2021年2月21日日曜日

【名作ホラー映画(?)】遊星からの物体X

私はどっちかっていうとSFかなあと思ったのですが、
世の中ではホラー映画に分類しているようです。

まあ確かに怖いっちゃ怖いけど、怖さで言うとエイリアンのほうが上じゃない?

つかエイリアン怖くないですか?いつも怖いよ。いきなり後ろにいたりする系はあまり好きじゃあない。

あと怖さで言ったら、私はターミネーターシリーズはかなり怖い部類に入ると思う。ジェームズキャメロンはホラー映画つくってたほうがいいと思った。暴力が容赦ないのと、ターミネーターは機械だから、感情の無い、恩赦や情けのない怖さっていうんですかね。助けを求めたところでまるで響きやしない。そういう意味では、マトリックスも1はこわかったですね。あと実はめちゃくちゃ怖かったのがロードオブザリングじゃないですかね。

そんな怖いスリリングな映画があふれる中ではこの映画は緩急がきちんとしているというか、割と冷静に観れました。

ただおどかすだけならいくらでもできるけど、結局何に襲われてるのかって、気になるし、対処法も知りたいですよね。そういう賢いサバイバルをしていこうという気概は感じました。主人公たちがお互いを疑いながらも、冷静に対処していこう!という気概がいいと思います。特に主人公がしっかりしてていいですね。

この映画の原題「The Thing」が示すとおりその「物体」には名前がありません。しいていえば、なんか円盤に乗ってきたらしく、地球外生命体ということになるようです。

謎にリアリティがあるのが、いいところだなと思いました。誰も名前なんかつけないしエイリアンとかも言わない「アレ」「that thing」って呼び続けるしかない。

しかも、その物体は、人間などの生命体と暗がりで2人きりになると襲ってそっくりに入れ替わってしまう。これがエイリアンと違うところですね。

そっくりになってもしゃべったらバレるんやろと思ったら、なぜか記憶とか、全部丸コピーするらしい。

だから、南極の基地内で限られた人数のメンバー(舞台が南極というのも良い)の中で、誰が入れ替わってるねん!と人狼ゲームが始まってしまう。

しかもこの物体が、なぜかめちゃくちゃ頭がいい。どこに脳みそあるのかしらんが。

普通の人間に疑いがかかるように工作してくる。私ですら疑ったw

通常では判別ができないため、血を使ったテストをするシーンがあるんだけど、これが一番緊迫感があった。

中に、物体が紛れ込んで人間になりすましているんだけど、ギリギリまでもちろんしらをきっている。全員しらをきってるのでやはり、何番目かどうかもわからんので安心して観ていることはできない…。

だけど、実際に正体がバレたら、やはり大暴れする。そりゃもうものすごい暴れる。逃げるためなのかもしれないけどちょっとがんばりすぎ。なんかいろんなところがパクっと開いたり、触手が出たりと、なんでもありすぎて、ちょっとがんばりすぎな感じがした。

ただ、1982年の映画にしてはクリーチャーの作りこみをかなりがんばっており、CGとは別の意味ですごくよい。CGってどうしてもCGっぽくなるけど、クリエイターが様々な素材を駆使して実写用につくったパペット系は照明とかの条件が周りと同じだから、意外とリアリティがあると思う。 

あとCGっていつも思うけど、動きがどうしても不自然なんだよなぁ…あれはいつ改善されるのかなw

 

実は最後まで、そいつの目的がいまいちわからないまま終わるんだけど、その辺が人気の秘訣らしい。

でも個人的には、ブレアウイッチほどまったく正体がわからないくらいのほうがまだよくて、正体出てきてるのに見えてるのに何しにきたのかわからないのはちょっと、腑に落ちないかなあと思った。

クワイエットプレイスはラストのオチが綺麗なので、完成度高くて評価高いんだろうなあと思うけど、こっちはどっちかっていうと、エイリアンみたいに続編どんどんつくるつもりだったのかもしれないな。クワイエットプレイスも続編が出るけどねw

 

宇宙人ものでいったら、もちろんE.T.は名作だけど(あの映画のすごいところは、宇宙人の謎を解き明かそうとか研究に使おうという大人が普通に考えることを完全破壊するところである。子供向けを徹底的に貫く姿勢がすごい)、コメディだったらメンインブラックが完成度高いしあのくらいカジュアルでいいと思う。でも好感度が高いのはやっぱり第9地区ですね。


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