2022年2月27日日曜日

トワイライト2 NEW MOON

なんだこの乙女ゲーム!長い!!!あと4作もあんの!??

 

さすがは乙女ゲー風ラノベである。

冒頭、常に不安につきまとわれるふたりの関係に、エドワードはしんどくなって「別れ」を持ち掛ける。しかし覚悟を決めた女ってのは多分男が思ってるよりはるかに強いのだ。

ベラは全身全霊で否定するのだが、結局エドワードは別れると言ってどっかへ行ってしまった。

エドワードは出番がないのを補完するためか、幻影となってベラにつきまとってくる。ただの幻影だけど。

さて女性向けハーレムな話なので、モテモテベラに次から次へと男がまたいいよってくる。

幼馴染のジェイコブ。顔面蒼白な陰キャヴァンパイアのエドワードに比べると、日に焼けていて健康的なイケメンだ。筋肉を誇示したいのか、映画の後半はほぼ上半身裸であるw

また、前回もいの一番に言い寄ってきたチャラ男。ベラが登校するなり、「映画見に行こうぜ!」と誘ってくる。

私なら「なめんな」とお断りするところだが、ベラは強気だ。「いいわよ。フェイスパンチがいいわ」と暴力映画を指定するw(多分キャッシュトラックみたいな映画だと思う)

チャラ男、「えっ…」と一瞬ひるむが結局ついてくる。ジェイコブと3人で、男に挟まれて映画を鑑賞するベラ。途中チャラ男は気分が悪くなって逃げ出してしまう。

私はこのシーンでかなり笑っていた。

そうなんだよ。

ペラペラチャラ男ってみんなそう。女の子は恋愛が好きだと思い込んでいる。そうじゃあ、ないんだよ。

ベラの強気なキャラが魅力かどうかはわからないが、少なくとも私と同じく、

かわいいかよわい女の子ではないことは、確かだ。

そもそもクリステンスチュワートの顔って結構きついと思うんだが。

チャラ男はなにを思って、何を妄想して我々に話しかけてくるんでしょうね。単細胞っていうか、幼いっていうか。

まあそんなこんなで、チャラ男は一瞬にして消し炭となり、メインキャラから外されてしまったwww

これ、結構あるあるなんですよねー。

そもそも、映画見に行こうつったって、恋愛ほのぼの映画のほうが数が少ないと思うんだが………。 

恋愛もの!と思ってウエストサイドストーリー観に行ったら、なんとヤンキーがバットやチェーン、ナイフや銃を持って「決闘だ!!!」。そしてバンバン人が死ぬ、恋愛?映画w

良いオチだ。

まあそれはいいとして、ライバルがひとりいなくなったジェイコブだが、彼も実は普通の人間じゃなかったことが明かされる。なんやねんw

自暴自棄なのか知らんけど、崖から身を投げてみるベラ。それを助けるジェイコブ。あー、乙女ゲームだしエドワードは2周目で攻略しようかな。なんて思っていたら、エドワードがロミジュリのごとく、ベラが死んだと思い込んでいるとの話。

ここでまた陰キャエドワードがブチギレて、安否を確かめる電話をしたのに死んだと聞かされて、受話器を素手で握りつぶす。凶暴な陰キャこわすぎw

ここからが明らかにツッコミどころ満載で、イタリアで死のうとしているエドワードを助けるために、飛行機と車でイタリアまで行くんですけど。

間に合わないだろふつーーーー。。。 


かなりだるかったですが、この手の作品ってひっぱるの好きですよね。どうせなら、ベラをさっさとヴァンパイアにするとか、結婚するとか、すればいいんだけどほらジャンプの連載みたいに長引かせて売り上げを確保しなきゃいけないので。

「結婚してください」のあとスタッフロールが流れたので大爆笑しましたwww


いま

やれよ



エドワードはやっぱり陰キャだったし、パティンソン君はやっぱりなんか暗かったです。いや、あの暗さがいいんですけどね。どうせどうせ僕なんか。死ぬもん!と言いながら、君のそばにいたいんだといい、

