2026年3月26日木曜日

ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編 とても良かったのでおすすめです

原作ファンの方がより楽しめますが、何も知らなくてもまあまあ面白いと思います。

しかし冒頭2シーン連続で男どもの裸を鑑賞できるシーンがあり、しかもラッコ鍋だと、全員つけまつげをつけてメイクしているのでちょっと初見の方大丈夫かなと心配になりました。

その道の方は大変満足とお見受けいたします。

キャラクターの再現度がとにかく素晴らしかった。

私の今回イチオシの、🩷門倉部長🩷

和田 聰宏さんがこんなにハマると思わなかったですね。目つきや立ち居振る舞いから完全に門倉でした。

陽動作戦が胡散臭いのに、本人が毒にも薬にもならないのほほんとした性格のため、誰も門倉を疑わない。

しかも門倉の懐の深さで、部下のちょっとした不正も見逃してあげてるから、部下たちもまさか門倉がスパイだとは思わず懐いてしまっている。

抜け目ないのに優しくて(適当とも言う)、偉そうにしない門倉さんが大好きです🩷しかも強運。

アニメ版も相変わらずのほほんとしてますな・・・弾丸をハエって言ったり。

実写になったことで、「この人実在するぞ!!!!!」みたいな気分になってさらに好きになった。

個人的には一番結婚したいタイプです🩷(金カムではあと、杉元と岩息舞治が好き)

宇佐美が本物だった

対して宇佐美、最後まで門倉の宿敵となりましたが、性格的にも真逆で、スパイであることもすぐにばれます。(にしても、スパイとスパイが一緒に働いて犬堂を騙していたとはw)

実は一番苦手なのは宇佐美です。鶴見と似ているが、鶴見に盲目的に忠誠を誓っているが故にさらに手に負えない狂人。

特殊なコンタクトをつけてるそうですが、黒目が小さくてリアルでした。あとフェイスラインが本当に漫画と同じで。綺麗なお顔なんですよね・・・でも本当に人の殺し方が残酷で・・

あと喋り方と声が完全にイメージ通りで、もしかしたらこの人をモデルに宇佐美を描いたのでは?というくらい似ていました。怖い。

鶴見が仕上がってた

鶴見がマジで本物になってしまった。特に囚人が解放されて襲ってきた時の、すごい笑顔でガンガン人を殺していく時の玉木さんの顔。もう原型がなかった。

あれは鶴見である。(声もだいぶ仕上がってきた)

土方も仕上がってた

長髪で殺陣をやって似合う人ナンバーワンではないだろうか、、舘さんのスタイルもいいし、あの短めの黒コートとブーツがくそかっこいいのに刀の斬りつけ方もかっこいいですね。

あと、声だけでみんなが振り返るシーンで、かなり中田譲治さんに近づいてるなあと思いました。アニメと融合しそうな外見、素晴らしい。

鯉登少尉と夏太郎がとても可愛かった

この二人は原作より可愛いので、ファンが増えそうな気がした。特に夏太郎、ただの可愛いイケメンやし。この辺はアイドル枠。

あと、鯉登少尉のアクションがすごくいいね。この人も刀だし、かなり大体に真正面から跳んで斬りかかるのですごい派手で映える。

簡単に死にそうな戦い方だけど、猿吠えが怖くてみんな身を引きそうな気がするwモス。

月島

独特の冷気を出していた。特に銃弾支えてるシーンがとてもシュール。個人的にフードが可愛いと思っている。

ゲンジロちゃん

前より濃くなってますよね・・・・・・・????

都丹 庵士

違和感よ来い。ちょいイケメン寄り。

犬堂

どの辺が北村一輝なのか。もはや原型がなかったw


あと尾形も、二階堂も、よくぞここまで再現したなあと・・元々できそうな人を集めてるのはわかるんだが。親を殺しておいて平然とアシリパと話してるあのサイコな感じは尾形だなあ。顔が綺麗なのに、全然感情がないというか・・

家永の人、すごい美人なんだけど、羊たちの沈黙のハンニバルの真似を頑張ってやってくれててなんか笑ったww絶対違う(似てない)けど頑張ってるのが笑える。

実写でいいのは、やっぱり爆発とか、暴動が起きたり、人がもみくちゃになるシーンなどがリアルだったね・・特にこのシリーズは気合入ってるなと思います!

2026年3月20日金曜日

ウィキッド 永遠の約束「無限と有限の間に」

ウィキッド ふたりの魔女(パート1)で、エルファバは「私の未来は無限」「私たちは無限」と繰り返す。その無限は「Unlimited」という単語で繰り返し表現され、タイトルではないが、劇中に何度も同じ音で歌われていた。シンシア・エリヴォの低い声が温かに響く単語で、良い歌である。

しかしパート2ではまるで対比のようにエルファバは自分の能力を「有限」だと歌う。「Unlimited」「I'm limited」に変わってしまった。音節が同じため、全く歌が損なわれないのも皮肉である。

無限には「inifinity」とかもあるけど、unlimitedとしておけば、対義語がlimitedになるため、わかりやすいからそうしたのかもしれない。

私はこの歌を最初に聞いたとき、時透無一郎の無は「無限の無である」という概念を思い出していた。

エルファバの未来は無限で、彼女のポテンシャルも能力も無限の力があった。魔力は終わりが見えないほど、優秀だった。エルファバは無限の可能性を夢見てエメラルドシティへ赴き、魔術書「グリムリー」に出会い、即座に能力を開花させる。「Defying Gravity」とは「重力に逆らう」という意味で、彼女はそれを歌いながら空を自由に飛び回る。

エルファバは無限の可能性と未来と能力を持ち、自由な女性としてエメラルドシティから飛び立った。

素晴らしいエンディングのようでありながら、その黒い服装と緑色の肌は、不吉な未来も暗示していた。

しかし私は、まだこの物語に期待していた。その外見から差別されていた女性が、正しく能力を認められて、活躍する日が来るのではないかと。

「オズの魔法使い」を初めて見たのは10歳くらいの時だったと思う。まだ配信サービスなどなく、親が買ってきた英語だけのビデオを見ても、オズが如何にダメな男かがよくわかるようになっていた。なんとも大人が汚い、セコい生き物なのかもよくわかってしまう、少し残酷で現実的な世界観がそこにある。

ウィキッドも舞台は同じなので、基本的には現実が如何に残酷であるかを突きつけてくると同時に、観客にもそれは跳ね返ってくる。

実力以上の地位に縋っていないか?

実力以上に自分をよく見せようとしていないか?

エルファバはおそらく登場人物の中では一番エゴが少なく、まともな判断を下せる人間だ。

そこでエルファバは諦める。自分には世界を変えられない。いや、もし変えるなら、自分が悪い人間として淘汰され、グリンダに「良き人」を演じてもらおうと、エルファバは決断した。賢い、エゴのない決断である。

そこで歌われるのが「私は有限だ」という歌である。

では無限の力、無限の可能性とはなんだったのか?

厳密に定義しよう。おそらく「力」というのは有限である。無一郎が敗北したのと同じだ。能力というのは限界があると私は思っているし、そもそも人間には寿命がある。

しかし「可能性」は無限である。これは科学的に限界を定義しようとしても難しいからである。例えば、ノーラン監督の映画みたいに物理的に時間を逆行するとか、五次元で生きた人間が意志を持ち続けるのはおそらく不可能だと思うが、エルファバの置かれている世界では魔力の「可能性」に限界はないだろう。

無一郎は「他者のためなら人間は無限の力を出せる」という意味を込められた名前であり、

エルファバの無限の能力は、実はグリンダの協力があれば、良い方向に使われ、国をおさめられたかもしれない。

私は結婚したことがないからわからないけど、多くの作品に繰り返し語られる物語がある。それは人間は、自分の欠陥を補うパートナーが与えられるという神話である。

エルファバのパートナーはフィエロではない。

おそらくグリンダだったのだろう。

同性がだめとか、そういう話ではない。信念が違っていたから、二人は協力して生きることができなかった。

その証拠に、パート1でもパート2でも、エルファバは何度も「私たちは、一緒であれば無限」「勝てない敵などいない」と歌っていて、グリンダは否定していない。

無一郎が敗北した理由の一つに、最初に黒死牟に出会ったとき「一人だったから」という考察を多く見かけたのも、同じような理由ではないかと思った。

エルファバが自分の可能性を初めて「無限」と自覚して喜ぶ時、いささか傲慢さを禁じ得なかったのは、私だけではあるまい。

人間は協力して生きていきなさい。協力すれば、無限の力が得られる。

そういう意味合いが込められている作品なのかもしれない。


それにしても、エルファバだけがいつも割を食うのは何故なんだろうな。私は、フィエロなんか手に入れたところでどうかな、と思ってしまうのであった。恋愛を描くにしても恐ろしく中途半端である。

モヤモヤする割には、問題作と言えるほどの深みも感じていない。原作をちゃんと読んだほうがいいのかもしれないが、ビンタ合戦にあまり感動しなかったので笑、あんまり深く関わりたくない気もする。

ミュージカルというのは概して話が適当なパターンも見かけるけど、そういう作品なのかもしれない。

2026年3月2日月曜日

アマプラでとてつもなかった映画(17)灼熱の魂

中東のキリスト系の厳格な村で育った主人公「ナワル」の数奇な運命の物語。

イランの独裁者ハネメイ師がまるでゲームのように爆撃されて殺されたので、タイムリーな映画かもしれない。

ナワルは掟を破り、イスラムの男と恋に落ち、子供を身籠った。

これ私も似たようなことを本で読んだことがあるが、厳格なイスラムの村だと、女性は普段肌を隠しており、男に見初められ結婚するまでは処女でなければならない。その掟を破ると身内が殺しに来る。映画はまだマシなほうだ。私が読んだ本では、兄が石油を持ってきてぶっかけてきて、火をつけられる。

殺されそうになるナワルをおばあちゃんが救ってくれ、男たちが煮え切らない中、息子が誕生する。堕胎の方向は考えられなかったのだろうか。生まれてはいけない子供が生まれてしまう。だがナワルは愛した男の子供を産んだだけだ。ナワルは息子と引き裂かれ村を追放されるが、息子を生涯愛することを誓う。

そう、何があろうと。


そう誓ってしまったからだろうか。ナワルは何度か酷い目に遭うものの、なんとか生き延びてしまう。死を選ぶことができる局面でも彼女は生きることを選んだ。15年投獄されレイプされ続けても生きることを選んだ。彼女は、息子に再会したかったのだ。

