ひたすらギャグとブラックジョークが続く犯罪系?ドンパチな映画。
ファンタビが公開されているのにも関わらず、こちらを先に観に行った。
理由としては、ファンタビは大作なので、しばらく放っておいても観れるから(笑)
私は、これに前作があることを知らず、ずいぶん長い名前だなと思っていた。しかし、続編としては秀逸なネーミングセンスだとは思わんか。
しかも、ろくに宣伝もせず(笑)、観たのはYouTubeの予告編一個だけ。しかし、すごいキャスティングだ。ライアンレイノルズ、サミュエルLジャクソン、アントニオバンデラス、モーガンフリーマン。
アカデミー賞狙ってるわけでもあるまいし、そんなに大御所ばっか使っちゃって大丈夫なのか。
しかし、私はこういうそれなりに贅沢に金つかってそれなりにバカやってあっさり終わる映画が結構好きで、フリーガイもそんな感じだったと思う。フリーガイの方が良心を感じたけど、この映画はバンバン人が遠慮なく死にます。
キャラクター別に語ったほうが圧倒的に面白いのでそうしてみます。
主人公マイケル・ブライス(主にブライスと呼ばれることが多い)
ブルースウェインが同情しそうだが、幼い頃自分のせいで母親が死んだと思い込んでいる。繊細さを抱えており、優秀なボディガードであるにも関わらず失敗がトラウマになり、仕事を辞める決意をしたところから始まる。
しかし、幼い頃の事故までもがひどいギャグで、笑っていいのかわからない。私は性格が悪いので笑っちゃうんだが。
シートベルトに異様な執着を見せる安全派だが、よくある物語の中盤でブチギレてシートベルトをつけなかったことにより事故って飛び出す。
そういう笑っていいのかよくわからないギャグのオンパレードなんだけど、映画そのもののテンションとしては、もう最初から誰が死んでもギャグみたいにしか感じられない。
フリーガイでゲームのキャラクターになって車に跳ね飛ばされるのは安心して笑えるが、今回は生身でなんども跳ね飛ばされ、大体生きてます。
だけど実をいうとブルースウェインと同じで、父親離れするとか、精神的に強くなるとかそういう話だったりする。その辺の繊細さや切なさみたいなのは、大事にしたいところ。
ソニアさん
ラテン系のお姉さん。非常にアクティブで血の気が多すぎる。
仕事を辞めるぞと決意した主人公が、よく西洋人がやる「ビーチチェアの上でグラサンかけて読書」を始めようとしたところ、ソニアの銃撃戦に巻き込まれる。
もうそこからはあまりにも強引すぎる展開なんだけど、どういうわけか映画全体の雰囲気として激しいバトルに楽し気で楽観的なBGMをつけてくるので普通に楽しかった。
強烈な下ネタを含めた真剣な不妊治療の話をよくする。笑っていいのかわからないと思うかもしれないが、たぶんこれは今回のメインテーマであり、あんまり真剣にとらえてはいけない。不妊治療もギャグなのである。
この女優さんはもっと評価されていいと思うけど、ハウス・オブ・グッチにも出るくらいだから、それなりに有名みたいですね。暴力的だったけどかわいかったです。
ダリウス・キンケイド
サミュエルLジャクソンが演じる最強で情け容赦のない殺し屋で、そりゃもうゴミを捨てるかのごとく人をヘッショしていく。 彼のアキレス腱は嫁の「ソニア」である。そう、不妊治療は実はソニアとの問題であり、よくある、男女のどっちが問題で子供ができないのかですれ違いが生じており、その辺は不妊治療で個人的に傷ついていない人だったら笑って観れると思う。
冷血漢に見えるけど、奥さんは大事。酒場で荒れてみたものの、ブライスほどひどくはないのがちょっと笑えました。男の哀愁みたいなものを感じました。
アリストテレス
アントニオがバンデラスしている素晴らしい悪役だ。
アンチャーテッドでは素晴らしい演説をしたあとあっさり消えてしまうが、今回は割としぶといぞ!
しかも失恋した傷をひきずってセクシーダイナマイトだし、美しいし、声が最高だぞ。アントニオにバンデラスしたい人はぜひ観に行こう。
これ以上素敵な悪役は、昨今なかなか……。
モーガンフリーマンの役名がちょっとわからんのですが(笑) 役割を言ってしまうとネタバレなので控えます。
モーガンフリーマンが出てきただけですっごい画面が引き締まり、謎の感動すらありました。彼の存在感っていうのはすごいですね。バンデラスがカリスマ性を持つ悪役だとしたら、モーガンフリーマンはいるだけでアカデミー賞っぽい重鎮感があり、画面に愛があふれ出す!という感じです。
なんとなく選曲とかも(エイスオブベイスとか)それ、懐かしい!と思っている世代向けだと思うので、20代だとちょっとわからんと思いますが。パーッと笑いたい人にはうってつけの映画です!!
映画館のどっかでたまに声出して笑ってるおっさんがいたのですが、今作に関してはマジで許しますww
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