2025年9月21日日曜日

映画好きによる映画のポッドキャスト

映画のポッドキャストっていくつかあるみたいなんだけど、これたまたまXで見つけて自分的にバズり散らかしているのが「深めるシネマ」。

仕事中流しまくって、もう半分以上聴いた。流石に観てない映画の分は聞いてないです。

このポッドキャストのターゲットユーザーって、なんとなく有名な映画をデートで見にきた、というレベルではないです。

A24とか見て、60分深掘りして語れるタイプのユーザーね。

ポッドキャストやラジオの選定基準ですが、内容が良くても眠たくなるやつはやっぱり無理です。眠くない、長い(笑)、雑談なのに面白い。これが大事。それから、極端に難しいことを言ってマウントしようとするやつは苦手。

そしてポッドキャストはなぜいいのかというと、単純に言語能力が鍛えられます。私普段黙って仕事してるので、必要ですね。

このエピソードがいいぞ!

愛とは何か!日本人には愛が不足している。なぜなら「教わらないから」

映画を観る人は特に洋画だと愛について考えさせられますよね。日本は恋をしてsexをすることは推奨されがちだけど、そこに愛があるかはあまり考慮されていない。(だから痴漢やセクハラをあまり追及しない)礼節は重んじるのにね。多分ね、概念自体がない。日本には。だから恋をしない結婚しない人間は寂しいと思われがち。

サブスタンス 消費されないためにどうしたらいいのか

消費されることばかりしている主人公は能動的ではないという話。しかしこれって芸能人だから仕方ないとも言い切れない。深く考えればね。

ウイキッドをこき下ろす!

わかる。とても歌と踊りが上手で美しいから騙されるのだが、この映画正直ストーリーは納得いかん!と薄々勘付いているユーザーは必聴。

エイリアンロムルスにはコンテキストがない

これもわかる。量産型なんだよな。ジュラシックの新作が大体そう。

ANORAのラストについて

わからないと首を傾げているのが男性らしいなと思った。

女の視点から言うと、アニーは娼婦だったからさ。セックスなんて誰とでもできる、とイゴールを誘うんだよね。だけど、イゴールはやっぱいい人なの。「恋愛をしたい」んだよね。つまり愛しているから、キスを求めるけど、アニーはそれが受け入れられない。本当は、あの男子を愛していたのに私は結婚騒動に負けたんだと、悔しくて泣いた。あんなに暴れて叫んで抵抗したのに。で、イゴールは「まだ忘れられないよね、かわいそうに」と宥めてくれてるわけだ。イゴール聖人すぎるよね。

っていうふうに解釈しました。プライムビデオに来たそうなので観るのもありだと思いますが、最初の衝撃はもうないかな。とにかくうるさい映画ですw

本当に映画好きだったら他人が言ったことは否定するべきではない、議論はいいけども。

と言う視点でもこのポッドキャストゆるくて面白いです。正直だし。忖度してない。きちんとしたポッドキャストがいいならあまり勧めないけど、雑談してるのにこれだけ深掘りできているのは素晴らしいと思うし、他人の意見を聞けるのも良い。

他にもエブエブとか、異端者の家とかいいエピがたくさんあって紹介しきれないです。


映画に不満があった時の考え方

本物の映画好きは不満があっても語る。びっくりするほど語る。

俺だったらこうするな〜とかこうだったら好きになれたかもな〜とか不満を言いつつ、全面否定はしない。

あとこれは聞いた話だけど、クリエイターやクリエイティブ気質の人は、不満が残った作品を元に新しいものを創るらしい。

これはちょっと思った。

例えば私が不満に思ったのは「オーメン2/ダミアン」である。

悪魔の子が13歳になり、己の出自を知って慄きながらも、悪魔の道を歩み始めるという話なのだが、ダミアンの自覚があまりにも弱々しいというか、まだ自覚できているという感じではなかった。葛藤は多少あるにしても、例えば思い悩んで自殺を考えるとか、人間と悪魔の人格の間で揺れすぎて不安定になるとか、そういう感じではない。ダミアンの名前をタイトルに入れている割には彼のドラマはあまり描いて居ないのだ。

