2021年12月30日木曜日

マトリックス レザレクションズ、観てきました

あまり期待しないで笑ってやろうかくらいの気持ちで観に行きましたが、ちゃんと前作の三部作を観ている人間だと結構楽しめると思います。

懐かしい表現も多いのに、全然令和の今でも通用するスタイリッシュなビジュアルや表現にはやはり頭が下がりますね。もしウォシャウスキー監督が何十年後も通用するクリエイティブを考えて作ったのだとしたら、やはり天才だと思います。と言うか、いまだにマトリックスのパロディなどは若い人も何度も観ていると思いますし、バレットタイムなんかはあまりにも有名すぎて、元ネタ知らない人もいるんじゃないかと思っちゃいますね。

ただ、マトリックスを初めて見る!という人にとっては、意味不明な上に、主人公は50代のヒゲのおっさんだし、ヒロインも50代の家庭がありそうなおばさんで、テンション下がるかもしれないですねwそりゃー、ただの中年じゃないですけどね。やはりキアヌ・リーヴスは超絶イケメンだと思ったし、 キャリー=アン・モスもすっごい美人だと思います。

 

マトリックスの根幹となる大事なテーマ

マトリックスという作品は根幹のテーマが揺らいでしまったらアウトです。

多くのエンタメ作品に共通するテーマ。「今のまま、同じ現実を繰り返していいのか?」メタ発言のようなセリフのオンパレードで、どっちが現実だか、映画内の本人たちもわからない。

だが、大事なのはぬるま湯につかっている自分に気づくことなのだ。「今のままでいい」「真実など知らなくていい」と青いピルをとる人は、この作品を鑑賞するにはまったく向いていない。

現実は恐ろしいものだ。「現実逃避している」と自覚している人はまだいい。「今のままでいい」「変わらなくていい」と思っている人が、一番危険だよというメッセージである。

 

アラン・ウエイクとの共通点

この作品を鑑賞しているとどうしてもアランウェイクを思い出してしまう。主人公がどことなく似ているからだ。ひげ面のイケメンだが、どこか心に欠陥を抱えている。

アランも、ヒロインであるアリスを救うためだけに奔走するが、彼のクリエイティブ能力により、現実が歪められ襲ってくる。ネオの敵はもっとシンプルで、機械なんだけども、ネオの場合は「クリエイティブ能力」を戦うために発揮しなければならない。それは、「自分は敵を退けることができる」と信じる力である。

アランは自分が蒔いた種を自分の力で収束しなければならないが、自分の意識や信じる力で現実を動かすという点では非常にネオと似ている。

なお、アランウェイクを創り出したサム・レイクは「バレットタイム」を別のゲームに利用しており、マトリックスには影響を受けているようだ。

 

ネオやアランの物語が完成するポイント

ネオもアランも心に欠陥を抱えているが、それはヒロインを得ることで満たされるらしい。特にレザレクションはひたすらトリニティを奪還する物語である。

私は男性ではないので、実はパートナーの重要性がいまだに理解できていない。女性というのはひとりで生きていける生き物だからだ。だが、介護施設で働いていたことのある上司は強く言い放った。「独身男性の終焉はそれはみじめなものである」と。 だからといって、今の奥さんにしつこく迫って5回くらいプロポーズしたというのはあまり聞いていて良い気分にはならない(笑)。

ネオはとにかくトリニティにこだわる。彼はなんと仮想現実の世界でも独身で、大成功をおさめたゲームクリエイターなのに、どこか孤独をもてあましていた。彼に必要だったのは、トリニティだったのだ。

キアヌ・リーブスという役者はまたこのような役にはうってつけであった。キアヌって、写真の静止画で見てるとちょっと顔が綺麗なおっさんなんだけど、やはり大スクリーンで演技をすると、キラキラと輝く瞳は18歳の少年のようである。トリニティは仮想現実ではなんと既婚者だ。そんな彼女にずっと永遠に片思いをする若者のようであった。

