2021年10月29日金曜日

「エスター」観ました

むしゃくしゃしてたのでホラー映画をみようと思い、

先日うっかり見てしまった「ホラー映画ランキング」で上位に入ってたこの映画を選びました。(あのホラー映画ランキングはブレアウイッチが入ってないので偽物だ!と思っていますがw)

結論から言ってヘレディタリーほど怖くはなかったです。

ただ、この「エスター」というキャラクターには様々な感情を抱きました。

私は割とヴィランなキャラクターに肩入れするタイプなので、最初はエスター、周りの大人が気に入らないんだろうな。癇癪起こしてかわいそうだ。キリスト教の厳格な教えとか守ってるのに、周りの子供たちにもいじめられる。なんて思っていました。

彼女が絵を描くのが好きなことから、結構エスターには自分を重ねて同情もしていました。

 

ですが2/3くらいで彼女の驚愕の正体が明らかになります。そこでちょっと同情できなくなってきてしまい、話としては面白かったのですが、「なーんだ…」となってしまいました。

 

エスターは主要キャラクターで顔もかわいいし、なんとか救ってやれないものか、と思ってしまう人もいると思うんですよね。でもこの映画の筋書だと彼女を救えるものがなんにも提示されていないんですよね。

ドントブリーズだったら、じいちゃんは襲撃される側だし、私はすごく同情したし、救いは2でも表現されてたから、あの映画シリーズは本当に良いなあと思ってるんですが。

エスターは救いようがないですね。子供にあんなことやそんなことをさせるのも、どうなのかなあと思いました。

「ミュンヒハウゼン症候群」という有名な精神疾患がありますね。自分を傷つけて、周りからいたわってもらおうというものです。

アメリカに住んでいた時、自傷行為をしてしまうのは勧められないからか、先生に

「誰かに構って欲しい時は、ばんそうこうを顔に貼っておくといいよ」

なんておまじないみたいなものを教わりましたがw

エスターはそれの最上級みたいなことをしていて、あのシーンはさすがに「他人を傷つけるのはまだしも自分を傷つけるなんて……」と頭を抱えました。ものすごい痛そうだったし、普通はできないと思います(汗)。しかもそれで同情をひいた結果がアレか…。

伏線は出てたし、大体読めましたが、正体が正体だけに、消化不良を感じております。

ああ、切ないよエスター。誰か彼女を救ってやってくれ。まあ確かに性格も根性も悪かったけど、彼女が欲しがっていたものは、わかるんだ……。

 

果たしてむしゃくしゃはおさまったのかというとあまりおさまってないのですが、ホラーやサスペンス映画のいいところはクライマックスはさすがに現実のことを忘れて没頭できるのでちょっと問題から離れられるのが、良いですね!


ヴィランキャラクターに肩入れすると言えば、私割とこういうキャラクターをよしよしってしたくなる時があります。

自分の中の悪い部分を重ねて、こいつらは癒してやらないといかんな。という変な正義感に目覚めるんですよね。でも私の中に人間に向ける愛情があるとすれば、その辺しかないですから。

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