2024年6月30日日曜日

クワイエットプレイス DAY1

クワイエット・プレイスシリーズはもう毎回観るようになりましたね。このシリーズは役者が変わっても設定が面白くてついつい観てしまいます。とはいえ、前作までのファミリーものはファミリーだからこその胸熱映画でしたが。

しかしあれですね、説明がないままいきなり地球にどかーんと落ちてくるので爆笑ものでした。でもエヴァンゲリオンもそうだったっけ。太平洋からいきなり来るよな。

今回は特に団体で襲撃してくるので、彼らの足音がうるさかったです。彼らはどかどか歩く時と、ハンティング時の静かな歩き方と2通りあるみたいですね。

内容は前の2作の方が面白いので、今回新しかったところといえば

  • 水の中で溺れる化け物を見れる
  • 猫ちゃんがとにかく最強、まるで化け物に関係せず、スルー
  • 化け物が謎の胞子?を培養して食ってた

さて私はエイリアンシリーズが大好きになってしまったのですが、理由は「コヴェナント」と「プロメテウス」のせいなんです。あれで、エイリアンという生命体がなぜ生まれたのかを解き明かそうとしているのですが、途中で投げています。シリーズを存続させるためでしょうか?

SFオタクとしては、「彼らの目的は何か」が気になります。もし生み出されたものであればその目的はなんだったのか。特にエイリアンは「寄生しなければ増えることができない」生き物であり、4ではやっと子宮を持ったのですがデストロイされてしまいました。

なので、クワイエットプレイスの残された課題は、そのクリーチャーの謎がほとんど明かされていないところだと思うんですね。確かに弱点はわかりました。特定の周波数に弱く、大量の水では溺れてしまう。だが、今回なぜ胞子の畑を作って食っていたのか?人間はそれに適した培養土となるのか?まあそもそも、地球の空気や重力に即適応するところも謎です。

もし次回作があるなら、SFオタクを唸らせる小難しい設定をお願いしますw

クローバーフィールド:HAKAISHAはそもそもコンセプトが異なるので、あれはあれで一発屋でいいと思うんですよ。でもクワイエットプレイスは続けたいなら、「地球を取り戻すために」ハンジみたいな科学者がクリーチャーを捕まえて実験とかしちゃうくらいにはなってほしいですね。

「メッセージ」が面白いのは、宇宙人の言葉を完璧に解析するところなんですよね。あれは本当に良いSFでした。能力まで授けられるし。

クワイエットプレイスの感想

クワイエットプレイス破られた沈黙の感想


2024年6月22日土曜日

バッドボーイズ RIDE OR DIE

結構良かったです。

この手のシリーズものの中ではよくできている方。

ギャグの切れ味もGood。特にマーカスがぶっ壊れてたり、パニックになるマイクに気合いを入れ直すシーンとか、いちいちぶっ飛んでいてテンションがナイス。

バディものはこのくらいふざけてるやつの方が好きですね。

ジェイコブ・スキピオがものすごい良かったです。すごい色気を感じる。彼はブランドン・ペレアと並ぶ若手ホープだと思います。奇遇にも両方ラテン系の顔ですが、私はラテン系が好きらしく…。

日本人と同じような黒髪を持ちながら、西洋人の特徴も備えていて。日本人で一番色気あるのがフィギュアスケートの高橋大輔氏だと思っているのですが、彼も似てますもんね。

キャラクターとして面白かったのがマーカスの義理の息子。海兵隊所属で自宅を襲撃されるとゲームキャラみたいに手際よく全滅させていく姿にマーカスが大喜びでかなり笑えるシーンです。しかも無駄に真面目で最後は敬礼と。

コンプライアンスにより元気なバイオレンスアクション映画が減ってきている印象もあるのですが、このシリーズ新作はふざけたギャグもあり、バイオレンスも躊躇がなくてスカッとする面白さがあります。

