2022年7月31日日曜日

バッドマン!観てきました

しょーもな!って思いながら「バッドマン」観にいきました。

感想は「しょーもな!」って感じです(笑)。でもものすごいヘタレで低テンションなギャグのオンパレード、真面目に生きすぎてつらい人はぜひ見てみてください。こんなにいい加減でも生きていけるんですよ。人は。(普段から不真面目な人は見ても何も変わらないかも)

ギャグ映画はもともと好きで色々見てきましたが、昔のは結構忘れつつあるので最近のでいうと、やはりハイテンションでスピードが速いほうが面白く感じるので、ランク的には

1位:フリー・ガイ(アメリカ)

2位:VIVA!公務員(イタリア)

3位:ヒットマンズワイフズボディガード(アメリカ)(これは前作も見ましたがなんと続編の方が笑えました)

4位:ザ・ロストシティ(アメリカ)

5位:バッドマン(フランス)

という感じです!残念!でも5つとも面白いです。ランクが下がるにつれてゆるふわ癒し系になっていきます。「エージェント・ウルトラ」はもう一個下ですw 

やはり、個人的にイタリア人の「超高速しゃべり」と「超ハイテンション」はアメリカを凌駕していると思いました。アメリカ人って、普段はテンション低めなのでね。

そしてフランス人もあの言語特有の「ボソボソしゃべり」なので、それほどハイテンションではないのですが、ちょっと気を抜いたところにボンボンギャグを突っ込んでくるのでタイミングがすごくいいんですよ。

実はこの映画、アクションが結構上手だったので、もったいない!と思いました。

次作はパロディじゃなくてフランスのヒーローものをオリジナルでつくっても良いのでは??

ナポレオンとかになっちゃうんですかね…。

フランス人が、マーベルやDCや、ハリウッド映画の有名どころをパロディで次々と物真似をやるのですが、どう見ても、

英雄シーザーのコスプレが一番ハマってるあたり。

これは民族性だなと思いましたww

フランス人がマリー・アントワネットやナポレオンやったら全然違和感ないんですけど、なぜかヒーロー映画の物真似をやるとダサくなる。(つか、たぶんフランス人ってヒロイズムが浸透してないんですよね)

イギリス人は最近ヒーロー映画に出まくってるけど、やっぱりハリーポッターなんかは、アメリカ人には任せられないって思いますよね?そういう感じです。

個人的にはロードオブザリングもできるだけイギリス人か、ヨーロッパの人にやってほしいなと思っています。(主役はアメリカ人でしたが、あの役者は格別ですね)

中国人にサムライやらせるとなんか違う気がする、あの感覚ですかね。 

全体的にハリウッド映画を揶揄してる内容だなと思いましたが、イタリア人もそうなのですが自国をdisるギャグも忘れておらず、ノートルダムに火がつくギャグは笑っていいのか悩みましたw「オーマイガッ!!」って感じですね。

主人公は、ヒーロー映画に出る前は、ひったくりされるおじいちゃんを助ける余裕もない貧相な青年。記憶喪失してもまだ臆病ではあるのですが、自分が着ている特別なスーツや、映画のために用意された執事の応援メッセージ(笑)を見て、自信をつけるのであります。最後はヒーローの在り方を理解し、人を助けるために戦うようになります。こんなヒーローもありだなと思いました。

もしかしたら、それが、本物のヒーローなのかもしれません。

そう、本当は誰もが、自分より弱きものを助けるヒーローであるべきなのだと……


と思っていたところ2段階で強烈な皮肉オチが待っており、最後まで完璧でした。

フランス製なので、実にエスプリで、実にライトで、マカロンみたいに軽いノリでいただけましたよ。

ロマンスの描き方はさすがフランス、基本的にセンスはめちゃくちゃいいですね。

 

2022年7月11日月曜日

GOTHAMシーズン4!やっと視聴完了!