監獄のレイプにより双子が生まれる。双子と暮らすことはできたようだ。映画の冒頭で双子は母親から遺書を受け取る。

実はナワルが死んだ理由は失意からだったと思われる。彼女は長男を遂に見つけてしまう。生まれた直後に目印をつけたからだ。

しかしその正体は恐ろしいものだった。


ナワルの人生は一体なんだったのか?この映画は何が言いたいのか・・色々なことを考えてしまうが、ナワルの幸せは常に愛する男の子供を産んだことだったと思う。実は双子を産む前は腹を潰そうとしていたくらいだったのだ。彼女は遺書に、それでも息子を愛していると明確に綴っていた。産んだ直後に別れたのに。

しかし私はナワルは悪くないと思う。そう思いたい。宗教の違いで好きな人と引き裂かれるような社会であって欲しくない。国の代表が、宗教的な理由で国民を殺すような社会であってほしくない。

宗教問題に関心のある方にはお勧めできると言いたいところだが、イスラム教徒だらけのバスに乗ったらキリスト派に襲われ、自分だけ十字架を示して助かるシーンはなんとも言えず後味が悪かった。あとの人間は結局全員殺されてしまったのだ。目の前で。

宗教の違いで殺されていいはずがない。


どうかイランが元の自由な国に戻りますように。

そしてこれ以上女性が理不尽な目に遭いませんように。



監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ、いつも上品な映画を作ってくれてありがとう。だからレイプシーンも見せず、他の囚人は叫び声だけにしてくれたんだね。

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2026年2月26日木曜日

映画の呼吸

一部ネタバレがあります。

こんなの正義の技じゃねぇなと書いてて思いました!!どっちかというと血鬼術かw


 映画の呼吸 壱の型
「シャイニング」

敵の前に大きな板きれを置き、わざわざ一部壊してすごい顔でのぞいてびびらせる技。陽動に使う技で攻撃力はあまりない(精神へのダメージは割とある)

 映画の呼吸 弐の型
「ウエポンズ」

敵の持ち物を一部手に入れる必要がある。手に入れたら相手を自在に操り自害させることも可能。鬼畜な技。

 映画の呼吸 参の型
「ミッドサマー」

あたり一面がお花畑になるが、気がつくと内臓を綺麗に飾られたり地中に手や足以外を埋められてたりする。痛みは感じない。

 映画の呼吸 肆型
「プロメテウス」

エイリアンの幼体を敵に産みつける技。刀等を使用し帝王切開の要領で自力で取り出せば生き残れる可能性があるが、ほとんどの人はまず度胸がない。放置すると腹を食い破り母体は死亡する。

 映画の呼吸 伍の型
「異端者の家」

トリックを見破るまで延々と家の中を徘徊させられる。ヒューグラントと遭遇すると戦いになる。ほぼ無限城

 映画の呼吸 陸の型
「パール」

殺人ババアが召喚される。マキシーンでないと勝てないと言われている。凶器は農具なのにしつこくぶん殴られる。コンプレックスや嫉妬心を煽らないのがコツ。

 映画の呼吸 漆の型
「クワイエット・プレイス」

音を立てたら、超即死。

 映画の呼吸 捌の型
「ヘレディタリー/継承」

自分の首をノコギリで切りたくなる衝動に駆られる。かかった相手が女性だとまずその誘惑に勝てない。鬼畜な技。なお男性には効かないようなので注意。

 映画の呼吸 玖の型
「トーク・トゥ・ミー」

差し出された手を握るとあの世へ連れて行かれてしまう。

 映画の呼吸 拾の型
「オールド」

範囲内の人間が急速に老いる。

 映画の呼吸 拾壱の型
「NOPE」

どでかい地球外生命体が召喚される。姿を見続けると間違いなく喰われる。逃げることはできるが、威嚇されるので結構怖い。血の雨とか降らせてくる。できれば召喚しない方が良い。

 映画の呼吸 拾弐の型
「ブゴニア」

殺害したい対象をシャボン玉で包み、刀等でそっと一突きして割ると、中にいる人間が全員あっさり死ぬ禁断の大技である。痛みもなく血も出ないが二度と生き返らない。

人間しか死なないので注意。動物や虫には効かない。


2026年2月13日金曜日

アマプラで面白かった映画(16)ギルティ

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デンマークの映画で、全編デンマーク語で展開するので吹き替えを激しくお勧めする。原語は原語でまた緊迫感ありそうなのだが、字幕をずっと追い続けるのがしんどい。

なにしろ、主人公が部屋から出ないのだ。最後建物から出るかと思ったが部屋からしか出なかった(笑)

「つまらない可能性」は確かに、考えられた。だがちゃんとセリフを聞いていると、まるでラジオドラマのようにグイグイ引き込まれる。

主人公は緊急通報司令室のオペレーターで、以前は現場に立つ男であった。

次から次へと通報電話を取っていく中、とある女性から自身が誘拐されているらしい通報が入るのだが・・・

あまり内容を言ってしまうとつまらなくなるのだが、ただの誘拐事件ではなかったとだけは言っておく。驚きの展開を見せるが、全ては電話越し。誘拐犯と思われる夫とも会話するし、家に置き去りにされているという子供との会話もある。電話だけで全てはわからないし、現場を見ても、どうしてそうなったのかはすぐには警察官もわからない。子供も、親のどちらが悪いのかはわからないし、基本的には母親の味方になりがちなのだが…

電話でも、実際に捜査をしても、誰が本当のことを言っているのかは、すぐにはわからないのだ。

「交渉人」という素晴らしい映画がある。ケビンスペイシーを尊敬するきっかけになった映画だ(彼は軽犯罪をいくつか犯しているようだが、役者としては非常に優秀だと思う)。この「交渉人」は、電話特有の心理操作を利用して、犯人を誘導するという面白いテクニックを使っていた。今回もまさに、電話ならではの誘導や心理操作のテクニックが必要だった。最後の最後まで、主人公は電話の相手を説得できるよう試みる。それが成功するかどうかが気になって、最後までたった一つの吐息、雑音すら、聞き逃すことはできない。

そして、人間のコミュニケーションには限界がある。言葉など、あまり頼りにならないことも再認識する。それでも私たちは、言葉でしか分かり合えないことがほとんどだ。だから、もっと言葉を大事にしようと思った。

また、一切部屋から出ず、音声だけで物語を進めるという、低予算の一見映像的につまらない映画でここまで面白くさせるというその演出テクニックや構成、アイデアなどは本当に素晴らしいので、賞賛を贈りたい。

ちなみに個人的には、ずっと見ていなければいけない主人公が飽きのこないイケメンだったのと、時々痛いくらいの沈黙で緊張感を持たせてくれる演技が素晴らしかったと思うし、脚本は大いに賞賛されるべきと思う。

2026年2月11日水曜日

鬼滅の刃を最後まで読んで思ったこと(ネタバレあり、批判あり)

世の中にネタバレが溢れすぎていていつも食らうので、ついに鬼滅を最後まで読むことにした。

で、読んだ感想や思ったことをまとめて書こうと思います。

私はアンチではないが、正直鬼滅がなんでそんなに人気なのかわからないというところもあるんだけど、他の人気作品よりは話がわかりやすいので、追っかけてきた。時々アニメがやってることすら気づかなかったため、(遊郭編が苦手すぎて)無一郎にハマるのがだいぶ遅くなってしまったが…。

全部書いたあと読んでみたら、かなりの怪文書になっていたので、あんまし深く考えないで鬼滅のファンやってたい人は読まない方が良いかもしれませんw


キャラクターについての感想・考察

まずは推しの無一郎

無一郎が死ぬことは各所で激しくネタバレされていた。なんならGoogleのサジェストに入ってくる始末w

無一郎が可愛いなと思ったのは、天国に行って開口一番お兄ちゃんに「褒めてくれないの?頑張ったのに」と言ったことである。無一郎が戦う理由は、兄を殺した鬼への復讐である。その復讐を一応遂げられたということで、褒めて欲しかったのだろう(だが有一郎の気持ちを考えると、そこまでやって欲しくなかったというのが本音である)。

兄の仇を打って堂々と天国に来るのが無一郎の悲願であったに違いない。

私はそれだけでいいと思っていた。そもそも記憶喪失の時の無一郎はやたら「死」という言葉を口にしていた。これは彼がうっすら家族が全員死んだことを理解しており、自分も本当は向こう側に行きたかったからではないかと思っている。

怒りと憎しみだけで戦い続け、勝利しても後には何も残らず、彼を迎える家族は現世にはおらず、新しい家族を作るしか彼には安らぐ方法はなかったと思うが、それにしても若すぎるので難しかったかもしれない。

だからこそ、「幸せになるために生まれてきた」「幸せだった」というセリフは少し頓珍漢な気がしていて、いまだに飲み込めずにいる。不自然な気がするのだ。

兄が死んだ後、親方様に拾われて、充足した生活を送り(正直かなりリッチな生活)、友人もできて幸せだったから、苦しいことばかりじゃなかったよ、兄さんが心配することはなかったんだよ、と兄を安心させるためのセリフだったらいいと思うのだが…

また、戦闘中の「失血で死ぬ前に役に立たなければ!!」と言う感じの独白も気になった。

無一郎は他人のために動くことで無限の力を出せると言われている。それは素晴らしいことなのだが、自分の死を無駄にしないために無理矢理でも動くんだと言う強い意志は、まるで太平洋戦争の特攻隊のようだなと感じてしまった。

米軍では命を大事にする戦い方が主流で、先日「ウォーフェア」を見た時もそれをひしひしと感じた(大怪我を負っている兵士2人を搬送するために、外部からも兵士8人くらいが集結するのである)。日米どちらが正しいかはここでは議論したくないが、自ら命を他人のために使うと言う考え方は令和にはちょっと合わないかなと感じてしまった。そもそもだが、人間が一人死ぬと、兵士を補充しなければならないが、柱の場合もそうだが、人員にはそもそも限界があるのだ。舞台が大正だからいいじゃないか、で逃げたくないのは、読者は令和の人間だし、役に立ってから死にたいという考え方になってほしくないと思うから。

無一郎はひたむきだし純粋なキャラクターなのだが、炭治郎にも通ずるリアリティに欠ける異様な自己犠牲的正義がある。無一郎に関して残念なのは死んだことよりも、その思考回路の不自然さである。見方を変えると、ちょっとぶりっこさせすぎたと言う感じがした。ただ、兄にすごい執着を持っているのが、無一郎の唯一人間らしい一面だと思うので、最後までそれがあったのはよかった(彼は両親より兄の方に強く引っ張られていると思う)。

