前作を今一度見直してからにしましたが、あまりにも輝かしい陽キャの世界で(笑)、眩しくて観ていられないぜ!とかならないかなと不安になりましたが大丈夫でした。普通に面白い映画でした。
空軍ではないものの、ほぼ空軍みたいな話です。だって話の中で、ピート、ヨットの立て直しすら出来ないんですよw
空軍と海軍の違いは、あまり詳しくはないんだけど、海軍の場合空母から発進し、戻るときも空母に着陸しなければならないらしい。空母の滑走路ってかなり短く感じますね…。
コールオブデューティーシリーズをプレイしている人だったら、一度は戦闘機の空中戦ミッションを経験していると思うので、わかりやすいと思います。
ただ、全然知識がなかったらミサイルとフレアの意味わからないかもなあ…。
戦争ゲームで空中戦ではなにをやるかっていうと、ひたすら、この映画でやってるのと同じことをやります。ただ、Gが無いだけで。Gはゲームではほとんど考慮されていません。また、離着陸やパラシュート脱出は大体ゲームだとカットシーンになることが多いです。ゲーム中やることは:
1)コントローラーで自機を操作、敵機を追いかける
2)敵機をロックオンしてミサイルを撃つ
3)敵機にマシンガンを浴びせる
4)敵機がミサイル飛ばしてきたらフレアを撃って熱誘導をそらす
だけなのですが、私はゲームの空中戦がものすごい苦手です。なぜかど下手くそなのです。理由としては、上下左右の感覚が無くなるからだと思います。もしかしたら現実ではそうでもないのかもしれませんが、自分の力で重力を感じられない以上、どっちが上なのかわからなくなりますね。
冒頭はやはりコールオブデューティー:ブラックオプスの超音速偵察機SR-71ブラックバードのシーンを思い出します。ピートが操作してるやつがすごい似てて。ブラックバードが離陸する時、
「You have the sky.」「My sky.」
っていう超キザな無線やりとりするのが好きですw
日本は非戦国だけど、アメリカは軍隊に人をいれなければいけない国だから、やっぱりカッコよさってのは重視されてるなあと感じます。あとチームでビーチバレーしてるシーンありますけど、基本米国人って楽しくないことが苦手なので、あえてやってるんだなと思います(まあ陽キャシーンだと思うけど)。
面白かったところ:
「戦闘機かっこいい」の演出がバッチリ。映像の完成度&演出もさることながら、特に映画館の音響は必須だと思います。音響すごい大事です。自宅だとこれは再現不可能に近いと思う。エンジン音!大事!!(ザ・バットマンの時もすごい思った)
そして戦闘機の大きさを考えると、映画館のスクリーンで横幅いっぱい使って観るのがやっぱり迫力あっていいですよね。
単純に空中戦がめちゃくちゃ面白い。これも映画館の大スクリーンをいっぱいに使って観ないと、空の広さが理解できないので、映画館で観る必要があると思う。最後のミッションは手に汗握る感じで、 先が読めていてもやはりハラハラして楽しかった。
CGではない航空機の空中戦を観れる映画自体がものすごい少ない、という点では非常に希少な映画。そもそも、こんなの撮影できるのはトム・クルーズのネームバリューがないと難しいのではないか。海軍の協力を得るのも、トップガンの成功がなければ難しいと思うので、そういう意味ではとても価値のある映画。
ミッションの説明がどの映画よりもわかりやすかったwシン・ウルトラマンがなにいってるかいまいちわからないことを考えたら、トップガンのわかりやすさは表彰ものだと思います。そしてそのミッションがどのくらいきついかを、トム・クルーズが一番よく表現していて、彼の演技は真に迫っていたと思う。
コールオブデューティーっぷりがすごい。敵機を奪うところなんてほぼ同じです。コールオブデューティーは大体どっかで落とされてひとりぼっちで脱出するシーンがあります。お約束なんだと思う。ゲーム好きには楽しい。