シーズン4は相当だらけてきた。

いやドラマとしてはいいのかもしれないけど……

まず、ぼっちゃんがぶっ壊れて全力で反抗期突入。

みなさんはこの本をご存知だろうか……

リドリー・スコットのメイドを務めた日本人女性が書いたエッセイだ。

イギリスを揶揄したいわけではない。

「金持ちのお貴族様の子供がスポイルされるとどうなるか」について結構リアルに書かれていたと記憶している(リドリー監督のことではない)。要は、ヨーロッパには大して世間にも貢献しないでグダグダしている貴族の末裔がいるってことだ。マリー・アントワネットの時代のアレだ。

今回のブルースは前半完全にそれであった。「本で読んだことがある」ダメなお貴族様の末裔…。 

もちろん理由はある。そもそも親がいきなり殺害されて、おかしくならない方が立派すぎる。

ブルースはラーズ・アル・グール(英語で聴くとどうしてもラーシャラグールなんだけど)に挑発されて彼を殺してしまい、「不殺の誓い」を破ったことが苦しくておかしくなってしまう、というか現実逃避してしまうのだった。この辺は見てても不快だし、年齢的にももう可愛くない。(パティンソン君だったらかわいいのかもしれないけどw)

その結果アルフレッドをやはり怒らせて、怠惰になっているブルースに訓練を仕掛けたところ、殴ってしまい、クビを言い渡される。これで2回目。さすがにアルフレッドもこたえたのか、結構長いこと、今回はウエイン邸から離れることになった。 

ブルースが目が覚めて、自分の役割を、「守りたいと思うものを認識する」ところでやっとアルフレッドが納得して戻ってくれるが、その後も拉致されたりして大変だった…。

このドラマのアルフレッドはとにかく酷い目に遭ったり、なにかっつーと全力で乱闘するけど、海外のツイッターでは大変評価が高かったwまあ~、強いですからね!

シーズン4の敵は、前半はファルコーネの娘ソフィアなんだけど、この子がものすごいサイコパスで男を騙しまくり、平気で裏切るような怖い女性だった。

後半は、ラーズ・アル・グールを後継したと思い込んだバーバラとラーズ・アル・グールの戦いと、ジョーカーの位置に該当するジェレマイアたち(双子なんだけどめんどうなので詳細は省略する)が起こす事件で締めくくられている。

私は、実はバーバラが大変魅力的なキャラクターに成長したなと感心した。

ファルコーネの娘ソフィアは、父より相当あくどい女で、ペンギンの依存心を煽って、母親と同じ味の料理を出して気をひこうとするような女だ。しかもペンギンは割とそういうのにひっかかりやすい。とにかく愛に飢えているのだ…。

そんな、やばいキャラクターに囲まれていながら、意外とまともな立場を守ったバーバラはいいキャラなんじゃないだろうか。彼女、どんどん綺麗になっていくしw

彼女の問題点は色々あるものの、「男ってのはどうしようもないわ。女だけでいい」というのは、あながち、悪くはないな、なんて思ったり…だからと言って殺すのは違うと思うけど、バーバラは女性だけの組織で生きてればいいと思うので。というか、もうほとんど女性とばかりチームを組んでいて、美女だらけでちょっと楽しかった。

悲しかったのは、リーだ。彼女はあの後も、貧困層(Narrowsの人たち)に医療をひっそり提供する医師として生きていた。人類の鑑だと思うが、なんだかんだで巻き込まれて結局どんどんひどい状況になっていった。彼女は男に振り回されて人生をダメにしている。

リドラーはちょっとよくわからないキャラクターになってきた。が、彼の二重人格は結局「リドラー」側がメインになりかわったということらしいので、エドワードは消滅というか吸収されたのかも。