現実で既婚者に片思いはしてほしくないけどなw

トリニティの女優さんも昔から大好きで、綺麗でなにより品格高い美人だと思う。今でも、その瞳は吸い込まれるように美しかった。


欠点その1:映画全体としての構成

構成としてはあまりよくない。「ここで終わるんか!」と思うような終わり方だった。できれば続編をつくって欲しいのだが、監督本人がそれを否定している。

https://eiga.com/news/20211228/11/

でもなあ、あの終わり方はちょっと………。

導入から途中までは実にマトリックスらしい構成で、メタ発言のオンパレードに笑ってしまう。だけどやっとそれっぽくなってきたところで、終わってしまうのだ。

クライマックスの大バトルはネオが神みたいになっていて、それなりに面白くはあるのだが、実はキアヌが言うほど「アクションマシマシ」ではない。どっちかっていうとフォースだった。


欠点その2:焼き直しとして使う役者のキャスティングが微妙

主人公とヒロインに旧作の役者をもってこれたのはよかった。でないと前作の神がかったクリエイティビティを引き継げなかったかもしれない。

しかし個人的にはモーフィアスとスミスも前作の役者でよかったんじゃないか?と思う。

というのは、ローレンス・フィッシュバーンとヒューゴ・ウィービングという役者は、個性が強烈だったからだ。

このふたりは今でも活躍しており、出てくると「モーフィアス」って思っちゃうし、ヒューゴ・ウィービングはLOTRでも素晴らしかったけど、癖があるがゆえに愛せるキャラだ。なのにふたりとも、個性がいまいちな役者に替えられてしまった。おかげで前半はなにがなんだかいまいちわからないシーンもあった。


欠点その3:とはいえやっぱり役者が年をとりすぎているw

スターウォーズもインディ・ジョーンズもそうだが、年をとった役者に前作からのシリーズものをやらせるのはやはりきつい。

スターウォーズはまだ、主役にデイジー・リドリーという美女をもってこれたのは素晴らしかったが、最後の最後で老人を復活させたのは笑ってしまった。

インディ・ジョーンズは息子を登場させて引き継ごうとしたが微妙に失敗している。大体似てないし。。

年をとった人にやらせるべきは、

クリント・イーストウッドみたいに老人を生かした映画 もしくは

若いものに引き継いでいく物語

ではないだろうか?

これだと私みたいに、前作を十分映画館で楽しんだ中年以上の人間しか見に行かないかもしれないなあ。

 

もちろん、SF映画として大成功していたマトリックスシリーズの正統な続編だけあって、ビジュアルやファッション、SF表現などのクオリティはピカイチだと思うが、本気でやるなら若い者に引き継ぐ話にするべきだったんでしょうね。

監督の真意はわかりかねますが、「なんとなく続編作った」感がちょっと残念です。 


おまけ:IMAXとドルビーシネマの比較

これは、もしかしたら単に映画館そのものの(その会社の)経営方針かなんかの違いかもしれないし、地域性の問題かもしれませんが、

Dolby Cinema最高じゃないですか!!!

T-JOYが前回よかったので今回もT-JOYにしてみたのですが、せっかくなのでDolbyで体験しようと考えました。

アクセスはユナイテッドシネマの方が若干近いです。T-JOYは、すっごい上に登らないといけないんで、エレベーターでよく焦ったりします。

ユナイテッドシネマにはIMAXがあります。しかし、実をいうと微妙に不満がありました。コントラストが少し弱いのです。私はデザイナー歴15年を越えていますので、コントラストには非常に敏感になっており、ピントの合ってない写真とかもってこられると必ず文句を言うくらいです。(ぶっちゃけピントが合ってない写真しかない場合はひとこと詫びをいれてからもってこいよって思ってます)コントラストが微妙に弱い写真は大体少し上げて、アンシャープマスクをかけてから使いますね。

IMAXに不満を持ったきっかけは、DUNEというよく暗いシーンがある映画で、字幕だけがコントラストが高くて悪目立ちしており、結構イライラした点が多かったことです。うるさいでしょ?私。

つまりですね、黒をどのくらい黒にするか、なんですよ。

プロのWEBデザイナーさんなら知ってると思いますが、純粋な黒(カラーコード#000)は、デザインでは使用するべきではありません。もちろん使っているサイトも多いですが、出来る限り使用しないほうがいい。もしダークモードよろしく使わなければならない場合は、テキストを純粋な白にするべきではない。コントラストが強すぎて残像が残るからです。目にもよくないと思います。

