必ず、かの独裁政権チーズ王を除かなければならぬと決意した。ハイジには政治がわからぬ。ハイジは、山の娘である。おじいちゃんに守られ、ペーターと遊んで暮らしてきた。けれども理不尽に対しては、人並みに敏感であった。
ひょんでもないことから恋人のペーターを殺され、自宅を爆破されたハイジは政府に捕えられ、脱獄をキメたハイジは復讐の旅に出ることになる。
ハイジの住む国「スイス」はマイリのチーズによって支配されていた。そのチーズは国民の思考力を奪い、独裁政権を可能にしていたのである。なお乳糖不耐性の人間は通報されおそらく排除される。ちなみにハイジは特にそういう発言はないが野生の勘でそれをかぎ取り、チーズ中毒を回避するが、そのおかげで反逆者と看做される。だがなぜか、マイリ大統領には気に入られてしまう。
筋書きはめちゃくちゃだが、復讐のためになぜか日本刀で訓練を積むことになったハイジ。途中で鍛冶屋が何かを鍛えているのだが出来上がった武器は日本刀ではなかったw
スイス伝統の武器だというのだが、特に名前などの説明はない。
なのに森で出会ったマイリの部下がスイスアーミーナイフを出せなくてオタオタしていると、なぜか日本刀を抜いて「これが武器よ」と言い放つ。
スイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)は確かに出しにくい。私もカタログギフトで選んだので時々使っているが、旅やキャンプ、防災以外だと実に使いにくい代物である。もちろん旅先で刃物が必要なときはとても助かるのだが。
他にもクララがなぜかアジア系だったりと、色々ツッコミ待ちな部分がたくさんある。要は半分はギャグだ。
人が死ぬシーンがいちいちめちゃくちゃグロい。グロすぎて、嫌悪感が湧かないレベルである。あと男性を殺すときは基本的に股間を狙う。中には、謎の玉を二個落としていく敵もいる。
オマージュはおそらく、エイリアンシリーズと、マッドマックスはなんとなく理解できたと思う。他にもありそうだが。
また、やたら女性が脱ぐ。マイリの部下の女性はなぜかおっぱいを常に丸出しにしている。
囚人は無駄にシャワーを全裸で浴びたりするが、これはアウシュヴィッツを例えているのだと思う。
ハイジの最終衣装が一体どこから湧いたのかわからないが、なんか森の女神が用意したっぽかった。あの人絶対物理的に存在しないだろ。ともかく、最終衣装のビジュアルは素晴らしい。ハイジをミニスカにして、黒い編み上げブーツにガードルを見せておさげにしている。これが成人したハイジの勇姿である。
アニメバージョンが大好きな人には全くおすすめできないが、捻くれまくって一周した大人には大変おすすめだ。
何しろおんじがかっこいい。おんじがかっこいい(大事なことなので)。ドントブリーズしそうな外見だ。
なにしろ眼帯をしているしイケオジである。今にも「待たせたな…!」と言って来そうだし武器は狙撃銃である。眼帯をしている理由は冒頭を見直すとわかるだろう。
この映画はなまりきった日本国民にも警鐘を鳴らしてくれるのではないだろうか。
年末年始、正月休みで腐りきらないためにも、一人で休憩中に観て気を引き締めたり苦笑していただきたいと私は思う。
次回:「ハイジとクララ」お楽しみに!!予告では、クララがガトリングガンで中毒チーズ配送車を爆破していたよ。
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