2020年11月15日日曜日

「黒い家」という映画

 昨日の「世にも奇妙な物語」で大竹しのぶさんが怪演を見せて大好評でしたが(私もああいう悪役はかなり好きなほうですw)

「黒い家」の頃からサイコパス演技が上手いという定評があったそうなので、さっそく観てみました。20年前の映画。わたくし、若かったわあと思い出しながら観ておりました。スマホはもちろんない時代。MacはPowerMacか、eMac一体型のでかくて重いやつ使ってました。eMacは今思うとレトロSF風のおにぎり型のかわいいパソコンでしたが、それでアドビのソフトを使いこなしていたので、性能は悪くなかったです。むしろああいう形がリバイバルしても良いのでは。

テーマは一言で言うと、「大竹しのぶさんに果たして勝てるのか」が主なテーマですね。

あの明石家さんまさんですら、あの人は怒ると怖い。はっきり言わへんねん…と漏らしておりましたが……

サイコパスなので、どう見ても普通じゃない感じが最初から漂っており、しゃべり方は日本語は通じるものの、どこか浮世離れした感じの女性。おばちゃんの年齢なのにボディコンな服装をしていて、だけど髪の毛はぼさぼさ。顔と声はかわいいのに……一体、どっちに振りたいんだ、という掴みどころのないいでたちと性格。

大竹しのぶさん演じる「幸子」の家に恋人を探しにいく(おそらく拉致監禁されているため)あたりがめちゃくちゃ怖くて、その後もしばらくたって幸子が突然復讐しにきますが、窓からボーリングの球が飛んできた時には爆笑でした。爆笑だけど怖い!!!!

だって次何が飛んでくるかわかんねぇもんwww

何が起きるかわからないという点では非常によいホラー映画だと思いました。まあなんでトイレに金魚入れてるのかとか、不可解な点はあったものの、ちょっとした効果音とか、映像が突然止まったり切れたりする不快感による怖さみたいなのは、面白くていいんじゃないですかね。

ラスボス幸子との戦いはかなり長くて「やったか!?まだ生きてるのか!!??」みたいな感じはすごく個人的には面白かったですが、幸子があんな性格になってしまったかわいそうな幼少期の描写とかもっと入れないとマジでただのサイコパス映画だと思いました。

その点はちょっともったいないかな。(とは言え、子供の育て方間違えるとあんなになるんだから子育ては大事ね!)

でも大竹しのぶさんが包丁を垂直に持って階段を這いずりながら登ってきたらすごく怖くないですか?追い詰めた時に立ち上がってすごく嬉しそうに笑うんですよ。ラスボスとの戦いで大竹しのぶさんがしゃべったセリフはその幼少期の思い出程度で、あとは「シャアアアアア」って蛇かなんかみたいな息を吐いているだけです。

ホラー映画観てドキドキしたいわ!っていう人にはおすすめできると思います。
しかしまともなミステリー映画が見たいとかだったらおすすめはできないかな!かなり気分悪いしww

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