このドラマ、なんだかんだ面白い。
悪役が入れ替わり立ち替わり出てくるだけで、本筋はなんなのだろうと考えていたのだけど、実をいうと
ゴッサムは結局マフィアと警察と市長(政治家)とウエイン産業のバランスで成り立っているらしい
シーズン1の最後で悪党たちの間でひと悶着あり、シーズン2に入るとペンギンがのさばりはじめ、ペンギンとゴードンが協力してバランスをとったりし始める
で、ウエイン産業はどういう立場かというと、ゴッサムの資金源でもあるんだけど、やはりなんかきな臭いことをしている役員がいるらしい。それをかぎつけたブルースがやはり狙われて、アルフレッドがバトルするのがシーズン1。まだブルースは戦うことができないため、ほぼプリンセス状態w
シーズン2に入ると市長のおじさんが出てくるんだけどこの人が「ゴッサムにはヒーローが必要だから」と表向きはヒーローを装うが、結果的に悪いやつで多分ブルースを狙うことになりそう。まだ詳しく語られていないが、どうもウエイン家になにか恨みがありそうだ。
あくまでもゴードンが主人公のはずなんだけど、なんとなく観客側にいるというか、第三者的な立場でものを見ていることが多い。影が薄い。ブルースのほうがはるかに危ない立場にいる。
そのせいか、アルフレッドが強面でめちゃくちゃ強い。英国陸軍特殊部隊、通称SASにいたころの話や同僚も登場する。一回撃たれ、一回刺されとえらいことになって、毎回ぼっちゃんが悲しむのでかわいそう。特に刺された時は「もう家族は彼しかいないのに」とゴードンに泣きついていた。12歳のぼっちゃんまだまだ可愛らしい。
キャラ別に現時点での感想をまとめておきたいと思う。
ブルースぼっちゃん(12歳)
シーズン2になるとすこーしだけ声変わりし始めるけどまだまだかわいい。なにがかわいいってアルフレッドとはよく衝突するんだけど、怪我をするとやはり超心配するし、ピンチのあとはゴードンとアルフレッドによく抱きついて親愛を示している。素直でお人よしで典型的なブルースぼっちゃんかもしれない。
しかし、セリーナとの関係はどうも映画版もそうだったけど素直にいかないというか、セリーナがちょっと怖い。一度派手に嘘をつかれて泣いていたのに、次に会った時はもう許していたんだけど、アルフレッドがとあることを知ってしまい、セリーナにかなりきつく「もう現れるな」と言って追い払っていた。
多分次も誰かに騙されると思う。ぼっちゃんこれじゃあ人間不信になっちまいそうだが、アルフレッドとゴードンはなんだかんだ絶対裏切らないし、ぼっちゃんも喧嘩したら必ず和解しに行っていますね。でも、ぼっちゃんはやはり激情家なところがあるので、時々火山噴火みたいな怒り方をします。
アルフレッド
すっごく面白い。このドラマの目玉キャラかもしれないw強面で目つきが鋭く、体格も結構よくて、声がしわがれていて迫力がある。SAS出身だけあって独特のポーカーフェイスでやり取りをする。英国紳士らしい皮肉な発言も満載。ぼっちゃんのことは絶対裏切らないと思うけど、それ以外の人物に示す警戒心は迫力がある。
だからこそか、ぼっちゃんとのやり取りがたまにコントっぽくなって面白い。
ゴードンのことはすぐに善良な人物と見抜いたのか、「男子を育てたことがない」と苦悩をもらしていた。「今までの任務で一番難しいこと」とも。それだけぼっちゃんのことを大事に思っているということなのかも。
ちなみにめっちゃ戦います。執事の服のままバトルしますw銃も撃てます…。あんまり感情の起伏が見えないが、笑顔がかなり少ないのが気になるところではある。その分信頼できるのかもしれないけど。
そして戦えるのに料理もできて、この人はいったいどれだけ才能豊かなのか。
セリーナに関してはブルースのところに書いたので割愛しますが、ちょっと太ましいかなあ…かわいいっちゃかわいいけど。なんか悪い面が誇張されている気もするんだけど、結局彼女はなんだかんだ犯罪者ですよね。
ゴードン
主人公らしいのだがどうにも影が薄いのが気になる。綺麗めなおじさんという感じ。
ハービー・ブロック
個人的にはこっちの方が好き。ゴードンの相棒だが皮肉屋で暴力的な尋問をするのでどうかと思っていたんだけど、独特の人間味があってどうにも嫌いになれない。ゴードンが教科書みたいな善人すぎて、ゴッサムに合わないのかもしれないwあと、RDR2のアーサーに似てるからかなあ。
エドワード・ニグマ
のちのリドラーである。実はシーズン1ですでに殺人を犯しているのだが、なんと検死官として証拠を隠滅してしまった。でもそろそろリドラーに覚醒すると思う…。もう時間の問題。動機はオフィスラブなんだけど、一回失敗したかと思いきやまた意中の女性と急接近し、殺人犯なの絶対いつかバレるって!と思いながらハラハラしている。
