2025年1月5日日曜日

新年一発目にステイサム映画:「ビーキーパー」

年末は「マッド・ハイジ」で気を引き締めた私であったが、新年早々喝を入れるにはもってこいのステイサム映画である。

俺たちの戦いは、また明日から始まるのだ。そのためには前日から気合を入れておかねばなるまい。

ステイサムの映画には様々な効果がある。私はステイサム映画鑑賞後に月経不順が治ったことすらある。流石に人類最強の一人。スクリーンで観ただけでご利益があるのだ。

実は去年も、新年早々「エクスペンダブルズ ニューブラッド」を観たのだが、なんとも肩透かしであった。ステイサムは強いのだが、ニューブラッド(新規メンバー)を目立たせるために、少し控えめにしていたようだった。

だが今回は違う。

今回のステイサムは単独行動。味方らしきものはいるが、もはやステイサムの強さと肩を並べられるアクション俳優がいないため、 ひたすら一人で暴走している。しかしステイサムのファンはそれを待っていたのだ。

映画館は8割方埋まっており、いかにステイサムファンが多いかわかる。そして血の沸るアクションを、気合を欲しがる人間がそれだけいるということだ。試写会の時からXでの評判は上々で、3日公開当日は絶賛コメントの嵐であった。さすがステイサムと言うほかない。

今回のステイサムは哀愁漂う孤独な養蜂家でミツバチを愛し、スズメバチの駆除に余念がない。だが、彼が「自分に唯一優しくしてくれて」場所を貸してくれた老婦人がフィッシング詐欺に引っかかって全財産を盗られてしまう。

私も一度似たような画面を見たことがある。これは今超流行っているのでXでも注意喚起されているが、私の場合信じられないことに、広告バナーを一つクリックしただけだった。その先で大音量でブザーが鳴り響き、全画面表示で連絡先などが出る。しかしもちろん、電話なんかしたら即詐欺なのはわかっていたので、まずはエスケープキーを長押しで画面を閉じることである。これ以外の動作をしていなければ、まず何かされることはない。

確かに今どきの老夫婦は騙されやすいので私もハラハラしている。どうしても動かない時は、コンセントを抜いちゃっていいよって教えてる。実はこれ、「ブラッディマンデイ」でも使われていたわざだし、ハッキングされそうになったらLANケーブルを抜くか電源を落とせば追跡が中断されるからである。

だがステイサムが唯一慕っていた老婦人は騙され、全財産を抜き取られ、警察に連絡する前に自殺してしまう。娘さんもいるのにである。しかもFBIだ。この娘さんがステイサムの仲間になるのかと思いきや、ステイサム、警察は面倒だと思ったのか、一人で復讐に乗り込んでしまう。というか、あの復讐の仕方だと警察に許されるはずがない。


阪元裕吾監督(ベビわる)のポストなのだがこれすごいわかる。

そう最初はこいつが敵だった。最初はね。

だけどステイサムって、私が好きな、

クール
寡黙
暗殺者体質
一撃必殺
超・効率主義
超・高速スピードバトル
頭もきれる

なキャラクターのため、やっつけるのがすこぶる速い。今回は特にスピーディーだった。だけど、それが今回の映画が高評価な理由でもあると思う。展開が早いので、飽きないのである。

なので、この最初のボスも早かった。というか、最初見逃して泳がせたら、案の定戻ってきやがったから一回痛い目に合わせて後から追って趣向を凝らして殺し、携帯を奪って彼の元締めを探していくという戦略。

次の敵も早かったよなあ。というか、入り口ガードしてる人高速で倒すよね。で、またその元締めも吐かせる。

詐欺の元締めって怖いよな。祖母が詐欺にあったとき、絶対に個人で探すなって釘を刺されてたし。

最終的にどこに辿り着くかは、お楽しみ。全部ステイサムが一人でやるので(笑)痛快としか言いようがない。ステイサムじゃないと、できないと思った。あと、だんだんラスボスに近づいていくのがゲームっぽくて楽しい。


ステイサムが最後までおばあちゃんのことを思って戦っていたと言うこと、そして
警察に、「お前は誰のために戦っている?法律のためか?」と問うところも含蓄があった。

ステイサム演じる「アダム・クレイ」は自分の愛のために戦っていたと思う。徹底的に詐欺を撲滅させるべく一人で戦っていた。最初から、詐欺師のコールセンターに乗り込んで、「弱い人からお金を騙し取るのはやめます」と誓わせていたからね・・・詐欺師は本当に嫌な奴らなので、そこも爽快感の要因の一つだ。転売屋も蹴散らしてほしい。


脇役はジェレミー・アイアンズが唯一光ってるキャラだなと思った。老紳士だがスタイルが抜群に良いし、いぶし銀に、フレームレスのメガネがキラリと光る、元CIA。頭脳派悪役としては役には立ったかも。

それから大統領もキャラクター的には私は良かったと思う。最後らへんの息子との掛け合いも良かった。

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