2025年11月19日水曜日

SILENT HILL fについて(2)4ENDクリア

これでUFOエンド以外はクリア(本編クリア)となります。自分お疲れ様でした。

とても面白くて、特に雛子の選択や、家族との確執がどうなるか気になり全エンドやらざるを得ませんでした。

ここからはネタバレを含む感想と考察になります。


凛子と言う女

もっとも苦手なタイプです。雛子と似ているプレーヤーはみんなそう思うのでは?

そもそもですねぇ、正直なのはいいが女のプライドってものはないのかw

好きな男に何もかも差し出す?ハズレだったら手のひら返すだろ絶対w

あと、この手の「恋愛の土俵に上がってきて私と戦え!お前も傷つけ!」系は今まで結構いました。最初の彼氏にはこの手の派手なライバルがいて、なんでこんなに派手にアピールしてるのに彼氏を強奪できないのか?!とびっくりするくらいでした。ずっと私をものすごい恨んでいたようです。

こんな女と同じリングで戦いたくないし、そもそも異性をめぐって戦うとかバカらしくない?そういうのは男がやることでしょ。

あんたに振り向きもしない男をなぜ取り合う必要がある、ほら隙をくれてやるからさっさと強奪しなさいよ、ってずっと思ってたのにいつまでも彼がフラフラこっちに寄ってくるから、最終的には私が取った。

だけどさ、頼むからちゃんと強奪して。結局男が腐って捨てる羽目になっただろうが。


雛子の父親を許せるかどうか

父を許さなくてもいい、話を聞いてあげてくれ、と言うのが雛子の願いです。

ですが話を聞いても私はちょっとよく理解できないというか、まあ許せはしないと思いました。

この父親は、借金のカタに娘を二人も嫁に出し、結納金を受け取っています。

現代ではなかなか考えられないことです。

借金の理由は起業の失敗でしたが、私は前職で同じようなものを見てしまいました。友人と起業した社長が、同僚や仲間に愛想を尽かされ、どんどん社長の元を去っていくという現象を、なんと数ヶ月で目の当たりにしました。

私には精神的な痛み以外は影響なかったので良いは良いんですが、心身をすり減らして辞めていったそのご友人とやらは、子供や奥さんがいて、どうするんだろうと思いました…

以上のような理由で、「友人との起業には細心の注意を払うべき」「できればしないほうがいい」と言うのを学びました。

昭和だと難しい?そもそもですが、失敗しないようなプランを立てるべきだったのではないでしょうか。例えば資金が尽きても生活費は残るようにするとかね。

だから情けない父親でも、この種類はやっぱり許せないと思いました。娘の人生を台無しにする可能性が大です。

トドメは、「雛子はお金持ちに嫁いで安心だから、夫婦で温泉旅行に行こう」と言う手紙。いやいや、それさあ、雛子が結婚式逃げ出したENDになったらどうすんのよwやっぱりクズじゃない?


雛子の母親

旦那は私に頭が上がらないという母親。いや、それ、もっと早く雛子に言うてやって。

うちの母も割とギリギリまで免罪符みたいなの出してこなくてもう遅いよって思ったっけ、、

どうしても自分の母と重ねてしまうので、こちらも理解できない。


なぜ姉は仮面をかぶっているのか→もう別の家族の配下にいるから。他人ということ。

なぜ姉は死体のように見えるのか→もう他人だから、雛子の姉としては死んでいる。元の雛子にも死ねと言ってくる。彼女は今までのお子様雛子には興味がなく、愛せない、冷たい女となった。理由は特になく、「そっちの方が幸せだと思うわよ」だし、嫁になった雛子には突然の敬語。つまり他人。雛が子供の時は優しかったのに。確かにこんなにはなりたくないわな。


修と言う男

武器は必ずバットを持ってくる可愛い少年。

ネットでは修の薬が生理的に無理という女性が多いと聞きましたがどうでしょうか?確かに最初のエンディングは修のせいだし恐ろしいですが。

修が果たして寿幸に劣るかというと、あの子はクラスにいたらTOP3に入るイケメンだと思うので、あまり差はないと思います。それに性格もかなり優しい。修の欠点は優しすぎるところなので。私は、乙女ゲームとかでぶっきらぼうでドSな性格の男が好きって言ってる人は一生理解できないと思います…

