実はギレルモ・デル・トロ監督のことをよく知らず、初めてちゃんと知ったのはおそらく「デスストランディング」ですw
小島監督が好きならきっとクリエイティブな人に違いない!と思って観てきました。
全体的な感想としては、やはりクリエイティビティのレベルが高いなという感想です!映画をつくるために生きてる人なんだろうなあ~という感覚。いいものを見せてもらってる感覚。
衣装や舞台や印象的な小道具のディテールなどのこだわりを感じましたが、それが主張しすぎず綺麗に画面におさまってる感じですね。わざとらしさがないのがいいなあと思いました。
ただ、ギレルモ・デル・トロ監督は結構残酷なシーンでもがっつり見せていく。マットリーブス監督は必ず残虐なところをぼかすのですが(それが彼の優しさでもあり、好きなところでもある)、ギレルモ・デル・トロ監督はがっつりいくよ!ってな気概を感じました。そしてそれは脚本そのものにも反映されてるなって感じがしました。もう、途中からオチが見えてくるんですけど、躊躇なく残酷な世界にひきずりこんでいく。
ホラーやサスペンス映画っていうのは、残酷かどうかでまず二分されると思うんですけど、その残酷さも、ビジュアルが残酷なのか、メンタル的に残酷なのかでさらに二分されると思いますが、この作品は両方取りにいっちゃうよ!っていう感じがしました。
なのでまあ、あんまりいい気分になる映画でもないし、エモくて泣ける話でもないんですけど、ビジュアルがとにかく美しくて、ぼーっと観れちゃう感じですね。
今作品は、役者のメンツがすごいなというのも観に行った理由なのですが、期待を裏切るどころか大幅に上回る、役者の魅力を限界以上に引き出している作品だと思います。その点では観に行ってよかったな~と思っています。
ブラッドリー・クーパー
やはり超・イケメンでした。 ハリウッド映画業界、たくさんのイケメンがいるものの、今のところ私の中では現役で一番ハンサムなのは彼だと思います。でもこれは、好きという意味ではないです。客観的に見て、造形がめっちゃ美しいと思う。
あと、彼は決していい人を演じることばかりではないですが、今回も美しくも悪い男です。そういう役もやっちゃうのがすごいと思う。
ルーニー・マーラ
彼女今回も素晴らしかったです。ルーニー・マーラのファンだったら話がえぐくても行ったほうがいいかもしれません。可憐で可愛らしいのに、時々ドスの効いた低い声になるじゃないですか…あれがかっこいいんだよね。彼女は。話を通して色々な衣装で現れるのも素敵でした。
ケイト・ブランシェット
この人の魅力はとどまることを知らんのだろうか。歳を重ねるごとに美しくなってませんか?今までで最強に美しくて、最高に怖かったです。メイクも衣装も完璧で、さらに仕草がすごい!
脚をそろえて斜め横に流して座るのがあそこまできまる女優がいるだろうか。ハイヒールでの歩き方も完璧だ。
あと芝居も完璧なんですよね。発声が美しい。スタンとは、ひたすら駆け引きをする相手なんだけれども、感情を隠したり見せたりにじませたりと、芝居が細かい。なんかもう天才。
どうやったらああなれるんだ。なりたいと思っているわけでもないんだけど、やっぱりあこがれずにはいられませんでした。
ウイレム・デフォーに関しては言うまでもないです。脇役のプロ。完璧でした。
しかしやはりすごいのはラスト。ラストのブラッドリー・クーパーのあの笑い。かなり尺を長めにとってるんですけど、ギレルモ・デル・トロ監督は、普段は、尺短めにしてどんどん切っちゃうんですよね。ギリギリセリフが終わってすぐ切ったりする。なのに最後の笑いのところはブラッドリー・クーパーをドアップにしてたっぷり笑わせる。
なんかいいものを見せてもらいましたよ~。色々参考になるというか。
すごい暗い話なので、あんまり、デートとかにはおすすめしませんがww
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