アンダーソン兄弟だけをピックアップした動画を作成。
自分のためです。
このじいちゃんを見てると、なぜか元気になれますw
特に「イエーイ!」「ヴァルハラ~!」のシーンは何度観ても笑ってしまう……
じいちゃんの農場で流れるロックはじいちゃんたちの曲らしいのですが、こんなさわやかなボーカルだったんですねw
どうも自分はじいちゃん好きな気がする今日この頃、、、年取るとスケベ心が減るからですかね?世界で一番好きな実在する男性は、今年96になる母方の祖父です。ロックンロール。
■こちらのブログは基本的にヲタな話題に限定しております。ゲームか映画か、稀にマンガ、アニメ等。
■絵柄と性格違うやんけってよく言われます。すいません。毒舌多めです。それからテンションがちょっとおかしいです。よろしくお願いします。
アンダーソン兄弟だけをピックアップした動画を作成。
自分のためです。
このじいちゃんを見てると、なぜか元気になれますw
特に「イエーイ!」「ヴァルハラ~!」のシーンは何度観ても笑ってしまう……
じいちゃんの農場で流れるロックはじいちゃんたちの曲らしいのですが、こんなさわやかなボーカルだったんですねw
どうも自分はじいちゃん好きな気がする今日この頃、、、年取るとスケベ心が減るからですかね?世界で一番好きな実在する男性は、今年96になる母方の祖父です。ロックンロール。
とても素晴らしい映画だったので、観ようか迷ってる人はぜひ観てね!
後悔は、しないと思います!
この作品は、キービジュアルだけ見ると結構「??」っていう感じではあるのですがね……
コメディだけど、すごいいいところついてくる楽しい映画でしたよ。大人でも全然楽しめます。
そこで父親が壊れかけているBボットを格安で譲りうけたのですが、まあ半分壊れているので、わけのわからん言動が多いAIとなってしまいました。設定も半分以上ぶっとんでてインストールされていません。
ですが、それがめちゃくちゃな行動をとるのがかなり面白いです。前半は全然静かな「こころあたたまる物語」ではなくて、ロンに大人も含め皆が振り回されます。
テーマとしては、
本当の友情は何か?というと簡単ですが、私としては
人間関係の正しい在り方
みたいなものを感じました。
SNSがもたらした弊害が次々と、映し出されます。
こだわりが強くなりすぎて、友人を限定してしまうがゆえに友人を作りにくい状況。
「いいね!」をもらうことだけに固執して、自分を偽りつづける女の子。
面白いことや派手なことをして動画を配信しなければ、自分の価値を失ってしまうと思っている少年。 日本でもよく問題になっている、迷惑系YouTuberですね。
過剰な承認欲求に囚われた結果、幸せを失っていく。
こないだ港で船を待つ列に並んでいたら、目の前の女の子たちがこんなことを言っていました。
「SNSやらない人のほうが幸せだって言うよね。」
ああわかる、SNSにどっぷりだと、他人より優れなければならないと、競争心を煽られますからね。特にインスタ映えでバズってる女の子の正体なんて、知らないほうが幸せかもしれません。今フィルターやメイクテクニックってちょっと異常ですからね。
(そういえば月曜から夜更かしを観ていらっしゃる方は知ってますよね。おっさんがアプリ使って超美女に変身してるアカウントwww)
では他人と人間関係を築く際には何が重要なのか?
おそらくそれは、SNSを通さないで、ありのままを評価することだと私は思います。できれば、国籍、肌の色、言語やルックス、ステータスなどを排除した状況で。
もちろん、私もインターネットの仕事をしているし、ネットワークを介して世界中の人間とつながることができるのは素晴らしいことです。でも、女の子のように、自分を偽ることにハマりすぎて、最終的にひどい動画が自動で流れてしまったりすると、そのバズった動画だけで彼女が評価されてしまいますよね。意外と、その子普通の女の子だったりするのに。
私も友達をつくるのがものすごい下手くそだし、気に入らないことがあると裏切ったり喧嘩をしたりしてしまう、自分でも恐ろしい人間だと思うことがあります。小学生の時に軽い裏切りにあってから、真面目に友人を作ろうと思わなくなってしまいまして、この主人公には自分を重ねる部分が多々ありました。
友達を選ぶのも重要です。自慢ばかりしてくる人やマウントしてくる人についていっても、特にメリットはないと私は思っています。
やはり対等が一番。
そんな感じのメッセージがあると思います。
映画としても、ハチャメチャなロンの言動がすごく楽しいし、あの顔文字みたいな顔でとても表情が豊か。それになにより可愛らしいです。ロンは見ていてまったく飽きませんでした。声は若めのおっさんなんですけどねww
そもそもこの映画に興味を持ったのも、ロンのロボットデザインがとても可愛らしいと思ったからです。シンプルなんですけどね。動くとさらにかわいいですよ!!
それからターミネーターみたいに、ロボットが人間に反逆しても、それを戦争や「最後の審判だ!」みたいなシリアス調にはしていません。かなりコミカルにカオスに描くので、アニメーションとしても盛り上がり楽しめる内容になっています。これをギャグに仕立てるというのが大変センスが良いなあと。
小学生高学年から中学生くらいのお子さんでも楽しめると思いますが、我々インターネット老人会からするとものすごく懐かしい効果音が…。
電話回線でインターネットにつなぐ時のあの音が入っていますよ。インターネット老人会よ、立ち上がれ。
この映画を観て、ともに泣きましょう(笑)
むしゃくしゃしてたのでホラー映画をみようと思い、
先日うっかり見てしまった「ホラー映画ランキング」で上位に入ってたこの映画を選びました。(あのホラー映画ランキングはブレアウイッチが入ってないので偽物だ!と思っていますがw)
結論から言ってヘレディタリーほど怖くはなかったです。
ただ、この「エスター」というキャラクターには様々な感情を抱きました。
私は割とヴィランなキャラクターに肩入れするタイプなので、最初はエスター、周りの大人が気に入らないんだろうな。癇癪起こしてかわいそうだ。キリスト教の厳格な教えとか守ってるのに、周りの子供たちにもいじめられる。なんて思っていました。
彼女が絵を描くのが好きなことから、結構エスターには自分を重ねて同情もしていました。
ですが2/3くらいで彼女の驚愕の正体が明らかになります。そこでちょっと同情できなくなってきてしまい、話としては面白かったのですが、「なーんだ…」となってしまいました。
エスターは主要キャラクターで顔もかわいいし、なんとか救ってやれないものか、と思ってしまう人もいると思うんですよね。でもこの映画の筋書だと彼女を救えるものがなんにも提示されていないんですよね。
ドントブリーズだったら、じいちゃんは襲撃される側だし、私はすごく同情したし、救いは2でも表現されてたから、あの映画シリーズは本当に良いなあと思ってるんですが。
エスターは救いようがないですね。子供にあんなことやそんなことをさせるのも、どうなのかなあと思いました。
「ミュンヒハウゼン症候群」という有名な精神疾患がありますね。自分を傷つけて、周りからいたわってもらおうというものです。
アメリカに住んでいた時、自傷行為をしてしまうのは勧められないからか、先生に
「誰かに構って欲しい時は、ばんそうこうを顔に貼っておくといいよ」
なんておまじないみたいなものを教わりましたがw
エスターはそれの最上級みたいなことをしていて、あのシーンはさすがに「他人を傷つけるのはまだしも自分を傷つけるなんて……」と頭を抱えました。ものすごい痛そうだったし、普通はできないと思います(汗)。しかもそれで同情をひいた結果がアレか…。
伏線は出てたし、大体読めましたが、正体が正体だけに、消化不良を感じております。
ああ、切ないよエスター。誰か彼女を救ってやってくれ。まあ確かに性格も根性も悪かったけど、彼女が欲しがっていたものは、わかるんだ……。
果たしてむしゃくしゃはおさまったのかというとあまりおさまってないのですが、ホラーやサスペンス映画のいいところはクライマックスはさすがに現実のことを忘れて没頭できるのでちょっと問題から離れられるのが、良いですね!