なんかその辺に非常に不満を感じたので、感想を書かなかったのだが、これを自分なりに解釈して漫画にしたら面白そうだなと思った。

果たしてそれが傲慢なのかどうかっていうと正直、映画や漫画の世界ってのはぐるぐる輪廻している。他人がリサイクルして別のものに生まれ変わっている。とても不思議な世界なのだ。中にはそっくりすぎて怒られたりするものもあるが、オマージュやパロディといった言葉も横行しているのでなんとも言えない。

今度ハリーポッターの二次創作がドラマ化されるなんて言ってるから、世の中わからないものである。

大切なのは、不満を不満のまま終わらせないこと、不満なときにこき下ろして捨てるのはあまりにももったいないし、無礼であるということだ。

2025年9月12日金曜日

MaXXXine

 I will not accept a life I don't deserve.

私は、自分に見合わない人生は受け付けない。

この一言だけは必ず出てくるミア・ゴス主演シリーズ。これは完結なのだろうか?一応完結しているようには見える。というか、おそらくマキシーンの一番の敵はいなくなった。

このシリーズって単なるホラー映画、スリラーと捉えると大した内容じゃない気がするんですよね。では何がこのシリーズを特別にしているかというと

これがなんとなく、なんですけど

  • 絵面がとにかくおしゃれ。
    • 抜群のセンスがある
    • これは映画というより、映像アートが作れるタイプの人、どこを切り取ってもなんとなくおしゃれ
  • 語り口調がクール
  • ミア・ゴスのキャラが魅力的
    • 特にパールは可愛かったですが
    • マキシーンの小悪魔な雰囲気も良い
  • やっぱりテーマ
    • 女性が鬱憤を晴らす姿が痛快

で今回のストーリーですが、私的にはそれほど舞台の美しさには心惹かれないのですが、まず街中にストーカーが出回っていて女の子が次々と殺されている中

マキシーンはまず、一人目のストーカーに武器を向け脅し、跪かせ、なんと○○○○を足で踏みつけて血みどろにします。(個人的にはそんなに血まみれのアレを見せなくてもいいと思いましたがその辺は、このシリーズでは定番)ここで一気に

つかみはオッケー!!!!

ってなりました。

勝手にカメラ回してた男は、キーホルダーを鍵を外に出すように握ってそのままぶん殴る。この「鍵を指の間に挟んで武器代わりにする」はXでも少しバズってたポストで、私もよくよく考えたら銃刀法違反になる武器は持ち歩けないから、これが一番楽な方法では?となりました。

ただ本気で殴ったらかなり危ないと思います・・・鍵って頑丈だからね・・・

このあとも、女性監督(エリザベスデビッキ、脚長すぎ)に「障害があったら潰しといてほしいんだよね」って言われて物理的に男を潰してました・・・

パールが猟奇殺人の話で、Xはホラー映画と捉えると、マキシーンはきちんと最初に問題提起され、「ナイトストーカー」を暴いて確保するサスペンスになっており、私はマキシーンが一番観やすいと思いました。マキシーンはゴールがはっきりしており、パールはただ殺害を続けるだけ(ドリフっぽい)。Xは「この殺人夫婦から逃げられるか?」という話なので典型的なホラーですね。

マキシーンはたくさん殺人をします。ストーカー、盗撮、自分を拘束しようとする人たち。確かにマキシーンは殺人犯ではあるのですが、殺してなかったら自分が殺されていたでしょう。

総じていうとハリウッドで人気女優になるのはこのくらい殺人をしなければなれないという皮肉なのかもしれません。実際、終盤では「ハリウッドはカルトである!」って言ってくる人いますし。

