シャーリーズ・セロンが高く評価された映画のうちの一つ(アカデミー賞は犯罪者の映画)と聞いてなんとなく見てみたのですが、とても見やすい映画でした。
読みやすい小説を読んでいるかのごとく、ストーリーがするすると頭に入って来ます。なんて頭のいい脚本なんだ…。(そういう映画ありますよね)
ですがこれ、起承転結の「転」でとんでもないどんでん返しがあり、私はとあるホラー(ミステリー?)映画を思い出しました。
なので私の中ではホラー映画に分類されると感じています。
シャーリーズ・セロンは太って役作りをしていますが、(それも評価された)太っているのに顔が美人なのでやっぱ天性のものなんだなあ、美人なんだなあと思いました。
主人公は3人目の子供を産んで、病的に育児に追われ(この辺は映像の見せ方も非常に上手いです)、旦那はその間なぜか、ベッドでビデオゲームをしています。ヘッドホンをして、いわゆる据え置き型のシューティングゲーム。
ここで主人公があまり文句を言わないのが逆に怖い。
すると突然、ベビーシッターが現れます。この人が、夜中限定のバイトで育児をめんどうみてくれて、時には掃除をし、時にはカップケーキをつくってくれたりする。このカップケーキが、アメリカのクオリティとしては商品レベルのハイクオリティ。
そのシッターがいることで、主人公はめきめきと調子が良くなっていくのですが、ある日「辞める」と言われ…。
さて、その理由は?そのシッターはいったい何者なのか?気になって目が離せません。
そのすぐ次のエピソードがどんでん返しで、そういうことか!と真実がわかるのですが…。
育児問題映画というカテゴリだとはっきり言えますが、問題は奥さんである主人公がほとんど文句を言わないところなんですよね。でやっと最後に、ひどい事故で旦那が気が付く。
いやそりゃーないっしょ。
あれ、私は死んだなって思ったし、普通は死ぬと思う。
しかしその事故でなにもかもが正常に戻るんだけど、それはないっしょ、って思った。
私が脚本書いたら、旦那がひとりで子供3人に囲まれて絶望しながら葬式してるシーンで締めますよw
音楽もライトだし、一応全員救われたよね?っていうエンディングでしたが、それが逆にホラー感マシマシでした。
ある意味笑ってしまう。
育児ノイローゼによる、精神分裂はあると思いますし、私も自分の中に複数の人格や外部の人格(由来が外部)を飼っていて、「その人の面倒を見ることにして自分のケアをする」とか「その人に励まされて元気になったことにする」「別の人格に問いかけてその子の言うことを聞く」などということを繰り返していますが、それは、「自覚があるから」異常ではないと思っています。
でもまあ、突然歩きながらニヤニヤし始めるので、すれ違う人がすごい顔で見てる時は、ありますね。
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