ヴィランキャラクターに肩入れすると言えば、私割とこういうキャラクターをよしよしってしたくなる時があります。
自分の中の悪い部分を重ねて、こいつらは癒してやらないといかんな。という変な正義感に目覚めるんですよね。でも私の中に人間に向ける愛情があるとすれば、その辺しかないですから。
DLC「小説家」、クリアしました!今回も幻想的なステージが多くて相変わらずのクリエイティビティに感激。
しかしやっぱり終わりませんでした!
しかも謎に迫る書き方をしておいて、解決はなし。
アラン「スクラッチってもう1人の俺でしょ?」
ゼイン「違うな」
アラン「クリッカーのことは…」
ゼイン「今は先を急げ、アラン」
ええー、はぐらかすの〜!!!
どうりで考察読んでもわからんはずだw
しかも10年経って続編がなくて、これがリマスターだからね。グラフィックさして綺麗でもないというw
それでも熱望したい!続編、お願いします!!!
アランウェイクの魅力は語ってるとキリがなくて正直まだ書き足りない。あの謎のハイテンションもいいと思う。ユーザーに説明がなさすぎる状態で強引に進めるあの感じ、嫌いじゃない。
今回はキャラクターの掘り下げをしたいと思う。
主人公。実は苦労してベストセラー作家になったので、天然の天才と言うよりは自意識過剰でガツガツしてるところがある。
それが災いしてスランプにうまく対処できない。天然な天才ならここで身勝手に休暇をとると思うのだが…。
アランは自分の人気が落ちるのも不安なのだろう。プライドは高そうだ。反抗的で短気、気が強くて血の気も多い。
そんなアランが、成長する物語の側面もある。作家にしては荒々しい性格が、このゲームにはぴったりだ。
カメラマン。自意識過剰なアランを可愛いと思ったのか、撮影しながらそれとなく口説いている。自分のわがままな性分をアリスに見抜かれて、アランは甘えているのかなという印象があった。
正直うざいが忠誠心の高さでアランのプライドを満足させるので、ウマが合うっぽい。シリアスな性格じゃないから闇に飲まれにくい笑
私が超苦手とするタイプだが、アランに夢中だったら別にいいかな。
彼女はなぜ闇に飲まれたのか?やはりアランにハマりすぎたのかもしれない。推しに精神的に狂わされるタイプ。
シンシアがトムに心酔していたのと同じように、彼女も推しにハマりすぎて闇に操られ、最終的にはシンシアと全く同じ「ランプを大事に抱える女性」になってしまった。これじゃループになってしまう。本当にそれでいいのか、アラン、彼女も救ってやってくれや。
出番は少ないが、何を思ったのかローズと不倫しようとして闇に飲まれた。田舎の暮らしは退屈なのか?
こいつもややサイコパスってるけど、彼が狂ったのには理由があるらしい。ゲーム内には書かれていないのが問題。
名前とのギャップがひどい。
バーバラにあっさりやられたりするが、アランには倒せなかったw
こっから先はまともな人たち。
ブライトフォールズの警官。女性だがめちゃくちゃ強い。気も強いので、闇を見ても動じないし取り込まれない。
どうやら彼女の会話を聞いていると、昔父親も闇と戦ったような感じがする。彼女は大体知っていて、「ナイトスプリングス」という暗号は「闇が復活したわよ」ってことなのだろう。
彼女が強すぎて一瞬、彼女が出てくるシーンだけは「救われた!」と癒された。このゲーム、進むにつれてどんどん難易度が上がっていくし、4章では詰んだと思ったので。
おじいちゃんなのでおそらく70年の火山噴火やその時も闇に襲撃されたことを覚えていらっしゃるのではないか。
ブライトフォールズのローカルラジオ局のDJであるが、電波を通してプレーヤーを勇気づけてくれるとてもいい人だ。というか言ってることがめちゃくちゃまとも。
他の狂気な発言の人は大体闇に囚われてアランに襲いかかってくるからね。
もうろくしてるおじいちゃんたち。すごくロックな格好をしている。どうやら昔ヘビメタバンドで界隈を沸かせていたらしい。この人たちもハートマンに囚われている。ついでに言うとシンシアが鍵であることを知っている唯一の人間たちで、シンシアは自由なのにアランが救世主であることを知らないので、そこにいるのになんにも伝えられないという…
ハートマンに物理的に束縛され、バーバラには「思考と記憶」を奪われている。それを認知症だなんて判定されている。恐ろしい話だ。つまり、闇の復活を阻止できないようにコントロールされている。
犠牲者の中では明るい方だけど、ずーっと見てるとテンションが下がっていくおじいちゃんたちが、なんか悲しい。
チンピラだが意外と強い。それにしてもこんな低脳にだいぶ踊らされたが、ハートマンの指示だったら相当ヤバい。犯罪者だ。ハートマンと一緒に写真に写っているので、もはや疑わない方がおかしい。
ある意味中ボス。彼の怖いところは、精神病と決めつけた患者の芸術作品で金を稼ごうとしている上、ひどい嘘をつくところだ。嘘をついてまでアランに原稿を書かせようとするなんて。現実における最大の悪夢。サイコパスだ。
このゲームはホラーゲームだからいいのかも知れないけど、実は看護婦が患者に殴られたりと犯罪的な内容ではある。
ところで、彼はコールドロンレイクの力を知っているようだが、一体、闇とはどういうつながりなのだろう。利用しているだけか?本人は闇の人ではないらしいが。
普通の人間なのに闇の力を利用しているんだったら相当なサイコパスである。
彼女がキーパーソンだなんて最初は誰が思っただろうか。
やや変人で狂信的だけど、だからこそゼインに選ばれたのだろう。あんな行動は常識人には無理がある。
1970年あたりで活躍していた詩人作家。超有名だったが事故で恋人のバーバラがコールドロンレイクに沈んでしまう。
これが原因だったのかは定かではないが一週間後に火山が爆発。闇が復活したのか、解放されたかで、街に怪奇現象が起きる。トーマスは自分のせいだと責任を感じて自分の著作物を全て処分し、闇を鎮めるために湖に一緒に沈んでしまう。
意識だけが残っており、同じような目に遭っているアランを助けてくれる。
ダイビングが趣味で、ちょっとデカすぎるレトロな潜水服に常に身を包んでおり、顔が見えないが幻想的である。
エンディングのデヴィッドボウイの曲「Space Oddity」では繰り返し、「トム少佐」が出てくるが、つまりこの歌から、トーマスゼインというキャラクターを作ったのかもしれない。潜水服は宇宙服の代わりといったところか。
ゼインの文章は詩人だけあって難解であり、ちょっとなにいってるかわからないことが多々あるので、それがストーリーの謎に拍車をかけている。
というか、アランとトムの関係が依然として不明である。近親者なのか、もしくは、すべてはトムの妄想の中、もしくはトムがアランの妄想なのかもしれないと思うと非常に怖いし、色々な可能性が考えられる。
そこがアランウエイクの面白さですよね。
アランウェイクは見事に伏線が回収されていく様を唖然としながら、喜々としながら観察していく、見事なミステリーでありながら、謎をいくつか残している。
そもそもテネットみたいな「メタ発言」が多く、 「煙に巻かれてるなあ」と感じることがよくある。DLCに来てまで、
「バリー、お前は幻影だろう」
「じゃあアラン君は?君も妄想が創り出した人間かもしれないぞ」
そんなこと言ったら、このゲーム自体がサム・レイクの妄想なんだが…。
最後の最後までこれを言っているのだが、意味不明だと皆が言っている。私にもわからない。だがわからないこそ、推理するのが楽しい。
湖は限定された場所にたまっている水のことを言う。この場合コールドロンレイクで間違いないだろう。
湖に「闇が」沈んでいるとしたら、それを解き放つために、アランが海に変えるということなんだろうか?解き放つ、というのは、海に放つことで、ブライトフォールズにたまっている呪いみたいなものを浄化するんじゃないかなと感じた。途中の炭鉱で、「湖底火山噴火にともない32人亡くなった」話を読んだ時も、呪われてる感じがした。火山噴火で亡くなった人の怨念が湖にたまっているのかも…。
アランは文章を書くことでそれを具現化する能力を得たらしいので、それで湖を海に変えようということじゃないだろうか?
