2019年5月6日月曜日

「運び屋」のイーストウッドが凄すぎる件


この動画だけでも、クリントの凄さは伝わるかもしれません。映画観たあとだと泣けると思います。

先日冗談で「イケメンおじいちゃん」として書かせていただきましたが、
正真正銘のイケメンおじいちゃんでした!!!
こんな人と結婚したい人生でしたね。

ユリを育てることに人生をささげてきてしまったアール(イーストウッド)は、90歳にて職を失い、うろうろしていたところ、ひょんなことから、「ドライバー」としての仕事を頼まれます。

どういう経緯かわかりませんが、アールはアメリカ大陸をトラックひとつで自由に移動しまくるのが趣味だったようです。
しかも違反を一回もしてないのが彼の自慢。

最近話題の高齢者運転問題もなんのその。

アメリカンカントリーソングを流し、鼻歌を歌いながら、実に楽しそうに「届け物」を送り続けます。

しかしある日、彼は荷物を開けてしまう…中身は、コカインでした。

しかしここからがすごい!
一瞬動じたものの、90歳。
麻薬カルテルのヒスパニック相手に、「俺は戦争に行ったんだ。何も怖くない」と言い放ち、仕事を続けます。
とても自由に。
コカインをトランクに積んだまま、モーテルで女を2人も呼んで、3P。
見張っている部下がやきもきして、最終的には殺そうとするくらい自由です。

麻薬カルテルの部下を2人、白人だらけの食堂に座らせ、「ここのサンドイッチは最高だぞ」と奢る始末。しかし、この時の部下の「なにこれうまい」の顔がすごい癒されるシーンです。

警察にも、「老人だから」と相手にされません。
その調子で「運び屋」を続けるアールですが、
ある日、ボスに呼び出されて、歓迎を受けます。女を何人も、抱き放題。
しかし、アールはすっとボスのところに来て、隣に座るなり

「この仕事辞めなよ」

と言い放ちます。老人でなければ言えない言葉です。
「もっと楽しい仕事をしろ。ほんとうに自分のやりたかったことをだよ」

このシーンは、我々の世代に大変響く言葉だと思います。

実にマイペースでユーモラス、もう寿命が尽きかけているクリント・イーストウッドが、全世界に、「映画」というメディアを通して、いくつも、大切なメッセージを呼び掛けていました。

もうこの年になると、説教臭くもないですね。

わたしはかつてから、自殺願望を抱いていますが、理由は簡単です。
私はもう何ものにもなれないと、わかっているから。
努力することを、あきらめてしまっているからです。

しかしそんな私にも、アールの言葉は響きます。

「家族を大事にしろ」
「金で時間は買えない。ほかのものはなんでも買えるが」
「人生ってのは、余裕をもって楽しむもんだよ」

いつもひとりぼっちの私にも、
楽しい人生は送れるものなのでしょうか…。

きっと、死ぬ間際まで、その答えは出ないのでしょうね。


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