強いて問題があるとすればストーリーが若干わかりにくかったです。

個人的にリタとロックウッドの関係の一連のシーンがとても面白くて。恋人が実はやばい人だと知ってエレベーターに乗ってからの、躊躇のない「疑い」それに気づいて黙らせようと躊躇なく暴力を振るう姿、そして最後にやり直そうぜって言ってきてからの、許しそうで許さないセリフとか、実はロックウッドの発言にも、「合理的な理由」を感じたのも良かったです。

悪役がなぜ、悪役になったのか、アルマンドは犯罪者だからわかるというのもいい流れでした。そしてちゃんとどのくらい凄まじい拷問を受けたのかの描写もあったのが良かった。

撮影方法で結構遊んでいて、ファーストパーソンシューティングを実写でやったり、画面をやたら傾けたり、妙にカラフルな舞台だったりと、工夫が見て取れました。

音楽はもっともっとヒップホップしてくれてもいいな〜。ウィルスミスだし。

ウィルスミスはほんと、ビンタ事件なんか関係なくもっと映画に出てほしい。50代であの抜群のスタイル、彼ほど黒いタンクトップが似合うやつもいない。声とかセリフもわかりやすくてほんと演技も上手いと思う。

2024年6月17日月曜日

ALAN WAKE2 DLC (1) かなり面白かったです

アランウェイク2は初めからDLC配信を予定していて、それの込み込みパックを購入していた私はDLCが発表されてすぐにダウンロードしたw

予告編にもあったがローズ編はかなり強烈である。

 1. Number One Fan(一番のファン)

ローズマリーゴールドを主役に迎え、名前は伏せたまま、ウエイトレスのローズが最愛の作家アランを助けに行く話。

ご存知の通り彼女は電波なので、魚の剥製からアランのメッセージを妄想で受け取る。

しかし立ちはだかるのはアランのアンチと、アランの双子の兄弟という「スクラッチ」

スクラッチはアランの何もかもを欲しがるので、ローズも欲しがるのだが・・・

ローズは本編でもこの強烈な状況に対しかなりのタフネスを見せており、なぜかウエイトレスのくせに銃が撃てる。ショットガンと長距離ライフルをだよww

ずっと目が座っててとても怖かった。

エンディングも強烈なのでぜひご自身の目で確かめて欲しい。

ものすごい簡単にいうと、映画「バービー」をサムレイク風にアレンジした内容である。ただ、今回の場合、ローズは最後までアランを愛し抜くので一人で生きてくとかじゃない。だが、スクラッチの役どころは完全にケンそのものであった。

2.North Star(北極星)

これはジェシーの「ポラリス」を表している。

ジェシーが本格的に「ポラリス」の存在を口にするので興味深かった。

ただそれ以外は、「コーヒー教」とも言えるコーヒー中毒者の宗教に洗脳されそうになって困っていた。というか、宗教が何をやっているのか、実は最後までわからずじまいだったww

ということで中途半端なんだが、エンディングは驚愕で怖かった。一体何を暗示しているのか。

3.Time Breaker(時空の破壊者)

ティムブレイカーの名前をもじったタイトルだ。

内容はエブエブにとても近いが、ゲームならではの「別のマルチバース」に飛ばされ、平面になったり解像度が減ったり色々面白い。最後は驚愕である。アイデアものなので、全体がネタバレになるので動画は公開しなかった。自分で見ないと面白くない。(なお冒頭のサムレイクが面白かったので2に集約している)

また、ジェシーとティムのつながりがあるかもしれないことが示唆されているのが気になった。レメディユニバースは全体が繋がっているということが証明されたとも言える。


このあと別のDLCも配信される予定なので、フォトモードで遊ぶのもいいかもしれない。


2024年6月4日火曜日

アマプラで面白かった映画2「ユージュアル・サスペクツ」

1995年のアメリカ映画。だいぶ古い映画ではあるが、Xでおすすめされていて見てみた。序盤がイマイチ飲み込めず、あとクライムムービーがあんまり好きじゃないらしく頭に入ってこなかった。