ペンギンは実に難しいキャラクターで、ファルコーネの娘に騙されているかもしれないと疑いながら、惹かれていき、そしてまた色んな人に騙される、の繰り返し。

だけど、なぜかあんまり憎めない。

彼は孤児院を訪問し、いじめられっ子の少年に目をつけた。どうやら失語症かなんかでしゃべれないらしく、大きめのメモパッドを首にかけていて、筆談や絵でコミュニケーションを行う。ペンギンがいじめっ子同士を仲間割れするような策を授け、ふたりは仲良くなる。ちょっと、いかがわしい知恵だなと思ったんだけど、彼らの別れ際は涙するものがあった。

この少年、マーティンは、ソフィアファルコーネにも少し利用されていたようなのだが、最終的に少年が死んだと見せかけて、ペンギンが逃がしたのだ。

ペンギンは、たくさんの人を愛した、それが一方的に求めた愛だったとしても、彼は人を信じようとしていた。しかしことごとく裏切られ、シーズン4の最後では、わざと愛する人たち(ヴィラン側だけど)を再会させたあと、復讐のためにその場で殺害するようになるくらいには、もう人を信じられなくなってきている。

だけど、このマーティンだけは本物だったんだと思う。

少年は、最後に「あなたは友達」とメモに書いて、ペンギンをハグした。その際に、ペンギンがさすがに嬉しかったらしく、涙ぐむのが印象的だった。

それに比べると、リドラーは本当に魅力がないというか、映画版のほうがはるかに何か持ってる感があったなあ。

あとは、セリーナのセリフがものすごい印象的だった。

ブルースは、「あの時ジェローム(ジョーカーっぽい人)を殺さなかった自分に責任がある」と言って彼を追うんだけど、セリーナがそれを聞いてたった一言。

「あんたのエゴは巨大だね~」

ブルースがぶちギレるのではないかとハラハラしたが、静かに帰れ、みたいな仕草をして終わりだった。一応セリーナには声を荒げないのかもしれないですね。

でもこういう一応ヒーローもので腹をえぐるような、アイデンティティを崩壊させるような言葉を刺してくるセリーナさんはやはりスゴイと思う。私もこういうこと言えるようになりたいなと思いますwww

ハービーブロックは相変わらずかわいいのですが、のどを切られたりちょっと洗脳されたりして大変でした。でも私の見立て通りしにませんでしたよw


シーズン5は半分くらいしかないからすぐ終わると思うYO!

 


2022年7月10日日曜日

ザ・バットマンのブルーレイ本編を見ながら思ったこと

まずは自宅の再生環境に愕然とした。

そりゃドルビーシネマに勝てるわけないし(笑)、普通の映画館にだって勝てるわけがない。だけどここまで音声が聴こえなくなるとは、とか、階調幅の少なさ(暗くて見えやしないw)と画面の荒れ具合(特に薄暗いシーンだと顕著にISOのノイズを感じる)には愕然とした。

とりあえず、未来への投資として4KUHDバージョンを購入したので、さっそく4KUHD再生ができるモニタを探し始めた。私の部屋は狭い。一人暮らしには十分な広さではあるものの、所詮は会社員だ。

部屋の広さのために家賃を上げるのはやはり躊躇するところではあり、特に映像機器は場所を取るので、いつもゲームとパソコンは同じモニタにしてきた。映画の再生もこのモニタか、iPadというありさまである。モニタはもう10年くらい使っており、時々ちらつきが気になってはいた。そろそろ買い替え時だったので、映画のディスクがきっかけになるのは良いことだ(PS4も正直このモニタだと十分な性能が発揮されていないと思われるので、PS5のためにも探し始めてはいた)。

まあこんな、おんぼろモニタの話はこの辺にしておこう。
ここからは最近日本で起きた恐ろしい事件の話をするので、苦手な人は読まないで欲しい。

 

 

このブルーレイディスクが家に届いた週の金曜。安倍元総理が暗殺された。私は会社にいて、スマートニュースの通知でそれを知った。その時はまだ、「銃撃された」とあり、殺害は確定していなかったが、首と胸を撃たれて心肺停止と書いてあり、望み薄だなとすぐに悟った。撃たれた部位からして、致命傷としか思えなかった。