死んだことは残念だと思うが、家族と死に別れたトラウマの払拭はかなり時間がかかるのではないかと思った次第。極論を言うと死んで幸せだったとも言える。


不死川実弥と、やたら虐待される母親たち

彼は生き残ったが、彼もまた、家族をすべて失ってしまった。しかも目の前で、最後の家族を。

実にしんどかったのが、あの世で「母さんを背負って地獄を歩くよ」と言った後である。なんとDV旦那が母を連れて行ってしまうのである。

私は思わず考え込んでしまった。この作品は一体何が言いたいのだろう。

鬼滅は終盤は特に「母親」が酷い目に遭うシーンがやたら挿入されている。

童磨の母は旦那の浮気に怒り狂った。縁壱の母も子供の処遇でブチギレている。伊之助の母親も旦那の暴力に怒り、家を飛び出し、童磨のところへ行ってしまう。そもそも実弥の母が最初のDV犠牲者だった。そして死んだ後もDVを受けるようだ。

この4名の母親のいざこざの原因はすべて夫の暴力やそれに近い子供の処遇などである。

これについてはどうも作者が母親に起きる酷いことは大体夫が原因だと批判しているような、そんな感触を受けた。

そんな恐ろしいものを見てしまった実弥は今後どう生きていくのだろう。多分女性に優しい男に育っていくんだと思う。その兆しが、禰󠄀豆子の頭を撫でるシーンに込められているんだと思う。いつもは怖い性格の実弥だが、父の二の舞には絶対なりたくないだろう。

それにしても実弥のエピソードは後味が悪くてザワザワした。少年誌とは思えなかった。


無惨

ずっと鬼舞辻無惨の目的目標がよくわからなかったが、珠世さんが言うには彼は死を極端に恐れている。また変わることも恐れている。おそらく日本国家の腐敗した状況を示すものではないかなと感じた。(高市政権で変わりつつあるものの、、この漫画が執筆されていた時期を考えると、である)

最終決戦で逃げ出すシーンがあることからも、彼は正々堂々と戦うタイプではない。剣士でもないので、黒死牟や猗窩座のようなナイスファイトを見ることもできない。

彼はやたら優秀な鬼を作ることに執念を燃やしていたようだが、最後に炭治郎を鬼化させようとしたことから、なんとなく真意が見えた気がした。

炭治郎を鬼化させるのは蛇足にならないかなと思っていたのだが、実際は必要なエピソードだった。炭治郎が鬼になって、人間に戻ろうとした時に、無惨が文字通り足を引っ張ろうと必死だった。

「私を一人にしないでくれ」

に全ての真意が込められていると思う。

無惨はああ見えてやはり寂しかったのではないかと思う。永遠に生きてくれる仲間が欲しかったのではないか?

最近、クロエ・ジャオがポッドキャストで「死が怖い」と本気で言っていたので、実際そういう人はいるんだと思う。永遠に生きたいけれどそんなことをしている人は無惨の他にはなかなかいない。強いて言えば、それは珠世だったが、珠世は何千年経とうと無惨を好きになることはないだろう。

ここが鬼滅の面白いところなのだ。

永遠の命を手に入れたところで、相手がいない。無惨は一言も寂しいなんて言わないけれど、本当は寂しかったんだろうなと思った。

なお珠世のことが好きとも一言も言っていない。

好きとは一言も言っていないが、縁壱の時代から連れて歩いている。お気に入りに決まっている。本当は嫁にしたいだろう。だって美人だし、鬼なのだから永遠に一緒に生きてくれる。好きにさえ、なってくれれば。

少年誌だしあまりちゃんとは教えてくれないだろうけど、実は

無惨は珠世のことが好きで、無理矢理未亡人にして自分のものにしようとした
連れて歩いていたら、縁壱に邪魔されて半殺しにされた
そのインシデントで、珠世は自由に。愈史郎を味方につけて(愈史郎のことは好きなようなので)、実質無惨は失恋したことになる。

この時から無惨はずっと珠世の代わりを探して、あらゆる人間を鬼にスカウトしてきた。だがなかなかうまくいかない。老若男女、さまざまな鬼がいたが、より強い人間が強い鬼になる。だから最後に炭治郎をスカウトしたのだろう。

つまり鬼滅は、無惨っていう死を恐れる男の傍若無人な「伴侶探し」を止める物語だったのだ。実に滑稽なのだが、珠世のことが好きと言う事実を伏せればまあ少年誌むけに描くことはできるんだなと思った次第。


珠世と愈史郎

作者が鬼滅が始まる前から作っていたキャラクターだけあって、一番の功労者である。アクションはほとんどできないのに素晴らしい活躍をし、プラトニックな恋愛であり、女性にとっては理想的な愛の姿がそこにあった。

少年誌の主人公は炭治郎のようなどこにでもいる少年でなければならないし、できるだけアクションをし、できるだけひたむきにトレーニングをする男子でなければならない。だから珠代を主人公にするわけにはいかなかったと思う。

だが実質鬼滅の主人公は珠世と愈史郎だと思っています、、、

もし女性向けの漫画にしたら、そこにはバトルはないけれども、素晴らしい恋愛ものになったかもしれません。


2026年2月7日土曜日

HELP 復讐島

予告編ではいかにもコメディ風で、パワハラ上司に復讐を!と言う雰囲気丸出しだったが…

実際見たあとの気分は少し複雑ではあった。

ブラッドリーに問題はかなりあるが、リンダにも問題がある。

この映画は平たく言って、サム・ライミ風、フェミニズム映画なのかもしれない。


リンダはバツイチであり、かつてDV旦那を亡くしている。彼女が手を離したので、旦那は死んでしまった。リンダは限界に来ていた。喧嘩した時の彼の暴力は凄まじく、彼女が口にできないようなことをされたと言う。

それでもリンダは辛抱強く、彼が変わるのを待ち続けた。それでもある日、限界が来てしまったのだ。 

そして今回のブラッドリーである。


ブラッドリーは前社長が亡くなったため、急遽交代で就任した若い新社長である。リンダよりおそらく年下であろう。イケメンだし若々しく、はつらつとして島で脱いでいた時もとても綺麗な肉体をしていた。だが、彼は自称モンスター。彼の家庭も問題があり、おそらく帝王学みたいなものを叩き込まれているため、下々の社員、特に女性社員に対しては蔑む力が強く、彼と同じような若くてピチピチの男性とノリノリで仕事をするのが好きなタイプだ。正直ホモソーシャルの類を感じた。


リンダはこの男と無人島に置き去りにされた時も、骨折して動けない彼の面倒を見た。また今回も、優しくしてしまった。「変わってくれるだろう」と信じて。元旦那との悲しい記憶を塗り替えるため、そう、まだ「男」という生き物に望みをかけていたのである。

だがブラッドリーはなかなか変われない。

そもそも相手が悪い。自称モンスターだし、おそらく代々経営者みたいな家系なのだろう。経営者はサディストやサイコパスが多いと聞く。多くの社員の生活を預かっているので、普通の神経だとやられてしまう。恨みも買いやすい。

リンダは強引にこのサイコパスを手懐けるため、わざとギリギリまで放置したり、包丁を見せびらかして片時も手を離さなかったりと用意周到である。ブラッドリーは何度か屈したようなそぶりを見せるし、元々頭の回転が良い男だ、用意した嘘のような謝罪や敬意の言葉も並べ立てるし、なんなら体まで売ろうとしてくる。


無人島でサイコパスと二人きり。女性が圧倒的に有利な状況の中、さまざまな可能性が考えられ、サム・ライミはほぼ全てを映画上に再現した。息を吐く間もないほど、そのさまざまな可能性が展開され、最後の方になかなかなどんでん返しがある。

リンダがブラッドリーを追い詰め、いかに今まで自分のサバイバルスキルをフル活用して二人を助けてきたか、ブラッドリーに言わせながら、涙を滲ませて振り返るシーンが切なかった。

今回も頑張った。男を愛で変えられると思っていた。だけど、今回も、男運が悪かった。こいつも、変わらない。

もう、期待などできない。


その一瞬の絶望は通過儀礼となり、女性は大きく飛躍する。誰かが変わるなど、期待してはいけない。男に愛されるなど期待してはいけない。自由に生きなさい。


サム・ライミが60代で出した結論だ。

無論、最近じゃあ無人島で恋愛ものってほんと少なくなりましたからね。一昔前なら間違いなく恋愛ものになっていたでしょう。このくらいが時代に合っているのかもしれません。

それにしても、過去に男を捨てて、アウトドア(サバイバル)が趣味、仕事に生きる中年女となるともう自分と被るところがありすぎて笑ってしまいます。

2026年2月1日日曜日

アマプラで面白かった映画(15)コンティニュー

 https://eiga.com/movie/94887/

原題は「BOSS LEVEL」であり、最初からレトロビデオゲーム画面のような演出になっており、実際にアーケードゲームが出てくるシーンもある。

いわゆるループもので、あまりにも出だしから激しい戦闘に巻き込まれるため、最初は主人公がどうしてこうなったのか思い出す時間すら与えられない。最初はアクションものでギャグなのかなという印象しかない。ここでチープな映画だと見限ってしまうと少し勿体無い。

実は一応ちゃんとしたSFであり、主人公の元奥さんは大変優秀な科学者である。

やっと一ヶ月前(ループに入る前なので「昨日」になる)の記憶を反芻する機会を得た主人公。

デルタフォースの任務に没頭し、妻子をほったらかしにしたため離婚され、軽薄に気の赴くまま、女をとっかえひっかえ抱いていた主人公。だが元妻は、主人公の以前の気概を見込んで、ある重大な任務を課していたのだ。

主人公がアホで軽薄すぎるので、気づくのに恐ろしく時間がかかっているが、それが逆にリアルだし、我々にとっても理解しやすい内容になっていた。

主人公がループを出なければ、世界が崩壊する。この辺はちょっと矛盾を感じた。主人公が何度も世界の終わりを見るという現象は、果たしてループでもありなのだろうか。

それはともかく、この体力や戦闘能力がずば抜けている以外どこか軽薄でポンコツな主人公が、実によくいる「うだつの上がらない」「パッとしない」「いい加減な」男であり、感情移入しやすいと同時に、こういう人に限って息子は溺愛してたりするので、実に息子とのやりとりが微笑ましく、共感しやすい。息子も男の子なので、厳しくて真面目な母親よりは本音を男に漏らす。だが息子は母を笑顔にする方法を考えていて、その辺も健気で胸を打たれる。

本当は主人公も妻と子供の元に戻りたいと思っている。それを知ってか、妻はこの重大な任務を彼に任せたのだ。つまりこれは試練だ。壮大な、試練を乗り越えることで、男はまた妻子と一緒になれる。「世界を救う任務」=「再婚」という実に地に足のついた内容になっており、なかなか唸らせる脚本である。構成がとても上手い。