中盤くらいから、ケビン・スペイシーの本領発揮といったところか。

私はケビン・スペイシーのちょっとしたファンなので(不祥事で表舞台に立てずにいるが)、彼が普通の弱そうな詐欺師をやるとは思えなかった。

これは絶対ケビン・スペイシーが何か企んでるだろうと。

映画の序盤で、麻薬密輸船が燃えており、その事件でケビンスペイシー演じる「キント」だけが生き残っていて、事情聴取を受けている。

でもおかしいと思わんか。この時点で。

他のメンバーは皆殺しで焼かれているし、一人だけなんとか生き残った男は、全身に火傷を負って息も絶え絶えである。

なのにキントは無傷。しかもやけに冷静だ。

他にもキントの話はおかしなところがあった。

「コバヤシ」弁護士が出てくるのだがどう見ても日系ではない。

百歩譲って彼のオフィスにあるヘンテコりんな日本語はまあ、良しとしてやってもいいが。

話も終盤に差し掛かると、「そもそも全部キントの作り話の可能性もあるからなあ」という気分になってくる。何一つ証拠がないことに気づいてしまう。

そして最後嫌な予感が的中するのだが、

おそらく初見では無理だ。特にケビンスペイシーが悪役をやりがちなことを知らない人も多いから。

ただ、ヒントがないわけではない。

特に途中でやけに冷静に敵を殺すキントのシーンもあるのでね。

2度見ると、2度美味しい名作である。バタフライエフェクトと似て、脚本が秀逸。


ケビン・スペイシーの演技はこの頃から天才級である。天才だからこそ不祥事を起こしてしまうのかもしれないと思うくらいだ。

彼はどちらかというと小さめの声で早口で喋る「おしゃべりキント」なのだがそれにもかかわらずものすごい滑舌がよく、英語の教材みたいな喋り方をする。というかアクセントが正確でクセがないのだ。その上、癖のない声なので印象にすら残らないのだがだからこそセリフの内容に集中できる。

本当に彼は素晴らしい役者だと思う。


2024年6月1日土曜日

マッドマックス:フュリオサ

この映画は以前から楽しみにしていましたが……


やはり前作に比べるとテンションや出力は半分以下かなと思いました。

以下に理由を挙げていきます。少しネタバレを含みます。

アニャの演技自体は素晴らしかったです。




アニャが華奢すぎる問題

アニャ、いくらなんでも細すぎる。太ってはいけないのかもしれないが、前作で筋肉つけてきた、元々ガタイのいいシャーリーズ姐さんに比べると圧倒的にパワー不足。

役作りを強要できないのであれば、あえてアニャ選ばなくても良かったんじゃないか?とずっと思って見ていた。

演技自体は大変良い。特に腕を切ったあとのガンギマリアニャが好き。最後のクリスヘムズワースボコっていじめまくる時の声とかもとても良かった。

それにしてもフュリオサって真面目だし笑わないよな。

アニャに気を遣っているのか、フュリオサに気を遣っているのか

両方だと思うが、女性をあの世界にぶち込んで貞操を守るのはかなり大変なはず。多くのセクハラから逃れるための描写が一件くらいしかなかったので、セクハラ大国日本に住む俺たちにはちょっと説得力がない。

私は数々のセクハラを薙ぎ倒すような話が好きなので、自分で描こうかなと思うくらいだ。

フュリオサが特別扱いになったことについて、説明していたのはディメンタス(クリスヘムズワース)だけだった。彼は、汚されていない女の子は価値が高いことを明言していた。

その割には惨殺シーンを見せつけているので、「メンタルの強い子」に育てたかったらしいが、フュリオサは最後までそれを怒っていた。

ジャックの説明が不足している

ジャック、突然出てきた気がするんだけどこいつ、いつからいたっけ?説明が欲しいw

いいやつなのはよくわかる。だが最後が雑すぎない?