さらに言うとスローペースマイペース人間なので、5年後に決断するとかわけのわからんこと言い出す。 

じらしプレイの天才。

それにまんまと引っかかるベラと視聴者であった。

というか、男性こそじらしプレイを覚えたほうがいいのかもしれない。

もうちょっと短かったら次も観たいと思うんだけど、だいぶ疲れてきましたw


2022年2月21日月曜日

ロバート・パティンソンは陰キャなのか?!を検証するために「トワイライト」を観る

3月公開のザ・バットマンの予告編を映画館で観て、私はそのどす黒いオーラを放つ中二病陰キャバットマンに釘付けになった。こいつはきっと新人俳優に違いない。掘り出し物だぞ!まったく期待していなかったバットマンの新作に私は俄然興味を持って、帰宅してからネット検索して、驚愕してしまった。

あのハリポタでキラキライケメンを演じていたロバート・パティンソンだというではないか。

いや、しかし、テネットでも彼を観たような気がする。ひどい。あまり、記憶になかった。というか、正直に言おう。

テネットのパティンソンは、私に言わせればなんかオーラが貧相で、「疲れている」ように見えたのだ。

だが、その時、すでにパティンソンはバットマンのオファーを受けていたという。

クリストファー・ノーランと言えばバットマン3部作を創った人だ。パティンソンはなんという因果だ、とインタビューで語っていた。あの貧相なオーラが、疲れたブルースウエインの前触れなのか。

果たしてパティンソンは陰キャなのか、陰キャぶっているだけなのか、ちょっと気になった私はアマゾンの密林へ調査に向かい、トワイライトを借りてみた。(バットマンのおかげなのか、今100円セールになってる)

結論から言うと。

彼は90%陰キャだと思われる。

私の感受性の中に「陰キャリトマス試験紙」があり、それが陰キャ色に染まっていった。はっきりと。

トワイライトで、パティンソンは「ヴァンパイア」を演じている。

もうこの時点でかなりの陰キャ中二病だ。

この物語は、主人公が転校するところから始まる。典型的なライトノベル風乙女ゲーのシナリオだ。

ベラは黒髪の美少女だが、なぜか目の下にクマがある。これは中二病オカルト風乙女ゲーであることを示しているに違いない。そんな、ちょっぴりクールビューティーなベラは、転校先で一躍大人気。次から次へと男子に口説かれる。

でもあたし、普通のチャラ男は嫌なのよね。

そんなある日、すっごいイケメンが通りかかるのを見る。だが、周りの女子には「あいつゴージャス(アメリカ風超イケメン的表現)だけど、誰とも付き合わないのよ」と言われる。

生物の教室に行くと、そのイケメンがひとりで座っているのだが、オーラがおかしい。

様子もおかしい。

なんだか何かに耐えているようだ。吐き気?クスリでもやっているのかしら。ベラはびびりながら隣に座るが、この顔が真っ白なきもイケメンは一言も発しない。何かにラリっているのか、わずかに身体を揺らすだけで、挨拶すらしなかった。

あのイケメン、きもかったな……。

その後、色々あってベラはとんでもないことを聞かされる。

実はエドワード(パティンソン)はヴァンパイアで、ベラはすごくいい匂いがするから喰いたくてたまらないんだそうだ。キモ!イケメンじゃなかったら犯罪者だ!

だけどエドワードは「我慢する」という。すごい我慢する。こりゃもうじらしプレイとしかいいようがないが、どっちが何を我慢してんだか途中からよくわからなくなる。もういいじゃねぇかめんどくせえ!付き合おうぜ!!!!