ちなみに少しスピリチュアルな話になっちゃうけど、動かない水は浄化の能力がなく、良いイメージが無い。できれば川とか、滝を見に行ったほうがいい。 滝にうたれる修業は身体だけでなく心も清めるというのはそういうことなんだろう。
湖に一度でも飛び込むと、その魔力にとりつかれる&能力を得るらしい、というのが結論である。
あと湖の水を飲むとすごい危険なのはよくわかりました(笑)。
ゼインの趣味はダイビングで、あそこでダイビングを繰り返すうちに、湖の力を得てしまったのかなとちょっと思った。
あと気になるのはアリスが飛び込むはずはないのに、なぜか引きずり込まれているシーンがある。湖に近づく次点でもう危ないってことなのか。
闇の力が湖から来ているとして、いったいどこまで強力なのかはわからなかった。なにしろブライトフォールズ全体に影響を及ぼしていることは確かである。また、バーバラがありえないくらい強い。なにが強いって他人の心を操れるのが謎だった。
日本には火山がたくさんあるけど、大体火山の近くにとても綺麗な水源があったりするので、日本人としてはこの話はいささか不自然な気もした。
唐突に終盤で出てくるミスタースクラッチ。アランとまったく同じ顔だがものすごい悪い顔をしている(笑)。
しかしこの表情には見覚えがあった。ハートマンを封じたとき、アランがはっきりと悪い顔で笑ったのだ。気のせいとかじゃない。ドアップだった。
DLCの伏線だったのかもしれない。DLCでアランと同じ顔の人間が、抑えきれないネガティブ妄想でアラン本人を苦しめている。
つまりアランの別の顔。カメラマンのアリスに言われている通り、「アランの悪い男(闇側)の側面」のことではないか?
ところでスクラッチというのを直訳すれば「ひっかく」になるが、よくフルスクラッチのプログラムなどというように、「書く」ことにも関係している。「走り書き」「殴り書き」という意味もある。
アランが暴走し、制御できない「書く力」を解き放つ姿が「悪」であり、それが「殴り書きするアラン=スクラッチ」なのではないだろうか。
また、執筆するアランは戦ってる場合ではないので、アランが書いた原稿を実行するのがミスタースクラッチではないかという説も見た。
あそこで悪い顔をしたのは、彼がミスタースクラッチだったから、というなら合点がいくが、その辺はぼかされているのが実にアランウェイクである。
ゼインはなぜアランの秘密「クリッカー」を知っていたのか?
これもかなり謎が深い。ゼインがアランの父親であれば納得がいくので、そういった考察が多い。自分と同じことを繰り返してしまう息子、それを助ける父親、似たような能力を持ってしまった息子、実につじつまが合う。
しかし色々と疑問が付きまとうのも事実だ。
ゼインが愛していたのはバーバラだけど、バーバラは前述の通り亡くなっている。だがアランには母親の記憶はあるのだ。ゼインは闇の存在を封印するために現世には戻ってこれないから、別の女性と結婚したわけでもない。
小さいアランがいたけど、置いてっちゃって他の女性が育てたというのも変だ。それにそもそも、40歳をこえているとは思えない…。
なので冷静に考えたらアランの父がゼインっていうのもおかしな話になってしまう。
しかしこの物語、「DEPARTURE」はゼインが途中から声だけで助言をしているから、どこかでクリッカーのことを書いているアランを見たのかもしれない。ゼインは時を自由に行き来できるとか、原稿の内容を書き換えたとか?
まあこの辺はファンタジーですね。
特にミスタースクラッチに関しては完全にDLCの伏線だったなと感じたので、湖や海の話も続編に続くものなのかもしれないですね。
アランウェイクのストーリーは示唆的で、全貌が明かされていない印象があるので、ネットでも考察が乱立している状態だ。いくつか読んだけどあまりの長さに疲弊する(笑)
私のはどのくらいの長さになるだろうか・・・・
正直、ゲーム内で語られていることだけをなぞっても、この作品は面白くない。この作品の面白さは、「語られていない部分を妄想する」ところにある。
では私も、コールドロンレイクの力を借りて妄想に浸ってみよう。
大筋は、前半:アランはスランプからのいらだちを癒すために、妻のアリスとブライトフォールズを訪れる。
しかしちょっとした喧嘩で離れたすきに、アリスがさらわれる。アランは溺れたと思われるアリスを追ってコールドロンレイクに飛び込む。そこで突然、一週間の時間と記憶が飛び、アランはひとり、事故った車の中で目覚める。
「アリスは誘拐した」との電話を受け、誘拐犯を追い詰めたアランだったが、どうもそれも虚言だったらしい。またひと悶着あって水に飛び込んだアランは意識を失い目覚めたのはハートマンの診療所だった。
ハートマンにはアランが妄想の中で生きているだけと告げられるが、バリーはその前のアランのことをしっかり覚えている。決してアランの妄想ではないことが、だんだんと明確になる。
後半:ハートマンや誘拐犯などの邪魔な存在が消え、闇の存在はバーバラが主体であること、それに対抗するのは「トーマス・ゼイン」という過去にいた詩人(作家)であることがわかってくる。この辺からはファンタジーすぎて中にはついていけないというプレーヤーもいる。
アランは、ゲーム内に散らばっていた原稿の最後を書かなければならない。それがラストステージ、ラストバトルだといってもいい。
そして邪魔をするのは闇のバーバラさんである。
闇の存在は、トーマスこと「トム」が解放してしまったことになっている。彼はバーバラが亡くなったとき、彼女をよみがえらせるためにそのような内容を書いて、コールドロンレイクの魔力により、蘇生に成功したが、蘇った彼女はもはや彼女ではなかった。
蘇生したのは闇であった。
トムは自分のクリエイティビティを悪用してしまったようなものだ。そして同じことになりそうなアランを言葉で助けてくれる。おそらくトムは現世には帰ってこれないのだろう。
ちなみに「コールドロン」というのは英語でcauldron、ハロウィンのアメリカではよく見かける、魔女が何かをぐつぐつ煮ているあの釜のことを言う。
最近ではめったにお見掛けしなくなったが、魔女といえばコールドロンとセットで描かれ、おそらくディズニーだと白雪姫くらいかな?出てくるのは。
参考リンク:この画像で魔女が毒リンゴをつけてる?釜のことを言う。
https://sp-magazine.disney.co.jp/p/24104?ex_cmp=ln_24104
つまり、この湖には魔力があるという暗示だろう。この世界の場合、作家の妄想が実現してしまうのだ。
バーバラ(闇)はトムが正気に戻って封印してしまった闇を、アランを使って復活させようとしていた。コールドロンレイクにおびきよせ、アリスをさらってアリスを助けるために物語を書かせる。うまく操って、この世を闇のものにしようとしていた。つまり、トムと同じことをさせようとした。
闇に囚われた作家が、闇を生み出すのではないか?と私は感じた。
闇というのは決して「暗い場所」のことではない。
トムで言えば「バーバラの喪失」が闇だった。
アランで言うと、まずは「スランプで書けないこと」
それに加わったのが「唯一の救いのはずのアリスの喪失」
焦燥感によって、アランの妄想と創造力は暴走する。
周りの人間が闇にとらわれ、次々とおかしな言動をし、自分に襲い掛かってくる。ウイルスのようだ。ゾンビものよりクリーンだが、狂気は感じる。
周りの人間は果たして、闇に囚われるようなことがあったのか、思い返すと、どの人も何かしら闇を抱えていた。ラスティは、不倫をしたがっていた。誘拐犯は自分が嘘をついていることを、闇に詫びているシーンがある。ナイチンゲールは被害妄想が激しすぎる。
例えば、ラジオのDJをしているパットは正常でクリーンだ。周りを冷静に観察しラジオでコメントしている。サラも、あれだけ戦っているがクリーンで、最後まで影響されなかった。バリーは多分単純すぎて闇がつけいる隙がない(笑)
DLCでアランが「俺はクリーンだ」というシーンがある。しかしカメラマンのアリスが言う。「主人公を殺しちゃう話を書く作家がクリーンなんて言えるかしら」
冒頭では自分の生み出した悪役に追われるアラン。
作家は、悪役を書かねばならない。悪を生み出さねばならない。つまりアランにも、闇の側面がある。それはDLCだと特にはっきりと描かれている。
アランは最終的に、アリスも自分もすべてを救う物語を書くことで、この悪夢のような状況を脱すると決意する。この辺はもうファンタジーだけど、作者が何を言いたいのかわかるような気がする。
アランは「少しも間違ってはいけない。納得のいく話を書かなければ……」と焦燥感と決意をあらわにする。誘拐犯なんかは、2日で原稿を仕上げろという。アランは一週間!と粘る。なんかもうこれ、現実の作家みたいなものじゃないか。
もしかしたら、このゲームは、「作家やクリエイターの苦悩、葛藤」をテーマにしているのではないか?