トム・クルーズが端的にいって魅力的。別に好きな俳優ではないんだけど、ルックスはやはりダントツで良いし、50代であの体型は素晴らしいとしか言いようがない。筋肉の付き方もバランスがいいし、そもそもスタイルがいい。顔が愛嬌あって少年っぽさがあるから、やんちゃしてるキャラクターにぴったりはまる。
トニー・スコット監督に追悼の意を表してくれてありがとう。私個人的にトニースコットは好きです。「スパイ・ゲーム」を創った人なので。色々スパイ映画観たけど、スパイゲームが一番好きです。
スパイ・ゲームはもしかしたら生ぬるいシナリオなのかもしれないけど、本当のスパイって案外、ああやってデスクワークでFAXと郵便と電話で世界の裏を操っているのかもしれない。あとやっぱりそれだけやっといて国家を救うのではなく部下をひとり救うだけ、っていうのがもうとにかく粋でかっこよくてね。毎回泣きます。
ちょっといまいちだと思ったところ:
トム・クルーズ以外のキャラクターがなんか印象薄い。最近キャスティングで結構思うことだ……。華やかさというより外国人の好きな言葉「カリスマ」を持つ役者が、トム以外だとあんまりいないかな。エド・ハリスがまるでカメオ出演かのごとく短く登場するけど、やはり存在感がすごいあった。だけど若手がなんか、いまいちなんですよね…。
シナリオがご都合主義。まあ、でもこれは、陽キャの映画だからこれでいいんだと思う。本来、映画において残虐なシーンや殺しが必ずしも入っていなくてもいいと、私も思います。そういうシーンがなくても、空中戦の危険性はたくさん示されているし、ゲームをやっていても、「空軍のパイロットは撃墜された時脱出できなければ一回で死ぬから、致死率は陸軍より高い」というのはずっと感じていた。戦争は人を殺すものだ、とよく思われてるしウクライナの件も結局民間人が犠牲になってはいるが、本来、軍の作戦では人への影響は最小限に、が基本である。民間人は本来人払いをする。今回の映画でも人を殺すことが目的ではないことがわかる。
ロマンスがあまりにもおまけすぎる。ロマンスのシーンは要らない気がするなあ……。
「考えるな、行動しろ」がメインのメッセージになってるらしいが、ちょっと怖いなってずっと思ってた。「感じろ」のほうがまだわかるかな…。二の足踏んでチャンスを逃すな、ならわかるけどね。
前作を観ていなければ「なぜ感動なのか」わからないことがメインシナリオに入っている。あらすじ知ってればなんとかなるかもしれませんが、トム・クルーズの思い入れは前作からのキャラクターに注がれているので、知らないと感動は半分くらいに減るかもです。「アイスマン」を知らないと、なんで病気の人に会いにいって哀れな気分になっているのかとか、ちょっと伝わってこないですよね。ヴァル・キルマーがガンの治療で自力では喋れなくなったのに出演してくれたことは凄いことだと思います。
ただ、もっと自己満足・自己愛激しい「俺様を見てくれ映画」の可能性も危惧していた私にとっては、客観的に観ても普通に面白い映画だったのは、よかったです。トムは「みんなのために」映画をつくったと言っており、自分をよく見せる努力も観客のため、と思ってやったことだから、なのかもしれません。彼はとにかく、映画館で観る価値のある映画をつくりたかったんですよね。
私より少し上の世代はおそらく当時の熱狂を覚えていて、普通にトムの熱量を受け止められたのではないかと思います。
私の世代は実は映画に関しては、元祖一作目を観ていないというのが多く、例えばエイリアンとか、ターミネーターとか、インディ・ジョーンズ、スターウォーズはあとからキャッチアップする感じでした。トップガンは私がまだ子供だったから、なつかしいとかそういう記憶が全然ないんですね…。
まあ、それがなくても戦闘機の映像だけでもすごい価値があると思うので、なんというか、興味をひかれなくても一度あの圧巻の映像を観ておくと後悔しないんじゃないかな!と思います!
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