リリース直後なのでネタバレには配慮しつつ書いていこうと思います。
原作は読まないで行きました。
実は一度も原作読んでなくて、アニメしか観てないんですけどね。
映画として、0のテーマが非常にまとまりが良かった
あらすじはいろんなところで公開されているのでネタバレにもならないと思うのですが、
主人公は乙骨憂太という少年で、子供の頃に結婚の約束をした「里香ちゃん」が交通事故で急死したのち、呪霊と化してずっと自分にとりついているという設定です。
私はこういうテーマが非常に好きでしてね、、
一番好きなゲーム「BEYOND」は、正体不明の霊体「エイデン」を常におともにしている「ジョディ」が活躍する物語です。
すごい忠誠心が強く、彼女が「やっちゃってよ」と言えば殺人さえ行う。霊体なのになぜか現実に物理的に作用するという点では今回の話と同じだと思います。(エイデンの姿は形がありませんが)
その「呪霊」をずっとまとわりつかせていた乙骨くんですが、自分の人生に影響がありすぎるので呪いを解くところまでが話なので、わかりやすくてよかったです。呪いを解くシーンはかなり泣けますよね。
ある意味古風な純愛ものだと思いますけど、可愛らしくていいなあと思いました。
あと、本編のTVアニメだと、導入がいまいちよく動機が理解できないストーリーだったのですが、乙骨くんの場合問題提起が非常にはっきりしているので、こっちのほうが圧倒的に理解しやすく入りやすい。自分に霊がとりついているというホラーな設定もその手の話が好きな人は入りやすいですよね。
乙骨憂太のキャラクターが非常に良い
この子はそもそも本編アニメでワンカット出てきただけでも大人気っぷりが垣間見えるキャラクターでしたが、今回納得がいきました。
CVが緒方さんなので、なんとも碇シンジ臭がするのですが、私はシンジは苦手なんですが乙骨くんはかなり好きなタイプですね。その違いはというと、プライドの有無のあたりだと思います。
乙骨憂太くんは基本的にすごく良い子で、里香ちゃんのことは本気で純愛なんだと思います。その分繊細で傷つけるのも傷つけられるのも嫌で引きこもっていた。でも根は臆病なだけで超イイ子なので、すぐに仲間たちと打ち解けます。その辺はやけに最初っから反抗的な感じがしたシンジとはだいぶ違うのかなと……(まあシンジの場合周りが強烈すぎるってのもありますが)
シンジくんがかわいいと思ったことはないですが、乙骨くんは普通にかわいいと思います。最後らへんとか無邪気すぎるし。
緒方恵美さんのポテンシャルや伸びしろを感じた
緒方さんは蔵馬で知りましたが実は蔵馬が一番好きだったんですよ。でもシンジが人気になりすぎて、もはやシンジくんの声優として定着しちゃってる感がありますよね。
しかし乙骨くんはシンジくんを別の意味で越えていくキャラなんですよね。彼の場合、大好きだった里香ちゃんをふっきるという試練があります。ずっと彼女の死から目を背けていたのに、最後は狂ってしまった彼女を受け入れるという、そこでやっと大人の男性になっていく過程が、シンジとちょっと違うのかなと思います。
その覚悟を決める時の緒方さんの芝居は一見の価値ありです。シンジだとああはならないだろうなって思いました。
あとシンジが大人の男性になれたのかっていうと私は「神にはなってたっぽいけど結局女性任せな気がする…」と思っていますw シンジの成長って、父親をふっきることなんですよね…。
里香の愛は果たして重いのか?
私が大学生の時くらいに気になったのが、やたら「重い」という言葉が流行りだし、告白のことを「告る」と言ったり、すごく恋愛がカジュアルになっていったことでした。友人までもが同じように言っていたのですが、私は
「重い愛は悪いことなんだろうか?愛は重いほうが本物なんじゃないのか?」
とずっと思っていました。なので、0に関してはすごく共感するところがあります。
ずっとカジュアルな恋愛でもいいんでしょうけど、周りを見てると、本気で好きじゃない人と結婚してる人ってなんか相手の健康状態にも責任持たないし、他人事みたいに言うんですよね。
極端な話、そういう関係ってお互いを殺しあうことなんじゃないかなあって思います。 実際パートナーが先に亡くなってしまう人って大体他人事みたいな扱いしてた結果なんですよね。
この映画に関しては、「里香ちゃんは重いよ」なんて思ってしまう人はなんの共感もしないで終わってしまいそうですなぁ。
あとのキャラクターは箇条書きでざっくり書いていこうと思います。
棘くん
私はTVアニメのキャラデザの方が好きなのですが、今回髪型とポッケに突っ込んだ手が、なんかヤンキー臭がしましたwでも乙骨くんにしてみれば、無口でも同い年の男子は彼だけ(パンダはちょっと…)。
棘は見た目と言動が独特なものの、基本的には男らしい(乙骨に比べるとかなり大人ww)優しさが垣間見えるため、乙骨とは良いコンビだったと思います。すごく仲良しで可愛らしいコンビでした。棘くん身長低いんですよね。TVアニメだともうちょっと伸びてた気がします。
あとその男らしさとかもそうなんだけど、前から思ってたけど彼はなかなか渋いキャラですよねww
真希さん
真希さんは前からちょっと苦手だ。とにかく強すぎるし隙がねぇ。
すごいなと思ったのがぱんつが見えてもあんまり気にしないでものすごいアクションを繰り広げるところですね。真希さん好きなら楽しいと思います!
パンダ
TVアニメとあまり変わらなかったw
五条悟
アホみたいに強い。バーフバリにしか見えない。なんなんだこの人ww
強すぎて逆に興味が湧かない。逆に五条のファンってすごいなと思う。グッドルッキングなところに惹かれているのならわかりやすくていいけど。
夏油
今回の映画強いて言えば、この悪役の意図が微妙に理解しがたいところが問題ですかね…双子の女の子たちの復讐劇だったら理解できたのかもしれませんが。。
ナナミン
さて皆さんトリですけども私の呪術の推しはナナミンです。ナナミンを上司に欲しいし、ナナミンを恋人にしたいし、ナナミンと結婚したいし、ナナミンとパンを食べたいし、ナナミンと一緒に資産形成していきたいし、ナナミンと縁側でお茶を飲んでいきたいです。
でも予告編には一切ナナミンが出てこないので、もう出てこないものだと思って映画を観ていました。そしたら!なんと、顔だけは出てきたわけですよ。あ、でもしゃべらないパターンじゃないの?コレ。と思っていたら
突然ネクタイをゆるめながら「ここは私が」
みなさーん、これはネタバレではないと思いたいですが、
ナナミンは登場しますし、戦いますし、ちょっとだけセリフがありますよ!!!
やはりナナミンは常に冷静で仏頂面でかっこよかったですよ。微妙に目立ちますよね、あの風貌。
なのに性格が地味なのがいいところです!
あと、真依ちゃんとか他のTVアニメのキャラクターも一言ずつ出番があって、結構丁寧でした。TVアニメファンにも配慮があるのは、優しさですよね。
0 件のコメント:
コメントを投稿