適当なものを書いたら、アリスは死ぬ。俺は闇にとらわれたまま。世界は闇に攻撃され続ける。
完璧なものを創造し、闇と置き換えるのが、アランというクリエイターの仕事だ。
なのに現実の我々はどうだろう?
2年前だか、いきなりスケジュールが送られてきて、WEBサイトのデザインを3日で仕上げるように書かれていた。
狂気である。
そもそもの依頼者が目の前にいたのでみんなで会議をしたらあっという間に折れてくれた。
なんだかくだらない話だな、と毎回思う。
締め切りや納期なんかは、ただの数字だ。そこは冷静に、クオリティの話をするべきだ。黙ってすっぽかすわけにもいかないからね。それに守銭奴なディレクターだと、納期は短縮してなんぼだと思ってる人もいる。
最初に事故った時、アランの車の後ろに回るとハートマンの著書がある。そこには「クリエイターのジレンマ」とあった。
ハートマンはクリエイターの治療を得意としている精神科医で、彼の診療所には妙な言動をするクリエイターが色々いる。
皮肉なことにずっとなにかわめいているゲームクリエイターなんかがいた。あれは痛烈な風刺である。
問題は、ハートマンがゲームを「くだらない」と発言したり、有名なバンドのメンバーだったおじいちゃんたちをバカにしたりするところだ。ハートマンは割とあっさりいなくなるのだが、なぜ彼が出てくるのか、考えていた。
ハートマンは「クリエイターを尊敬しない一般人」である。
私が美大に行きたいとか漫画家になりたいとか言って、デザイナーに就職してもバカにし続けた、自分の父親みたいなもんだと思う。
しかし、ハートマンがさらにまずいのは、そんなクリエイターでも金を生み出すことは知っていて、原稿を書かせたり、絵を描かせて金に換えようとしていたのだ。
彼がラスボスでも話的には問題なかったかもしれない。でも、ハートマンは「現実でのラスボス」であり、この話は現実だけで完結するほど甘くなかった。ここで、前半が終了し、アランの真の敵は闇そのものであることがはっきりする。
その点でも、クリエイティブの勝利と言えよう。そこまで羽根を伸ばすからこそ、アランウェイクは魅力的なのだ。
最後の原稿を書く旅の途中、焦燥感に囚われる中、闇(バーバラ)はなんどもアランを妨害してくる。
その道中で印象的なのが、「言葉が現実になる世界」だ。空中に浮かぶ文字を照らすと文字に書かれたものがそこに現れるのである。
これこそが、アランやトムの持つ能力を表しているのではないだろうか。
創造する力というのは素晴らしいものだ。神に等しい。文字という記号だけで世界を創れるのだから、こんなにクリエイティブなことはない。
だが、それの乱用の危険性を、本作は示している。心の闇に囚われれば、DLCのように自分の分身が自分を攻撃してきたりする。
強い精神を保って、バランスのとれた、完成度の高い、納得のいく物語を書かなければ、闇に追われ続ける、クリエイターの教訓的なお話なのではないかと、私は思う。
それはとてもつらい道のりだ。
だが、クリエイティブな仕事を生業に選んでしまった時点で、我々は自分自身と戦い続けなければならない。そんな、悲惨な話でもあるのかもしれない。
・完成度の低いものを作ることは罪だ。
・頭のおかしい編集者がついたと思ったら、なんとかして逃げろ。
・創作物の価値を金銭的にしか見ない人間にも気をつけろ。
・身内に不幸が起こっても、ネガティブな感情に囚われるな。
・自分のクリエイティビティで奇跡を起こそうなどと、傲慢なことを考えるな。
等、様々なメッセージを感じ取ることができるが、一番大事なのは一番目かな。
リマスター版では最初からDLCの2章が追加でついてくる。
もったいないとは思いつつも、やはり知りたくてプレイしてみた。
なんと、本編の続編である。
サム・レイクはまたやってくれた。
本編よりパワーアップしているのだ……
暗闇は、もはや瘴気のようにそこらじゅうに煙をあげている。お香でも焚いたかのように。
最初の場面がノーマルでクリアできない。実は方法があるのだが、わかりにくすぎて、パニックを起こし、イージーでやり直した。最初の場面でアイテムが落ちてないので敵殲滅ができない(わかりにくい逃げ道を探す)という驚愕の難易度設定、、「一度クリアしてるんだからわかるだろ」と言わんばかりだ。ドSめ。
みなさんの子供の頃を思い出してほしい。
ボール一個で、いくつの遊びをしてきたか。
ボール無しでも遊んだ。どろけいやら鬼ごっこ、だるまさんがころんだ、かごめかごめなどだ。
紐一本で、あやとりをした。
子供は遊ぶためならなんでも使った。子供はいつも、遊びを生み出すクリエイターであった。
今はプレイステーションなんていう精密機械で遊んでいるが、サム・レイクはきっと子供の頃のクリエイティビティを忘れていない。
あんなに少ない要素、懐中電灯、銃、フレアや電灯、くらいしか要素がないのにまた新しいゲームステージを創り出した。そして脇キャラのバリーに「お前頭いかれてんな」なんて言わせている。頭がいかれてるくらいクリエイティブなのはこのゲームをつくった人だ。
電灯の下にいると敵が襲ってこないロジックを利用して、時々しかつかない電灯を創り出した。他にも、へんてこなステージが色々ある。だがすごいのは、本編から特に使うアイテムやCGを追加しないでその世界を創り出しているのである。
人の考察を読んでいると、「ミスタースクラッチとはなんなのか」をよく見かけるが、続編のDLCには明らかにミスタースクラッチがいる。彼が敵であるといっても過言ではなかったようだ。
むしろこの続編は意味が大変わかりやすかった。ネタバレなので、ここからプレイするとちょっと興ざめだが…。
驚いてしまったのが、「アランの旅は続く……」としめられていた。
この作品に多大な思い入れがあるのだろうか。確かに、不可解な終わり方をしているなと思ったけど、アランひとりの中で起きている出来事だとしたらあまりにも壮大である。
アランは、自分の創造の中に、埋もれてしまったのだろうか……。
DLCはもう一個あるけど、終わる気がしない。
アラン・ウェイクというゲームは謎の中毒性があった。不可解なストーリー展開と設定、謎の敵の唐突な出現、訳もわからないまま、戦うことを強いられるのにも関わらず、プレーヤーはその理由を知りたくて、ついつい目的地に奔走してしまう。
その不可解で引き込まれるストーリーについて語るとネタバレだらけになるので、まずはそれ以外のところでこのゲームの凄さ、素晴らしさを備忘録として記録しておきたい。
えっそこかよ!って言われそうだが重要な要素だ。
ゲームも、映画も、アニメや小説も、フィクションの作品はタイトルがとても大事だ。それを連呼してマーケティングしていくから。クチコミで音声で伝えられても、すぐに覚えられるような個性とわかりやすさもなければならない。
「アランウェイク」は主人公のフルネームである。
響きが非常に良い。そして短い。だが驚くべきことは、彼のファミリーネーム(姓)である。WAKEというのは、「起きる」という意味だ。このゲームではアランが何度も悪夢にうなされ、そのたびにアリスに「アラン起きて」と言われるシーンがある。
「Alan, wake up」
おそらくこのセリフにかけたというのもあるだろう。ゲームの内容にもかかわっていて、我々は常にこれが全部夢オチなのではないかと心配するのだ。