っていう、すごく変な話だ。

 

まあ、この、好きだけど付き合えないというか、食いたいけど食えないみたいなキモさが、パティンソンにはうってつけだったと言わざるを得ない。

ちなみに、一番ヤバかったのはその後だ。

エドワードは恋をしているが、例によって相手を食っちゃうかもしれないから遠目にベラを見ている時があった。

例によってチャラ男につきまとわれるベラ。それを見るパティンソンの目つきがかなりやばい。

人を10人くらいぶっ殺しそうな顔をしていた。

 

パティンソン君、凶暴な陰キャ、決定でお願いします。

 

ちなみにパティンソン君が脚本を書いた自分主演動画っていうのを見たんだが、

頭がおかしかった。

(コメントにもinsaneって書いてある)

 

 ↓パティンソン君の変な動画

 

2022年2月20日日曜日

アンチャーテッド!映画化!!!

批判する前に見ろ!という信念がありますのでとりあえず観てきましたよ!

 

ゲームの映画化としては

70点くらい。

テンションはまあまあ踏襲している。冒険映画単体としては、合格点なのだが、ゲームの映画化としては熱量が少し足りない。ノーティードッグのほうがテンション高い。だが、

アンチャーテッドはクリアするのに大体30~60時間かかる作品なのだ。

それを2時間以内に凝縮すること自体、無理があるかもしれない。ゲームの大ファンは大体「所詮こんなもんだな」で終わるかも。

最大の問題点はキャラクター造形。

 

キャラクターの評価

ネイサンドレイク:

トムホランドではやはり若すぎる。というか、彼が童顔で声が高く、こないだまで高校生役だったことにも問題がある。あとネイトのバカさ加減があまり表現しきれていなかった。トムくんだと真面目すぎるかも。あと、ネイトはお宝のことになると夢中で喋り出すんだけどその熱量も中途半端かな。

サリーちゃん:

最大の難点。金にがめついサイコパスに見える。サリーのファンが怒りそうだな…

クロエ:

メイクはそっくりなんだけど、軽快さと妖艶さが足りない。オーラが凡人。

アントニオ・バンデラス:

今回の悪役。この人だけはやはり大御所だけあってオーラがすごい。それにやっぱりかっこよかった。バンデラスさんは他の映画でもやはりかっこいい。

一線越えると顔が濃すぎて嫌になりそうな、その一線の手前でよいバランスで濃いイケメンキャラを保っている。 

アントニオバンデラスの部下の女性:

個性はすごいが魅力はあまり感じなかった。


ファンサービス 

なんとノーラン・ノースがカメオ出演(?)している。ネイトの声優としてアメリカで超有名な人物だが、彼、見た目もネイサンドレイクなのだ。

どうせなら彼のcrap crap crap!!が聞きたかったものだが、アクション俳優じゃないからなあ……。


アクションなど映像の見せ方

こちらは前述したとおりアクション冒険映画としては問題ない。緊迫感とスピード感もある。だがなぜか、インディージョーンズほどではないのは、監督などの力量の限界なんですかね。

コードネームU.N.C.L.Eくらいの軽快さがもっと欲しかったかな? 


物語全体のテーマ

アンチャーテッドはゲームのテーマとしては、大半が「お宝を見つけたらとんでもない副作用があって持ち帰れない」みたいなオチが多かったように思う。この辺はSF的だ。多くの発明が、人類に害を及ぼすことで禁止されたり、使用を制限されている。代表的なものが「原子力」と「フロンガス」である。

今回のテーマは、お金大好きなサイコパスサリーがにんげんのこころを取り戻していくみたいなテーマだったと思う。だけど、アンチャーテッドってそういう点ではノリが軽すぎるんですよね。ましてや、サリーってのはもっと人格者で先輩なんですよね。なのに、映画だとネイトのほうが人徳が上っていう…。

そういう点では迷走してんなあ~と思いました。

むしろ次作、おそらくサム兄が出てくるんだけど、原作ゲームより頭も性格もよさそうなので期待ww

2022年2月13日日曜日

「ドライブ・マイ・カー」観てきました

これから観るという方は読まれないほうがよろしいかと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

 

