去年から恒例にすることにした年間映画ランキング始めたいと思います!では!
cocoはイーロンマスクのせいでサイト閉鎖だそうです。残念ですなあ…
なんかネット見てると結構意見が割れているような気がしますが、それも面白いと思いつつ、エブエブもう忘れたとは言わせたくない件w
1位:「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
これを観ないで2023年の映画を語ってはならない。というくらいの良作であり、怪作であり、文字通りバケモノ級に賞をとっていました。そしてたくさんの人を泣かせ、カオスの渦に巻き込んだと思います。
主人公がアジア人の中年のおばちゃんで、アカデミー賞主演女優賞なんだから私らとしては絶賛するほかない。ストーリーも子供がいなくても、女として共感できる。
2位:「バービー」
いまだに毎日これのサントラや関連曲を聴いていますが、ツイッターの男VS女戦争を楽しく具現化したらこんな感じでしょうか。男女の間の「暗黙の了解」を叩き斬る時代のリーサルウエポンであり、これを観た世界各国の視聴者のリアクションが大変興味深い指標となりそうです。ジェンダー学習度のバロメーター映画。
そんな感じなのにグレタガーウィグは結婚しやがりましたよ?
3位:「インディ・ジョーンズと運命のダイアル」
なんといっても、北欧の至宝ミケルセンがナチスの軍服をおもむろに着用するシーンなど、驚きの楽しい展開が多い。この作品もふろしきを広げたあと畳むのが非常に上手かったです。
しいていえばヒロインが微妙ではありましたが、最後の活躍は肝でしたよね。彼女がいたから、丸くおさまった。
それからインディーを継げる役者がいないというのは、ハリソンフォード役者冥利に尽きるのでは…。あの皮肉屋が珍しく「This series mean a lot to me」なんて素直に感激しながら言ってましたのでね。
4位:「キラーズ・オブザ・フラワームーン」
これはディカプリオ史上最高の演技!アカデミー賞狙っているに違いありません。
恐ろしく長い映画ではありますが、犯人がわかっているのにまったく目を離せない、丁寧なストーリーテリングと心理描写。人間が人間を食い殺す恐ろしい展開とそれが人の心理に与える影響をよく描写していると思います。こんなことは現代ではありえないと思うものの、メタファーとして、間接的に会社命令で他人の人生を死においやっている会社員って絶対いるんだろうなと感じる内容。考えさせられました。
スコセッシにしては多少救いのある内容とも感じました。
5位:「ミッション・インポッシブル デッド・レコニング」
レベッカファーガソンがかっこよかったし、テンポが非常に良く、わかりやすい、カーチェイスはギャグだし、秒刻みでよく構成を練ってあるんじゃないかなと思いました。感動の超大作ではないんですが、シリーズ中最高傑作の予感を感じました。
6位:「MEGAN」
AIものをあえての「人形」にしたのもいいし、それが美少女なのも最高。さらに演技は子役にやらせて、静止シーンは本物の人形を使っているというアナログな映画メイキングが功を奏したと思う。
ミーガンダンスはバイラルになり、多くの人が真似して動画をアップしたが、あのダンス自体には実は意味がない。なのに、あえての演出として入れることで大人気になったのだから、蛇足は案外重要とつくづく実感した作品。
また、AIのほうが人間より育児がうまく子供の心をつかめるという皮肉なストーリーも最高だ。AIの愛が暴走して、障害となる人間を殺してしまうのもホラー映画だからできることであり、いい組み合わせになっている。
7位:「パリタクシー」
クチコミで火がついたマイナーなフランス映画だが、私の両親も観に行って泣ける!と絶賛。フランス人らしいセンスが随所にちりばめられており、脚本の完成度が非常に高い。
配信されたらぜひ観てほしい。生きようと思える良い映画である。
8位:「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
初回観たときはどう捉えていいのか悩んだが、あとで人気に火がついた時に、あくまでも私のような社会人層向けなのだとはっきり悟った。だから主人公がサラリーマンなのだろう。でも鬼太郎の父がかっこいいので圧倒的に「若めの女性」が多いと思う(私は若くないけど、独身のためw)。
順位を下げたのは日本映画だからか女子供を犠牲にするストーリーがなんとも容赦がなく、倫理感に疑問を感じたためであるが、それ以外であればテンポも非常に良く、ただの連続殺人事件ではなく鬼太郎の父をからめたことでちゃんと妖怪ファンタジーに仕上がっており、とにかく父のバトルが奇想天外で格好良い。
あとターゲット年齢層を高くするならもうちょっと絵柄は考えたほうがいいのかなとは感じた。 だけど、ゲゲ郎はデフォルメの顔がとぼけてて可愛いってのもあるから難しいだろうなあ。
9位:「君たちはどう生きるか」
ジブリ映画としてはやはり既存のものに比べるとどうしてもレベルは低くなると思うが、主人公のキャラクターがとてもよかったのと、やはり絵の描きこみや単純な画力はクオリティがかなり高いと思うし、日本のアニメ映画では今これがトップレベルだと思う。
話は意味不明で説明が不足しているが、私は当初「世界の創造と崩壊」の話だと思っていて、主人公は神になるかどうかを試されているのだと思っていた。
だがあとから出てきた解説で、その「世界の創造」というのは単純にジブリの宮崎駿さんが映画をつくっていくことを示していたとわかり、少しつまらなくなった。
どうせなら本当に天地創造の能力を持たせても面白かったんじゃないかなと。この現実に結びつけちゃう感じすごくスコセッシっぽくてちょっと失望する。
10位:「アルマゲドン・タイム」
映画監督の少年時代の自伝として、「フェイブルマンズ」のライバルとも言える作品。
主人公は同じくユダヤ人差別を受けがちだし「普通の生徒」としてふるまうことが苦手である。それを父や祖父が全力でかばってくれていて、その「危うさ」に非常にリアリティがあった。
フェイブルマンズも悪くないのだが、本当の意味で「人生は綱渡りなんだ」という危機感を語っているのが本作品。アンソニーホプキンスが語ってくれると深みがある。クリエイターの人生は色々あると思うけど、このくらいの危機感があったほうが私はしっくりくるなと思う。
それでは今年も大変お世話になりました。
これからやっと買ったプレイステーション5を開封しますので、来年は少しはゲームの話ができるかもしれませんw
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