読みやすくわかりやすく、ゲームの内容をよく表わしている。ロゴから光が差しているのは、このゲームが闇と光の戦いであることを示している。ロゴには何種類かあり、水が映っているものもあるが、これはコールドロンレイクが重要なものであることを示している。そして、Aの位置に絶妙なバランスでなんと主人公のシルエットが収まっている。しかも、ゲーム起動時にはこのシルエットが動く。アランが懐中電灯を持ってきょろきょろしている。懐中電灯を持ってさまようゲームであることが一発でわかるようになっているのだ。
また、私がデザイナーなのでさらに付け足してしまうと、モノクロバージョンのロゴもよく設計されており、カラーのロゴの雰囲気を損なわず、視認性も損なわれていない。ロゴはモノクロを意識して常にデザインされなければならないが、優秀なデザインだと思う。
このゲームは、それほど武器の種類がたくさんあるわけではない。このタイプのシンプルなアクションゲームだと、ラストオブアスなどを思い出すが、あれは実はゲームが進むと軽く10種類くらいはアイテムを持ち歩けるし、クラフトができる。
しかしアランはサバイバルの訓練は積んでいない。彼の職業はライターである。作家だ。走るのもものすごく遅い。銃なんて、射撃場でレジャーで撃っただけだろう。腕力がないから、ナタを振り回すわけにもいかない。
限られた物資と、闇に対抗するための「懐中電灯」。この2種類を使い分け、「アイテムのバリエーションに対しては長いかもしれないシナリオ」を飽きずにユーザーに遊ばせる工夫がなされている。これが、実に巧妙なのだ。頭のいい人が設計したんだなと思わせる。
・何かと奇想天外な出来事がおきて、アランがしょっちゅう装備を無くす
せっかく収集した銃の弾なども、ことあるごとに崖から落ちたり、捕まったり、シーンが変わって置いてきちゃったりして、丸腰で次のシーンをスタート、なんてのはザラだ。
難易度はリマスターだと3種類あるが、敵の強さが変わる程度で、手ぶらになるのは同じようだ。
つまり、物資の種類は少ないが、ためこんでも捨てられてしまうため、まずそこで難易度調整がなされている。
・武器の扱いに慣れていても、奇襲攻撃が結構多い
銃弾などをためこんでも、いきなり後ろから攻撃されたり、ドアを開けたら敵!なんてのもザラだ。つまり敵の出現が結構意地悪いタイミングでやってくる。
武器を持っていても、戦闘に慣れているつもりでも、敵の多さやタイミングで調整してくるので、どうしても簡単にはならない。奇襲はイージーでも同じだ。この難易度調整もうまい。
・ギリギリ勝てるくらいの量しか、物資がない(笑)
ノーマルで途中までプレイしていた感想としては、「これ以上は絶対無理だ。次がきたらもう勝てない」というところで章がクリアになったりするのである。
絶妙な設計だ。
ちなみに4章の途中で門が開くまで戦うか逃げ続けるシーンがあるが、私はそこでノーマルで積んだと思った。思ったけど、ここは回避スキルを磨けばギリギリいけるかもしれない。そう思わせてくれる、絶妙な難易度設定が設計されている。
が、正直言ってアランウェイクは難易度は高めだと言わざるを得ない。また頭を使うシーンも結構ある。それほど意地悪でもないので、設計者に好感は持てる。
おそらくこの「もしかしたら勝てるかもしれない感」がアランウェイクの人気に一役買っているのだろう。
これも飽きない理由のひとつかもしれない。
アランウェイクは日本では「ホラーゲーム」に分類されるらしいが、バイオハザードのようなグロさやわざとらしい怖さはない。確かに怖いのだが、あくまでも、「暗闇に対する恐怖」だと思う。
アランウェイクはサウンドデザインによって、肝試しの時のような「不安感」をうまく演出している。
炭鉱跡を歩いていると、自分以外の足音が聴こえたり。
なぜか、成人男性のいびきがかすかに聴こえたり。
物資がおいてある場所では女性の吐息が聴こえたり。
極めつけはバトルシーンである。まず闇の存在が出現する結構前から、森がざわつき始め、森の中にこぼれる月の光がせわしなく動き始める。どうやってつくるエフェクトなのか、ちょっと考えてしまったw(アナログで考えれば、光源を動かせばいいということになるが…、ループしているのだ)目の前は、涙でにじんだような景色になってきて、すごい風が吹いている感じに見える。なんの音だかわからない、風や何かの音声がごちゃまぜに襲ってくるのだが、いい具合に耳の中がいっぱいになり、精神的に追い詰めてくる。
アランウェイクのサウンドトラックのサムネイルには「A Psychological Action Thriller」とある。「心理学的な(精神的に追い詰められる)アクションスリラー」といったところだろうか。
戦いはいたって平凡な感じがするが、イージーでも楽勝だと思うことはほとんどなかった。発煙筒の光の表現、敵が光によって砕かれるエフェクトなども素晴らしく、達成感があった。バトルアクションにおけるUX設計は秀逸だと思う。
しかしアランウェイクのUX設計で最強なのは、今でも「敵が出てくる直前のあの嵐のようなエフェクト」だと思っている。あれはきっと時間をかけて作られたに違いない。何かが襲ってくる予感というのは、実際のバトルよりも怖いものだということを、よく理解した上での設計だ。
BGMも精神的に追い詰められる感がうまく表現されているので、ご興味があれば聴いてほしい。BGMに関しては、ストリングスとピアノの音が上品で映画のようである。目立ちすぎないのもよい。
舞台は西暦どのくらいだろうか。1970年の噴火から40年経っているとか。ゲーム発売の2010年ということでいいだろうか。
だが、なぜかこの舞台「ブライトフォールズ」はレトロな雰囲気が漂う。まるで1970年代からまったく進化していないような、オールドアメリカンスタイルな建物や車を見かける。この時代が好きな人にはかなり楽しめるだろう。そもそもどう見ても子供向けのゲームではないが…。
しかもアランはなぜか、最新のPCではなく、タイプライターを使用して原稿を書くのだ。
もうろくしたおじいちゃんたちがジュークボックス(これ自体がレトロだが)でかけてくれと言った曲は、 ハリー・ニルソンの「ココナッツ」である。これは1971年のアルバムに入っている曲だ。
だが、なんだかおもしろくて、ゲームで聴いてからずっとSpotifyでことあるごとに聴いている。あの時代らしい、のんびりした楽しい曲だ。
「ナイトスプリングス」やパットのラジオなどの小ネタもいい。
ゲームの随所でTVが見られるのだが、内容は大体「ナイトスプリングス」だ。
この番組だが、明らかに「トワイライトゾーン」の真似である。内容は面白いのだが皮肉で残酷なものが多く、星新一氏の短編小説のようなものが多い。
明らかに白黒TVだし、トワイライトゾーンもかなり昔の番組だ。レトロ志向だと言わざるを得ない。
パットのラジオもそうだ。パットは大体外見は60~70代のご老人である。一見モブキャラのMCのように見えるが、すごくいい人で、悲惨な戦いを強いられるプレーヤーにとっては癒しである。
ホラーゲームでない部分は実はとても癒される舞台デザインだと思う。そもそもブライトフォールズは風光明媚な観光地である。小説家をテーマにしているだけあって、趣はたっぷりある。
ちょっと書きすぎて疲れましたが、明日以降に「ストーリー」「キャラクター」「謎」について深堀りしたいと思います。
とりあえずイージーでクリアしました!