非常に情報量の多い映画だったので、ざっくり気になったポイントだけかいつまんで感想書こうと思います。

全体的な感想としては、別にすごく好きな映画ではないですが、「村上春樹さんの世界ってこんな感じかあ」と思いました。実は読んだことがないですw

それから、全体的に村上春樹的な、ちょっと文学的すぎるセリフが多かったのが気になりました。「ドクター・スリープ」もそうでした。だけど、ドクタースリープは奇妙な作品なので、それが味にはなってたと思います。まあ、でも確かに、あんまり普通の言葉でしゃべると陳腐にはなるかもしれないな。

 

コミュニケーションについての問題

私が特に気になったのはコミュニケーションにおける問題点にフォーカスしている箇所が多かったなというところです。

特に印象的なのは、若い男性「高槻」。村上春樹の作品は必ずセックスが入るといわれていますが、高槻はセックスを通さないと女性とコミュニケーションがとれないと思っています。それを主人公の家福は厳しくとがめます。

女性視点から言いますと、過去の彼氏は特にそうでしたが、セックスを何回かするともうそれで相手の女性を全部知り尽くしたと勘違いする男性がいるようです。つまり興味を失い、飽きてしまう。私はとてもガッカリしましたね。彼には私の半分も教えないまま、ガッカリしたまま別れを告げました。

そしてもうひとつは、国際的なコミュニケーションと手話です。これについては次の項目で語ります。

 

インターナショナルな上に障がい者が参加する特殊な演劇

主人公は舞台演出家であり、自分で舞台に立つこともあります。この点においては、視聴者で好みがわかれそうです。私は舞台もたまに見るので楽しいものがありました。舞台裏って面白いですよね。

舞台は、多くの場合は上演される国の言語に合わせるのが普通ですよね。私が、日本でミュージカルをほとんど見ない理由は、英語でやってくれないから、なのです。キャッツも、オペラ座の怪人も、レミゼも、もちろんウエストサイドストーリーも日本語だとテンションだださがりなので絶対観たくないと思っています(ごめんなさい)。

ですが、家福は非常に変わった取り組みをしており、役者の母国語で芝居をさせます。

そして舞台の背景には英語と日本語の訳が表示される。

これの効果というのは、母国語であれば言葉の意味を身をもって知っているので、いきいきとした芝居ができ、言葉に意味がこもる、というメリットがあると思われます。

しかし!なんとオーディションには手話でしか喋れない女性まで参加していて、しかも通過し、舞台に立つことになります。驚愕でした。しかし、この手話が意外と生きてくる。

つまり、舞台である以上、映像で観る以上は、手話でも意味がわかれば問題ないし、なんなら手話だからこそエモーションが込められるという効果もありました。

この辺の面白さは実際に映像でご確認いただきたいです。

中国人女性は芝居は中国語、家福とは英語で会話をします。西島さんの英語は非常に私好みでした。カヨコアンパタースンとはえらい違いでした。(あれはわざとかもしれないが)

その他、どこ出身だか全然わからないおじさんと、韓国人と、あとは日本人…。

私はESLを思い出してこういうカオスだけど許し合うような雰囲気なつかしいなあって思って観ていました。

ただし、ESLでは英語しかしゃべってはいけないことになっていたので、もうちょっと厳しいですけど。

 

舞台を創り上げる体験

濱口監督は特殊な稽古をしていて、それは「本読み」というのだそうですけど、まずは棒読みで台本をひたすら読まされます。テキストの意味を引き出すんだとか…。哲学的すぎて凄いなと思いましたが。確かに最初っから芝居のせてくるとなんだかわかんなくなる気がしますが。

たとえばデザインでいきなりつくれ!と言われることはしばしばありますが、しかし例えば8時間しかなかったとしても、最初の1、2時間くらいはデザインの目的や目指すゴールの確認、似た分野のリサーチなどを行い、情報の構造を組み立てていくわけですけども、そういったことに近いのかなと思いました。つまり設計の部分ですね。