何度も死ぬシーンは正直グロいし、首を何度も斬られ、「銃より痛い」なんて言っている。かなりのタフガイでもある。彼、実は痛みを毎回ちゃんと感じているのである。発信機が歯に埋め込まれていると察してなんと自ら歯を抜くくらいだ。12モンキーズのブルースウイリスかよ。

だけどこいつ、口調も態度も軽薄だがループを抜け出す方法はちゃんと模索しており、ループを利用してミシェル・ヨーに剣術を習ったりする。ループを繰り返すと記憶が残っているため、初対面のミシェルに次のレベルの剣術を習うなどしてレベルアップしていくのだ。
(それにしてもカフェでグダってたらミシェル・ヨーが普通に入ってくる展開は、笑った)

ループものを見ていて思う。

人は諦めなければ必ずレベルアップできるのだ。要はやるかどうかだ。

こんな胸熱な内容でありながら、主人公が最後まで軽薄なのがとてもいい。アメリカ人らしい性格だ。

そこにあるのは普遍的な愛であり、大袈裟に演出や強調されたものでもない。
最後の任務に挑むときの彼のセリフなんて、「What the hell」である。彼の口癖だ。


人生なんてこのくらい簡単な気持ちで、天命に挑むべきなのかもしれない。


2026年1月28日水曜日

アマプラで面白かった映画(14)「スマイル」

※少々ネタバレを含みますが、結末には触れないでおきます。


当時劇場で見ようか少し迷ったホラー映画です。

シンプルで、よくあるテンプレホラー映画なのですが、私が好きになれたのは以下の点。

・主人公が女性であり、母親との確執でトラウマを抱えていること。

・イット・フォローズや、「リング」と同じで、他人に移すことができる呪いであるにもかかわらず、主人公が自分で解決しようとしたこと。

笑顔そのものは単なる演出上必要なものという感じで、その笑顔は本人の笑顔ではなく、取り憑かれた証となります。

ホラーの傾向としては、おそらく低予算で役者がいかに「取り憑かれた」感じを演じられるかにかかっているような内容でしたが、非常に上手かったです。この辺アメリカ人って得意だなと思う。リアクションがでかい、叫び声がでかい、本気で叫ばせると日本人の数倍は叫ぶよな。

まず主人公が自分で解決しようとしたところ

ここはとてもよかった。

医者だからというのもあるかもしれないが、リングと違って彼女は一人で呪いを解決しようと試みた。一人でいれば、誰かに移すこともないだろうとの考えである。

取り憑かれたものは大量の幻覚を見る。そこに実は何度か母親が映っているのだが、我々は途中まで「どれが母親か」わかっていない状態で映画を見ているので、だんだんわかるようになってくる。

そして、誰にも移すまいと頑張る主人公の前に、過去のトラウマである母親が姿を現す。

この物語は、主人公が母親を見殺しにしたトラウマから立ち直れるか、を試される物語なのである。

私にもいろいろな確執があるし、結局は母親をあの世に送らねばならない日が来る。だがどうしても愛せなかった、好きになれなかった場合はどうだろうか。主人公はそれを上回るような、嫌悪感と恐怖を母に抱いていた。


トラウマにつけこむ「悪魔」

トラウマにつけこむ悪魔といえば、「ヨハン・リーベルト」を思い出す。あいつは私の好きなキャラクターが酒飲みの母親を見殺しにしたことを調べ上げて、まるでゆするかのように、マルティンを揺さぶってくる。相手が隠し持っている過去のトラウマ、罪悪感を苗床にして彼らは蔓延るのだ。

しかも途中からわかってくることだが、凄惨な自殺や殺人を誰かに見せることで、それは伝染していく。つまり「トラウマを植え付けていき、毎回誰かを死に追いやる」を繰り返すというとんでもない悪魔である。これは元は人間なのかもしれない。トラウマがどれだけ人を狂わせるか、「彼」はよくわかっているのだ。

ここから先はまるで「サイレント・ヒル」のような展開になる。

サイレントヒルの主人公たちは皆、過去にわだかまりや罪悪感を抱え、サイレントヒルにやってきて、その罪悪感と向き合い、贖っていくのである。

サイレントヒルfの雛子は、実は過去の追体験をしており、彼女自身は高校生ではない。彼女の思い出の中で生き、記憶にある同級生の言葉「裏切り者」などが彼女を責めるという設定だ。最初はそれがわからないので、なんで最初から裏切り者と呼ばれているのか、大層困惑したものだ。

主人公は過去のトラウマと戦うことで、悪魔をやっつけようと試みる。これはすなわち、彼女の過去の罪悪感と戦うことだ。

彼女はそもそも、わざわざ実家を壊さずそのまま保管しており、映画の中で「早く土地にして売っちゃいなよ」と言われている始末である。

つまり過去から全く立ち直れていない。


果たして彼女は自分のトラウマと戦って打ち勝つことはできるのか?

結末はぜひ自身の目で確かめてほしい。


海外の悪魔ものは正体がわからずじまい、ということが大変多いのだが、

この作品がいいなと思ったのは、「トラウマが伝染する」のは現実に大いにありうる話だからだ。つまりこれが悪魔や呪いじゃなかったとしても、全然成立するものである。

だからあなたが、もし、誰かが凄惨な自殺をするのを見てしまっても、決して真似をして後を追ったりしないでね、と言いたいのかもしれない。

それから余談なんだけど、実はサイレントヒルfとそっくりのシーンがある!顔をアレするシーンである。

もしかしたら竜騎士07さんはこの映画を観たんだろうか。ちょいちょい似ているような感触はあった。


2026年1月4日日曜日

新年恒例ステイサム映画「ワーキングマン」

ワーキングを名詞にしたら「ワークマン」になるということで日本でも相変わらず期待値が高かったステイサム正月映画である。(なお形容詞は「ワーキング」の方がもちろん正解である)

いつもと同じ、恒例のステイサ無双映画であったが、今回はちょっと構成が中弛み風で、甥っ子から鼻風邪をうつされた私は酸素欠乏気味で、途中で一瞬寝落ちした。

なにしろステイサムが強すぎるので、ほとんど敵に苦戦しない、イコール、あっという間に戦いが終わってしまうから、尺が持たないのであるw

元軍人のイギリス人で、今は現場監督のような仕事で現場に出ているという設定のため、労働階級出身のステイサムのイギリス英語は普段のステイサムを見ているようでファンとしては大変喜ばしい。

ただ、残念ながら現場で工事用具振り回して戦うのは序盤のみである。流石に仕事場を荒らすのは程々にしておかないとね。

上司の娘さんを救出すると決めてからはまるで諜報員かのように丁寧かつアクティブに捜査を始めるステイサム。しかしこの敵軍団が多すぎるのとイマイチなキャラでもあった(まあ、映えるといえば映えるんだが)。

個人的に称賛したいのが、この誘拐された娘さんというのが途中から異様に強いことが判明し、人殺しも厭わなかったところであるwダメだよ〜人を殺しては〜と言いたいところだがやらなきゃやられちゃうんで、、、、、、

ステイサムは相変わらず強いんだけど今回、とにかく正確な動きと、止め方が本当に毎回だけど、上手い。なんというかダンスや、「格闘の仕方VTR」でも見ているようである。ステイサムが理想的な体格をしているからというのもあるかもしれないが。脚が長い!!

また、ボスのところに潜入捜査する時はスーツが必要になり、ちゃんと仕立てたものを着ていくので、今回もまたまた外さない、「スーツステイサム」が拝めるぞ!

ヘルメットにネルシャツ、お馴染みのニット帽に戦闘服、テーラードスーツと、あらゆるお着替えも楽しめるステイサム映画だが、極め付けは・・・・

パパステイサム

可愛い8歳くらいの娘さんがいる設定だ。

娘さんと会話する時は電話越しでもいきなりニッコニコ。ものすごい身長差なのに対等に会話する姿が微笑ましい。ファミレスでお互いでっかいパフェを頼んでいて可愛すぎた。

ああ私の父親もステイサムだったら・・・・否、あの年齢だと旦那か。

リーアムニーソンは父性ナンバーワン俳優であるが、ステイサムもそろそろ二番手に入ってくるだろうか。

とりあえず新年一発目として英気と殺気を養うには最高の映画であった。今年もステイサムのようにクールに間違うことなく確実にトドメを刺していきたいと思う。

2025年12月31日水曜日

2025年映画ランキング

2025年は映画が豊作と言われており私も結構観たいものが多かったのですが、
すごく特別に面白い!特別に好き!というものはとても少なかったです。
「何度でも観たい映画」はかなり少ない印象。
要は及第点、突破しきれない壁みたいなものを感じる映画が多かったのがちょっと残念です。あとエンタメ要素が減り、胸糞系が増えましたかね。ディカプリオも、アリアスターもそうでした。

その中で、「リバイバル上映」というのが流行ったと思うのですが、

「落下の王国」だけは別物でした。

あれはリバイバルのため、あえてランキングには入れていませんが、「映画とはかくあるべし」を全身に感じるようなすごい映像でした。もしこの中に入れろと言われると間違いなく1位になってしまいます。

ストーリーのテーマ性(物語の持つパワー)、CGを使わない豪勢なロケ地、粘り強く待ち続けて撮ったという絶妙な天気の元の壮大な背景、観たこともない衣装等に圧倒されました。

ただ美しいだけならここまで言わないのですが、最終的にただの幻想だと思われていたストーリーが現実を動かす、あの力は、「良い映画」に共通すると思います。ネバーエンディングストーリーから始まり、アランウェイクなどにも通ずるものがあります。特に、「物語の主人公を殺さないで」のメッセージがこれほどくっきりと、意味を持って語られた映画を私は他に観たことがありません。


1位:異端者の家

ストーリーの完成度の高さと、引き込み方が絶妙でした。映像も暗いだけで怖いのに、奥に奥にと色々隠されている構成はとても興味が惹かれました。また、知的好奇心を非常に煽ってくる脚本でした。

「いいとししたおっさんVS若い女性二人」という、過去の映画であれば確実に性的な拷問が行われそうですが、コンプラを考慮した現代でこの「いいとししたおっさん」リードが歪みまくっているのがリアルでした。

このリードがマンスプ、論破系で、いかにもひろゆきのような底の浅い理論を繰り広げる中、先に論破仕返した女からあらゆる手段でやられていくわけです。ただ、最後に殺し合って終わるというのではなく、最初は男に迎合すればなんとかなるだろうと思っていた弱い女が立ち上がるのも、素晴らしかった。

