セイディが馬で乗り付けてきた。ギャングが散り散りになる原因となった、例の裏切り者の居場所がわかったのだと言う。
早速馬に乗ろうとする俺を、アビゲイルが泣きながら止めたが、
アーサーは俺の命を救ってくれた。
俺は、アーサーの仇を討たなきゃならない。
それは、俺がやるべきことなんだ。
アビゲイルも、俺が無事に帰ればわかってくれるはずだ。
俺たちは裏切り者を雪山の崖まで追い詰めた。そこに、本拠地があり、大金が眠っているという。裏切り者はいつもそうだったが、協力すればその金が手に入る、と勧誘してきた。でもそれはアーサーもお断りした案件だ。彼はあまりにも素早く、なかなか仕留めることができずにいると、奥から、なんと
ダッチが現れた。
今度こそ。今度こそどちらが正しいのか決めてくれ。
ダッチは、俺に自己中だと文句を言ってきた。しかし冷静だった。ダッチはいつもそうだ。不思議な男だ。
結局、裏切り者を俺が射殺し、ダッチは相変わらず腑に落ちない顔をしてどこかへ去っていった。彼は自分の思い通りにならないといつもそうだ。
後には大金が残された。
全部、俺たちに残されたのだ。
俺はマイホームローンをそれで完済することができた。
セイディは大怪我を負っていたが、
「私、この後結婚式に参列するんだよ・・・っ」
と根性で家まで一緒に帰ってきた。
「誰の結婚式?」
「お前のだよ、バカマーストン!!!」
「あ、そっか///」
「そっかじゃねえよ!あんたが、アビゲイルとちゃんと式を挙げてないって言うから、あたしはまだ死ねねえんだよ!」
その後俺たちは、小さな結婚式を挙げ、戸惑う神父を巻き込んで大騒ぎした。
おじさん以外は、みんなそれぞれ新しい人生をスタートさせたようだ。
セイディは、「南米でイケメン革命家と恋に落ちる」とすごいドラマティックな乙女ゲー的筋書きを用意して旅立っていった。やはりセイディはすごい。ブチギレクレイジー女だと思っていたが、正義の賞金稼ぎになってるし、ギャングより遥かにかっこいいぞ。
チャールズはカナダで結婚すると言って、笑顔で出ていったが、チャールズは有言実行、有能でとにかくできる男だ、言う通りの人生を実現するだろう。
そういえばピアソンにも会った。普通に雑貨屋で働いていた。料理が上手いのでどこでも働けそうだ。雑貨屋には可愛い人形なんかも置いていた。
他のメンツは時間があったらおいおい、逢いに行こうと思ってる。めでたしめでたし。と思ったら最後の締めが
「それじゃ今日も牧場の仕事と育児頑張ってよね」
だった。アビゲイル・・・(´・ω・`)
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