2021年10月26日火曜日

アランウェイク リマスター 考察(3)解けない謎 ネタバレ注意

アランウェイクは見事に伏線が回収されていく様を唖然としながら、喜々としながら観察していく、見事なミステリーでありながら、謎をいくつか残している。

そもそもテネットみたいな「メタ発言」が多く、 「煙に巻かれてるなあ」と感じることがよくある。DLCに来てまで、

「バリー、お前は幻影だろう」
「じゃあアラン君は?君も妄想が創り出した人間かもしれないぞ」

そんなこと言ったら、このゲーム自体がサム・レイクの妄想なんだが…。

 

「湖じゃない、海だ」

最後の最後までこれを言っているのだが、意味不明だと皆が言っている。私にもわからない。だがわからないこそ、推理するのが楽しい。

湖は限定された場所にたまっている水のことを言う。この場合コールドロンレイクで間違いないだろう。

湖に「闇が」沈んでいるとしたら、それを解き放つために、アランが海に変えるということなんだろうか?解き放つ、というのは、海に放つことで、ブライトフォールズにたまっている呪いみたいなものを浄化するんじゃないかなと感じた。途中の炭鉱で、「湖底火山噴火にともない32人亡くなった」話を読んだ時も、呪われてる感じがした。火山噴火で亡くなった人の怨念が湖にたまっているのかも…。

アランは文章を書くことでそれを具現化する能力を得たらしいので、それで湖を海に変えようということじゃないだろうか?

ちなみに少しスピリチュアルな話になっちゃうけど、動かない水は浄化の能力がなく、良いイメージが無い。できれば川とか、滝を見に行ったほうがいい。 滝にうたれる修業は身体だけでなく心も清めるというのはそういうことなんだろう。

 

コールドロンレイクの謎

湖に一度でも飛び込むと、その魔力にとりつかれる&能力を得るらしい、というのが結論である。

あと湖の水を飲むとすごい危険なのはよくわかりました(笑)。

ゼインの趣味はダイビングで、あそこでダイビングを繰り返すうちに、湖の力を得てしまったのかなとちょっと思った。

あと気になるのはアリスが飛び込むはずはないのに、なぜか引きずり込まれているシーンがある。湖に近づく次点でもう危ないってことなのか。

闇の力が湖から来ているとして、いったいどこまで強力なのかはわからなかった。なにしろブライトフォールズ全体に影響を及ぼしていることは確かである。また、バーバラがありえないくらい強い。なにが強いって他人の心を操れるのが謎だった。

日本には火山がたくさんあるけど、大体火山の近くにとても綺麗な水源があったりするので、日本人としてはこの話はいささか不自然な気もした。

 

ミスタースクラッチ

唐突に終盤で出てくるミスタースクラッチ。アランとまったく同じ顔だがものすごい悪い顔をしている(笑)。

しかしこの表情には見覚えがあった。ハートマンを封じたとき、アランがはっきりと悪い顔で笑ったのだ。気のせいとかじゃない。ドアップだった。

DLCの伏線だったのかもしれない。DLCでアランと同じ顔の人間が、抑えきれないネガティブ妄想でアラン本人を苦しめている。

つまりアランの別の顔。カメラマンのアリスに言われている通り、「アランの悪い男(闇側)の側面」のことではないか?

ところでスクラッチというのを直訳すれば「ひっかく」になるが、よくフルスクラッチのプログラムなどというように、「書く」ことにも関係している。「走り書き」「殴り書き」という意味もある。 

アランが暴走し、制御できない「書く力」を解き放つ姿が「悪」であり、それが「殴り書きするアラン=スクラッチ」なのではないだろうか。

また、執筆するアランは戦ってる場合ではないので、アランが書いた原稿を実行するのがミスタースクラッチではないかという説も見た。

あそこで悪い顔をしたのは、彼がミスタースクラッチだったから、というなら合点がいくが、その辺はぼかされているのが実にアランウェイクである。

 

ゼインはなぜアランの秘密「クリッカー」を知っていたのか?

これもかなり謎が深い。ゼインがアランの父親であれば納得がいくので、そういった考察が多い。自分と同じことを繰り返してしまう息子、それを助ける父親、似たような能力を持ってしまった息子、実につじつまが合う。

しかし色々と疑問が付きまとうのも事実だ。

ゼインが愛していたのはバーバラだけど、バーバラは前述の通り亡くなっている。だがアランには母親の記憶はあるのだ。ゼインは闇の存在を封印するために現世には戻ってこれないから、別の女性と結婚したわけでもない。

小さいアランがいたけど、置いてっちゃって他の女性が育てたというのも変だ。それにそもそも、40歳をこえているとは思えない…。

なので冷静に考えたらアランの父がゼインっていうのもおかしな話になってしまう。

しかしこの物語、「DEPARTURE」はゼインが途中から声だけで助言をしているから、どこかでクリッカーのことを書いているアランを見たのかもしれない。ゼインは時を自由に行き来できるとか、原稿の内容を書き換えたとか?

まあこの辺はファンタジーですね。

 

特にミスタースクラッチに関しては完全にDLCの伏線だったなと感じたので、湖や海の話も続編に続くものなのかもしれないですね。



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