2位:トワイライト・ウォリアーズ

アクション映画としても、九龍城砦という舞台も心惹かれるものがあったと思いますが、やはり血のつながりのない訳ありの人物たちが身を寄せ合って助け合って暮らしている姿が胸熱ですね。映像の撮り方も見せ方も非常にうまく、あんな狭いところで、と思いましたが狭さをうまく利用して緻密に作られていると思います。セットは本当に「すごい」の一言です。

3位:ミッキー17

久々にロバート・パティンソンを観ましたが、ロブの魅力をよく捉えて作られている映画でした。最初アホの子かと思いきや、クローンはドSでクールなのもとても良かった。ロブにはそういう二面性あると思うので。

ストーリーはナウシカにインスパイアされすぎといいたい場面もあったものの、悪役がトランプっぽいという意見もあり、話も全体的に面白かったです。

4位:サブスタンス

メッセージを「これでもか!」と叩きつけてくるちょっとうざいレベルの「ルッキズム」「アンチエイジング」の映画ですが

私はね、この件は「深めるシネマ」を聴いた方がいいと思いますよ。非常に深まる考察をしていらっしゃいます。

ただ、「歳を取ったら芸能の仕事を干される」「整形して若返りたい」「いや若返りの薬があれば」という安易なアンチエイジングの話じゃないんですよね。

彼女は消費される「商材」なんです。彼女は役者であり、商品なんですよ。なのにそれを人生の軸にしてしまって、承認欲求をメインに生きてしまっている。

もしあの時、特にイケメンでもない普通のおっさんになった同級生とちゃんとお食事デートにいけていたら???このシーンはものすごい重要でしたよね。

消費、搾取されることに慣れてはいけない。会社や社会でのあなたはただのリソース。リソースを提供してお金をもらっているだけ。プライベートではババアでいいんですよ!能動的に自分自分の軸を持って生きましょう!

というところまで考えると色々納得がいくストーリーではありますが

ものすごいグロいシーンが多く、特に終盤の「ほらおっぱいくれてやるよ(ボトボトッ)」みたいなのすごい好きです。あれはセクハラ男に見ていただきたい。おっぱい単体だと気持ち悪いんだよ、ってことを、知ってほしい。

5位:ANORA

元気一杯の娼婦アニーが可愛いと思いきや、ストーリーは思いがけない展開に。
ジェットコースター映画でしたが、現実はおとぎ話のようにいかないというところがとても良かった。エネルギッシュなアカデミー賞作品。

6位:MAXXXine

配信で見ましたがやはり引き込まれますね。映像の作り方が好みですし、マキシーンの性格やルックスもやはり好きです。他の映画のミアも見ましたが、こっちの方が断然いいですね。
新たなる最強ヒロイン、納得です。

7位:ウェポンズ

ネタバレしてしまえばとても簡単な話なのだが、それを演出の力でわけがわからないようにしてくれたという点で、ロングレッグスには勝ってた気がする。演出勝ち、脚本構成勝ちのホラー映画。

また、人間がただ瞬きもせず部屋の中で突っ立っているのがこれほど怖いとは思わなかった。

8位:プレデター:バッドランド

プレデターをプレデターサイドから観た異色作。家を追い出された落ちこぼれの次男が切磋琢磨していく、少年ジャンプのようなストーリーが話題になりました。ウエイランドのアンドロイドがとても可愛くて、エイリアンとのつながりもあって楽しかったです。人間は出てこないので気楽に見れるかも。

9位:アバター:ファイヤーアンドアッシュ

初めてスクリーンXで映画を観たのですが、海や空が広がるので最高でした!
やはりジェームズキャメロン、映像の美しさは追随を許さない感じです。
軍隊が攻めてくるシーンは極端にメカメカしく、パンドラとのコントラストを激しく感じました。
某大佐のキャラが良かったですね。しつこいと見せかけて、結局ただの息子思いの父親。
無茶苦茶面白くはないものの、要所要所でいいシーンがありました。個人的にはキリ(ナウシカみたいな)と、やはりネイティリが好きです。

10位:ジュラシックワールド 復活の大地

10位悩みました!が、スカーレットヨハンソンに頑張ったで賞をあげたい。
あと「恐竜への畏怖」が復活した感じがして良かったです!

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他、配信ランクもつけようかなと思ったのですが
やっぱり、劇場で見るのが一番、ということで
マキシーンだけ配信で観ましたが、今年の公開なので入れさせていただきました!

来年も面白そうな映画がいくつかあり、
今は「プロジェクトヘイルメアリー」を原書で読んでいます!
ウイキッドも入れようか迷いました(ビジュアルはアバターレベルなのですが)、、
あと「プラダと悪魔2」。そしてステイサム。
来年はまた色々と、変えていこうと思っていますが
このブログには時々帰ってこようと思ってます!

2025年11月19日水曜日

SILENT HILL fについて(2)4ENDクリア

これでUFOエンド以外はクリア(本編クリア)となります。自分お疲れ様でした。

とても面白くて、特に雛子の選択や、家族との確執がどうなるか気になり全エンドやらざるを得ませんでした。

ここからはネタバレを含む感想と考察になります。


凛子と言う女

もっとも苦手なタイプです。雛子と似ているプレーヤーはみんなそう思うのでは?

そもそもですねぇ、正直なのはいいが女のプライドってものはないのかw

好きな男に何もかも差し出す?ハズレだったら手のひら返すだろ絶対w

あと、この手の「恋愛の土俵に上がってきて私と戦え!お前も傷つけ!」系は今まで結構いました。最初の彼氏にはこの手の派手なライバルがいて、なんでこんなに派手にアピールしてるのに彼氏を強奪できないのか?!とびっくりするくらいでした。ずっと私をものすごい恨んでいたようです。

こんな女と同じリングで戦いたくないし、そもそも異性をめぐって戦うとかバカらしくない?そういうのは男がやることでしょ。

あんたに振り向きもしない男をなぜ取り合う必要がある、ほら隙をくれてやるからさっさと強奪しなさいよ、ってずっと思ってたのにいつまでも彼がフラフラこっちに寄ってくるから、最終的には私が取った。

だけどさ、頼むからちゃんと強奪して。結局男が腐って捨てる羽目になっただろうが。


雛子の父親を許せるかどうか

父を許さなくてもいい、話を聞いてあげてくれ、と言うのが雛子の願いです。

ですが話を聞いても私はちょっとよく理解できないというか、まあ許せはしないと思いました。

この父親は、借金のカタに娘を二人も嫁に出し、結納金を受け取っています。

現代ではなかなか考えられないことです。

借金の理由は起業の失敗でしたが、私は前職で同じようなものを見てしまいました。友人と起業した社長が、同僚や仲間に愛想を尽かされ、どんどん社長の元を去っていくという現象を、なんと数ヶ月で目の当たりにしました。

私には精神的な痛み以外は影響なかったので良いは良いんですが、心身をすり減らして辞めていったそのご友人とやらは、子供や奥さんがいて、どうするんだろうと思いました…

以上のような理由で、「友人との起業には細心の注意を払うべき」「できればしないほうがいい」と言うのを学びました。

昭和だと難しい?そもそもですが、失敗しないようなプランを立てるべきだったのではないでしょうか。例えば資金が尽きても生活費は残るようにするとかね。

だから情けない父親でも、この種類はやっぱり許せないと思いました。娘の人生を台無しにする可能性が大です。

トドメは、「雛子はお金持ちに嫁いで安心だから、夫婦で温泉旅行に行こう」と言う手紙。いやいや、それさあ、雛子が結婚式逃げ出したENDになったらどうすんのよwやっぱりクズじゃない?


雛子の母親

旦那は私に頭が上がらないという母親。いや、それ、もっと早く雛子に言うてやって。

うちの母も割とギリギリまで免罪符みたいなの出してこなくてもう遅いよって思ったっけ、、

どうしても自分の母と重ねてしまうので、こちらも理解できない。


なぜ姉は仮面をかぶっているのか→もう別の家族の配下にいるから。他人ということ。

なぜ姉は死体のように見えるのか→もう他人だから、雛子の姉としては死んでいる。元の雛子にも死ねと言ってくる。彼女は今までのお子様雛子には興味がなく、愛せない、冷たい女となった。理由は特になく、「そっちの方が幸せだと思うわよ」だし、嫁になった雛子には突然の敬語。つまり他人。雛が子供の時は優しかったのに。確かにこんなにはなりたくないわな。


修と言う男

武器は必ずバットを持ってくる可愛い少年。

ネットでは修の薬が生理的に無理という女性が多いと聞きましたがどうでしょうか?確かに最初のエンディングは修のせいだし恐ろしいですが。

修が果たして寿幸に劣るかというと、あの子はクラスにいたらTOP3に入るイケメンだと思うので、あまり差はないと思います。それに性格もかなり優しい。修の欠点は優しすぎるところなので。私は、乙女ゲームとかでぶっきらぼうでドSな性格の男が好きって言ってる人は一生理解できないと思います…

狐エンドで「結婚を断って欲しかった」と言ってくる修はとても可愛いと思いました。

私の年齢くらいになるともう銀髪のイケメンには惹かれないというか、まあ外見と物腰くらいですかね。銀髪のイケメンがいいならセフィロスもOKになっちゃうじゃないですか、あいつやばいですよね。

それに寿幸との結婚式はおぞましいものがありますよ。

まず腕を付け替えられる。これは、家事を頑張れということなんでしょうか。(意味は明かされていないので推測)

焼印を押される。これは支配される奴隷になるということですね。

顔を取られる。これが一番怖い。自分を無くすということです。今後は「寿幸の奥さん」で、雛子の顔は必要ないということです。

なお「私は深水雛子?」という問いに寿幸は「君は私の雛子じゃないか」と答えます、これは雛子は苗字を捨てるという意味になります。穏やかに言われますが、君はもう深水を名乗ってはいけないよという戒めです。




寿幸さん

寿幸はずっと信用できないと思っていたんだけど、唯一言われて嬉しかったのが「そんな大変なものと戦って(背負って?だったかな)いたのか」くらいですかね。そう雛子の私の人生は大変だった。

だからこそ、何にも知らんと小さい時に助けてもらったってだけで、惚れただのと言われてもピンとこないし、親も不思議がっていたし、修も雛子本人すらも覚えていない。

悪い人ではないのだが、狐に憑かれているせいかどっか鈍感なんだよなあ。

あと申し訳ないけど結婚式がグロすぎるのに、「耐えてくれ」「もう少しの辛抱だ」などと言われても。

寿幸との結婚エンドはやはりグロかったですね、あの選択は失敗でしょう。

ただ、一途に想い、素敵な恋文を送り続けてくれる由緒正しいおうちの御坊ちゃまでおそらくイケメンだとわかっていたことから、当時の条件で言えば最強のお相手ではあるでしょう。雛子もメリットを意識していただろうし、手紙は嬉しかったでしょう。でも結婚の最大の理由は修がちゃんと止めてくれなかった、女扱いしてくれなかったことだと思います。