色をつける前に何をつくるかの確認をし、下地をつくる。という感じでしょうか。

油絵でいえばデッサンの段階。

名優アンソニー・ホプキンスは「すべての答えは脚本にある」として、ひたすら脚本をしっかり読み込むんだそうですね。それに近い感じでしょうか。

芝居や演劇に興味がまったくないとなんのことやらってなりそうな主題ですが、私は割と興味あるほうなので、面白かったです。

チェーホフのテキストは自分からいろんなものを引きずり出す、みたいなこと言ってたので読んでみたいなと思いました。

言葉の力というのは凄いですよね。


そして本筋のテーマはまったく違うところにあるのだが、見事に最後溶け合っていく。

 

個人的にお気に入りの登場人物はプロドライバーのみさきさんですね。

強い女性ですが、望んでそうなったわけでもなく、すごいヤンキーでもなく、態度が激烈に悪いわけでもなく、体格が良いわけでもありません。

しかし、運転しか自分にはスキルがないことを自覚している彼女は、徹底して運転に専念します。

ものすごいクールでストイックで、かっこいいなと思いました。

まったく本筋に関係なさそうな彼女ですが、やはり、後半で大きく主人公に影響を与えることになります。

長いので、色々最初散りばめられるし、時系列も割と飛ぶので「???」となりますが、大体見事に収束します。

カンヌ脚本賞ってのはわかる気がしますね。

 

あとずーっと観てる間、「こんな車見たことないんだけどこれ何!??」って思ってたんですが、調べたら、スウェーデンのサーブ 900、生産終了してから30年、とあってたまげました。なんという偏屈だ。

しかしこういうこだわりも映画だからこそか…。

今やマイカーも田舎でしか見られない時代となりつつありますけども。車という大道具(?)が果たす役割も、なんだかわかる気がしました。


2022年2月12日土曜日

ウエストサイドストーリー 観てきました

このミュージカルはミュージカル漬けの家庭で育った私の中でも最高峰に位置する作品でございます。

父はなんどもビデオを観て、何度もサントラを流し、シャークスに憧れ、紫は高貴な色とかよくわかんないこと言ってました(やはり陰キャですね)。

私は別にギャングものだから好きという感じではないですね。やはり暴力はよろしくないです。しかもナイフやら、銃やら、なんでもありだし。しかも「ロミオとジュリエット」が原作なんですけど一目ぼれが早すぎて私には理解不能ですね(私がマリアだったら一週間後にまた来てくれって言うかも)←じらしプレイ。

ではなんでこのミュージカルが素晴らしいかっていうと、やはり音楽。音楽に尽きますね。今回ほとんど変更せず、まんまオーケストラで録り直したという感じで、レコーディングの質の悪さがレトロさにつながるという点では前の映画のほうがリアリティありましたけど。

実はドルビーシネマで見たんですが、わざとレトロな感じで撮影されてるのでドルビーの恩恵があるかっていうと個人的には微妙でした。歌声が綺麗に聴こえるかもしれないですが。 

ウエストサイドストーリーというのは、ひとめぼれの夜からエンディングまでわずか2晩くらいで話が終わってしまいます。超スピード展開なので、一気に熱量を保ったまま疾走して終わる。あの儚い感じが魅力だと思います。そして、そこにレナード・バーンスタインの音楽が乗っかるのですが、これがまた強烈な音楽の数々で、心臓弱い人は注意かもしれません。プエルトリコの移民が登場人物の半分を占めるので、ラテンのノリが多いんですがエモすぎて、情熱的すぎて限界を突破している感じがする。これが、令和の今聴いても凄い音楽だと断言できる理由です。今ってあんまり強烈な音楽を聴くことが少なくなってる気がするので。

あの狂気の音楽を今あのテンションで創れる人というのはいるんだろうかな……。

私はダンスパーティーの狂気のマンボが大好きですが…ものすごいうるさいので要注意です。やっぱオリジナルのサントラの方が好きかなあ…

 


