きっかけはまたもや小島監督のツイート(というかリツイートだったんですが)。
なんと榎木さんが主役の吹き替えってことでびっくりして、監督の評価も高かったので、ちょいと見てきましたよ。
私が初めてスパイダーマンを見たのがトビーマグワイアバージョンで、その時例の変な友人が超・情緒不安定になってて手を握ってあげながら映画を一緒に見ました。側から見るとどういう関係なんだよって感じですが、あくまで友人です(笑)。
そん時のスパイダーマンは勧善懲悪のテンプレシナリオで、はっきり言って「マーベルはやはりこのレベルなのか」というがっかり感がありました。トビーが超美青年だからなんとかもってたって感じでした。
今回のスパイダーマンはもう全然違ってて、ノリもテンポも良いのにアホになりすぎず、真面目な考えさせられるシーンもたくさんあり、結末に関しては「意外」という感じもあり、よく練られている脚本じゃないかなと思います。
ネタバレは極力控えますが、心配な方は読まないでくださいね!
やはりスパイダーマンって小柄でちょっといじめられたりいじられたりするいまいちパッとしない男子というイメージで、今回も例にもれずって感じなのですが
今回のピーターがよかったなと思うのは、トビーの時に比べると
自信満々、やる気満々で、上昇志向が強く、頭も非常に良いところ。
要領もよくてピンチの時でも多少の冗談を欠かさない。
だけど、やっぱり挫折に挫折を重ねて、2回くらいドン底まで落ち込むんだけど
その度に、なんとか立ち上がってくるところがいいなあと思いました。
特にアイアンマン(なんであんなにドSなのかって何度か思った)のセリフがアツいですよね。
「スーツが無いとだめなら元からだめだ」
という言葉。
私はピーターが散々泣き言を叫んだあと(ここの榎木さんの演技はなんか好きでした。真に迫ってて)、その言葉を思い出してなんとか立ち上がるシーンがとても好きです。
あと今回のピーターって特に切ないな〜と思います。
15歳にしてご当地ヒーローを成し遂げる為に周りには正体を明かさないというなんとも言えない孤独感。
結構周りを巻き込んでしまって、自分が大切にしている人も傷つけてしまったりして。
でも正体は明かせなくて、声をかけることしか出来ない。
せっかく好きな女の子とパーティーに行けても、結局自分の信念を優先させてしまうピーター。
まあでも男子はそれでいいんじゃないかな。というのが私の結論です。
昔いた上司が晩婚だったのですが、仕事を優先させていたせいでリアルに「私と仕事どっちが大事なの」って言われて振られてたそうです。
でも恋愛を中心に人生を設計してしまうと人生崩壊すると思うんですよね。
基本的にそれはサブでしかありえなくて、
心の支えでしかなくて、大事なのはあくまで仕事をして生きて行くことだと思います。
友人が情緒不安定だったのは、自分の力で稼いだり生きて行くことが出来ない子だったからなんですよ。
だから結局恋愛中心に人生を生きちゃいけないと私は思います。
もしその時うまく行かないならそれまで。そこで無理に合わせたら延々と無理しなければいけなくなると思います。
多分このお話って、ピーターがもっと活躍したいとか、あれやりたいこれやりたいと思って色々失敗を重ねて、
結局自分はどうしたいのか?
どう生きて行きたいのか?
というところに落とし込んでいく話なんだと思います。
15歳の少年の話だけれども、大人になった私にも通ずるところがあって
なんかうまく出来てる脚本だな〜と感心しました。
むしろ15歳でこの考え方に至るにはちょっと重すぎると思うんですけれども。
ただ、この年齢くらいから、確かに将来どうしようっていうのはいつも考えてましたね。
大学行きたく無いと思うピーターの気持ちもわかるし。
大学生になっても、嫌いな授業から堂々と抜け出したこともあったし。
通ずるものは色々あったなと思います。
そういう生き方って孤独でつらいなと思うことが多いんだけども
ものすごい危なっかしくてハラハラするんだけども、
それでも自分に正直に生きようとするピーターを見守りたいなと思わせてくれる
そんな感じの作品だと思います。
あと榎木さんの演技はすごく楽しませてもらいました。ピーターがすごくくるくると表情が変わるし、よう喋るし、早口だし、冗談言いまくるのですごいセリフ量だなと思いました(笑)
個人的にはやっぱヒロインと喋ってる時のピーターがいいかな〜真面目で可愛い。
突然しっとりして照れ出す感じとかすごくいいですね。
あと助けてくれた時の「大丈夫だよ」とか最高ですねw
あとギャグだったらボイスチェンジャー使って脅しをかけようとしてたシーンがなんかめっちゃツボりました。脅しが通用しなかったあとがめっちゃおもろい。
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