キャリーは何種類かあるようですが、元祖1976年版を見てみました。
さすがだよスティーヴンキング、
別に全てがいいとは言わないがね。監督によっても表現が違うし。
スティーヴンキングの作品って高確率で「毒親」「機能不全家族」が出てくるじゃないですか。今回もその典型で、主人公が女子なのが良いですね。
キングにとっては父親が確執だったようですが、まあ同性の親とは何かしら確執が起きるようです。長女VS母親というのはよくある構図で、私もいまだに母を信用しきれていません。ここぞというところで毎回裏切られます。
そして「キャリー」はその最たるもの。
「初潮」で母親に裏切られる。これはトラウマですね。私はまだ怒ってますよ。私はもともと経血量が多く、初回から強烈だったようです。アメリカのナプキンは比較的分厚いので、親が買ってくれていれば問題なかったのですが、母は、娘はまだ生理が来ないと思ったのか、日本のペラペラのナプキンしか持っていませんでした。
母はアメリカで初めて娘の月経に遭遇するわけですから相当ギクシャクしていました。当事者はもっと顔面蒼白でした。漏らさないようほとんど足を動かさないよう気をつけていました。ですが、SNSが普及してから、もっと酷い家庭もあったことがわかり、少し安堵し、世の中、なんとかならんのか、と思ったものです。 ちなみに月経に関してはこの後もう一度派手に裏切られます。
キャリーに関しては、そもそも生理に関する情報が与えられていませんでした。そのため、ロッカーでいきなり生理が始まったキャリーは大混乱に陥り、同級生にはタンポンを投げられていじめられます。(この表現は現代だと考えにくいですが、当時は確かに生理のケアが自分でできないと冷ややかな態度を取られがちだったように思います)
私の時代もまだインターネットがありませんでしたが、唯一学習雑誌が買い与えられていたのが救いでした。おそらく、そのために(親がちゃんと性教育できない家庭のために)あの雑誌は存在したのだと思います。(なおロリエなどの会社がスポンサーとしてついていたので、予算は潤沢だったようで、綺麗な漫画がついていてわかりやすかったです)
この時代の母親は私の母を含めて、娘の第二次性徴を嫌がる、禁忌とする人が多かったようです。
キャリーの母は極端なカトリック教徒のようで、「イブはアダムの肋骨から作られた」「あまりの弱さに罪を招いた」などと娘に説いて聞かせます。
つまり「あなたは女になった」「罪深い女に」というわけです。
さて「シャイニング」に代表されるように、キングの作品には不思議な力を持った子供がよく登場しますが、キャリーも能力がありました。それはテレキネシスでした。これがうまく使えれば良かったのですが、極端ないじめを仕掛けられたキャリーはクライマックスで能力が暴走し、プロム会場を大破壊してしまいます。
キャリーは作られたモンスターとなりました。
最後の良心で母親を助けようとしますが…そもそも、まるでキリストのように、彼女を磔にしたのはキャリーなんですがね。
毒親はなぜ毒親となったのか
毒親はこの世で最もポピュラーなヴィランです。バブル世代でもたくさんいます。なぜなら、バブル世代は一見お金があり楽しそうですが、まだ家父長制度が一般的でした。
よほどの能力がなければ、見初められた男と結婚し、子供をもうけるのが普通だった。
私たち氷河期世代は金はありませんが、自由がありました。そして金がないので、結婚を押し切られなかった。金がないことを理由に結婚を断ることができた。だから意外と自由に生きています。これを見て、多くの主婦は苛立つようです。
毒親の爆誕です。
しかし、結婚して子供を作るとまた別の毒親が爆誕しかねないし、そもそも生理がきただけで色気づきやがってと突然謎の拗らせを発生させるわけです。
「キャリー」もそうですが、娘の胸が膨らんできただけで「穢らわしい!」とブチギレる。その割に、30代で独身だとわざわざ見合い話を持ってこようか?などと言い出すのだから、あまりにも身勝手がすぎる。この世代の親というのは、あまりにも人権や教育に対して未熟すぎる人が多い。
毒親は、私たちの世代で終わらせなければなりませんね。
この作品は今度ドラマになるそうです。
私としては、彼女のテレキネシスでいじめっ子へ復讐する姿をもっと見たい!と思っていますw
キャリーはまず初潮で血を見て、次はいじめから、最後の大乱闘まで、血がつきまとう話です。キングが生理の恐ろしさや出血量を見たかどうかわかりませんが、女性が定期的に血まみれになりながら生きることが、ホラーであることを、よく理解していると感じました。なお出産も血まみれらしいですね、私は分娩室入れてもらえませんでしたけど。
生理の生々しさを見てドン引きする男性がいるらしいのですが、出産立会いしたら卒倒するんではないかと思いました。
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