あ、もちろん他の曲も大好きなのいっぱいあります。特にSomewhereはいいですね。

前作との比較はやはり古いファンはやってしまうと思いますが

前作が100点であれば、今回は98点くらいですかね。

理由としては、トニーの歌「マリア」でクライマックスのところで一番高い音をあえて出してなかったのがテンション下がったからです……

誤解のないように言っておきますが、歌は皆さんかなり上手で、ラ・ラ・ランドの時みたいに失望なんてことはないので、ご安心を。

ウエストサイドストーリーは、作品自体が神がかってるので、なんどでもリメイクはできると思います。レミゼラブルがいろんなバージョンがあるように。ただ、若い人が激しく踊らないといけないので、金も人出もかかるってだけで。(レミゼは踊らないのでw)

キャラクターでお気に入りは、やはりアニタですかね。アカデミー賞ノミネートわかります!!すっごいダンスで目立ってたし、上手いし、レオタードみたいなカラーパンツがずっと見えるくらい激しく回転して、ずっとスカートが空中に浮いてるような踊りもありました。とにかく彼女の踊りはパワフルでハイテンションでした。キャラクターとしても、みどころ満載ですね。

マリアがかわいいのは、当たり前といえば当たり前だし、トニーがイケメンなのも当たり前なので…(笑) 

トニー、歌は上手いけどあんまり踊らないなと思ってたんですが、Coolっていうすごいかっこいい曲で銃を奪い合うシーン。あれはなんかすごく上手でかっこよかったですねぇ~。あれだけ不安をあおるような曲よく創れますよね。やっぱりバーンスタインは私の中でも最高峰の作曲家であり続けると思います。

ウエストサイドストーリーを初めて観ようという若い方には、
まあ刺激は強めなほうなので、男性は気に入るのかな~と思いますが
女性はどうかな?ヤンキーの世界平気だったらいいかもしれないですが、ストーリー的には「男ってなんでこんなバカなの?」っていう内容なので、ご注意をば。

 

2022年2月9日水曜日

バズ・ラーマン監督について

華麗なるギャツビーを観ていて、どうにも「ムーラン・ルージュと似ている」と思っていました。なにしろ映像の作り方がすごく似ている。

大袈裟なカメラワークや、わざとらしい演出、強烈に印象に残るビジュアル。そして音楽のノリの良さまで似ていました。

どうりで、同じ監督でした!

バズ・ラーマン監督の名前も良く知らずに、「オーストラリア」もいいなあ、と思っていましたが。

この監督の作る映画はミュージックビデオ的な雰囲気が強くて、超豪華なセットや衣装をこれでもか!と使って、贅沢なエンタテイメントという印象が強い。そしてちょっと大げさな表現が多いんだけど、「映画だからこそ」楽しめると思います。

私はそういう映画だからこそ観れる贅沢な世界が好きなようです。

ところで「ムーラン・ルージュ」はハーレイ・クインの華麗なる覚醒でも使われていた、「Diamonds are a girl's best friend」を思いっきり自由にアレンジしてニコール・キッドマンに歌わせています。

しかし一番気に入っているのは、この歌を「ボリウッドテイストに改造してしまった Hindi Sad Diamonds」。ムーランルージュ自体は、こんな強烈に怖い映画ではないのですが、これがかかってる時主人公たちは精神的に追い込まれた最悪な状況にあり、その狂気を音楽で見事に表現しています。

しかもまた、今回も歌詞が怖い。毎回同じなんですかね。

「女の子が年をとれば 男は冷たくなる
そして最後に魅力をすべて失う
けどダイヤモンドは一生女の子の親友」

みたいな。

 

これを繰り返し歌うってことは、まさに女性向けの映画なのかもしれませんね。 ギャツビーもね。

まあムーランルージュに関しては、ちょっと他人の歌をパクリすぎなのが気になりましたけどねw


2022年2月8日火曜日

華麗なる★ギャツビー

最近、映画を観た後他人の感想を漁るのが結構楽しくてですね。

映画.comがいいかな。ヤフー映画は少し民度が低いですよねwYoutubeの予告編に行くと海外の感想があふれていて、英語の勉強にもなりますね。最近「大怪獣のあとしまつ」がプチ炎上しててウケるんですけど、著名人の感想がすごい遠回しに「これはダメだ……」って言ってるのが手にとるようにわかる。