私はとても痛快に観ることができました。

女性には特に、このシリーズはすっきりするんじゃないかと思います。まあグロ表現多いですけどwなんだか癖になって観てしまうところはあります。

タランティーノよりは静かで観やすいですね。

2025年9月6日土曜日

「愛はステロイド」の意味

最近どうも面白い映画が無いなと思いつつ、9月はおそらくザ・モンキーあたりが盛り上げてくれるだろうと思っていた。だがそれまで私の映画欲が持つかわからない。

ので、いろいろ検索した結果、「愛はステロイド」を観に行くことにした。

内容が内容なので本名のブログに書きづらいw

A24なのでそのインディペンデンス性、何にも忖度しない自由なクリエイティブはお墨付きである。が少々自由すぎる感もあったw

そういえば今度ジョーダンピールの新作が出るけれどこっちも脳筋な匂いがする。

見た目1980年代アメリカだが、実際舞台もその辺で、ファッションや家具家電なども全体的に80sテイストなので好きな人はビジュアルだけでもハマるかもしれない。

主人公のルー(クリステン・スチュアート)がスタッフを務めるジム(ほぼゴールドジム)に突然現れたジャッキー。ルーはレズビアンで、ジャッキーの筋肉に一目惚れしてしまう。この時点でだいぶアレな感じではあるw

ジャッキーは女性ボディビルダーでとにかく自分の筋肉が大好きである。はっきり言って相当の脳筋であり、ほぼ野獣。家出してヒッチハイクで西海岸にやってくるし、棲家もない。

ルーの好意にすぐに反応するが、駐車場でジムの男に口説かれる。ジャッキーはルーの目の前で男をぶん殴り、そのあとルーとラブラブに・・・・(この辺もアレな感じではある)

私だったら多分ギャグ路線に全振りするんじゃないかなと思うんだが、この作品割と真面目にサスペンス映画なのである。

ルーの父親はエド・ハリスが演じている。

エド・ハリスが演じる時点で、普通の父親とは考えにくい。あと年齢がちょっと行き過ぎw祖父じゃないのか・・・・・

今回も期待を裏切らないのでエドハリスファンはぜひみてほしい。(やっぱり、あのゾクゾク感はハマりますね)

この父親があまりにもサイコパスすぎて、途中からサスペンス感がすごかった。この人がいなかったらギャグで済まされたかもしれない二人の映画が、とある事件をきっかけに血みどろのサスペンスと化す。

だが筋肉ファンは安心してほしい。

この問題は筋肉で解決される。

信じられないくらいにね。

まあ正直私は筋肉自体に興味はない。

私が筋トレし始めた時、私はもう40歳で、5cmのヒールを履いて歩くことができないくらい、脚の筋肉が弱っていた。そんな理由で筋トレを始めたのだ。

だが、日本人は筋トレをちょっと舐めすぎである。私の祖父母で歩けなくなったから亡くなったという人が二人もいる。実にわかりやすく衰えていった。つまり筋肉は命を支えているのである。

ジャッキーが筋トレを始めた理由は「いじめられていたから」である。真っ当な理由だ。ジャッキーは少しやりすぎだと誰もが思うだろう。だが最後に、タイトルの意味がわかるのだ。

「愛はステロイド」

つまりジャッキーは「愛」が芽生えるとそれが餌になり筋肉が肥大する。なおかつ、「過剰摂取厳禁」と言うことである。その過剰な愛が、最終的には映画の中の世界を救ったのだが・・・・現実では程々にしろよって意味もあるかもしれない。

だけど「愛はステロイド」って邦題だからね。原題は、なんか血みどろなイメージしかない。

ちなみにステロイドを筋肉のために使うのって個人的には超厳禁だと思うしほとんどの日本人が同意だと思います。花粉症に渋々使ってる感じですもん(本当は怖いので使いたくない)。


クリステン・スチュアートについて

役者はなかなかの曲者揃いで素晴らしいですが、クリステンが群を抜いて素晴らしかったです。レズビアンということで、まるで男の子みたいな格好をして髪の毛も適当にバサバサに切った感じなのですが、このヤンキー感にクールな眼差しを持ってくるので中性的で良いビジュアルでした。正直これで「17歳の美少年です」って言われたら騙されると思いますw

正直「トワイライト」もあんまり合ってると思わなかったというか、ラブロマンス向きの顔じゃないんだよね・・