2026年1月28日水曜日

アマプラで面白かった映画(14)「スマイル」

※少々ネタバレを含みますが、結末には触れないでおきます。


当時劇場で見ようか少し迷ったホラー映画です。

シンプルで、よくあるテンプレホラー映画なのですが、私が好きになれたのは以下の点。

・主人公が女性であり、母親との確執でトラウマを抱えていること。

・イット・フォローズや、「リング」と同じで、他人に移すことができる呪いであるにもかかわらず、主人公が自分で解決しようとしたこと。

笑顔そのものは単なる演出上必要なものという感じで、その笑顔は本人の笑顔ではなく、取り憑かれた証となります。

ホラーの傾向としては、おそらく低予算で役者がいかに「取り憑かれた」感じを演じられるかにかかっているような内容でしたが、非常に上手かったです。この辺アメリカ人って得意だなと思う。リアクションがでかい、叫び声がでかい、本気で叫ばせると日本人の数倍は叫ぶよな。

まず主人公が自分で解決しようとしたところ

ここはとてもよかった。

医者だからというのもあるかもしれないが、リングと違って彼女は一人で呪いを解決しようと試みた。一人でいれば、誰かに移すこともないだろうとの考えである。

取り憑かれたものは大量の幻覚を見る。そこに実は何度か母親が映っているのだが、我々は途中まで「どれが母親か」わかっていない状態で映画を見ているので、だんだんわかるようになってくる。

そして、誰にも移すまいと頑張る主人公の前に、過去のトラウマである母親が姿を現す。

この物語は、主人公が母親を見殺しにしたトラウマから立ち直れるか、を試される物語なのである。

私にもいろいろな確執があるし、結局は母親をあの世に送らねばならない日が来る。だがどうしても愛せなかった、好きになれなかった場合はどうだろうか。主人公はそれを上回るような、嫌悪感と恐怖を母に抱いていた。


トラウマにつけこむ「悪魔」

トラウマにつけこむ悪魔といえば、「ヨハン・リーベルト」を思い出す。あいつは私の好きなキャラクターが酒飲みの母親を見殺しにしたことを調べ上げて、まるでゆするかのように、マルティンを揺さぶってくる。相手が隠し持っている過去のトラウマ、罪悪感を苗床にして彼らは蔓延るのだ。

しかも途中からわかってくることだが、凄惨な自殺や殺人を誰かに見せることで、それは伝染していく。つまり「トラウマを植え付けていき、毎回誰かを死に追いやる」を繰り返すというとんでもない悪魔である。これは元は人間なのかもしれない。トラウマがどれだけ人を狂わせるか、「彼」はよくわかっているのだ。

ここから先はまるで「サイレント・ヒル」のような展開になる。

サイレントヒルの主人公たちは皆、過去にわだかまりや罪悪感を抱え、サイレントヒルにやってきて、その罪悪感と向き合い、贖っていくのである。

サイレントヒルfの雛子は、実は過去の追体験をしており、彼女自身は高校生ではない。彼女の思い出の中で生き、記憶にある同級生の言葉「裏切り者」などが彼女を責めるという設定だ。最初はそれがわからないので、なんで最初から裏切り者と呼ばれているのか、大層困惑したものだ。

主人公は過去のトラウマと戦うことで、悪魔をやっつけようと試みる。これはすなわち、彼女の過去の罪悪感と戦うことだ。

彼女はそもそも、わざわざ実家を壊さずそのまま保管しており、映画の中で「早く土地にして売っちゃいなよ」と言われている始末である。

つまり過去から全く立ち直れていない。


果たして彼女は自分のトラウマと戦って打ち勝つことはできるのか?

結末はぜひ自身の目で確かめてほしい。


海外の悪魔ものは正体がわからずじまい、ということが大変多いのだが、

この作品がいいなと思ったのは、「トラウマが伝染する」のは現実に大いにありうる話だからだ。つまりこれが悪魔や呪いじゃなかったとしても、全然成立するものである。

だからあなたが、もし、誰かが凄惨な自殺をするのを見てしまっても、決して真似をして後を追ったりしないでね、と言いたいのかもしれない。

それから余談なんだけど、実はサイレントヒルfとそっくりのシーンがある!顔をアレするシーンである。

もしかしたら竜騎士07さんはこの映画を観たんだろうか。ちょいちょい似ているような感触はあった。


2026年1月4日日曜日

新年恒例ステイサム映画「ワーキングマン」

ワーキングを名詞にしたら「ワークマン」になるということで日本でも相変わらず期待値が高かったステイサム正月映画である。(なお形容詞は「ワーキング」の方がもちろん正解である)

いつもと同じ、恒例のステイサ無双映画であったが、今回はちょっと構成が中弛み風で、甥っ子から鼻風邪をうつされた私は酸素欠乏気味で、途中で一瞬寝落ちした。

なにしろステイサムが強すぎるので、ほとんど敵に苦戦しない、イコール、あっという間に戦いが終わってしまうから、尺が持たないのであるw

元軍人のイギリス人で、今は現場監督のような仕事で現場に出ているという設定のため、労働階級出身のステイサムのイギリス英語は普段のステイサムを見ているようでファンとしては大変喜ばしい。

ただ、残念ながら現場で工事用具振り回して戦うのは序盤のみである。流石に仕事場を荒らすのは程々にしておかないとね。

上司の娘さんを救出すると決めてからはまるで諜報員かのように丁寧かつアクティブに捜査を始めるステイサム。しかしこの敵軍団が多すぎるのとイマイチなキャラでもあった(まあ、映えるといえば映えるんだが)。

個人的に称賛したいのが、この誘拐された娘さんというのが途中から異様に強いことが判明し、人殺しも厭わなかったところであるwダメだよ〜人を殺しては〜と言いたいところだがやらなきゃやられちゃうんで、、、、、、

ステイサムは相変わらず強いんだけど今回、とにかく正確な動きと、止め方が本当に毎回だけど、上手い。なんというかダンスや、「格闘の仕方VTR」でも見ているようである。ステイサムが理想的な体格をしているからというのもあるかもしれないが。脚が長い!!

また、ボスのところに潜入捜査する時はスーツが必要になり、ちゃんと仕立てたものを着ていくので、今回もまたまた外さない、「スーツステイサム」が拝めるぞ!

ヘルメットにネルシャツ、お馴染みのニット帽に戦闘服、テーラードスーツと、あらゆるお着替えも楽しめるステイサム映画だが、極め付けは・・・・

パパステイサム

可愛い8歳くらいの娘さんがいる設定だ。

娘さんと会話する時は電話越しでもいきなりニッコニコ。ものすごい身長差なのに対等に会話する姿が微笑ましい。ファミレスでお互いでっかいパフェを頼んでいて可愛すぎた。

ああ私の父親もステイサムだったら・・・・否、あの年齢だと旦那か。

リーアムニーソンは父性ナンバーワン俳優であるが、ステイサムもそろそろ二番手に入ってくるだろうか。

とりあえず新年一発目として英気と殺気を養うには最高の映画であった。今年もステイサムのようにクールに間違うことなく確実にトドメを刺していきたいと思う。