もう最初っからプレイヤーを、読者を、ケムに巻く気満々なストーリー展開でしたからね。でも伏線のほとんどは回収していたと思います!エンディングに関してはきっと論争が起きているだろうなあ…明日以降、暇さえあれば人の考察を見てみたいw
このゲームに関しては、特に大きな欠点がありません!そのくらいすごい良いゲームでした。欠点を先に挙げた方が早いくらいです。
リマスター(PS4)に関して言えば、カットシーンのCGが汚い、なぜか音声がモノラルっぽくなる(話が面白いからギリ許せる)
アクションゲームとしては少し中途半端で、やり込みがいは無い(けど私にはそんなのいらん)
ストーリーが難解で、単純明快なものが好きな人はイライラするかも
ストーリーに関して言えば、私はこの手の「具象と抽象が入り乱れる世界観」はかなり好きな方です。ゲームだからこそ引き立つ、日常の中に現れる異常性。安部公房と似ていると書いたのは、私の好きな「赤い繭」を思い出したからです。あの話は最初はホームレスの男が彷徨ってるだけの、哀愁漂う話ですが、途中から非常に抽象的になってきますよね。あのファンタジー感がとても好きなのです。
例えば、ホラー映画でもこういうのあると思います。「ヘレディタリー」がなぜ面白いかというと、途中までは幽霊や悪魔の仕業などあり得ないと登場人物が皆思っているから。しかしあの映画は途中から悪魔の類が、具体的になってきますよね。ああいう展開が好きなんですよね。
ブレアウイッチプロジェクトもそうでした。キャンプに行って、魔女なんかいないって!とリアリスティックなホームビデオで始まるのに、だんだん異常現象が具体的になっていく。
アランウェイクに関しては語ると長くなりそうなので、これから数日かけて長文を書いていこうと思いますw
なぜ書くのか?
私が映画やゲームの感想をなるべく早く、感想が新しいうちに書き留めるのは、いずれ時が経つと私が感動を忘れるからなのです。
人は記憶を失うとともに、かつての感動も忘れ、心が老いていき、みずみずしさを失っていきます。しかし、自分の感想を読むと、それが具体的であればあるほど、記憶がまざまざと蘇るのです。記録の一番の方法はなんだろうと考えますが、動画は確かにすごい代物です。私がアメリカにいた頃の動画を親が後生大事に持っていますが、他人に見せられるものでは無いけれど、2度とあの日々は帰ってこない、それが「幸せな記憶」かどうかは置いておいたとしても。
しかしその次くらいにすごいのは、文章です。文章力や語彙が求められますが、何を持って自分がそれをすごいと思ったのか、面白いと思ったのか、それが宝を発見したような、感激に包まれたのか、感情を詳細に記録しておくと、何を糧に自分が生きていけばいいのか、ほんのりと道が見えてくるでしょう。
だから人は、文章を書き続けなければならない。自分の前に道を作るためにだ。後ろにある道から確実に続くそれをだ。でなければ、俺の前に道はできやしない。
俺はアラン・ウエイク。作家だ。
SFファンタジーが好きなので、楽しみにしておりました。
FILMED FOR IMAXってことだったので、2DIMAXで観てきました。立体メガネはやっぱり苦手です、うっとおしいのでw
IMAXシアターは映像も綺麗なのですが、音声が結構よかったですね!特に映画館ならではの、重低音がよかったです。マンションの自宅ではほぼタブーですからね。あとこの作品はものすごく大きな機械が持ち上がったりするので、重低音は特に重要だったと思います。また、スケールがかなり大きいので、映画館でないと魅力が伝わりにくいでしょう。
映像の迫力で半分以上の魅力が表現されているといっても過言ではないので、良い環境で観ないともったいないというか、魅力がわからんかもしれないと思いましたw
砂漠は私は昔から興味があって、なにもない景色というのが好きです。大海原も結構好きですね。日本では砂丘はめったにお目にかからないのですが、海に囲まれている国なのでよくちょっとした船に乗ってまわり全部海!を経験すると、すごくストレスが減るんですよね~。海に浮かぶというのも、最初は怖いと思うかもしれませんが慣れるとむしろ海に飛び込みたくなるので危険です。
この作品は大半が砂の惑星での話で、SFっぽいメカや技術はたくさん出てきますが、宇宙の話はあまりなくて、大体砂とサンドウォーム、そしてなんだかんだでアナログな剣の戦いだったりします。
でもサンドウォームが私はとても好きでしてね。
出てくるとすごいわくわくします♪どうやらあれに乗れるらしいですよwwすげーなwって思いました。乗りたいですね。
ああいう巨大生物って特に敵意も好意もないから好きですね、蟲とかも好きでしたね。あと恐竜とかも好きですね。
ストーリーは典型的な、
父親のもとを離れて独り立ちしていく勧善懲悪王子様物語
だったと思います。よくある話ですが、砂漠をうまく使っているところや、見たことないスケールのでかさのSF施設や砂による独特のモヤによる神秘的な世界観がよかったです。また、なんだかよくわからない設定の帝国軍が謎すぎて面白かった。儀式で行われていることが意味不明だったり。
悪の親玉がデブなのはあるあるなので良いとして、なぜ黒い液体に浸かってるのか、とか、なぜ浮くのかwとか。
ストーリーのモデルは、資本主義の権化になっている大国VS少数民族という感じでしょうかね。資源をめぐって権力が対立するという感じでした。ベースは地味なのに破壊力がすごかったですw
キャラクターの配分もよかったんじゃないですかね。
一番気に入っているキャラクターは実は母親の「レディ・ジェシカ」です。
この役者さん、実は「ドクター・スリープ」「レミニセンス」でも主役級のキャラクターを演じています。毎回「この人印象に残るなあ」と思ってたのですが、DUNEでは最高に印象に残りました。
主人公のポールに呪術廻戦の「呪言師」のようなスキルを授け、他にもいろいろと仕込んできたっぽい強い母親です。「巫女」「魔女」とも呼ばれていました。
彼女はポールだけでなく、レト公爵も勇気づけていく、とても強い女性なのですが、何かと震え恐れるシーンが多く、それがいちいちリアルでした。彼女には師匠がいて、師匠から「恐怖の扱い方」を教わっているのですが、それでもしょっちゅう恐ろしい場面に巻き込まれます。
美しいのですが、ほとんど笑うこともなく、常に臨戦態勢。特に捕まってヘリの中で言霊だけで戦うシーンなんかはすごく引き込まれました。
ちょっと面白いなと思ったのが、父親であるレト公爵が弱いわけじゃないんだけど、彼はあまり活躍しなくて、ポールを直接支え様々な知識を授けていくのは実は母親のほうなんですよね。
あとはダンカンがとてもいいキャラクターでした!
