ものすごい評価が高い。4.5とかめったにあり得ない。3.0でも面白い映画がある世の中なのに。
クリントイーストウッドは「運び屋」を飛行機で観ていたく感動し、クリントをちゃんと観たのは初めてだったが他も観たいなと思った。しかしこの「グラン・トリノ」は本当に名作と言われるだけはあると思う。じいちゃん映画の最高峰。
西部劇で大活躍したクリントイーストウッドのことだ、退役軍人のおじいちゃん役はぴったり。毒舌もお似合い。というかこんなかっこいいじいちゃんめったにいない。最強クラスである。しかも退役軍人で朝鮮戦争では何人も人を殺したという。来ましたよ、また強いじいちゃんキャラ。
人種差別が色濃くはびこる治安の悪い地域で頑として動かず犬と暮らし続けるじいちゃん。あんたはドントブリーズですかw
お隣さんがちょっとうるさいもんだから文句言った結果、なぜか仲良しになってしまう。
しかし、彼らはかなりタチの悪いギャングに悩まされていた。 違う人種ならわかるのだが、これが「従兄弟」なのがちょっと気になった。その前に黒人にも絡まれているんだけど、最終ボスがなんと同じ民族なのだ。なんだかなあ。まあ、日本も日本人同士のいざこざが多いからね。
この映画のエンディングに関しては、非常に考えさせられるものがあった。
一言でいうと、徳が高い。
と同時に、なんとも男らしい。
主人公は何度も「タオ」少年に男らしく生きる術を教え込む。自分の息子とはうまくいかなかったから、タオを息子に見立てたのだろう。だが、なんとなく主人公には終わりが近づいているんだろうな、という伏線がいくつかあった。
おそらく病気なのにそれも頑なに、隠し通すが、誰にもみっともない姿を見せず、終わろうというあの覚悟。じいちゃん、かっこいいです。
「グラン・トリノ」は正直泣けない。ドントブリーズが泣けるのは、じいちゃんが良心の呵責に悩まされたり自分の狂気を告白するから、弱みを見せるからだ。クリントはあまりにも完璧にかっこよすぎるからである。だけど、こういう映画もいい。
見終わった直後の感想は「ああ酒が飲みたい畜生、人生なんてやってらんねぇなあ…(グビッ)」であった。
誰もが男らしくなってしまう……そんな男気溢れる映画だと思いますw
じいちゃんだけどさ。じいちゃんから学ぶことは、ほんとたくさん、あるよ。
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