他に感想で楽しかったのはジェンダー問題作。「最後の決闘裁判」は特に荒れた。ハウスオブグッチは皮肉満載なので、たいていの人は「悪趣味だけどわかるわかる」って感じでした。

私が仮に有名人になってしまったら手放しで「これつまらん映画やで」とは言えなくなるので、ブログでこき下ろせる私は幸せなのかもしれない。

 

さて「華麗なるギャツビー」は、ずっと避けてきた映画でした。実はディカプリオが苦手なのです。特に白っぽいスーツ(ピンク?らしい)で酒を片手にドヤ顔しているビジュアルがヤバい。「ジャンゴ 繋がれざる者」を観てから金持ち成金ディカプリオがトラウマw今回も、少し危険な男ではあるのだが……

観ようと思ったきっかけは、「教養を身に着けよう」みたいな浅く広く雑学・常識を取り扱った本を、昼休みとかにちょこちょこ読んでるんですが、そこで「グレート・ギャツビー」(超有名小説)がどのような内容かあらすじが書いてあって、それが俄然面白く感じたのですね。

シェイクスピアとかの時代からある、成金が名声を得て、女も得て、それから衰退していくような典型的な物語。

結構テンプレな展開だなと思ったのですが、なんかコロナ禍だとパーティーとかできないじゃないですか。

別にパリピでもないんですけどw

でもアメリカ映画のパーティーシーンっていつも「すげーな」って思うんですよね。

「華麗なるギャツビー」は、ギャツビーが毎晩のようにド派手なパーティーを開いているシーンが前半にありますが、それがものすごいんですよね。とにかく。日本の泡パーティーとか目じゃない感じ。観るエンタテイメントとはまさにこのことか。派手なのもいいが、音楽がなぜかEDMなんですよ。音楽よかったですねぇ。

それから映画全体の演出がベタなんだけど良くて、各シーンが鮮烈に意識に残るように作られているなと思いました。

例えば前半でディカプリオが満を持して「僕がギャツビーだよ」と酒を片手に超・ドヤ顔で振り返るシーン。スローモーションですごい顔です。これがポスターやサムネでいいんじゃねっていうくらいすごい画がそこにある。

各セットもつくりこまれていて美しい。パイプオルガンもどうしても意識に残るし、眼科医の看板も強烈だし、デイジーを迎える花だらけのリビングも超ド派手なのにセンスがよくて、キラキラした経済成長期のアメリカンなビジュアルをとことん演出しているなと。

少し「ラ・ラ・ランド」を思い出すカラフルな派手さがあるのですが、もっと完成度の高い、お金と時間をふんだんにかけた大仰なセットであるように感じました。衣装も、「布の上に直接宝石を縫い付けまくった」ようなすごいドレスを着てたりしますね。


テーマはわかりやすい、男女のもつれの話ではありますが、意見は別れそうな感じがしました。

ギャツビーに同情するか、しないか。

私は、「かわいそうだな」とは思うのですが、どうも彼が好きになれないんですよね。

例えば「オペラ座の怪人」というミュージカルがありますが、怪人は音楽の魔力かなんかでクリスティーヌを手に入れようとして敗北するわけですが、

アメリカ人は最後敗北した怪人に対してかわいそうって泣くんだそうです。

怪人可哀そうだけどさ。彼氏いるのに横取りしようとしたわけじゃん。あとプライド高すぎるせいで、顔のやけどをさらしきれないんですよね。性格は悪いなと思ってます。

多分アメリカ人はギャツビーに泣くんだろうなと思うのですが、成金だし、結局稼ぎ方も正攻法じゃないのがわかってしまうし、あのパーティー、金があっても私ならやりませんね。成功したという名声と実感が欲しかったのでしょうけど。それでデイジーを引き寄せようとしたといっても、正攻法じゃないよなって思っちゃうんですよね。

