2024年7月15日月曜日

アマプラで面白かった映画3「RUN」

英語の「run」には複数の意味がある。

動詞の「走る」

名詞の「走り(ランニング等)」

そして命令形の「逃げろ!!」である。

映画で誰かが「run!!」と叫んだらとりあえず走って逃げろと言う意味だ。

果たして、この映画で主人公は走って逃げることができるのか。

なにしろ、彼女、下半身不随なのである…。


主人公の母親は典型的な「ミュンヒハウゼン症候群」である。

冒頭で出産に何かしら失敗したのがわかるが、普通に見ていれば「このとき、娘が半身不随だとわかったのかな」と思う。

その後、彼女はなんかしらのリハビリサークルで喋っているシーンがある。ちょっと病んでるのかなと思う。

しかしこの映画、どんでん返しがなんと2回もある。どちらも悍ましい。


1回目はかなり早めに訪れるので言っちゃうと、実は娘は半身不随ではなく、ミュンヒハウゼン症候群の母親のために半身不随なことにされている。まずはそこでかなり同情する。母親、真っ黒である。娘さんがそれに気づき始めて薬局へ薬の問い合わせをしに行くまでがガチホラーテイストだった。なにしろ車椅子。勘付かれてるのか、とにかく外部への連絡を絶たれてしまうので、地味に熾烈な戦いが始まるのである。

実の母親の罪を暴くのってかなり大変だ……。

ただ、アメリカって割と児童虐待が多いのか、彼女に協力してくれる人も現れるんだけども……

母親がとにかく強烈だった。全体的にハイテンションのホラーテイストに演出されてるけども。


だけど、「ボーはおそれている」ほどではなかったw

正直、「男子から見た母親」の方が支配力が強いと感じる。娘は常に同性の母親に反抗的である。私もそうだ。(ちなみに父親に従順ではないww)

グレタ・ガーウィグなんてかなりぬるい。そもそも彼女は母親と痴話喧嘩する微笑ましいシーンばっかり描くw

それにしてもアメリカの映画ってすぐ親が「I love you!!!」って言い訳みたいに言ってくるの怖いよね…。ほんとの時もあるし、ただ解釈が違ってるだけの時もあるけど。

エンディングがなかなか強烈で、いろんな感想がネットにありましたが、
私個人としては「あり」だと思いました。ただ、めんどくさいので自分はやらんと思います。

この映画は、母親のメンタルを癒すとか、娘が罪を許すとか、そう言う感動系のストーリーではないので、ご注意ください。

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