2019年12月29日日曜日

カールじいさんの空飛ぶ家

前々から見たいと思っていたのですがディズニーデラックスに登録してやっと見ました!

冒頭から号泣でした、私は、こういう奥さんに先立たれる系に弱いですね。

ものすごく明るくて冒険が好きな奥さんに対して、おとなしくもとは比較的暗い性格のカール。

奥さんが亡くなると、かたくなに奥さんとの愛の巣である我が家を守り続け、
あまりにも守り続けたために、ついにひょんなことから他人と衝突を起こしてしまいます。

老人ホームが迎えに来、とうとう家を手放すかと思いきや…

カールは大胆な行動に。

いままで、奥さんと夢に描いていた冒険へ。

家ごと、空に飛んでしまいます。

そこからは、びっくりするような冒険の連続。

彼は、奥さんが昔TVであこがれていた南米へ、家ごと飛ぼうとしていました。そこで奥さんの夢をかなえるつもりだったのでしょう。そこでも泣けますが。

彼らの思い描いていた、TVの中のヒーローが、実はわけのわからんことを企んでいる超変人で、そこから運命が狂い始めます。

カールがやりたかったことは、奥さんがあこがれていたその土地に、家ごと落ち着くことでした。

しかし、他人を犠牲にしてその土地にたどり着いたとき、気づいてしまうのでした。

奥さんのメッセージ。「新しい冒険を楽しんでね」

ここでもかなり泣きましたが、カールは奥さんをとても愛していたのでしょう。素直に意味を理解し、心を奮い立たせ、過去を断ち切ります。


過去を断ち切るというのはとてもつらいこと。
誰だって、一番楽しかった頃に、幸せだったころにしがみつきたいものです。
ましてや、老人であればだれでもこれは断腸の思いだったことでしょう。

この年齢で「変わる」というのは、とても大変なことだと思います。
ましてや、カールはもともと消極的な性格で、奥さんのエリーにいつもひっぱられているタイプでした。

そんな彼が、奥さんの遺言だけでそこまで立ち上がれるというこの感動を、ぜひ高齢の方にも見てほしいですし、マンネリ化して孤独死を恐れるだけの独身中年にも見てほしいですね。

敵の男が本当にしょーもない高齢者だったり、
なぜか人間じゃなくて犬を大量に従えていたり、
そもそも狙いがものすごいどうでもいいものだったり…

だからこそ、カールの重要な決断や、愛の力が際立つ話でした。

風船で空を飛ぶというある種「幻想的」なビジュアルもとても素敵でした。
とても夢のあるお話なので、ぜひ気楽に見て、たくさん泣いてほしいですね。

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