2022年9月4日日曜日

ひたすら新幹線をぶっ壊す映画「ブレット・トレイン」

ブレット・トレインには原作があるらしい。しかも日本人の作品だ。私はそれを読んでいないのでそれ前提で感想を書く。

そもそも主人公は違う人間らしい(ブラピではない)のだが、原作主人公は脇役にまわってしっかりと存在感を放っている。

だが、映画全体がギャグテイストのため、ブラピがアホで雑な白人殺し屋をやることで、全体的にファンキーなテイストで成り立っている。これが木村が主人公だと暗くなってしまう。それはそれでありかもしれないが今回の映画には合っていない。とにかく全体的に「タランティーノっぽい」極彩色の派手なアクションが目白押しだし、最後はとてもハリウッド映画っぽく終わる。完全なるアメリカ映画だ。我々日本人からしてみれば、「ひたすら新幹線破壊された」「すっごい損害額になってそう(震)」っていう映画。ネイサン・ドレイクが日本で遺跡を発見しにきたらこうなりそうだ。

唯一感心したのは、一応駅の順番が大体合っているところだw

真田広之氏は米原で乗ってくるが、みなさんは米原で降りたことはあるだろうか?私は一回だけあるのだが、「ここどこやねん」みたいな場所で、なのに、いろんな乗換が可能な割と重要な駅であった。映画では霧がかかっていて(笑)もはやマジでどこやねんである。

キャラクターが次々と現れて、どうつながっていくのか?というちょっとしたミステリー調になっている。そういう意味では面白いのだが、ちょっと全体的にバカなので、前半はいらつくことが多い。

このノリ、どっかで見たことが…ああ、「キル・ビル」かな。2かも。ヘビの使い方がイイ感じに似ていた。

あまりにもバカすぎると思っていたが、終盤大ボスが出てくるあたりでみなさんの怒りや恨みつらみが爆発するのがクライマックスとして最高だった。なにしろ大ボスにも、恨みがあるのだ!!なのにブラピは最後までバカだった…。だから主人公なのかもね。 

列車の進行と、物語の進行がシンクロして素晴らしいのに、ブラピのキャラがアホすぎてなんともいえない、不真面目感があるけど、まあ娯楽映画ととらえればね…


キャラクター別感想

レディバグ(ブラピ)

こいつそそっかしすぎるんですよね。殺し屋には向いてないでしょw多分ブリーフケースを回収するだけとかそういう任務がいいよ。それでもまともに出来てなかった感あるけど。

「ヒットマンズワイフズボディーガード」を思い出す設定で、アンガーマネジメントに問題があるからセラピーの話を持ち出してきたりする。このキャラはカーヴァー(ライアンレイノルズ)の代わりに出てきたそうで、もうその時点で色々かぶりすぎててカメオ出演数秒で大爆笑。

見方によっては、「アホな白人」なので嘲笑してもいいと思う。日本荒らしてるしw

タンジェリンとレモン

すこぶるウザイ二人組だったけど、レモンが「俺は人の本質を見抜ける」と言ってたのがよかった。そうなんだよね。本質見抜くのって大事なスキルだと思うよ。だからレモンは好き。タンジェリンはうざいだけだった。

木村

いい感じのキャラなのだが、周りがうざすぎて存在感がかき消されている。

木村(父)

真田広之氏。下手すると息子よりキラキラしている。すごい貫禄なのに愛嬌があって最高だった。あとやっぱり刀アクションが超本格派でかっこよすぎる。

彼が話を始めるとブラピがウザがるのでさらに白人のバカっぷりが顕著になった。もしやちょっと白人をバカにした映画なのかもしれんw

プリンス

プリンスだが女子。すごくかわいいし、とてもいい存在感を放っているし、性格がやばいのもいい。終盤で父に対するうらみつらみを淡々と語りだすシーンがとてもよくて、あそこは観客がシーンとなってた。考えさせられるキャラクター。

「誰かの妻とか他人の人生の脇役になるつもりはないの」が好きです。

そしてプリンスに騙されたのは実はレディバグだけっぽい(やはりバカ)

ホーネット

いいキャラなのにすごく出番が短くてワロタ。あとジョジョ感がハンパなかった。そのままアニメに出れる。

チャニング・テイタムのカメオ出演

多分ここは笑いどころのトップ3の3番目くらいじゃないだろうか。あのチャニング・テイタムは、ロストシティよりいいかもしれないぞww

マリア

ロストシティつながりでサンドラブロック。美しすぎた。ていうかブラピは彼女のこと好きなのかねぇ。ついでにチャニング・テイタムも呼んだ感じ?ロストシティ楽しかったんだろうね。だってノリノリだったもん。

大ボス、白い死神

なかなか出てこないので実はどっかに紛れてるのかと思ったらちゃんと大ボスとして出てきた。実は彼のキャラはとても良いのだ。彼が適当なボスキャラだったら映画の評価はB級のさらに下になりそうだが、彼が言う「運命は自分で曲げるものなのだ」的なセリフがすごくよかった。

なのにブラピは最後までバカキャラだった。

 

私が笑ったところは以下:

第一位:やはり走って新幹線に飛び乗る大馬鹿野郎のタンジェリン。その後の車内への乗り込み方もおかしい。なんだあれ。ひどすぎるよ。絶対にリアルでやらないでね(できません)。

第二位:レディバグが代打をつとめる前にアサインされていたライアン・レイノルズ。カメオ出演だけで大爆笑だ。ライアンの代役ならしょうがない、と思ってしまうのが効果的すぎる。

第三位:カメオ出演のチャニング・テイタム。セリフに大注目だ。しれーっと座ってるんだけどカメラに映るだけでなぜか笑ってしまうから得だよなあ。なんで いるんだよ みたいな。


0 件のコメント:

コメントを投稿