Dolby Cinemaは冒頭で「黒」の説明から始まるのが私的にはささりました。わかってる連中だなという感じです。また、非常灯を消して本当に真っ暗にしてくれたのもよかったですね!よく考えられていますね。

コントラストが綺麗だなと思ったのは、人間の肌の毛穴が良い感じに見えたときと、水しぶきの表現力ですね。そして、字幕も悪目立ちせず、ほどよく画面におさまってました。

階調の幅が綺麗に出ているといったところですかね。

音声もよく調整されていて、うるさすぎなかったです。上品ですね。

 

2021年は、誕生日の翌日に「自分へのプレゼント」として、ミラーレス一眼カメラを買ってやったのですが、非常に勉強になりました。読んだ撮影関連の本は三冊くらい。被写界深度、絞り、シャッタースピードはコンデジでは調整できないので楽しかったです。

秋になってくると薄暗いところでブレるようになったり、露出オーバーの白飛びを起こすようになったので、階調の幅について勉強し始めました。

なにがいいたいかっていうと、まずは観た映像に何か問題があったら何がひっかかるのか考えること。別の視聴方法を試してみること。素敵な映像があったら、なぜ素敵なのかを考えること。そして、それは自分のクリエイティブに流用できるものなのか考えてみること。

例えば私が「これホワイトバランスがいいな」と思うのであれば、それを次回から自分のクリエイティブに生かすこともできるし、ピントの合わせ方や露出が気に入ったらそれを真似していけばいいんだなと思います。

多くの人が細かいところまで鑑賞することなく、なんとなく面白かったとかきれいだったとか感じるだけで去っていくのかもしれないですが、私がもし明日デザイナーを辞めるとなっても、そういった細かいところに気づき考えられる感受性や知性は失わずに生きていきたいなと思っています。それが自分の人間性を豊かにしてくれると思うので。

 


2021年12月29日水曜日

【RDR2】移住失敗体験談

銀行強盗が通報された。俺たちは必死で貨物船に乗り込み、逃亡した。

そしたらまるでアナと雪の女王かっていうくらいベタに難破した。

目が覚めるとそこは南国……

 

ここは どこだ

 

アーサー「ここ、タヒチ!?」

ダッチ「グアームだよ」 

アーサー「グアム???」

ダッチ「キューバの近く」

そこは南国でありながら、残念ながら楽園ではなかった。 



アーサー「ねえアンチャーテッドに強い憧れでもあるの?この格好」

ダッチ「な、ないもん!!」

ダッチの目が泳いでいる。


もう限界だ。ギリギリだ。俺たち、終わりかもしれない。

アジトの場所は、某仲間(女性)がダッチに嫉妬して漏らしたらしく、組織としても終焉が近づいている気がする。

とはいえ、俺に他で働くことなどできるのだろうか?

ついでにいうと俺、病気にかかっちゃって、メアリーの走馬灯とか流れてるなう。ヒエ~~~

 

※RDRは基本的に結構かなりダウナーな作品です

2021年12月25日土曜日

呪術廻戦0 観てきました!

リリース直後なのでネタバレには配慮しつつ書いていこうと思います。

原作は読まないで行きました。

実は一度も原作読んでなくて、アニメしか観てないんですけどね。

 

映画として、0のテーマが非常にまとまりが良かった

あらすじはいろんなところで公開されているのでネタバレにもならないと思うのですが、

主人公は乙骨憂太という少年で、子供の頃に結婚の約束をした「里香ちゃん」が交通事故で急死したのち、呪霊と化してずっと自分にとりついているという設定です。

私はこういうテーマが非常に好きでしてね、、

一番好きなゲーム「BEYOND」は、正体不明の霊体「エイデン」を常におともにしている「ジョディ」が活躍する物語です。 

すごい忠誠心が強く、彼女が「やっちゃってよ」と言えば殺人さえ行う。霊体なのになぜか現実に物理的に作用するという点では今回の話と同じだと思います。(エイデンの姿は形がありませんが)