結婚するべきか否か

雛子の場合

寿幸が狐に憑かれたままの場合は明らかに失敗です。一生苦しむことになるでしょう。偽物の幸福を、合成食品のようにただ貪るだけの毎日、自分の人生とは言えません。
時折何か思い出して発狂しそうになったり自害しそうになったり、相手を殺しそうになって止められたりするんじゃないでしょうか。

そもそも結婚は向いていない可能性が高い

真エンドが示唆していますが、雛子は結局どっちつかずで結婚は向いていない可能性が高い。これは私もそうだろうなといまだに思っています。
私たちが夢見ているのは結婚ではありません。
やはり劇中にもあったように「信頼できる人と過ごすこと」ではないかなと思います。
それが異性かどうかは、わからないんですよね。

雛子の姉はモラトリアムを指摘し、はよ大人になれと急かしてきますが、やはり修の言っていた通り、雛子が言っていた通り、焦って出した決断は大体ろくでもないものなのです。

面白いなと思ったのが、狐エンドで雛子を奪い合う男たちを前に「私はモノじゃないぞ」と呟く雛子です。結婚を決めたにも関わらずまだ言っているのがとても彼女らしくて良い。

総評

まるで乙女ゲームをめちゃくちゃホラーに仕立て上げたかのような本作品ですが、私も男女の痴情のもつれやそれを取り巻く人たちの感情の渦に巻き込まれ非常にサイレントヒル的な体験をしたことがありますので、「恋愛はホラー」「結婚はバッドエンド」という構想は素晴らしいと思います。

人生40年以上生きましたが全ての恋愛は狂気の沙汰に終わりました!!!私が男に絡めば絡むほど、嵐のように空間が歪み他人が嫉妬で襲ってくる、まさにホラー。向こうから寄ってくる場合は最悪な化け物が寄ってきて周りも止められずむしろ助長、縁切り神社に強引に縁を切ってもらう始末!絶対向いてないww神に止められているとしか思えません。

まさに私にうってつけの作品だと思います!!!


2025年11月15日土曜日

SILENT HILL f について(1)現在2エンディング完了

久しぶりにゲームをやったため、すごい勢いで3周し、やっと霊刀を手に入れました、、

霊刀ね、結構大変なんだよね。

あれ一個お地蔵さん見逃すと大体ダメっぽかった。戻れなくなってる。最初のはかろうじて戻れるが、死にかけたのでやっぱり全くお勧めできない。

最近大塚明夫さんも実況始めて、和製で日本が舞台で日本語ゲームってやっぱ人気出るんだねぇ。

個人的には中の人(加藤小夏さん)の実況が必死すぎてちょっと好き。でもやっぱり本人がやったら面白いし、人気あるから頑張るんだって。

そしてついにKONAMIから「簡単」モードが出たらしく。

アランウェイク2と同じで主人公がループするため、周回プレイが必要なんだけど、難易度高めなので、スキップモードもできたらしく。

昨日アプデされた直後にプレイしたら最後の雛子が怒り狂って走るシーンがスキップできた。あれめちゃきついんだよね。毎回乳房の人に邪魔されるし。(瘤って言われてるけど乳房だよな)

動画は初見時が一番臨場感あるので、後ほど編集します。

ちなみに3、4回ほど全力で走らされるため、ついにコントローラーのLスティックのカバーが剥がれてきましたw


サイレントヒルについては2しかまだやってないけど、非常に奥が深くて面白いので今回も考察ぶちまけていきたいと思う。

今作の問題点は、現在2エンド目で明らかになっているところで言うと

雛子という女子高校生が、お姉ちゃんが結婚してからちょっと寂しそうにしていたが

どうやら自分も借金のカタに嫁に行くことになったらしい。(1周めだとわかりにくいが、「あってたまるか」はそういうことらしい)

雛子には仲のいい幼馴染の男子がいて、2つめENDは、どっちの男を取るか?みたいな話に見える。

雛子の中には「この田舎を出て行って別の暮らしを送りたい雛子」と、
「やっぱり幼馴染と付き合ってたい雛子」がいる。周回するとそれがかなりクッキリしてきて、この二人は殺し合う。

正しいエンディングはどちらなのか。3番めが本物のエンディングと言われているので、あと一周頑張りますが

狐に嫁ぐENDも見たいですね

この脚本はさまざまな解釈ができるようなので、気になる方は真実を考察してみては、、という内容です。

精神的な解釈

雛子の「女の子らしくすると言う意味がわからない」と言う精神性は私に通じるものがあり、かなりシンクロ率が高いです。ジェンダーにこだわりのないタイプの女性ですね。私も5歳くらいは男子とばかり遊んでいたそうです。

私は中学生のとき、周りが異様に色気づき始めてついていけませんでした。特に男子が怖かったです。突如として、女を見下すようになりました。

なので女子校に進学したのですが大学に行って、周りが彼氏がいるのに驚きました。あんな粗野な生き物と付き合えるんだ!大丈夫なの?!と思いました。

しかもその後社会人になって紳士っぽい人と付き合ったら全然言うこと聞いてくれなくて、やっぱダメじゃんとなって、今これ。

この作品は、最初から最後まで「いかに女が虐げられているか」を表現しています。これは他のフェミニスト作品にもよく出てくる描写ですが、「愛はステロイド」で顔面殴られた女性の旦那を殺したらめっちゃ怒られて泣かれるんですが、私は今回のこの作品も含め、そんな男を愛すということが昔から理解できませんでした。おそらく雛子も理解できないでしょう。

そして怖いのは、雛子の姉はどうも全てを捨てて嫁げと言っているようなのですね。しかも雛子の母親も、癇癪持ちで亭主関白の父親をかばい、曖昧な言葉で受け流そうとします。

雛子が臨む「結婚式」は恐ろしい痛みを伴う儀式が含まれていますが、結婚したい方のひなこは我慢してしまいます。

私はこの儀式がDVやモラハラを示唆していて、結婚を全面否定しているようにも感じました。

結婚しなくてはいけないのか?の選択肢

おそらく幼馴染の修は雛子のことを一番に想っているのですが、他のキャラクターと比べてエゴがありません。エゴがないが故に、雛子に選択を委ねます。一見弱々に見えますが、私は雛子のことを思えば修が正しいと思います。

問題は雛子ですが、まだ男を選んで女になるという意識が出来上がっていません。

私は雛子を絶対責められないです。私も数々の男をそれで泣かせてきました。

でも女は悪くないです。周りが自分に惚れるのは、自然の流れで、私たち女は一切悪くありません。一度でもモテたことがある人は知っているはずです。

勝手に向こうから惚れたなど気持ちを押し付けてくる奴の心は引き裂いて大丈夫です。はっきりと引き裂きましょう。サイレントヒルふうに言えば、「殺して」大丈夫です。

つまり、昨今の流行りテーマではありますが、「結婚するかどうか」は重要ではありません。自分の意思で、自分の生き方を選べるか、が重要です。


私は30歳の時結婚を遠ざけました。それ以来義務のような婚活もしましたが、結局縁談にはならなかった。

でも私はこのゲームを通してもはっきりと言えます。曖昧な理由、「それが女の仕事だから」「義務だから」と言う他責で男を選んで結婚してはいけません。

「どうしても必要だと思う」時だけ、結婚を選ぶべきです。それ以外は毅然と断ってこそいい女だと思います。

私も周りに「男を傷つける女」と部署ぐるみで陰口を流されたことがあります。とても怖い現象でした。会議で泣き出すやつなんか普通にいました。既婚者は面白がって邪魔をしてきます。現実はゲームと同じくらいホラーでした。私は自殺すら考え、睡眠薬を飲んだこともあります。

さすがに40過ぎてそれがまた始まった時、本当に何か憑いてる可能性があるなと思って有名な縁切り神社に行き、見事に縁が切れました。

私はそれ以来、神社にはある程度力があるもんだなと確信し、それ以前も家の近所は必ず定期的にお参りしてましたが、今でも何かと近所はお参りするようにしています。

まあ、雛子を見る限り、幼馴染がいるところ以外はほぼ私ですねw


時代設定は昭和40年頃、西暦1960年頃。私が生まれる前、母は雛子より一回り下でした。

母は短大に行くのが当たり前の時代でした。高市総理も、4大に行くことを反対されてバイトで学費を稼いだとか。でも時代の問題でして、お金があっても短大に行くのが普通だったみたいです。でないと「結婚が遅れる」時代だった。

なので時代背景を考えるとさっさと嫁に行きたいと思わされるのも、仕方ないかなとは思うんです。お父さんと仲が悪かったし、母は何もしてくれないのが雛子の家ですからね。お姉ちゃんが嫁に行ったのも関係あったかもしれません。「家を出たかった」のは冒頭でなんとなく伝わりますもんね。



2025年9月21日日曜日

映画好きによる映画のポッドキャスト

映画のポッドキャストっていくつかあるみたいなんだけど、これたまたまXで見つけて自分的にバズり散らかしているのが「深めるシネマ」。

仕事中流しまくって、もう半分以上聴いた。流石に観てない映画の分は聞いてないです。

このポッドキャストのターゲットユーザーって、なんとなく有名な映画をデートで見にきた、というレベルではないです。

A24とか見て、60分深掘りして語れるタイプのユーザーね。

ポッドキャストやラジオの選定基準ですが、内容が良くても眠たくなるやつはやっぱり無理です。眠くない、長い(笑)、雑談なのに面白い。これが大事。それから、極端に難しいことを言ってマウントしようとするやつは苦手。

そしてポッドキャストはなぜいいのかというと、単純に言語能力が鍛えられます。私普段黙って仕事してるので、必要ですね。

このエピソードがいいぞ!

愛とは何か!日本人には愛が不足している。なぜなら「教わらないから」

映画を観る人は特に洋画だと愛について考えさせられますよね。日本は恋をしてsexをすることは推奨されがちだけど、そこに愛があるかはあまり考慮されていない。(だから痴漢やセクハラをあまり追及しない)礼節は重んじるのにね。多分ね、概念自体がない。日本には。だから恋をしない結婚しない人間は寂しいと思われがち。

サブスタンス 消費されないためにどうしたらいいのか

消費されることばかりしている主人公は能動的ではないという話。しかしこれって芸能人だから仕方ないとも言い切れない。深く考えればね。

ウイキッドをこき下ろす!

