かわいいバンデラスが観たかっただけなんですけど、そういう意味ではかわいいバンデラスは堪能できました!特に前半はいちいちリアクションが細かくてカワイイ。
そして後半になるにつれ、ストレス倍増したバンデラスの演じる「フェリックス」がだんだん悪い奴になってくるのが、これまた、バンデラスの得意技でよかったですねぇ。悪い顔するんだなこれが。
映画「アンチャーテッド」は微妙だったが、あの悪役のバンデラスの、スペイン語がすごくセクシーでよかった。
この映画のキャラクターは3人だが、どいつもこいつも曲者。
ペネロペ・クルス演じる映画監督「ローラ」は奔放な感性で賞を勝ち取る気鋭の新星。
アントニオバンデラス演じる「フェリックス」はいわゆるトムクルーズのような、キラキラでキザな二枚目俳優。
オスカル・マルティネス演じる「イヴァン」は気難しく、芸術家気質な俳優で、生徒に演技論を説いたりするキャリアを丁寧に積み上げた感じの真面目な俳優だ。
この3人がぶつからないはずはなかった。
ただ、どいつが一番悪いかとかそういうのは正直なんとも言えない。どいつもこいつも問題ありだし、ちょっと空気読めよって思うこともある。
ローラが実は一番しっかりしてるんだけど(そりゃそうだ)、無駄に俳優を怒らせたり、そもそも取り返しのつかないことをしたりする点でどうかと思った。
フェリックスは仕返しをしちゃうし、怒りに任せてやばいこともうっかりやっちゃうタイプ。
イヴァンは普段は大人ぶってるけど、裏ではボロクソに文句言ってたりするから、脇が甘い。
中盤までは純粋なギャグもあって面白かったんだけど、終盤にかけては恐ろしい展開もあって、ちょっとホラー感のあるブラックユーモア映画だった。
印象に残ったのはローラのセリフ「芸術家で子供がいないのはアドバンテージよ。子供なんかいたら自由に創作できないし、保身に走ってしまうわ」っていうのはちょっと引っかかったけど自分からすると、擁護されている感じもした。
実は婚活を一応していた時マッチングした人を捨てまくった理由(おい)は、「束縛されたら嫌だなあ」という本音からだった。男に付け狙われるようになってからようやくそれが確信に変わった。私は子供に24時間体制で付き合うあの「育児」ってやつに耐えられるとは思えなかった。
私は自分が芸術家気質だとは思ってなかったんだけど、最近父親に避けられている感じ(笑)がするのでちょっとそっちにようやく傾いたなって思っている。というかですね、お前は芸術なんか向いてねぇよって言われたから押し殺しすぎたんだよね。私は芸術に接してないと死ぬと思いますw
0 件のコメント:
コメントを投稿