その「呪霊」をずっとまとわりつかせていた乙骨くんですが、自分の人生に影響がありすぎるので呪いを解くところまでが話なので、わかりやすくてよかったです。呪いを解くシーンはかなり泣けますよね。

ある意味古風な純愛ものだと思いますけど、可愛らしくていいなあと思いました。

あと、本編のTVアニメだと、導入がいまいちよく動機が理解できないストーリーだったのですが、乙骨くんの場合問題提起が非常にはっきりしているので、こっちのほうが圧倒的に理解しやすく入りやすい。自分に霊がとりついているというホラーな設定もその手の話が好きな人は入りやすいですよね。

 

乙骨憂太のキャラクターが非常に良い

この子はそもそも本編アニメでワンカット出てきただけでも大人気っぷりが垣間見えるキャラクターでしたが、今回納得がいきました。

CVが緒方さんなので、なんとも碇シンジ臭がするのですが、私はシンジは苦手なんですが乙骨くんはかなり好きなタイプですね。その違いはというと、プライドの有無のあたりだと思います。

乙骨憂太くんは基本的にすごく良い子で、里香ちゃんのことは本気で純愛なんだと思います。その分繊細で傷つけるのも傷つけられるのも嫌で引きこもっていた。でも根は臆病なだけで超イイ子なので、すぐに仲間たちと打ち解けます。その辺はやけに最初っから反抗的な感じがしたシンジとはだいぶ違うのかなと……(まあシンジの場合周りが強烈すぎるってのもありますが)

シンジくんがかわいいと思ったことはないですが、乙骨くんは普通にかわいいと思います。最後らへんとか無邪気すぎるし。

 

緒方恵美さんのポテンシャルや伸びしろを感じた

緒方さんは蔵馬で知りましたが実は蔵馬が一番好きだったんですよ。でもシンジが人気になりすぎて、もはやシンジくんの声優として定着しちゃってる感がありますよね。

しかし乙骨くんはシンジくんを別の意味で越えていくキャラなんですよね。彼の場合、大好きだった里香ちゃんをふっきるという試練があります。ずっと彼女の死から目を背けていたのに、最後は狂ってしまった彼女を受け入れるという、そこでやっと大人の男性になっていく過程が、シンジとちょっと違うのかなと思います。

その覚悟を決める時の緒方さんの芝居は一見の価値ありです。シンジだとああはならないだろうなって思いました。

あとシンジが大人の男性になれたのかっていうと私は「神にはなってたっぽいけど結局女性任せな気がする…」と思っていますw シンジの成長って、父親をふっきることなんですよね…。

 

里香の愛は果たして重いのか?

私が大学生の時くらいに気になったのが、やたら「重い」という言葉が流行りだし、告白のことを「告る」と言ったり、すごく恋愛がカジュアルになっていったことでした。友人までもが同じように言っていたのですが、私は

「重い愛は悪いことなんだろうか?愛は重いほうが本物なんじゃないのか?」

とずっと思っていました。なので、0に関してはすごく共感するところがあります。

ずっとカジュアルな恋愛でもいいんでしょうけど、周りを見てると、本気で好きじゃない人と結婚してる人ってなんか相手の健康状態にも責任持たないし、他人事みたいに言うんですよね。

極端な話、そういう関係ってお互いを殺しあうことなんじゃないかなあって思います。 実際パートナーが先に亡くなってしまう人って大体他人事みたいな扱いしてた結果なんですよね。

この映画に関しては、「里香ちゃんは重いよ」なんて思ってしまう人はなんの共感もしないで終わってしまいそうですなぁ。


あとのキャラクターは箇条書きでざっくり書いていこうと思います。

 

棘くん

私はTVアニメのキャラデザの方が好きなのですが、今回髪型とポッケに突っ込んだ手が、なんかヤンキー臭がしましたwでも乙骨くんにしてみれば、無口でも同い年の男子は彼だけ(パンダはちょっと…)。

棘は見た目と言動が独特なものの、基本的には男らしい(乙骨に比べるとかなり大人ww)優しさが垣間見えるため、乙骨とは良いコンビだったと思います。すごく仲良しで可愛らしいコンビでした。棘くん身長低いんですよね。TVアニメだともうちょっと伸びてた気がします。

あとその男らしさとかもそうなんだけど、前から思ってたけど彼はなかなか渋いキャラですよねww

 

真希さん

真希さんは前からちょっと苦手だ。とにかく強すぎるし隙がねぇ。

すごいなと思ったのがぱんつが見えてもあんまり気にしないでものすごいアクションを繰り広げるところですね。真希さん好きなら楽しいと思います!