日本の法律ではそうそう簡単に銃が買えるはずもなく、そのためなのか安倍元総理の警護は実にずさんな状態であった。銃の怖いところは飛び道具だから、接近しなくても攻撃できるところだ。日本では、私の肌感覚では、「警備服を着たおじさんが立っている」だけでそれなりに緊張感があるもので、実際に警護がどのくらいできているかなんて、想像もしていなかった。あれだけ戦争や潜入のゲームをやっていても、実際にそういうオケージョンに遭遇することはまずないと思っていたし、金曜の街頭演説に集まった人たちもそう思っていたに違いない。

私は、この事件で一番驚愕したのは、犯人が使用した凶器であった。

それは手作りの銃だとされている。

私は現場の生々しい動画はあえて見なかった。やはりフィクションではない暗殺は金曜の夏バテの身体にはこたえる。想像しただけで気が滅入った。しかし、その銃とやらには興味が湧いた。

どうにも、映画のリドラーに似たものを感じたからだ。

リドラーは銃は購入したもので実際に狙撃をするし、フォロワーも銃をどこかで買ってきて、最後らへんは撃ちまくる。こんな光景は、日本ではまずありえないが、今米国では警官が銃を乱射するので問題になっているらしい…。

リドラーは映画の中で、象徴的なダクトテープを使用する。サランラップ(cringle wrap)で髪の毛を落とさないようにし、殺害した人物はダクトテープでぐるぐる巻き。今回の事件に使われたお手製だというその銃がテープでぐるぐる巻きになっているのを見て、似たようなものを感じ、背筋が凍った。そのあとも、犯人の部屋に警察が重装備(あんな装備は初めて見たかもしれない)で突入したあと、爆発物処理車がやってくる。犯人は爆弾もこしらえていたのだ。リドラーも、首に巻く爆弾や、もっとおぞましい装置などを自宅でこしらえていた。

こんなのは映画だ。そう思いたい気分だった。だが日本にもこんな事件が起きるようになってしまったのだ。

リドラーの動機は幼少期のトラウマにあり、今回の犯人も似たような印象を受ける。母親がらみの恨みらしい。それに外見も大男でもなく、メガネの中肉中背の青年だ。

私は、何がきついと感じたかというと、やはり演説中に本人を撃つパターンが一番嫌だなと感じる。もちろんほとんどの映画はそういうパターンだし、ザ・バットマンでは危険だと止めているのに「民衆に勇気を持たせたいから」と市長候補が舞台に立ち、喋り始めた直後にリドラーのフォロワーに脇腹を狙撃されて倒れる。

筋書は大体同じだけど、やはり白昼堂々と平和なはずの日本で、一般市民の目の前で、しかも舞台の上でもなく、路上で、暗殺が行われたということが恐ろしい。米国大統領選挙レベルであればそのような事件が起きる心構えが少しでもあったかもしれないが、元総理が街角で銃弾二発で倒れる国になってしまった。

 

マット・リーヴスの脚本はリアリティがあると評価されているが、今回の事件はまるでそれを裏付けるかのような内容で、監督は実際に行われている犯罪にとても詳しいのかもしれない。

ザ・バットマンのリドラーの犯罪は、ゴッサムの政治が正常に良心的に行われていたら、防げた可能性が十分ある。そういうメッセージも込められた映画だと思う。ブルースは政治家ではないけれど、加担する必要性や責任があることも示唆されていた(実際に彼が20代で少しでも責任を正しく理解して行動を取っていれば違ったかもしれない)。 そしてそれは一般市民とヒーローを隔てるものではなく、全員が等しく、考える必要性があるということなんだと思う。

自分が生きているこの街と国の政治は誰のものなのかということを。


2022年7月7日木曜日

「ザ・バットマン」のブルーレイ特典映像の感想

こんばんはわたくしは今、夏バテで完全にエアコンに生命エネルギーを吸い取られています。どうやら身体が冷えているらしく、ジムの風呂入ったらあったまりました(苦笑)

