このショートムービーはアランが劇場で観るもので、見なくてもクリアできる。ショートだが、15分以上ある。
全編がフィンランド語で、字幕で内容を理解するほかない。
主人公はアレックス・ケイシーだが、アレクシ・ケサとなっている。もちろんサム・レイクが演じている。
あとはバーバラ・ジャガー。
アラン・ウェイクを、トーマスゼインが演じている。
アーティーは端役だがセリフも多い。
ケイシーはずっと初恋の「バーバラ」が忘れられないという設定になっている。だが、バーバラはアランの未亡人となっているのだ。ここは注意。
ケイシーはアーティーに「俺は呪われているのか。ループにハマっているのか。この町に戻ってきてしまった」とぼやく。そしてバーバラに、「今回は一緒に来てくれ」と頼むのだが、バーバラは待ち合わせた井戸で謎の酒「白夜の夜」を飲ませる。
そして例のカルト教団に生け贄として殺されるのだが……
もう一つ気になるのは、「ケイシー、お前がマスターに選ばれた」というフオタリ(ヤッコが演じてる)のセリフである。
このあと、井戸からアランが神のように登場。
なんとこの時の字幕が日本語と英語で違うのだ。
英語「Thank you, my love.」
日本語「ありがとう、アリス」
日本語では「アリス」と言ってしまっている。
このセリフはエンディングともろかぶりしているので、この映画が伏線になっていると言ってもいい。
しかもこの劇場で「実際の」アランは「グランドマスターに会わなくては」と言っている。実際ミッションにもそう出るのだ。だが会った記憶がない。おそらく誰も、会ってないのでは。(生け贄はいた)
このゼインの映画通りに解釈すると、マスターはバーバラとアラン。もしくはバーバラ。バーバラの目的はアランを呼び戻すことだが、代わりにケイシーをあの「執筆部屋」に閉じ込めなければならないらしいのだ。
この映画の正しい解釈はなんだろうか。
- トーマス・ゼインはこの映画を作る時に自分そっくりのアラン・ウェイクというキャラクターを思いついた。
- バーバラは本当にゼインの恋人である。なので「アリス」はちょっと飛躍した翻訳になるが、「愛した人が助けてくれる」のは本編と同じ筋書きであり、アランもゼインの物語通りに動いている。
- アレックス・ケイシーはこの時からキャラクターとして存在していた。アランが生み出したキャラクターではないということになる。
もし、本当にこの映画がトーマス・ゼインの作品だとすると、今のアランはやはりトーマスの筋書き通りに生きてしまっている感じがする。それはケイシーもである。
ゲームの中ではケイシーはおそらくループから抜け出している。それは、トーマスが「書かなかった」サーガというキャラクターが登場したからだ。
トーマスの作品にヒーローはいない。
アランが今回目覚めたのは、「ヒーローを書こう」と思ったからではないのだろうか。前作は、かろうじてアランがヒーローではあったが、もしトーマスが彼のためにろくな出口を用意していないのであれば、アランが自力で、闇に影響されないヒーローを書かねばならなかった。
そう考えると、サーガの登場は必至だった、ということになる。
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