 

パンダ

TVアニメとあまり変わらなかったw

 

五条悟

アホみたいに強い。バーフバリにしか見えない。なんなんだこの人ww

強すぎて逆に興味が湧かない。逆に五条のファンってすごいなと思う。グッドルッキングなところに惹かれているのならわかりやすくていいけど。

 

夏油

今回の映画強いて言えば、この悪役の意図が微妙に理解しがたいところが問題ですかね…双子の女の子たちの復讐劇だったら理解できたのかもしれませんが。。 

 

ナナミン

さて皆さんトリですけども私の呪術の推しはナナミンです。ナナミンを上司に欲しいし、ナナミンを恋人にしたいし、ナナミンと結婚したいし、ナナミンとパンを食べたいし、ナナミンと一緒に資産形成していきたいし、ナナミンと縁側でお茶を飲んでいきたいです。

でも予告編には一切ナナミンが出てこないので、もう出てこないものだと思って映画を観ていました。そしたら!なんと、顔だけは出てきたわけですよ。あ、でもしゃべらないパターンじゃないの?コレ。と思っていたら

突然ネクタイをゆるめながら「ここは私が」

みなさーん、これはネタバレではないと思いたいですが、

ナナミンは登場しますし、戦いますし、ちょっとだけセリフがありますよ!!!

やはりナナミンは常に冷静で仏頂面でかっこよかったですよ。微妙に目立ちますよね、あの風貌。

なのに性格が地味なのがいいところです!

 

あと、真依ちゃんとか他のTVアニメのキャラクターも一言ずつ出番があって、結構丁寧でした。TVアニメファンにも配慮があるのは、優しさですよね。


 

 


2021年12月23日木曜日

【RDR2】タヒチ移住計画

「アーサー。タヒチを知ってるか。タヒチに移住しようぜ

「は!????」

 「南の島だ。あそこなら法務官も追って来れまい。真の自由がそこにある。それに寒くない」

「いや、あの……タヒチってどこ」

「南国。常夏の島。年間平均気温は25°C」

「おお。いいね」

「だろ?こんなイメージだ」



「まって俺たちこんな風になるの?もはやこれなんのゲームだよ」

「面白そうだろ」

「カルチャーショックに慣れるのに時間かかりそう。

メアリー、ついてきてくれるかなあ」

「メアリーはこんな感じになるだろうな」


「セクシーーーッッ!!!」

「いいだろ?そのためには金が要る。銀行強盗すっぞ」

「しかし、相手はイタリアンマフィアやぞ。リスキーじゃない??」

「馬鹿野郎!!!ロックスターゲームズで銀行強盗しないなんて、ロックスターゲームズの名が泣くわ」

タヒチに行ったら、たぶん海のお魚を毎日食べるだけだし、大して寒くないので、お金そんなに要るのかなあって思った。もしかしたら、船の旅に金がかかるのかも、しれないなぁ。

でもなんでタヒチ?遠くない??^^;;;

最近ダッチが言ってることがよくわからないよ~~。。

 

2021年12月21日火曜日

RDR2 (2)元カノとのデート

メアリーから手紙が届いた。信じられねぇ。俺たちはアジトを転々としてるってのに、なんで住所がわかるんだ。あり得ないだろ。メアリーが天才なのか、それともヴァイオレットエヴァーガーデンが探してくれたのか。

とにかく、元カノに「助けて」なんて言われたら、どーしても会いに行きたくなっちゃうのが男ってもんだ。情けない話だが。

メアリーは元気そうだったが、事情を聞くと父親がなんか大変らしいので、後をつけることになった。メアリーと探偵ごっこをしてる気分だった。ああ、なんて楽しいんだ。メアリーの父親にはボロカスに言われて結婚を諦めたってのに、メアリーは相変わらず最高だった。

