本音を言えば一作目が最高。あの時の感動は忘れてない。
だけど今回のIMAX上映、期間がかなり短いようでショックだ。1作目は見逃した。そもそも、台風がクリーンヒットして映画館が閉まっていたのである…。
二つの塔はちょっとなかだるみしていて、3作目の方が個人的には好きかなあ。
1,3、2の順で好きかと思います。
今回不思議なことに、映像の良しあしよりも、LOTRに託された哲学のほうになぜか感動していました。
例えばセオデンが悪い部下にコントロールされて大事なものが見えなくなっていて、そこにガンダルフが来て気合の魔法で(笑)開眼させ邪気をはらうシーンがありますよね。あれは前に見たときもとても好きでしたが、映画館で観るととてもよく演出が設計されているなと感じました。
誰かにささやかれた悪意(SNSなどもそうですが)を手放して、自分の意志を取り戻すというコンセプト。基本的には「自我が自由であるか?」を主題にしていると思うのです。娘のエオウィンも「檻に入れられるのが一番怖い。戦うことも死ぬことも怖くはない」と言っています。
しかしなんでだろうか、大画面だからか、ガンダルフが「老人から杖を取り上げるんかい…」とぼやいたあとほんのわずかな隙にアラゴルンにウインクして、アラゴルンがニヤ…と笑うのですがその一連のシーンにキュン死しそうになりました、かわいいよガンダルフ。
年取って思ったこと(今までとの違い)
英語意外と簡単だから字幕いらんな。
アラゴルンは今も昔もやはり美しい。汚い格好しているのになぜなんだ。ヘアメイクとか完璧だ。とにかくクーーーール。
レゴラスは今見るとめちゃくちゃ子供っぽいww少年エルフか。
ガンダルフは安定していた。それにしてもこの人はもう人間じゃないですね。
アンディサーキスがゴラムの声を機械を使わずにやっているのが今でも信じられない(たま~に地声が混ざってるのがまたいい。人間から堕ちた設定だから)。
IMAXリマスターの謎
リマスターがきちんとされているシーンとされていないシーンがあり、明らかに手作り感があったのだが、あれの差異はどっから原因が来ているのだろうか。
合成やCGがどうしても劣化する感じがあった。ホビットの身長差を合成でごまかす場合の合成感。また、ゴラムのCGはやはり2022年現在のCGに比べるとかなり劣る。劣るといってもキャラ造形がすごいので納得いってしまうけど。
ただ、モブキャラCG群像は意外と今見ても違和感ないんだけど、「普通、なにか突進してきたら逃げるだろ」というロジックがおかしいところはあったw
ナズグルや、オークの表現はあまり違和感がない。悪い生き物をつくるのが上手いよね…
キャラクターのアップは綺麗にリマスターされている。
特にアラゴルンやレゴラスのようなイケメンキャラはとてつもなく美しいので、初見だったら今見ても惚れちまうと思う。(LOTRは女性キャラがいまいちなのが難点)ケイト・ブランシェットが若すぎてピカピカしていた。でも不思議だよね。ガンダルフはおじいちゃんでもやっぱり素敵。
背景がなぜか、劣化感がすごい。この辺の理由はちょっとわからなかった。もともと解像度が足りないのかな。
アクションシーンなんだけど、たまに安っぽいアクション映画にある、残像出まくりでごまかすシーン」が結構多めなんだなと改めて思った。
総じていうと、「IMAXだとアラが見えるから通常上映がよかった」と思った。
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