2021年10月21日木曜日

アラン・ウエイク リマスター「面白さがわかると言う幸福」

とりあえずイージーでクリアしました!

もう最初っからプレイヤーを、読者を、ケムに巻く気満々なストーリー展開でしたからね。でも伏線のほとんどは回収していたと思います!エンディングに関してはきっと論争が起きているだろうなあ…明日以降、暇さえあれば人の考察を見てみたいw

このゲームに関しては、特に大きな欠点がありません!そのくらいすごい良いゲームでした。欠点を先に挙げた方が早いくらいです。

リマスター(PS4)に関して言えば、カットシーンのCGが汚い、なぜか音声がモノラルっぽくなる(話が面白いからギリ許せる)

アクションゲームとしては少し中途半端で、やり込みがいは無い(けど私にはそんなのいらん)

ストーリーが難解で、単純明快なものが好きな人はイライラするかも

ストーリーに関して言えば、私はこの手の「具象と抽象が入り乱れる世界観」はかなり好きな方です。ゲームだからこそ引き立つ、日常の中に現れる異常性。安部公房と似ていると書いたのは、私の好きな「赤い繭」を思い出したからです。あの話は最初はホームレスの男が彷徨ってるだけの、哀愁漂う話ですが、途中から非常に抽象的になってきますよね。あのファンタジー感がとても好きなのです。

例えば、ホラー映画でもこういうのあると思います。「ヘレディタリー」がなぜ面白いかというと、途中までは幽霊や悪魔の仕業などあり得ないと登場人物が皆思っているから。しかしあの映画は途中から悪魔の類が、具体的になってきますよね。ああいう展開が好きなんですよね。

ブレアウイッチプロジェクトもそうでした。キャンプに行って、魔女なんかいないって!とリアリスティックなホームビデオで始まるのに、だんだん異常現象が具体的になっていく。

アランウェイクに関しては語ると長くなりそうなので、これから数日かけて長文を書いていこうと思いますw

なぜ書くのか?

私が映画やゲームの感想をなるべく早く、感想が新しいうちに書き留めるのは、いずれ時が経つと私が感動を忘れるからなのです。

人は記憶を失うとともに、かつての感動も忘れ、心が老いていき、みずみずしさを失っていきます。しかし、自分の感想を読むと、それが具体的であればあるほど、記憶がまざまざと蘇るのです。記録の一番の方法はなんだろうと考えますが、動画は確かにすごい代物です。私がアメリカにいた頃の動画を親が後生大事に持っていますが、他人に見せられるものでは無いけれど、2度とあの日々は帰ってこない、それが「幸せな記憶」かどうかは置いておいたとしても。

しかしその次くらいにすごいのは、文章です。文章力や語彙が求められますが、何を持って自分がそれをすごいと思ったのか、面白いと思ったのか、それが宝を発見したような、感激に包まれたのか、感情を詳細に記録しておくと、何を糧に自分が生きていけばいいのか、ほんのりと道が見えてくるでしょう。

だから人は、文章を書き続けなければならない。自分の前に道を作るためにだ。後ろにある道から確実に続くそれをだ。でなければ、俺の前に道はできやしない。

俺はアラン・ウエイク。作家だ。


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