メアリーは母の形見であるブローチを勝手に売り飛ばす父親を見て激怒。仕方ない、俺が力ずくで奪い返してきた。まったく、なんでここまでやっちまうんだか。

でもメアリーが俺のことを好きだとしたら、このお人好しなところだ。いいひとをやめてしまったら、もう手紙すらくれなくなるだろう。力尽くで奪い返したけど、暴力はやめておいた。彼女のためだ。ああ俺ってなんていいやつなんだろう。

ご褒美なのかわからないが、メアリーに「観劇しよう」と誘われた。久々のデートに、俺はついついテンションが上がってしまうのを、極力抑えて「そうだな行くか」なんて気楽な返事をした。でも多分バレてる。メアリーには、俺の気持ちはいつもバレてる。だから好かれている。変な関係だ。でもわかっている。実は俺たちは、両思いだってことも。

別れ際に、感極まったメアリーに駆け落ちを迫られたが、俺はそれがくるのもなんとなく読めていた。もっと金がなければ、真の自由は得られない。

もし、あそこに残してきた大金が手に入ったら、その時こそ俺は自由だ。

メアリーは手紙を書くと約束してくれた。

だからなんで俺たちの住所わかるんだよ、おかしいだろ。


俺たちは元から両思いだった。俺がギャングをやってなかったら、うまくいってたはずだった。でも、物心ついた頃からダッチは父親以上の存在だった。

おかしな話だが、俺たちは、ギャングをやめるために、ギャングをやっているのだ。

2021年12月14日火曜日

レッドデッドリデンプション2始めました(1)

このゲームは長いのであえてやらないでいたのですが、のんびりできるゲームが冬の生活に合っているので、ちょいと購入してみました

のんびりしてるんだけど長く感じるね~、やっぱり


というのは、ストーリーだけ進めてもいいんだけど、すっごい呼び止められるんですよ。

でも怪しい人は助けないし、決闘も受けないです。

善人は助けるんだけど今日は延々と旦那の愚痴を聞かされましたw「馬より働かねぇ」ってwおもしろいんですけどね。あと報酬もくれたし。

ロックスターゲームズと言えば、映画「フリーガイ」のモデルになったGTAと同じ会社。つまり大量のモブキャラがオープンワールドに生息しています。銀行は今のところ見てませんが

通りすがり、敵のギャング、郵便局、駅馬車、肉屋、雑貨屋、武器屋、宿屋、馬屋、全部にモブキャラがいて顔も違うしCVもついてる。ロックスターゲームズ恐るべし。

私は犯罪やりたくないんだけど今回は犯罪色強めです。とほほ~~撃たれながら逃げるの苦手なんすよ。今日なんか、愛馬に振り落とされました。もう無理ってなると落とされる。 

酔っ払いの朝。これはイベントで普段はこんなに酔ってませんw
 

オープンワールドとしては楽しくて、ついつい狩猟してしまいます。というのは、野生動物を綺麗に狩ると仲間も喜ぶし(ちゃんとセリフで「いい獲物だな」とか言ってくれる)、肉屋も高く買ってくれるし、あとお店のセリフが「また会ったな」とかに変わるのもすごい細かい。釣りはちょっとめんどくさいなと思った。あまり高く売れないし。

あと薬草を摘むと色々作れるんだけど、ひげのおっさんがお花摘んでる絵面が爆笑です。

キャンプも無料でいくらでもできて、狩った獲物をさばいて焼いたり薬草で薬を作ったり、完全にゴールデンカムイ。

 


ロックスターゲームズは自由なので犯罪もいくらでもできるんだけど、実は懸賞金をかけられたり、基本的にユーザーに不都合なことばかり起きてしまいます。その辺はリアルと近いのが素晴らしいですね。

でもストーリーで強制的にひどい大犯罪を行う羽目になるので、結局追われるんですけどね……今回は、ジョン(前作の主人公)みたいに「贖罪」がテーマではないので、どういうストーリーにもっていくのかよくわからないです。それが不満と言えば不満。完全に西部劇を自由に楽しむ善良な?ウエストワールドですね(犯罪もできるけどさw)。