しかし面白いのは、オペラ座の怪人の彼氏がまともであるのとは対比的に、デイジーの旦那トムは浮気をしています!なのでこちらにも同情できません。しかも、愛人は最後に、とんでもないことになるのですが……

この騒動を目の当たりにした私は最終的に思ったのが「どいつもこいつも大馬鹿だなあ」ということです。

女も、男も、覚悟を決めて、浮気せずに、正攻法で、相手と結婚するべきだったんですよね。

話としてはひたすら落ちていく話で、最初と最後はすごい温度差。最初は「ニューヨーク最高!」だったニックが、最後は電話機の前で茫然としていて、突然すべての夢が消えたみたいになっています。

バブルはいつかはじける…。

私の世代はそれを身をもって知っているし、日本がいかに残酷なことをする国かも知っている。なので、白い目で見つつ、ギャツビーが100%悪いとは言わないです。 

私たち一般市民は、地味に丁寧に生きていくしかないですね。

 

キャラクターについて:

どいつもこいつもはまり役だが、気になったのは「デイジー」。

なんとキャリー・マリガン。私は「プロミシングヤングウーマン」を観るまで実は彼女のことを全然知らなかったので、

別人かよ!!!

とかなり驚きました。しかし、劇中ずっと彼女のたれ目が気になっていて、「たれ目は男ウケするんかな(笑)」とか思っていました。プロミシングヤングウーマンで、男性を翻弄するために激烈メイクを施して現れるキャリーも、たれ目が特徴でした。 

デイジーはモテモテかわいい女子ですが、ふたりの男の間で引き裂かれ動揺します。その辺の芝居はさすがでした。

しかしデイジーが悪い女か?っていうとこれ、他の最近みた映画にも共通するけれど、

男が女を悪くしてるとしか思えないんですよね。

ギャツビーがしつこすぎるんですわ。

女性視点からの正解は、「ギャツビーをはねのけてお断りする」です。


音楽について:

どういった経緯だかすっかり忘れたんですが、たぶんYoutubeのリコメンドに入ってたんですが。「Young and Beautiful」という曲が前から好きでして。これが、映画でいいタイミングで使われています。(というか、ギャツビーの曲だったんですねw)

すごい歌詞なんですよ。

「私が若くなくなって、美しくなくなっても、愛してくれますか?」

という歌詞です。作中そのようなセリフは出てこないのですが、これはデイジーの心のうちを表していると思っています。女性が外見だけで寄ってくる男に必ず思っている普遍的な質問だから。


2022年2月6日日曜日

【RDR2】セイディーまとめ動画

このゲームはかなり長いので、セイディーに関しては本当に自分が気に入ったイベント4つくらいが限界でした。

この他にも、かわいいドレスを着て潜入作戦とかもあるので、ご興味があればプレイしてみてください♪

まあ基本的に猟奇的な彼女なので映像としては強烈なシーンが結構ありますので、注意です♥

 

2022年2月2日水曜日

【RDR2】入門編動画

キメキメアーサーサムネイルで動画作ってみました

RDRというゲームは本当にどこから観ても絵になる素晴らしいクリエイティブを持っています。また、延々とゲームの世界に浸ることができるので、コロナ禍で暇をつぶしたい人にはうってつけかもしれません。

時々少し虚しくなるのが、ウエスタンって感じですかね…哀愁が漂います……

ウエストワールドにハマって年をとってしまったアイツもこういう気分だったのだろうか…(あんまり、このゲームのキャラクターに恋しようとかは思いませんが)

全体的に今作は犯罪色が強めです。西部劇なので仕方ないかもですが、人は死ぬし動物も狩ってますんで、そういうのが大丈夫なかただけで。あ、あと酒も飲んでます。

ほんとはアーサーが酒乱になる(?)シーンもあるのですが、わけわからんという意味では面白かったのですがそのシーンすっごい長いんですよねw

全体的に何をやらせても昔だからか、長いです。ダラダラやるにはいいゲームですが。 

余力があればセイディ特集やります。単純に何度観ても好きなので。