以下、ポイントを押さえて解説していきます。
映像美
非常に映像がよかったです。大画面に広がる何もない戦場、川に舞い散る桜の花びら。
けがをした戦友を抱きかかえるシーンでは火の粉が綺麗に舞い、
暗闇の中壊れた街を走り抜けるときは、時々照明弾が当たり。とにかくコントラストが美しいですね。
この映像を撮った方はかなりの計算をして撮っていると思います。
戦争なのに汚い映像と言えないのがすごいと思いました。
臨場感
特に色気もないオープニングでいきなりふたりの兵士にミッションをくだされますが、急ぎの伝令のため、最初から爆速で進みます。とにかく急いでいるので、何が起きようとも「立て!進むんだ!」の一点張り。
戦場ってのは、人以外にも恐ろしいものがたくさん転がっています、しかもあろうことか飛行機が落ちてきたり、ハプニングの連続。
また、リアルお化け屋敷のような暗闇のクリアリングがドキュメンタリーのようで、怖すぎて臨場感がすごいです。
特に怖かったパートはたくさんあるのですが、代表的なのが、
序盤のドイツ兵がいなくなったはずの基地。
誰もいない空き家。
そしてやはり怖いのがスナイパー!橋を渡ってたらいきなりバーン!CoDあるあるですが。
最後の方は後ろからドイツ兵に撃たれながら全力疾走!!!!
そりゃ主人公泣きますわwwww
没入感
まさにコールオブデューティー、実写版!ゲームのように淡々と進んでいきますが、行く手には死体や、有刺鉄線、塹壕、空き家や川、壊れた橋など、様々なステージが用意され、まったく飽きません。
また、それぞれのステージに対して、カメラが売り文句通り、密着ドキュメンタリーのようにくっついてきますので、ゲームを体験しているような気分になります。カメラが近いんですよね。
とにかく怖いw
音響
BGMが地味だけど恐怖感をあおっており、また、あるあるですけど理解できないドイツ語が怖い!!!どこか遠くから、謎のドイツ語が聴こえてくるんですよね。
うるさすぎない爆音もちょうどよくて、バランス取れてるなあと感じました。
また、途中で突っ走るのをいったんやめて歌声を聴くシーンがあるなど、メリハリがあって上品です。
わかりやすくシンプルな脚本
ミッションが非常にシンプル。重要ではありますが。手紙をカンバーバッチに届けるだけなんです。ですが、徒歩で届けるしかありません。途中でコリンファースが車で拾ってくれるのに、結局道路にトラップやらなにやらで、主人公はまた徒歩を選択します。
戦争ものでありながら、主人公たちは伝令のため、特に戦う必要はありません。
なので、必要以上に内臓ぐちゃーとかがないのも、クリーンでうまいと思いました。
憎しみや、怒りとは無縁な、ただ使命感で突っ走る、さっぱりとした話に仕上がっています。 戦争ものとして非常にいいと思います。とても謙虚な脚本ですね。
無駄がない!
エンディングにもオープニングにも一切無駄無し。戦場だからか、冗長な伝達経路であるものの、会話自体はシンプルですし、余計な感情もありません。
でもすっきりすべてに片をつける。そんなシンプルな構成がよかったです。
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