個人的には一番気に入っているキャラクターなので(善良なマックスみたいな感じで)もうちょっと説明がな・・・

演出もキャラも既出なものが多く、迫力やテンポに欠ける

前作は唐突にものすごいスピードで導入が始まったため、度肝を抜かれて目が離せなかったが、今回はそれほどでもないのが残念。前作は全てが新しかったので、今更ウォーボーイズを見ても驚かない。遠くで軍楽隊のギターのお兄さんが見えるんだけど凄い遠かったwあれに代わるような、強烈な個性的なキャラクターは思いつかなかったのかな。

良かったところは

ディメンタスがポンコツながら、個性はあった

特に衣装や乗り物が特徴的。

イメージはローマの皇帝って感じか。

元々クリヘムが苦手なのは、傲慢でノリが軽すぎるあの雰囲気のせいなんだが、それを逆手に取った見事な敵役だった。キャスティング担当はクリヘムのあのふざけた感じをよく理解している。

マントのような上着が、最初は白くてくまちゃんがついてて、まるで純粋な男の子っていうイメージを醸し出しているが、残虐性が顕になるにつれて、マントが赤く染まり、最後は白と赤と黒に染まる。これは意図的に演出していると思う。

カーアクション自体は右に出るものはいない!

最大のメリットはここだ。

ジョージミラーのこだわりなのだろうけど、今回タンクローリーやらクレーン車やら、ハングライダー、落下傘なども使用し、空からの攻撃を試みていた。

前回の「ヤマアラシ」も大爆笑だったが、なんでもありである。

多くの人が気に入っていると思うが、ウォーリグのお尻についてる武器が大変面白くて、さすがジョージ・ミラー!と思った。こういった改造車に対するクリエイティビティは圧倒的である。

あと衣装がやっぱりとても好き。骸骨ヘルメットについてる無数の南京錠がカッコよかったな〜。あれでハロウィンしたい!!!!!!!!

誰か一緒にジャックやってくれ!私はフュリオサやる。


女性として思うこと

フュリオサは一種不自然なほど男たちから距離を置かれて敬われている。この件についてはあまり明確な描写はなかったが、実力ということなのだろう。

これについては、私もたまに思うことがある。

私は少し特別扱いされていることが多かった。

私はよくも悪くも、外見以外で女らしさがなく、フュリオサほどではないが髪を短く切っている。理由は癖っ毛だからというだけで、特に今の季節だとすでに癖毛が湿気を吸ってボリュームが増えているので、特におかっぱくらいの長さだとどえらい目にあってしまうのだ。

だが確かに、5歳くらいからピンクが大嫌いだった。

また、生まれた時から声が低いが、結局治そうとしなかった。

フュリオサは元々男らしい性格や志向だったのかもしれない。

自分が女であることを利用して、多くの男をたらしこんで利用することもできただろうし、うまく利用すれば彼らは奪い合いを始め、勝手に自滅するかもしれない。

だが、私やフュリオサはそれを良しとしないのだ。

男性はおそらくそれを察知しているのだと思う。フュリオサも私も、怒らせると怖いし、奪われた過去に固執し、復讐もしつこい。つまり「関わるとめんどくさそう」と思われている。

時折空気を読めないバカな男が寄って来ていたが、なぜ火に飛び込もうとするのか。泣く男など何人も見たし、長年の片思いで痩せていく男も見た。だが我々はそんな男には残念ながら同情はしない。しないと決めたのだ。

そういう意味では非常に感情移入はできたと言えるが、残念ながら私だったらあの環境下では筋肉モリモリにしていると思う。鍛えるのは好きだし、やはり男性と対等に渡り合うためには筋力、暴力が必要だからだ。

なぜ前作が良いと感じるのか

前作の後、マックスがどうなったかはわからない。だが、あの作品では、マックスもフュリオサも過去のわだかまりやトラウマ、後悔や復讐心と決別できているのだ。もちろん今作もそうかもしれないが、今作はただ復讐の鬼となり、なかなか残酷なエンディングになっており、フュリオサは半分くらいしか復讐が果たせていないのだ。

そういう意味では、今作は未消化な気分になった人も多いと思う。なぜなら前作で、完結するからなのだ。この後前作を見るとかなりスッキリするのでは。