豪快できっぷがいい、典型的ないいひとキャラでした。ティモシーシャラメが走って抱きつくと、子犬にしか見えないです……とにかく、でかい。
全体的にテンポは遅めなのですが、雄大な砂漠を堪能できますし、ゆったり感が上品だなあと思いました。と思うと、突然緊迫感のあるシーンなんかも出てきます。後半は結構怖いです。何回か手に汗握りました。
壮大で重厚感のあるSFものを楽しみたいのであればおすすめできると思います!
この映画は何年も前に、予告編を観て非常に気に入ったのだが、「後で見る」に追加したあと忘れ去っていたのだった。
「コンビニバイト 覚醒」
のキャッチコピーだけで爆笑していた。
想像つくと思うけど、多くのスパイ映画の中でも異彩を放つ、ゆとり系ゆるふわギャグスパイ映画である。ギャグもゆるい。残酷表現はしっかりあるので、R15になっているが、ラブシーンはほぼ無いw(あと英語が聞き取れる人は、bad languageのオンパレードが子供に見せられないと感じるだろう)
しかし、この映画のテーマははっきりと、「愛」であると言える。
スパイダーマンがいじめられっこであったように、碇シンジがダメ男子であるように、多くの少年…そしていまいちぱっとしない青年たちの夢は、ヨワヨワ草食ダメ男子が強力な力をもって敵を打ち破ることだ。そして、意中の女子と両想いになることである。
この映画の主人公「マイク」は、どこの世界のオタクも同じなのだろうか、赤と黒のチェックのネルシャツを着て、猫背で、青白く、声はか細く、伸ばしっぱなしの長髪といういでたちで、コンビニバイトで生計を立てており、画力と創造力だけは豊かな、うだつの上がらない青年だ。
だが、マイクは優しいので、彼女のフィービーには大変愛されており、マイクはプロポーズしようと「だっさい」婚約指輪を買ってくる。この指輪を渡すためにハワイまで行こうとするが、パニック発作が起きて飛行機に乗れない。でもあきらめないマイクは、次なるサプライズを考えていた。その矢先に、謎の女性に声をかけられ、爆発的な戦闘能力が覚醒する。
つまるところ彼はCIAに昔洗脳されて一流エージェントに育てられたのだが、記憶を封印されていたのだ。
ここまでは、予告編やあらすじにも書いてあるので、そのまま自分流に書き直したけど、実は飛行機に乗れなかった理由や、フィービーがずっと一緒にいてくれることや、謎の女性もすべては綺麗に伏線回収される。なかなか楽しい映画なのだが、、、
かっこいいスパイ映画を想像してはいけない。
マイクは覚醒してもそれは戦闘スキルだけである(笑)
映画を通して、彼はプロポーズのチャンスを虎視眈々と狙っている。ロマンティストなのでできればフィービーを感激させるシチュエーションがいいと思っている、心優しき青年だ。激烈な戦闘に巻き込まれて血だらけになろうが、敵に恋人をさらわれようが、彼の愛は揺らがなかった。それこそが、この映画がよくあるスパイ映画から一線を画す理由なのだ。
そして、すごい派手なアクションをしているわりに、陰キャオタクなマイクのぼそぼそしゃべりは直らないので、なおさら笑いを誘う。
ラストバトルでは、かなわなかったハワイ旅行の荷物の中からアロハシャツを着用し、出撃。BGMはハワイアンミュージックである。
一体どのジャンルに振りたかったのだろうか。だが、こういった映画はナウなヤングオタクが、夢を見るための映画だ。ゆとりだし、ゆるふわだし、コミュ障で繊細だし、大した稼ぎもない。そんなやつが活躍したっていいじゃないか。 まあ、中二病患者が癒されるための映画といっていいだろう。
実はこの映画は中盤で突然12モンキーズのオマージュが始まる。監督がファンなんだろうか?私も12モンキーズが大好きで、大体1位は12モンキーズって答えるんだけど、あの映画の主人公もガタイはいいけど迷える子羊のような、かわいそうな男である。
もしかしたら、12モンキーズの迷える主人公ジェームスと、マイクをなぞらえたのかもしれない。
えっそこでプロポーズすんのかよっていうところで指輪ケースを取り出すマイク。なんというか…感動するというよりは、「えっそこ」
しかし、この映画は「愛」がテーマだ。ハワイに行く必要なんか、なかったのだ。
マイクとフィービーがじゃれているシーンには、映画によくあるお互いの服を一生懸命脱がすとか、そういう刹那的な衝動は描かれていなかった。もっともっと、なうなヤングらしい等身大の仲良しカップルである。
仲がいいというのが最上級に大事だ。ポンコツマイクがオムレツつくろうとして焦がしても、フィービーは大して怒りはしない。許せるということが、愛なのだと思う。
しばらくアランウェイクできないかもしれないので、今日は大ヒット公開中?のノータイムトゥダーイ記念でダニエル・クレイグが色んな動画に出てるのをピックアップしたいと思います。今のところ最強なのはこれ。
10分間で24つのブロックバスタームービーのものまね!
ダニエル多分すごくいいひと。。。。。。。
個人的に気に入ってるところ:
「ワイスピ」で「家族」「家族と車」って言ってはげたヅラかぶって多分、ダニエルは顔も真似してるw
パルプフィクションでさりげなくトラボルタの顔真似をするダニエルw
バックトゥザフューチャーで本物のドク(クリストファー・ロイド)が出てきちゃうw(やはり彼しか言えないのだろうか、あの決め台詞)
ダースベイダーの声真似がうまいダニエル(エフェクトかけてないのに!)
50代にしてなぜかちゃんとハリーポッターに見えるダニエル「いえーい!!」がなんのためらいもないのがgood。(これが一番好きww)
バットマンで相方のベインの物真似がおもしろい
007の紹介になり、銃口の移動に一生懸命合わせるダニエルがかわいい
他にも、必要に応じて?踊ってくれたりするのですが、キレッキレだし、ダニエルは本当に多才だし、物真似がすごくうまいし、なんなら声真似もうまいので、今後もすごい活躍できると思うんだ!
ここまでなんとか逃げおおせてきたのですが、ついに
4章にて、ノーマルでクリア出来なさそうな場面に。
まあ、いつもどっかで諦めてイージーにしてますけど…
逃げまくればいけるのかもしれませんが、先に進めない状態で逃げるのって、結構えぐいですよね。同じ場所でぐるぐる追っかけっこしないといけないけど、
敵が色んな角度から襲ってくるので…笑
一回クリアして、他の人がどうやってるか攻略動画を見るのも結構面白いですよね。クリア前だと情けなさ感じますけどw
でも私、コントローラーがそもそもうまく使えていない疑惑。
前にゲーマーの鈴木史朗さんが仰ってたのですが(彼の本職はアナウンサーです)
プレイステーションとXboxのコントローラーは操作感が違うと。
確かあの時取材で、私はXboxじゃないと本領発揮しないとか仰ってて。
鈴木史郎さんの実況は紳士的な声で恐ろしいセリフを言うのですっごいシュールで面白かったですww
ところでもうろくじいちゃん人の動画でも観てたけど、やっぱり好き。
なんかあれですね。
私やっぱり、狂気をテーマにした作品が好きですね(爆)
ポルターガイストが出てきました。こいつらなかなか酷いです。
ドラえもんの公園に置いてある土管が持ち上がって自分めがけて襲って来ると思ってください……
しかもそれを、懐中電灯で照らし続けて壊すんですよ。
そんなんあるかいな!!!