わかる。とても歌と踊りが上手で美しいから騙されるのだが、この映画正直ストーリーは納得いかん!と薄々勘付いているユーザーは必聴。

エイリアンロムルスにはコンテキストがない

これもわかる。量産型なんだよな。ジュラシックの新作が大体そう。

ANORAのラストについて

わからないと首を傾げているのが男性らしいなと思った。

女の視点から言うと、アニーは娼婦だったからさ。セックスなんて誰とでもできる、とイゴールを誘うんだよね。だけど、イゴールはやっぱいい人なの。「恋愛をしたい」んだよね。つまり愛しているから、キスを求めるけど、アニーはそれが受け入れられない。本当は、あの男子を愛していたのに私は結婚騒動に負けたんだと、悔しくて泣いた。あんなに暴れて叫んで抵抗したのに。で、イゴールは「まだ忘れられないよね、かわいそうに」と宥めてくれてるわけだ。イゴール聖人すぎるよね。

っていうふうに解釈しました。プライムビデオに来たそうなので観るのもありだと思いますが、最初の衝撃はもうないかな。とにかくうるさい映画ですw

本当に映画好きだったら他人が言ったことは否定するべきではない、議論はいいけども。

と言う視点でもこのポッドキャストゆるくて面白いです。正直だし。忖度してない。きちんとしたポッドキャストがいいならあまり勧めないけど、雑談してるのにこれだけ深掘りできているのは素晴らしいと思うし、他人の意見を聞けるのも良い。

他にもエブエブとか、異端者の家とかいいエピがたくさんあって紹介しきれないです。


映画に不満があった時の考え方

本物の映画好きは不満があっても語る。びっくりするほど語る。

俺だったらこうするな〜とかこうだったら好きになれたかもな〜とか不満を言いつつ、全面否定はしない。

あとこれは聞いた話だけど、クリエイターやクリエイティブ気質の人は、不満が残った作品を元に新しいものを創るらしい。

これはちょっと思った。

例えば私が不満に思ったのは「オーメン2/ダミアン」である。

悪魔の子が13歳になり、己の出自を知って慄きながらも、悪魔の道を歩み始めるという話なのだが、ダミアンの自覚があまりにも弱々しいというか、まだ自覚できているという感じではなかった。葛藤は多少あるにしても、例えば思い悩んで自殺を考えるとか、人間と悪魔の人格の間で揺れすぎて不安定になるとか、そういう感じではない。ダミアンの名前をタイトルに入れている割には彼のドラマはあまり描いて居ないのだ。

なんかその辺に非常に不満を感じたので、感想を書かなかったのだが、これを自分なりに解釈して漫画にしたら面白そうだなと思った。

果たしてそれが傲慢なのかどうかっていうと正直、映画や漫画の世界ってのはぐるぐる輪廻している。他人がリサイクルして別のものに生まれ変わっている。とても不思議な世界なのだ。中にはそっくりすぎて怒られたりするものもあるが、オマージュやパロディといった言葉も横行しているのでなんとも言えない。

今度ハリーポッターの二次創作がドラマ化されるなんて言ってるから、世の中わからないものである。

大切なのは、不満を不満のまま終わらせないこと、不満なときにこき下ろして捨てるのはあまりにももったいないし、無礼であるということだ。

2025年9月12日金曜日

MaXXXine

 I will not accept a life I don't deserve.

私は、自分に見合わない人生は受け付けない。

この一言だけは必ず出てくるミア・ゴス主演シリーズ。これは完結なのだろうか?一応完結しているようには見える。というか、おそらくマキシーンの一番の敵はいなくなった。

このシリーズって単なるホラー映画、スリラーと捉えると大した内容じゃない気がするんですよね。では何がこのシリーズを特別にしているかというと

これがなんとなく、なんですけど

  • 絵面がとにかくおしゃれ。
    • 抜群のセンスがある
    • これは映画というより、映像アートが作れるタイプの人、どこを切り取ってもなんとなくおしゃれ
  • 語り口調がクール
  • ミア・ゴスのキャラが魅力的
    • 特にパールは可愛かったですが
    • マキシーンの小悪魔な雰囲気も良い
  • やっぱりテーマ
    • 女性が鬱憤を晴らす姿が痛快

で今回のストーリーですが、私的にはそれほど舞台の美しさには心惹かれないのですが、まず街中にストーカーが出回っていて女の子が次々と殺されている中

マキシーンはまず、一人目のストーカーに武器を向け脅し、跪かせ、なんと○○○○を足で踏みつけて血みどろにします。(個人的にはそんなに血まみれのアレを見せなくてもいいと思いましたがその辺は、このシリーズでは定番)ここで一気に

つかみはオッケー!!!!

ってなりました。

勝手にカメラ回してた男は、キーホルダーを鍵を外に出すように握ってそのままぶん殴る。この「鍵を指の間に挟んで武器代わりにする」はXでも少しバズってたポストで、私もよくよく考えたら銃刀法違反になる武器は持ち歩けないから、これが一番楽な方法では?となりました。

ただ本気で殴ったらかなり危ないと思います・・・鍵って頑丈だからね・・・

このあとも、女性監督(エリザベスデビッキ、脚長すぎ)に「障害があったら潰しといてほしいんだよね」って言われて物理的に男を潰してました・・・

パールが猟奇殺人の話で、Xはホラー映画と捉えると、マキシーンはきちんと最初に問題提起され、「ナイトストーカー」を暴いて確保するサスペンスになっており、私はマキシーンが一番観やすいと思いました。マキシーンはゴールがはっきりしており、パールはただ殺害を続けるだけ(ドリフっぽい)。Xは「この殺人夫婦から逃げられるか?」という話なので典型的なホラーですね。

マキシーンはたくさん殺人をします。ストーカー、盗撮、自分を拘束しようとする人たち。確かにマキシーンは殺人犯ではあるのですが、殺してなかったら自分が殺されていたでしょう。

総じていうとハリウッドで人気女優になるのはこのくらい殺人をしなければなれないという皮肉なのかもしれません。実際、終盤では「ハリウッドはカルトである!」って言ってくる人いますし。

私はとても痛快に観ることができました。

女性には特に、このシリーズはすっきりするんじゃないかと思います。まあグロ表現多いですけどwなんだか癖になって観てしまうところはあります。

タランティーノよりは静かで観やすいですね。

2025年9月6日土曜日

「愛はステロイド」の意味

最近どうも面白い映画が無いなと思いつつ、9月はおそらくザ・モンキーあたりが盛り上げてくれるだろうと思っていた。だがそれまで私の映画欲が持つかわからない。

ので、いろいろ検索した結果、「愛はステロイド」を観に行くことにした。

内容が内容なので本名のブログに書きづらいw

A24なのでそのインディペンデンス性、何にも忖度しない自由なクリエイティブはお墨付きである。が少々自由すぎる感もあったw

そういえば今度ジョーダンピールの新作が出るけれどこっちも脳筋な匂いがする。

見た目1980年代アメリカだが、実際舞台もその辺で、ファッションや家具家電なども全体的に80sテイストなので好きな人はビジュアルだけでもハマるかもしれない。

主人公のルー(クリステン・スチュアート)がスタッフを務めるジム(ほぼゴールドジム)に突然現れたジャッキー。ルーはレズビアンで、ジャッキーの筋肉に一目惚れしてしまう。この時点でだいぶアレな感じではあるw

ジャッキーは女性ボディビルダーでとにかく自分の筋肉が大好きである。はっきり言って相当の脳筋であり、ほぼ野獣。家出してヒッチハイクで西海岸にやってくるし、棲家もない。

ルーの好意にすぐに反応するが、駐車場でジムの男に口説かれる。ジャッキーはルーの目の前で男をぶん殴り、そのあとルーとラブラブに・・・・(この辺もアレな感じではある)

私だったら多分ギャグ路線に全振りするんじゃないかなと思うんだが、この作品割と真面目にサスペンス映画なのである。

ルーの父親はエド・ハリスが演じている。

エド・ハリスが演じる時点で、普通の父親とは考えにくい。あと年齢がちょっと行き過ぎw祖父じゃないのか・・・・・

今回も期待を裏切らないのでエドハリスファンはぜひみてほしい。(やっぱり、あのゾクゾク感はハマりますね)

この父親があまりにもサイコパスすぎて、途中からサスペンス感がすごかった。この人がいなかったらギャグで済まされたかもしれない二人の映画が、とある事件をきっかけに血みどろのサスペンスと化す。

だが筋肉ファンは安心してほしい。

この問題は筋肉で解決される。

信じられないくらいにね。

まあ正直私は筋肉自体に興味はない。

私が筋トレし始めた時、私はもう40歳で、5cmのヒールを履いて歩くことができないくらい、脚の筋肉が弱っていた。そんな理由で筋トレを始めたのだ。

だが、日本人は筋トレをちょっと舐めすぎである。私の祖父母で歩けなくなったから亡くなったという人が二人もいる。実にわかりやすく衰えていった。つまり筋肉は命を支えているのである。

ジャッキーが筋トレを始めた理由は「いじめられていたから」である。真っ当な理由だ。ジャッキーは少しやりすぎだと誰もが思うだろう。だが最後に、タイトルの意味がわかるのだ。

「愛はステロイド」

つまりジャッキーは「愛」が芽生えるとそれが餌になり筋肉が肥大する。なおかつ、「過剰摂取厳禁」と言うことである。その過剰な愛が、最終的には映画の中の世界を救ったのだが・・・・現実では程々にしろよって意味もあるかもしれない。

だけど「愛はステロイド」って邦題だからね。原題は、なんか血みどろなイメージしかない。

ちなみにステロイドを筋肉のために使うのって個人的には超厳禁だと思うしほとんどの日本人が同意だと思います。花粉症に渋々使ってる感じですもん(本当は怖いので使いたくない)。


クリステン・スチュアートについて

役者はなかなかの曲者揃いで素晴らしいですが、クリステンが群を抜いて素晴らしかったです。レズビアンということで、まるで男の子みたいな格好をして髪の毛も適当にバサバサに切った感じなのですが、このヤンキー感にクールな眼差しを持ってくるので中性的で良いビジュアルでした。正直これで「17歳の美少年です」って言われたら騙されると思いますw

正直「トワイライト」もあんまり合ってると思わなかったというか、ラブロマンス向きの顔じゃないんだよね・・



2025年8月13日水曜日

アマプラで面白かった映画(13):「カット/オフ」

アマプラには「ライト/オフ」というホラー映画があり、こちらはチープでわかりやすいのだが、ライトをつければ幽霊を近づけられないという主旨から考えても、アランウェイクに比べるとつまらなかった。(が、ホラーとしては見れる感じ)

それとそっくりのタイトルで来ちゃったものだから、また似たようなホラー映画なのかなと思って観てみたらとんでもなかった。

かなり精巧にできたサスペンス・推理映画である。

雰囲気的には「ドラゴン・タトゥーの女」を彷彿とさせるような、寒いヨーロッパの地域(今回はドイツ)で繰り広げられる、連続誘拐事件である。

しかしドラゴンタトゥーより、視聴者が推理や推測ができて本格的に楽しめる。(ドラゴン・タトゥーは実際の推理パートを少し飛ばしているような箇所があるからだ)ミスリードも多いし、突如登場する人物がやけに怪しかったりする。

死体からヒントが出てくるあたりなど、「羊たちの沈黙」を彷彿とさせる。

また、登場人物も少しクセがあり、特にリンダは最初に出てくる割には実はそれほどメインのキャラでもない。だが彼女はずっと、ストーカーと化した彼氏が追ってくることに怯えている。かなり終盤まで怯えているのだ。ではなぜそんなキャラクターをメインに据えようとしたのか?