昨日ブルーレイ届きましたので特典映像ばっかり観ています。もう色々萌えが詰まっていて、、

主人公好きってこういう時おいしいですよね。たくさん特典映像観れるので。

「新たなスタイルの追求」が50分くらいあって(長すぎw)撮影開始から、コロナで中断、最後のクランクアップまでをダイジェストで説明つきで見せてくれています。これが一番よかったけど、他のところでも美味しいシーンがあって見逃せません。

個人的に好きだったシーンをざっくばらんに。

マット・リーヴス監督

バットモービルに初めて乗るときの笑顔がすごいです。単なるファンですww「乗るチャンスがキター!」みたいな顔してました。

普段は優しい先生みたいな感じで、テキパキと役者に指示を出してますが、ことバットマンの話になるとただの熱いファンでしたけど、マニアックなので面白いですね。さすがですね。

リーヴス監督は役者と対話しながら進めるので見てて面白いものがありました。 


アルフレッド

アンディ・サーキスはウェイン邸について解説を入れてくれています。すごい頼もしい感じで、なんなら副監督くらいの貫禄ありますね。

ドリフター(放浪者)のすごいやつれメイクのパティンソン君と何か会話してて、パティンソン君が苦笑して話してるシーンがすごく好き。なんだかんだこのコンビ可愛くないですか?悲観的な話なのでアンディサーキス氏が盛り上げてくれてんだろうなって思いました。明るい人ですよね。

いやどーしても…ホビットに見えるな…(笑) 


ゴードン

やっぱりジェフリーライトはやられる役としては最強(監督のお墨付き)なんだなって実感しましたけど、記憶の中で一番恐ろしかったのはウエストワールドかな…。

ゴードンはかなりマシなほうですかね。殴られるけどw しかしジェフリーライトは会話が的確ですっごいわかりやすいところを私は評価したいです。


セリーナ

セリーナのアパートは、ゾーイクラヴィッツの希望で汚くしたそうです(笑)猫雑誌がおいてあるのがたまらない!!日本でいうと「ねこのきもち」みたいなやつだと思います。

それから壁にネコちゃんのポラロイドが貼ってあります。芸が細かいな。映画で映るだろうか…。映画で気になったのはネコさんが異様にゾーイに懐いてて「あっずるい」って思いましたw

 

ペンギン

未公開シーンが思いのほかよくて、コリンファレルはやはり評価が高いだけあって芝居が上手いんだなと思いました。

ただ、今回は全然活躍してなかった気が…。もったいない。

 

リドラー

リドラーに関しては実は目新しいものがなかった気がしますが、小道具としてのすさまじい量の日記(といっても恨み言が延々と敷き詰められているだけなんだが)をつくる苦労とかそういう話がありました。

それからやっぱりリドラーはかわいいと思いました。外見はね…。

 

我らがブルース

やはりぼっちゃんは極端にかわいいですね。もう彼をキャスティングしたことで全体のトンマナが決まったんじゃないでしょうか。

バットマンじゃない時のブルースはどこまでも純粋で、どこまでも繊細で傷つきやすく、内なるネガティブな思いに突き動かされてるデンジャラスな陰キャ青年。でもどこか、「亡国の王子」感が漂う。本音では「ただひたすら悲しい」と怒りわめく10歳の子供を内に抱えながら、それでもゴッサムを良くしたいと思っている。悲劇の王子なんだけど、実は正しく役割を果たしていないっていう矛盾…。

メイキングで楽しいのは、バットマンもブルースも基本絶対笑わないのに、メイキングだとパティンソン君はもともと笑い上戸くらい笑う子なので、ブルースの格好のまま満面の笑みとかだとギャップがすごくてちょっと楽しくなっちゃいました。

