2023年7月2日日曜日

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル、今年の映画の首位を争う結果に!(個人の首位です)

俺たちのハリソンもついに80歳を越えようとしている今日この頃。

実はそれほど期待していなかった「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」でしたが、ガンガン引き込まれ、息つく間もなく怒涛のクライマックスへ突入。とてつもない熱量とスピードを感じました。「またあのジェットコースター乗りたい!」という感覚。懐かしの、アンチャーテッドをプレイしているような、中毒性のあるスリルがそこにあったと思います。

あの中毒症状を引き起こす冒険活劇エンターテインメントが帰ってきた!!

そう思いました。


この映画の唯一の欠点を先に挙げておきます。私は、このシリーズのありえないSF設定とかは全然楽しいのでいいんですが、

ダイビングにおける急浮上は非常に危険です。減圧症はかからない人も確かにいますが、かかった身としては慎重な浮上を強くお勧めします(イントラかダイコンの指示通りにすることと、うっかり浮上しないために、息をちゃんと吐くこと)。また、映画でダイブ前に怖くてお酒を飲んでますが、あれはタブーですww絶対に真似しないでください。

減圧症の危険性はどのくらいかというと、マイクロバブルが脳内血管に残ってしまったり、脊髄を圧迫した場合は生命の危険があります。

そんなこと言ったらバイクから飛行機に乗ったらもっと死ぬやろとか、列車の上で障害物に当たって落ちたのになんで生きてんだとかツッコミどころ満載なので、あんまり意味がないかもですが、念のためw 

ダイバー役のバンデラスはやはりかわいかったです。はしゃいでました。

個人的にはネタバレするなとハリソンが動画で言っているので詳細は伝えられませんが、とにかくダイアルが引き起こす奇跡の力が無茶苦茶すぎて面白いです。ここはかなりドキドキするので見入らざるを得ない。

映像としても見ごたえがあります。

また、そこからの、インディーの、散々伏線張った結果の最後の夢が、もう切なくてね。

ハリソン・フォードの演技力たるや!!!いつもエンタメ系の映画が多くてアカデミー賞には縁がないものの、芝居の力はものすごいものがあった。普通に感動していい話だなって思ったし、冒頭からここまでインディーは考古学に切ない憧れをもって臨んでいたのだと思うと、胸が痛みました。

インディジョーンズシリーズの好きなところはそこなんですよね。

必ずヒューマン・ドラマが絡んでくる。

特に最後の聖戦は、ヘンリーがインディーを失ったと思った時の「私は心の準備が出来てなかった。あの子にはなんにも教えていないのに…」のくだりとかぐっときます。

あの映画ってずっと冒頭から「わかりあえなかった父と息子」が衝突してる話で、お互いをわかりあって、そして、クライマックスで「父」を意識してその手を取るところまで、実に見事に書かれた脚本だと思います。

また、今回はヒロインのヘレナが「お金しか信じない」と言って実に現代人らしく考古学の夢を無視しますが、最後にお金より大事なものを見つける、という話にもなっています。この変化もぐっときますね。全員が救われて終わる、いい話だったと思います。


私が初めて見たインディーは「最後の聖戦」で、その時はアメリカにおり10代前半でした。あの頃やはり大ヒットを飛ばしており、コカ・コーラがコーラを聖杯に見立てたパロディCMをやっていたのを非常によく覚えています。

あれから34年、私はインディーのことを忘れることはなかったし、インディーのおかげで「アンチャーテッド」というゲームも出来たんだと思うし、考古学がヒットしたから「スプリガン」もできたと思うんですよね。インディーのおかげでナチスのことも知ったし、戦争に興味をもち、コールオブデューティーをプレイするきっかけにもなった。

そういう意味では非常に私の人生に活力をくれたシリーズだったと思います。

 

あとやっぱりハリソン・フォードは、大好きです。特にインディーは、ちょっと内気な感じがするのがいい。暴力はふるうけれど、ほんとはやりたくないんだ感があっていいなと。あと純粋すぎて考古学の遺物に執着しすぎな変人なところもいいですね。

 

 


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