ゲームの難易度が、「も、もうダメだ…」ってなった辺りでクリアできるという、あまりにも適切なゲームデザインで、これは上手くできていますね。
ラスアス2はノーマルだと絶対クリアできない箇所があったんですけど…
なんとかノーマルでやっています。
カラスは最初マジ無理と思ってたんだけど、向かってくる前にあらかじめ懐中電灯を向けておくと退散しやすいです。
こんなにヒッチコックを再現したゲームは初めて観ました笑
シナリオは複雑で、モブキャラが全然モブじゃなくて、ラジオやら、原稿やらにひょいひょい登場して、本当に細かいです。
しかし
名前が覚えられない(笑顔)
ラジオやってるおじいちゃんキャラ好きかなあ。キャラ設定も上手いんですよねー
あともうろくしてるロックバンドじいちゃんたち大好きw
CGは正直10年前のをリマスターしても、そんなに美しくは無いと思ったのですが、
ゲームとしての面白さはハンパないですね。
話がポンポン飛ぶのですが、そこはアランが作家なので、どこからかが虚構ということになりそうです。
アランの書く原稿はとても幻想的で、安部公房をさらに美しくしたような、幻想的な雰囲気があります。その雰囲気をそのままゲームにしたような感じが、よく出ています。速く走れないのが本物の悪夢のよう。
スティーブンキングをよく引き合いに出しているので、モデルなのかもしれませんね。
戦う相手が闇、ということで、ceroB指定ですがw、普通に銃撃ってるんですけど笑、人型に…
謎すぎるシナリオに惹きつけられるのと、バトルの怖い演出がすごく上手なので、久々に没入して楽しめています。サウンドやエフェクトもバトルの時はかなりのクオリティで、UX大事にしてるな〜と感動しています。
ノー・タイム・トゥ・ダイ観てきました、
まだ公開されたばかりなので、ネタバレに注意したいと思いますが、本当になにも知らないで見に行きたい人はブラウザバックですw
見終わった印象としては過去最高の面白さとエモさがあったと思います!
これでもか、というくらいスピーディーでハイテンションなアクションシーンを前半に詰め込んでいて、引き込まれました。特に冒頭のタイトル前のアクションは穏やかに過ごしていたシーンから唐突に襲撃があったため、うっかりジュースを飲んでいた私は吹きそうになりましたww
そのくらい、突然超ド派手に襲撃されるところから始まるんです。観客みんな超~~びびってるのが感じられましたw
私はキャリーフクナガ監督はよく知らないのですが、アクション撮るのがすごくうまいな~と思いました。とりあえずブレでごまかしちゃう映画とか、きちんと説明できてない映像とかよくあると思うんですけど、冒頭は特に、なにが起きたのか、誰が迫ってきているのか、舞台はどういう状態になっているのか、カメラワークでうまく見せていました。また、襲撃された直後は間をとってボンドとともに今のはなんなんだろうとか、ヒロインは大丈夫だろうかとか、考える間をくれるのもよかった。
間といえば、冒頭で車が撃たれているのに(ボンドカーは防弾である)何もしないで仏頂面で散々ひっぱったあとで反撃開始するところとかも盛り上げてくれてよかったです。
あと後半のカーチェイス。車が2台通り過ぎて、こちらからは顔が見えない。でも明らかにUターンして追ってきそうな雰囲気で、ボンドの目線が車を追う。とかそういうのを映像で上手に説明してると思いました。観てる方としても、「あの車怪しすぎるんだがw」ってなりますよね。
よくある興ざめアクションは、主人公を取り囲んでいる敵が飛び掛かるのをためらうように待ってるようなシーンなんですけど、今回の映画はそういった隙がまったくないという点ではリアリティも感じられるとともに、テンポがとてもよかったです。
ダニエルクレイグが受け身をとって転んだあと、即座に立ち上がるのでやっぱ007に抜擢されただけあって、本気で訓練してるんだろうな~と感心しました。
スパイには何種類かいて、敵をあざむいて潜入するタイプと、武装して裏口から潜入する戦闘員タイプと、情報戦(ハッキング・クラッキング・遠隔操作や傍受、暗号解読など)がメインの工作員などがいますが、それが今回全部てんこ盛り。
あこがれのタキシードとイブニングドレスのカップルでパーティー潜入。お決まりだけどなんど観てもいいですね。それに007では必須ですw
ドレスバトルも素晴らしかったし、ジャングル(森林?)戦もあったし、後半ではメタルギアソリッドそのものな武装潜入シーンもありました。この辺は完全にゲームでしたw
そしてボンドカーはスペクターに比べるとだいぶかっこよかったですwスペクターはなんであんなに笑いをとりにいったのか……
他にも、ボンドの時計や口紅にしこんだものなど、スパイ小ネタ満載。
磁気を使った技術なども、新しくて面白かったです。
レア・セドゥの存在感がすごい。
私はこの女優さん、デスストランディングで初めて知ったのですがw(その後にスペクターを観たw)
レア・セドゥって、ニコニコしてると普通になっちゃうんですけど、個人的には悲しい芝居をしている時と、 何か秘密を隠してる時とかの、妖しい色気がたまらなくいいと思います。
何も言ってないときとか、意味深なこと言ってるときが良い感じの役者。
もしやる気があればぜひヴィラン役を!!ww
今回筋書が一辺倒ではなく、「実はこうでした」とか「実はこいつが裏切ってて…」みたいなカードをめくったら思ったのじゃなかった、という展開が前半にてんこ盛りで、観客としては驚きの連続だったりしました。
個人的には、後半で何が起きてるのかいまいちわからんシーンもありました…w
でも、話ってすこし複雑にしないと、いくらアクションが面白くても、記憶には残りづらいですよね。ただ、中盤以降は少しテンポが遅くて中だるみ風ではあったと思います。
基本的にボンドは短気だな~~とは思いましたが。
ただ、007は毎回思うのですがもうちょっと悪役側を掘り下げてくれてもよかったかなと思います。
私はスカイフォールの時のヴィランが一番不気味でかわいそうで、とても印象に残りました。セリフもなんか怖くていい感じだったし。
今回のヴィランは、能面がすっごく怖くていい演出なんですけど、その面自体には深い意味がなかったっぽくてなんか残念です…w ちょっと日本好きwみたいな感じだった。小道具としては上手いですけどね。
日本的演出が随所にみられるのに、実に中途半端でした…(まあ生粋の日本人に言わせれば、ですが)監督に日系の血が入ってるからだろうか…監督は、日本好きそうですね。
一番笑ってしまったのが、救命ボートを見つけたけど大海原でひとりポツーンとボートの上でぼんやりしているシーン。なんかかわいい。それに隠居中に魚釣って帰ってくるボンド…ww色々毎回笑わされます。
顔は50代だけど芝居が若いっていうか……元気でしたねぇ。筋肉もすごいし、スタイルがよくてスーツやタキシード、戦闘服まで、何を着てもかっこよかったですね。
本当にこれで最後なんでしょうかねダニエル、アクションも完璧で、まだまだいける気がするのですが…!でも特集組まれてるってことは最後かあ。
個人的にはドラゴンタトゥーみたいに、セーターで猫と戯れる庶民的なダニエルも全然いけると思っているので(笑)、今後はかわいい役もいいかもしれないですね。
私は愛嬌のあるボンドでとてもよかったんじゃないかなと思っています。
ダニエルじゃなかったら007シリーズ観ようとは思わなかったと思うので、本当に感謝です。