2024年8月17日土曜日

フォールガイ、非常に良かったのでお勧めしたいです

この映画を観ようと思ったきっかけはゴズリングのこのビジュアル。


彼の「ケン」はまだ終わっていなかったのだ……

「バービー」にてムッキムキに筋肉つけてきた「ケン」はちょっと不気味(笑)だったが、確かにあれ一回ではちょっと惜しいほどよく仕上がっていた。ララランドからは想像もつかない筋肉である。

私としては、この映画は、「ケン」が行き場のないその筋肉を活かすために出演したのだというそういう設定で観ているw

なお今回は「ケン」よりさらに仕上がっている。期待は裏切らないゴズリング。


映画全体のテーマについて

監督は「ブレットトレイン」のデヴィッド・リーチ。他の映画もそうなんだけどテンポが良く切れ味が良い映像という印象。ただし、ブレットトレインはマジで観ていて疲れた。エブエブでも疲れなかったのに。あの映画に真田広之氏が出ていなかったら色々詰んでた。新幹線も京都もぶっ壊してたし。

監督、なんとブラピのスタントダブルだったそうで、それでこの説得力ある話が作れるのか〜!と感心した。

この映画のいいところは「スタントマンに焦点を当てているところ」。ステイサムやトム・クルーズ以外は基本スタントダブルは確実に使ってると思う。ミシェル・ヨーが「自分でアクションやりたい」と言ったら止められたとぼやいていた。

スタントマンはなくてはならないし、実際、今回役者がわが「こいつが一番のスタントダブルで他にはいない!」と土壇場で叫ぶところで、謎の感動があった。実はこの役者、散々コルト(ゴズリング)をいじめていたのにも関わらずだ。

スタントマンはスタントのプロだ。

今回はコメディ映画だけど、コルトが「炭水化物をとれ!脳は糖質で動いている!」と叫ぶところとか、プロ感あって良かった。スタントマンは役者よりはるかに身体能力にすぐれ、自分の体の管理もできて、アクションや運転の知識も豊富なのだ。だからこそスタントマンが本気で刃向かったら怖いよねって思うし、やっちまえ!という感覚もあった。終盤でコルトが「これは映画なんだ。ハッピーエンドにしたい」と言う、メタ的な要素もあり、映画をつくること、作品を作ることに興味がある人にも刺さるところがあるんじゃないかなと思った。


数々の映画ネタを散りばめている映画好き向けの映画

LOTRのセリフが一箇所だけ使われていたwすごい速いシーンなので聞き逃したら終わりくらいさりげないんだけどそこが笑える。

また、全力で「テルマアンドルイーズ」のネタバレをしており、観てない人が可哀想になったが、アメリカ人なら絶対観てるだろと言う謎の自信すら感じた。

全体的に使われている音楽が90年代後半〜2000年前後なので明らかにその年代(が青春だった人)向けに作ってると思う。クリスティーナアギレラ知ってる人今どのくらいいるんだ。


ゆるいギャグセンス

ちょいちょいギャグをぶっ込んでくるんだけど、私が一番ウケたのは

「私の車まで送ってくれる?」
「いいよ」
3m移動

ってやつ。

最後に誰かさんが爆発するオチもすごいヤバかった。


主演二人がかわいい

ゴズリングはやっぱり可愛い。

この可愛さを言語化するのに以前から苦労している。ヒゲのおっさんのはずなんだがどんなに鍛えてもなんか可愛い。

というか引き受ける役が好きな女性に振られるトホホな役ばっかりの気がして、なんか庇いたくなってしまうのである。また全身から発せられる善人オーラのせいかもしれない。

あとテディベアっぽい。笑

エミリー・ブラントも可愛い

デキる女風の役が多いエミリー・ブラントだし、今回もデキる女性監督の役なんだけど、どっか抜けているキャラクターで、コルトがスタント失敗するのが怖くて採用に大反対するがずっと大好きで、情緒不安定なツンデレを何度も繰り出してその手の性癖がある人がどハマりするキャラクターになっていた。

また、なぜか窮地に陥るとゴズリングもびっくりの強烈な攻撃を繰り出し、相手がわかっていないのに半殺しにしようとするw

まあ監督らしいっちゃらしいキャラクターだなと思った。




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