2022年3月27日日曜日

ザ・バットマン2周目行ってきました

初回でブルース・ウエインが期待以上のキャラクターだったため、ぜひもう一度あの複雑なストーリーも含め観たいと思い。今回は通常上映で観てみました。

通常上映でも十分堪能できますが、やはり黒味が足りないですねw

ドルビーが解像度200くらいだったら通常が96とかそのくらいかなあと感じました。多少明るくなるのかなと思ったけど変わらなかったので、ドルビーシネマが一番効果的かなあと。字幕がやはり目立ちすぎてたので。

ブルース君を観察したかったので、なるべく字幕は観ないように心がけました。結構芝居が細かいんですよね。照明もちょうどいいところに当たっているので表情を観察しやすいようになっていますね。

また、監督の指示もあると思いますが、「20年前に親を殺された時の少年の面影を残す」という実に難しい芝居をパティンソン君はやってのけていると思います。設定上30歳のおっさんになりかけている青年の中に、とても純粋な魂が宿っていて、それはいつも焦燥感に突き動かされており、精神薄弱な感じがよく表現されているなと感じました。

受け答えのセリフを言うときに、なんか時々どもる時があったんだけどそれはわざとなんですよね……。ブルース本人は、メンタル的にはほとんど成長できていない。

しかし、バットマンに変身すると一切その挙動不審が無くなって、自信のあるてきぱきした喋り方に変わる。これは単なるコスチュームの変身ではなくて、やはり傷ついたブルースの身代わりになっているのがバットマンの人格なんだなと思いました。

ストーリーの細かいところは今回大体補完できたと思うけど、初見だと話が結構込み入っているのでブルース君の表情や心理の観察が追いつかないんですよね。うわー落ち込んでるとかそのくらいしかわからない。けどあれは、彼の中で20年前の傷をえぐられる事件なんですよね。それを加味して観察すると結構痛くて感情移入できると思います。

 

リドラーの報酬:本編未公開映像

さて!ネットではザ・バットマンの本編未公開映像が「リドラーのなぞなぞを解くと観れる」のですが、早々にYouTubeで公開されてましたね(笑)

映画公開前からリドラーがずっとネットでなぞなぞ仕掛けてきてたんですけど、えらい難しいんですよね、全然わかんねぇ。仕事の休憩時間にも画面眺めて散々考えてたんですけどなんかインスピレーションを要求される質問ばっかりで「ふわぁ…」ってなってましたw

その映像というのはバリー・コーガンの某キャラクターとバットマンの会話のシーンで、本編が3時間近くあることもあり、監督が冗長と判断しカットしたようです。確かにメインヴィランとぶつかってしまうこともあって。

キャラクター名はネタバレなのでここでは書きませんが(笑)DCでは超重要キャラクターです。吹き替えは内山昂輝さんです。これも気になるところですが!私はブルーレイディスクを買う気満々なので、そこで吹き替えも堪能したいと思います!

そしてこの映像で一番私が感激したのは、そのディテールですね~、リーヴス監督の好きなところはディテールの細かさかな!

髪型、皮膚の具合、爪に入り込んだ血の跡など、今までのキャラクターになかったディテールをかなり作りこんで、要所要所でアップにして見せながら会話を進める。見た目のおぞましさも、今回のホラーテイストなバットマンにピッタリです。今回のバットマンが面白いのは、「恐怖」の表現が結構重要視されていて、全体的にホラーテイストが加えられていて、ホラー映画としても楽しめるところだと思います。

また、この短い映像の中でもこのキャラクターの頭の良さがうかがえます。リドラーもかなり知性が高い。今回のバットマンは全員知能が高くて、知能の競争になっているところもいいですね。 頭のいいヴィランに自分のことを見透かされそうになり、逃げるバットマンもちょっとかわいいですね。これはブルース本人の問題なので今回は仕方ないのですが。

アメリカでは結構ヒットしてるみたいなので、次作にこのバリーコーガンのキャラクターはぜひ出して欲しいかなと、、ここまで作りこんで出さないのはちょっともったいないですよね・・・。


リーヴス監督がとても素敵だなと思う動画

最近日本語版で公開された公式動画ですが、パティンソン君の驚くほどの透明感(彼の変幻自在な雰囲気は本当にすごいと思います)、そしてリーヴス監督の優しさが伝わる動画です。

監督、キャラクターを時々撫でてるんですよ。超かわいいし、愛を感じます。

監督はきっとこの作品にすごく愛情を込めたんだろうなって感じます。それは主にブルースに注がれていて、主人公を掘り下げるという意味で非常にいい作品となっていますが、他のキャラクターもそれぞれの役者の工夫や主張を聞いて活かしたんだそうです。

でもやっぱ、ラストですね、ラスト周辺のおだやかな雰囲気は秀逸ですね、一周目は普通に泣きましたが、2周目は一生懸命観察してました。一般人がどうバットマンにリアクションを変えていくかってところが、見どころだと思います。

そして、サントラのバットマンのテーマは暗い恐怖を感じさせるテーマからとても優しくて悲し気なテーマに変わっていくところがありますが、映画を観たあと聞いていたら、何を言いたいのかわかる気がしました。あの悲しくて優しい感じがブルースのテーマなんだと思います。

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