実はこのディスクに収録されていない、メディアが撮った撮影の合間の写真が事前に大量に出回ってたので、いくつかは保存しているのですが。

個人的に面白かったと思ったところは、

・ドリフターの衣装にこだわったのはパティンソン君だった。あれ、ホームレスを模してるのかと思って最初すっごい驚いた覚えがあります。大富豪なのにわざとぼろい格好するんですよね。でも、金や権力に興味がない、とメイキングの中でもはっきり言われてたので。

・黒塗りメイクのメイキング、監督に直接指示を受けながらメイクさんがつくっていくのですが、おとなしくされるがままになってるパティンソン君がなんかかわいかったです。そしてそのあとアンディサーキスにちょっとからかわれて苦笑してた感じでした。

黒塗りメイクでも撮影中以外は普段通り振舞ってるのですごい新鮮でした…w

・上半身裸のシーンで監督になんか指示されてすごい一生懸命真面目に真似してるパティンソン君がすっごくかわいかったです。ブルースやってる時って基本真剣ですよね…。

・サングラスかけてるシーンで未公開シーンみたいなのがあったんだけど、ソファに座ってて…多分例の新聞読んでるシーンかなと思います。なんともいえないちぐはぐ感がすごいw家のセットが、極端に伝統的。ブルースとアルフレッドは、規則正しく伝統的に生きることに関しては、やはり正反対のようです。

・一回バットマンの格好のまま声出して笑っちゃってるパティンソン君がすっごい楽しそうでよかったなあと思いました。 


この映画を最初に観た後、ブルースが無理やり背負わされる運命に、色々と悲しさを感じて、しばらく思い出すたびに涙ぐんでいたものの、

私はブルースに何かツッコミいれるとほぼ全部自分にブーメランで返ってきちゃうので、「結局共通点が多くて感情移入する」んだなと思いました。

もう20年も前のことなんて忘れようよ。と思っても、私もなかなか11歳くらいの時の自分の抱えていた恐怖や絶望を思うと、それを捨てちゃうと自分でなくなるような気がして、確かに30歳の頃はまだまだ過去から抜け切れていませんでしたね。しかも私の場合は説明しづらいものだったので。 

それからお金に頓着しないブルースですが、私も30前後はほんとひどくて、なんでたまったお金を運用しなかったのか、と思うけど、当時は、確かまだNISAもなかったような気がします。今だったら全然違ったかも。未来に希望が持てないとなかなか、お金を運用しようとは思えないかもしれないです。

いつ死んでもいいや、って思ってたのでひとりで海外旅行やダイビングしにいって、結構危ないこともしたようなw

暗いなあ猫背だなあもっとはっきり喋れば、いい声なのに、とかも全部自分に返ってくるしw挨拶のタイミング逃したり、話しかけられた時のレスポンスが歯切れ悪いのも同じくwあと一時期吃音だったのも同じですね…。

界隈で一番悪い人(権力ある人)に反抗的なのも同じだし、身内(アルフレッド)に気を許しすぎてわがまま言っちゃうのもわかるし、復讐心を捨てられないのも同じだし、 おとなしいのに怒るとめっちゃ怖いのもそう。

私は黒いマスクなんかしないけれど、女性は常に何かしら化粧や服を切り替えて自分を演じることを強いられているように感じます。というか、武装しないとなめられるような感じがするから。

ブルースは普段は優しそうだしおとなしいし、なんならシャイで人前に出たがらないから、バットマンの衣装や黒塗りメイクが必要だったんだと思います。だったら気持ちはわかる気がする。

私に足りないのはあとは戦闘能力くらいですかねぇ、いやさすがにそれはいらないってか…w(本音を言えば、覚えたいとは思うw)

あーでも、私には守りたい街がないですね、強いて言えば、自分のいる組織の無垢な後輩は守りたいとは思いますがその辺が限界です……(*´-`)

 

2022年7月4日月曜日

MAN OF MEDANとリトルホープの全員生存エンディング達成

多分真エンディングっぽいものを見たので、少しネタバレする感想を記録。

ダークピクチャーズアンソロジーにいくつか欠点を感じるのでそれものちほど記載します。

 

