今クールのおそ松さんにはあまり期待できないかなと思ったけど今回は違った………
六つ子たちは、なぜか部屋でピザのチラシを囲み、 「実際に注文するわけじゃないけど頼むなら何を頼むか」という話をしていた。
冒頭でカラ松が部屋の隅で無言で雑誌を読んでいるのだが、会話は一松や、チョロ松、トド松のみで進行する。
ついでといわんばかりに十四松、おそ松も登場し、謎の意見を交わし、なぜかお互いの意見をdisり始める。
残るはカラ松だけである。
満を持して、十四松がうっかり「カラ松兄さんも選んでよ!」という。しかしクールにかわし、逃げようとするカラ松。おいうちをかける兄弟たちに、「お前らが選んだものならなんでもいいぜ、ブラザー」といつもの寛大で見栄っ張りな意見を豪快に述べるカラ松。そこがカラ松のいいところなのに、さらに追い打ちをかけ、「ほんとのこと言ってよ」と追いすがる弟たち……。
そこでついにキレるカラ松。
「排他松」と呼ぶ兄弟たちに「いいぜ、排他松って呼んでも」とぶちぎれるカラ松。
彼は、ものすごい大人なキャラクターだったのである。
無言で雑誌を読んだり、「なんでもいいぞ」と言って逃げようとしたのは、兄弟たちの遊びがくだらないと思ったからなのだ。
しかも、直球で「くだらない」と言わず、「お前らの選んだものでいい」という相手を傷つけずむしろ喜ばせるようなことを言って、大人な対応をしようとしたのである。
上級のコミュニケーション能力。
しかし、「くだらなさすぎる」とさんざんキレたあと、彼はすんなり兄弟たちの輪に戻ってきて、「寿司もいいなあ」という会話に混ざっていく。これもすごい大人だ。彼はキレているのに、別に本気で兄弟たちを置いて出ていく風でもなく、そこにい続けた。
カラ松が怒ったり、驚くシーンも結構あるのだが、彼はなんていうのかナルシストをきわめているので芯が太く、カオスなシナリオに多少は叫んだりするものの、必ず戻ってくるし、死んでも普通に生き返る(笑)
兄弟たちと意見が食い違っても自分がブレないが、たまに自分と同じ意見が出ると親指を立てて「ナイス!」と喜ぶ。しかし、「他人と同じでなければいけない」なんて小さいことは考えていないのだ。
私は11話のカラ松の意見を一通り聞いて、そのあとしれっと会話に戻ったり雑誌に戻ったりと実に柔軟性の高い彼を見て、
私の目は間違っていなかった……!!と確信した。
やはり、カラ松はイイ男だった。
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