狐エンドで「結婚を断って欲しかった」と言ってくる修はとても可愛いと思いました。

私の年齢くらいになるともう銀髪のイケメンには惹かれないというか、まあ外見と物腰くらいですかね。銀髪のイケメンがいいならセフィロスもOKになっちゃうじゃないですか、あいつやばいですよね。

それに寿幸との結婚式はおぞましいものがありますよ。

まず腕を付け替えられる。これは、家事を頑張れということなんでしょうか。(意味は明かされていないので推測)

焼印を押される。これは支配される奴隷になるということですね。

顔を取られる。これが一番怖い。自分を無くすということです。今後は「寿幸の奥さん」で、雛子の顔は必要ないということです。

なお「私は深水雛子?」という問いに寿幸は「君は私の雛子じゃないか」と答えます、これは雛子は苗字を捨てるという意味になります。穏やかに言われますが、君はもう深水を名乗ってはいけないよという戒めです。




寿幸さん

寿幸はずっと信用できないと思っていたんだけど、唯一言われて嬉しかったのが「そんな大変なものと戦って(背負って?だったかな)いたのか」くらいですかね。そう雛子の私の人生は大変だった。

だからこそ、何にも知らんと小さい時に助けてもらったってだけで、惚れただのと言われてもピンとこないし、親も不思議がっていたし、修も雛子本人すらも覚えていない。

悪い人ではないのだが、狐に憑かれているせいかどっか鈍感なんだよなあ。

あと申し訳ないけど結婚式がグロすぎるのに、「耐えてくれ」「もう少しの辛抱だ」などと言われても。

寿幸との結婚エンドはやはりグロかったですね、あの選択は失敗でしょう。

ただ、一途に想い、素敵な恋文を送り続けてくれる由緒正しいおうちの御坊ちゃまでおそらくイケメンだとわかっていたことから、当時の条件で言えば最強のお相手ではあるでしょう。雛子もメリットを意識していただろうし、手紙は嬉しかったでしょう。でも結婚の最大の理由は修がちゃんと止めてくれなかった、女扱いしてくれなかったことだと思います。



結婚するべきか否か

雛子の場合

寿幸が狐に憑かれたままの場合は明らかに失敗です。一生苦しむことになるでしょう。偽物の幸福を、合成食品のようにただ貪るだけの毎日、自分の人生とは言えません。
時折何か思い出して発狂しそうになったり自害しそうになったり、相手を殺しそうになって止められたりするんじゃないでしょうか。

そもそも結婚は向いていない可能性が高い

真エンドが示唆していますが、雛子は結局どっちつかずで結婚は向いていない可能性が高い。これは私もそうだろうなといまだに思っています。
私たちが夢見ているのは結婚ではありません。
やはり劇中にもあったように「信頼できる人と過ごすこと」ではないかなと思います。
それが異性かどうかは、わからないんですよね。

雛子の姉はモラトリアムを指摘し、はよ大人になれと急かしてきますが、やはり修の言っていた通り、雛子が言っていた通り、焦って出した決断は大体ろくでもないものなのです。

面白いなと思ったのが、狐エンドで雛子を奪い合う男たちを前に「私はモノじゃないぞ」と呟く雛子です。結婚を決めたにも関わらずまだ言っているのがとても彼女らしくて良い。

総評

まるで乙女ゲームをめちゃくちゃホラーに仕立て上げたかのような本作品ですが、私も男女の痴情のもつれやそれを取り巻く人たちの感情の渦に巻き込まれ非常にサイレントヒル的な体験をしたことがありますので、「恋愛はホラー」「結婚はバッドエンド」という構想は素晴らしいと思います。

人生40年以上生きましたが全ての恋愛は狂気の沙汰に終わりました!!!私が男に絡めば絡むほど、嵐のように空間が歪み他人が嫉妬で襲ってくる、まさにホラー。向こうから寄ってくる場合は最悪な化け物が寄ってきて周りも止められずむしろ助長、縁切り神社に強引に縁を切ってもらう始末!絶対向いてないww神に止められているとしか思えません。

まさに私にうってつけの作品だと思います!!!


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