これは前からリコメンドに入っててどうしようかなと思ってたんだけどやっと見た。
このポスターのビジュアルがすごくよい。かっこいい。
アントニオ・バンデラスが僧侶のようにも見える。
出典:
https://eiga.com/movie/80130/photo/
冒頭の引き込み方がすごくよくて、ロボットがなぜ自己改造なんか始めたのか、が気になって途中までは夢中で見てしまう。
ひょんなことから、気を失って「砂漠」に連れていかれてしまう主人公。
この辺から、少し中だるみになる。
だけど、いちいち、構図が美しい。
砂漠がめちゃくちゃ綺麗。真っ白なんですよね。
ロボットたちも、白くて無機質。
オートマタのロボットたちはいわゆる「ロボット」で、見た目もシンプル。もともと、人間の家事を手伝ったり、人間が入れない放射線エリアで働くなど、業務をこなすものであるため。
だからなのか、このシンプルなデザインとバンデラスの濃い顔とのコントラストがすごくよい。
あとなんか黒いコートやグレーっぽいコートをみんな着てるんだけど、それが白い砂漠に映える。
絵的にはめちゃくちゃ美しくて、いちいちシーンを写真にして飾っておきたくなる、雰囲気映画ともいえる。
大スクリーンで見たら一大SF抒情詩って感じだ。
なにしろアクションとか書いてあるけど8割方静かだし、ロボットは多くは語らず、主人公のセリフも短くてわかりやすい。それがシュールで良い。なんか安部公房っぽさを感じる。
まあストーリーは雑っていうか、最後のほうはあるあるすぎてあんまりおもしろくないのが非常に残念なところですかね。だから評価が悪いんだと思います。
個人的にはこういうテイストでやっていくなら、ストーリーももっともっと振り切ってもいいのでは?という感想を抱きました。
最後にどんでん返しいれちゃうとかね。
例えば、もう人間には戻らない、とかね。
あと生まれたばかりのロボットにもあまりひねりがなくてつまらないかなぁ。
ロボットとの関係性ももっと詰めてもいいのかなあと思いました。
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