20の法則は現実ではあり得ません。自称インセルの人たちが自分はデートしてもらえない、女に振り向いてもらえないと頑なに信じているが故に生まれた法則だと思います。実に偏った思考です。もし本当にトップ20%の男性にしか行かないのであれば、既婚者はもっと少ないし、早々に人類が滅亡している可能性だってあり得るからです。

女性は男性嫌悪でも殺人事件にまで至ることは極めて少ないと思います。私は男性がセクハラさえしてこなければ、攻撃することはまずないので、出社しなくてよくなってからはだいぶ穏やかな日々を過ごしています。会社でセクハラオヤジが出社してこなかった雪の日はとても幸せでした。

ですが男性のインセルは違います。彼らは出社できないことをむしろ怒るでしょう。俺のことを愛せというのが彼らの主張であり、愛されないとわかると非常に攻撃的になります。ドラマもそのまんまでした。私は、ジェイミーがどんなに「僕はまともだ!」と叫んでも、やはり病気だな、、と思うのでした。

この男性の怒りには私も何度か直面しており、命の危険も感じたので遺書を書いたこともあります。実際インセルが一番怖いのは、殺人を犯すところなんですよね。


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