だけど、今回の主人公アーサーが私は憎み切れないというか結構好きなんですよね。ジャック(子供)にもすごく好かれているし。

 

クマのようなおっさんなんだけど、普段は穏やかでベテラン色が強くて頼もしい。でもどっか所在ない感じがかわいいです。サム・ワーシントンを太らせて年をとらせて動きとCVがリーアムニーソンとクリスプラットを足して2で割ったみたいな感じですかねw (意味わかんねぇよ)

2021年12月3日金曜日

ANNA 最強の女スパイ

リュック・ベッソンがまたやらかした。

またいつものパターンで、かわいくてクールでコケティッシュで小悪魔な女の子を連れてきた。名前はアナ。ロシア人の美女。

この映画は難解ではない。

ただ、時系列がしょっちゅう入れ替わる。「実はこうでした~!」系のお話で、そこが「おおっ」って来るから面白い。

それ以外は、正直、「ニキータ」の焼き直しにしか見えなかった、のだが!

後半で大どんでん返しがあり、

ありゃ?どうするよ!のあと、

結論がまたすごい。

でもリュック・ベッソンはいつも、女性の味方なのだと思う。

「男を信頼するな。自分を信頼しろ」

「私の欲しいものは、自由」

そして、仕事でこきつかわれ、周りのひっぱりだこになる優秀なアナの、唯一の望み「自由になること」をかなえてくれるのは、実は女性の上司だったりするから、面白い。

先日バーフバリを観て、大筋はムキムキマッチョな男たちの活躍物語だったにも関わらず私の心に残ったのは、女性キャラクターのありえないくらいの強さであった。しかも、肉体的に強いだけでなく、精神面がアホみたいに強かった。

そして意外と心に残ったいいシーンが、こちら。

シヴァガミは男性の王が現れるまで国を取り仕切る非常に気の強い女性だったが、バーフバリが失脚し、その子供も殺されかねないとなった時、子供の母に駆け寄り、「なにをしてるの、逃げなさい」と声をかけるシーンがあるのだが、この時だけとても表情が豊かで、いつものすごい迫力の目力が優しくなっているのである。

そう、最近年増の女性が若い女性を助ける、女性同士の連携物語が多い気がする。

「最後の決闘裁判」では姑がマジで性格が悪くて見ている方もハンカチをくわえてひっぱりそうな勢いであったが、あの話はヒロインがひたすらいじめられるのを、最後の決闘でやっつけられますように!と願うような展開で、そういう意味では盛り上がった。

だが、シヴァガミやアナの上司は若い女性を助けにいくのだ。そういえば「スキャンダル」も女同士の助けあいのシーンがあった。我々おばちゃんは、若い女の子を助けてやらねばならない。私も母親との確執は枚挙にいとまがないほどだ。母親というのは自分はいつまでも女だと思っているし、それは間違いないのだが、これから受難の山を登ってくる若い女性を助けてやるのもその使命ではないだろうか?

そりゃ昔は知らない男に嫁がされ、産めるだけ子供を産まされて、男を産むようプレッシャーをかけられたり、世間に恨みは多いかもしれない。だけど、そのようなことが二度と起こらないようにするのが、先輩のつとめだ。

私は中途半端におばちゃんだけれど、

決してセクハラに屈しない
同調圧力に屈しない
男性上司にもきちんと意見を言う
男に媚びない
男の要望を察してあげない

といった姿勢を貫くことによって、会社の若い子たちに「媚びなくても、ひとりでも、仕事ができれば生きていける」ことを示したいと思う。

映画の感想としては遠回りになってしまったが、途中まではよくあるリュック・ベッソン的女スパイ映画であったが、最終的な「自由を手に入れる」ための戦いというのは、凄かった。

ヘレンミレン上司とのやり取りもすごかったけど、私が一番驚いたのは、KGBの同僚と、CIAの工作員を同じ場所で順番にキスしてあげるシーンです。

あっけにとられますよねw

どっちが好きって?どっちも好きだし、選ばないわ。それが、リュック・ベッソン映画よ。

 

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