実はこの連続誘拐事件は女性ばかりが誘拐されている。強姦される様をビデオで撮られ、屈辱で自殺するように誘導されるのだ。

日本もそうだが性犯罪は初犯だと刑が甘く、三年で出所すると裁判で言われて父親が激怒しているシーンは他人事とは思えなかった。リンダがストーカーに怯える様は、つまりこの映画は性犯罪の判決への警鐘を鳴らし、刑をもっと重くするべきだと訴えているのではないだろうか。そしてリンダはまるでその元彼を克服するかの如く、誘拐事件を解決するのに奔走する。巻き込まれる形だが、肉体的にも闘うのだ。

犯人はわざわざ死体に仕掛けをして、検死官である主人公に見付けさせるなど、かなり巧妙に主人公を巻き込んでいく。

また、検死官の解剖のシーンはかなりリアルでモザイクは一切かかっていないので注意。遺体は全裸、最初のヒントは頭部にあるため頭部も切開する。

主人公のポールが検死官であることも手伝って、大変頭が良いので、観ていて大変痛快なところもある。

ドイツ人らしい緻密さと知性の光る良作である。



ところでインゴルフって何者だったんだと思います?私どうしても只者と思えなくてですね…

まだ考えてますww

2025年7月28日月曜日

アマプラで面白かった映画(12):インビジブル・ゲスト 悪魔の証明

タイトルに悪魔とありますが、一切悪魔は出てきませんのでご安心ください。オカルト映画ではありません。

密室殺人事件のトリックを暴いていくような感覚のスリラーです。

ですが厳密にいうと推理ものでもありません。

話のどこかが嘘なのではないか?と疑っていくような話です。

「逆転裁判」というゲームがあります。あのゲームでは弁護士が依頼人を無実にするために情報を集め、聞き取りを行いますが・・・

実際の裁判のほとんどは、依頼人が冤罪であることは少なく、ほとんどの場合依頼人がクロだと思います。そうなると弁護士はいかに罪を軽く見せるかの方に奔走します。

今回の映画もそうでした。

しかし、最後にびっくりな大どんでん返しが起きます。

実にスペインらしい作品だと思いました。

スペインの映画はプリミティブな正義感、モラル、道徳、人情といった感情に訴えかけてくるものが多いと感じています。

「プラットフォーム」なんかは特にそうでした。

あくまでも、敵は人間の悪い心。推測ですが、キリスト教が根付いているからではないかと思います。

スペイン人って多分正義感溢れる作品が好きだろうな。鬼滅とか。

亡くなった叔母が、世界を旅して一番気に入ったのがスペインだそうです。「良い人が多い」んだとか。

ヨーロッパには移民やジプシーみたいな人たちもいるので、犯罪には注意ですが、なんとなく彼女の言っていることはわかる気がしました。

2025年7月22日火曜日

アマプラで面白かった映画(11):スピーク・ノー・イーブル 異常な家族

相変わらず美味しくいただけるホラー映画を発掘中ですヨォ〜!!(この口調は某ふわもこSNSでとあるアカウントがやっていて何故かうつった)

構成が非常に上手かったですね。

休日に出会ったご家族から田舎の家に遊びにきてくれと言われ、いくことにした主人公一家。

ちょっとした違和感が、徐々に本格的になり。

向こうの家族の息子さんはハンディキャップでしゃべれないことになっていますが、何故か文字もろくに書けません。

割と早めに「虐待されてるな」ってのはわかるんですが、教育の虐待までされている。読み書きができないようにされている。普通障害があったら逆に書けるよう教育するはずですよね。これはおそらく口封じでは・・・と言った具合に、数々のエビデンスにより明らかにされていく家族の異常性。

虐待の跡がないのは父親だけなので、間違いなく父親の一人モラハラ。

構成が上手いなと思ったのは、やばいから逃げようと言って、一旦は逃げるんだけど、事情があって戻ったあと。逃げられると困るわけではないものの、やたら理詰めでなぜ逃げるのか聞かれ、引き止められる。ここからが実は更にやばかったです。

決定的にやばい証拠を掴んだ主人公側の家族は、今度こそ理由を作って逃げようとしますが、こっからが本格的に血みどろになっていきました。

そこまで、フェイントばかり複数回かまされて毎回いつ襲撃されるのかとニヤニヤしながら画面を観てしまいました。フェイントマジで上手すぎる。あとすごい嘘をもっともらしく言ってきたり、そのあと「うっそだよ〜」みたいなこと言って煙に巻いて来るというか。

とても見せ方が上手いので、助かるのか助からないのか結構ギリギリまでわからなかったです。

キャラクターとしては、主人公側の母親がすごくよかったです。そもそも疑念を抱いたのは彼女が最初。

そういえば、「Us」って映画も男性は陽気にフラフラ酒飲んで気づかなかったりするのに奥さんとかがやたら不穏な空気に気づいたりしてましたね。

すっごいビビりながら一番戦ってたのは、彼女です。母は強し。


しかしこの類の映画は男嫌いの女性なら「やっぱこれだから男はね」って入り込みやすいけど、男性視聴者はどう思うかだなあ。相手の男が明らかに筋骨隆々で動物的に強いので、普通の男性なら同じリングには上がりたがらないと思うんですよね。

嫁を虐待したあと愛してると抱きしめたり、子供はいいように口封じするし、主人公の妻に何度も「言いたいことがあるならはっきり言ってくれ」と言っていて、唯一、「はっきり発言している」のがその主人公の妻。

主人公は彼女でいいんじゃないでしょうか。

彼女が、悪い男性に立ち向かい、その奥さんにも「頼むから協力して!」と言っていたし。主人公のベンはその点ではちょっと弱そうな感じがしました。戦う熱量が少し異なる気がした。

「夫であっても男性の味方をしてしまう女性には子供は守れない」と言っている漫画を見たことがありまして。

やはり母親が…。女が動かしていくしかないんだろうなあと思いました。

彼女が口答えする時に「私は良いことと悪いことの話をしてるの!」って叫んでて、もし、モラルを失った男性が近くにいたらそういうことを、堂々と言えないといけないなと思った次第です。


あと怖かったのが、実は主人公家族が逃げるために用意した口実が、「娘が初潮を迎え、気分が悪いそうなので」だったんだけど、その時、相手側の父親が明らかにぎらついた表情になり、「君はもう・・女の子ではなく女性なんだ」って言ってきたのがゴリ気持ち悪かったです・・・まあ、それを含めてヤバい男でしたな。


2025年7月20日日曜日

鬼滅の映画観てきましたヨォ〜

ネタバレしないように感想を書かなきゃいけない。大変だ。

まあちょっとネタバレみたいに聞こえたらすいません。なるべく核心をつかないようにします。


鬼滅全く知らない人が楽しめるかというとNOだと思います。そもそも無限城がなんなのかわかってないとなんのこっちゃとなるのと、キャラクターの説明がないので知らないと訳わからないです。ファンサが多いので、推しキャラを楽しむって感じの内容もあります。

無限城がなんなのか説明はできないけど、ゲーム「CONTROL」のオールデスト・ハウスは実質無限城みたいなものだと思う。実はアランウェイク1にも似たようなシーンがあり、どっちが天井かわからなくなってゲームオーバーしたことがありますwサム・レイクと相性が良さそうです。


無一郎くんに関して

今回活躍はほぼないので多分ファンサの彼の独白くらいしかなく、泣いてみたり笑顔を見せたりととても表情が豊かでした。でもまあ無一郎観に行く映画ではないですねw

愈史郎に関して

今回愈史郎が私の中では一番美味しいキャラでした。絶妙なタイミングで現れ活躍し毒舌撒き散らかしていたけど相変わらず有能です。鬼殺隊の隊服着て偽装してたのがまたヨシ!

しのぶさんに関して

本当にその扱いでいいのか?とちょっと疑問を持ちました。

伏線はあったと思うので、カナヲちゃんが次回活躍するためのシーンなのかなと思いました。それにしてもあれは。。

善逸について

この子最後までダメンズ代表のわけわからんキャラで行くのかと思っていたのでまともに戦っててよかったです。(ひどいw)

炭治郎の父ちゃん

この人が一番強かったのではないかと思う。とにかく強かった

怖すぎるだろ絶対敵に回さない方がいいよ

炭治郎と義勇

独特の友情だった。炭治郎が追い回してる時も怖いな変な奴らだなと思ってたけどやっぱり今回も変だったw


鬼について

善逸が戦った鬼(名前がネタバレだと聞いて)

すごいわかりやすいキャラだなと思った。承認欲求の果てに鬼になったって感じですよね。全体的にできる子なのに基礎が抜けていると言われるあたりもなんか「いるいる」って感じだった。

他の鬼にも言えるけど誰かと競って勝つことを軸にして生きてると、そっちに溺れてやられてしまうんだよね。ちなみにデザイナー界隈やクリエイティブ界隈もそう・・。

童磨

理解不能でした。確かに不快なんだけど呪術廻戦の真人っぽい純真さがあって自分の悪さとか理解してないと思いました。憎む以前に人間っぽくないというか、サイコパスなんだろうな・・私の中では玉壺はサイコパス代表。

猗窩座

(どうしても名前が読めないw)この人の話が一番まともっていうか今回の目玉なんだろうなあと思った。不良少年が立派になっていく話はいつも良いよね。

ただ、なんか襲撃のされ方も甘いと思ったしやり返して当然だし、あと無惨の勧誘?の仕方あれはおかしいだろ・・・・・(いつもおかしいけどさ)あんな勧誘の仕方するから軸がブレるんだよな。

私があの話で重要だと思ったのは「病気は気の持ちようで治ることもある」(実例がたくさんある)ってところじゃないかなと。


あとなんかバックアップチームが筆で地図描いてるのが地味にすげぇぇぇぇってなったw