あと正直、意中の女性も結構気がコロコロ変わるので、ニグマさんは半分遊ばれていると思うし目を覚ましてほしい。明らかに警察署内でひとりだけ狂気の笑顔を浮かべているので、周りもきづいてほしいね…。
ペンギン
こいつは本当にすごい。細いし、戦闘能力が高いわけでもなく、例によって脚をひきずっているのでペンギンと呼ばれている。一見雑魚キャラなのに、なぜかあの手この手で生き残ってしまい、今やゴッサムの悪党の首領みたいになっている。まあ、なんだかんだ頭がいいのかな。あと顔も綺麗で画面映えする。
だけど首領になったらなったで、ペンギンが変な気を起こさないように、ゴードンが見張る必要性が出てきててちょっと面倒なことに。
マザコン設定がよくも悪くも効いてるんですよね…人間味を出しつつも、母をだしに使われることもあって、怖い。怒ると結構やばいので。映画とは全然違ってて結構やばい人だと思う。このドラマシリーズの核となるキャラクターと思われる。
バーバラとリー
このふたりがいまいちよくわからない。
バーバラはゴードンの元カノで、途中で気が狂ってしまい、次の彼女は「リー」なんだけど、結局リーが本命ってことなんだろうか。
バーバラの気の狂い方が、こうなることがわかっていたとでも言いたいくらい予定調和になっていてどうも戻りそうにないんですよね。ふるまいは完全に「ハーレイ・クイン」みたいになっていて、ハーレイポジションなのかと途中まで思っていた。
でもジョーカーみたいな青年が出てきたと思ったら、殺されちゃいました。バーバラとはいったい何者なのか…。あと、ゴードンを取られたとずっと思ってるらしいのだが、その辺もなんだかよくわからない(彼女から出て行ったシーンもあるので)。メンヘラであることは確かなようだ。
ジョーカーとは??
明らかにジョーカーポジションの青年が出てきたと思ったら殺され、終わったのかと思ったら、なんと。あの「高笑い」が周りに伝染し、ジョーカーっぽい人が増えていくという展開でした。むー。
伝染病だったのかジョーカーww社会…現象???
トーマス・ウェインが謎すぎる
シーズン1で一番驚いたのが「父さんには秘密があった。いつも、夜に書斎に鍵をかけてなにかやってた」とブルースが言い始め、ぼっちゃんは一度言い出したら聞かないのでアルフレッドに手伝わせて書斎を捜索したところ、地下室へのボタンを発見w
なんだそりゃあ、巨人の秘密でも書いてあるんじゃね!こっわ!
この地下室はシーズン2で強引に開かれますが、やはりトーマスがなにか怪しげなことをしていました。でも別に巨人の秘密とか、黒魔術とかではありません。
おそらくですが、バットマンにつながるようなことをしていたのだと思います。
ですが、アルフレッドがどうしても止めたくてPCをぶっ壊したので、現在修理中ですw
このトーマスが裏で色々調査をしていたものを、ブルースが引き継ぐのであれば、すごくバットマン的に納得がいく展開ではありますね。
ただね、このシーンはね、ミステリーとかじゃないし進撃の巨人とも路線がまったく異なっていた。私はブルースぼっちゃんと涙ぐんだ。
トーマスは本当に本当にブルースのことを愛していて、すっごく大事に思っていて、その愛がトーマスの「この世をもっと良いものにしたい」「自分はもっと良い人間になりたい」という気持ちを動かしていった。その残骸だったのです。そして、自分が「本来は足を踏み入れてはいけない領域」で危険に巻き込まれて死んだときのことを想定した手紙が置いてあった。
もうそれだけで、いろいろ補完されたし、ぼっちゃんも救われたと思います。ただ強盗にやられちゃったのなら本当に無念なだけだけど、もし、ブルースとゴッサムを守るためにやられたんだったら、とても意義があっただろうなと。
ペンギンとニグマ以外のヴィランがいまいち魅力に欠けたりはするんだけど、入れ替わり立ち替わりの悪役たちもストーリー展開的には面白いものがあり、飽きさせないです。でも一番面白いのはやっぱりブルースとアルフレッドのやり取りや、ブルースがいかにトラウマから少しずつ立ち直って、成長していくかというところですね。
ブルースはやっとトレーニングを開始したところで、「やっぱり戦いたい」という意志がすでに見えています。でも最初は学校でいじめられたりして大変そうでした。ぼっちゃん。
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