マン・オブ・メダン 全員生存エンディング

ジュリアがめちゃくちゃ死にやすい。

なんと、会話で相手が狂ったら撃ってくるという話で、これがまた、情緒不安定でいつ撃ってくるかわからないし、なんでジュリア狙うの?って感じで。

でも、なぜか2回目トライしたら、リブリーザー確保に成功し(結婚指輪はロストした…)、敵のひとりを正気に戻し、連れて帰るみたいな展開に。あいつ一言も発しなかったけど大丈夫なんかw

私のエンディングではコンラッドが助けにくるやつで、コンラッドが一転ヒーローに。あいつ陽キャなのはいいとして、フリス船長を口説いたり、酒飲みまくったり、ドル札ばらまくしで、まったくいい印象がないどころか正直嫌いなんだがw、それもあって最後にいいとこ見せる設定にしたんだろうか…。

フリスが一番かっこよくて、最初に正確に船の謎を解いた。といっても、とあるヒントを正しく調べないとそのセリフは出ないんだがね。 

ブラッドはイイ子なので許す。

問題はアレックス。

確かにイケメンだし体格もいいのだが、どうにも役に立たないというか。ひとりで死体調べてぎゃーぎゃー言ってたのは爆笑ものでした。プロポーズするかしないかも弟のひとこと次第という…。弱い。あとフリスを突然疑い始めたりして、不躾だし不安定な人だなと思った。

ジュリアがアレックスが増える幻覚を見るのもわかるような気がしたのであったw

 

リトル・ホープ 全員生存エンディング

確かに最初に観たエンディングよりははるかにマシになったが、オチは一緒だし、どうにも未消化感が残る。

シナリオ自体は面白いとは思うんだけど、結局同じだし…。

テイラーとダニエルは、割とイノセントな人たちなので、この際おいておこう。

問題は、中年のアンジェラとジョンである。彼らにはそれぞれ大きな問題がある。

アンジェラは悲観的で愚痴っぽいおばさんになっている。あまり良い印象がない。だが、グッドエンディングを迎えたい場合、彼女に前向きな選択をさせねばならないのだ。

少し不自然な感じになるが、彼女だって生きたいはずなので、とにかく前向きに回答する。

ジョンはとにかく臆病だ。

先生ということだが、慎重な発言をすると周りの好感度がダダ下がりするw

ジョンは中年だけど、ここはわざとらしいくらい自信満々に回答していかなければならない。結局若い者も中年にはしっかりして欲しいんだと思う。

それから、このふたりは冒頭で出てくる両親に瓜二つなのだ。だから私が思ったのは、

アンジェラには母親にもっと明るくいて欲しかった、という願いを実現化してもらい

ジョンには父親としてもっとしっかりして欲しかった、という願いを実現化してもらう 

という、アンドリュー(主人公)の願望が反映されてるんじゃないかなと感じた。

ただ、エンディングとしては、もうちょっとなんか、説明が欲しかったかなとは思ったけど…。

エヴァンゲリオンみたいに、みんなに祝福されながら終わるとか?wそれかもう許すよ、ありがとう、って言いながら消えるとかさ。なんかあるやろ。ベタだけどさ。

ちなみにこのエンディングでキュレーターさんが言ったのは

「はい、ゲームオーバー」(拍手しながら)

なんなんあの人www 素直じゃないww

キュレーターめっちゃ面白くてハマるわ。ヒント出しましょうか?で「はい」を選択したとたん「ハッハー!」ってなんなんwww

 

 ダークピクチャーズアンソロジーの欠点

「秘密」というヒントを見つけるとそれがボードにぺたって貼られて、ちょっとした推理ボードになっている。

ここから、何が起きたのか推理は可能である。

だけど、それが生存に繋がるかっていうとそうではない。正直関係ないと思われるエビデンスも多い。

ここはやはり「ヘビーレイン」のほうが強い。ヘビーレインでは、最後らへんの佳境に来ると、今までコレクションしたヒントがずらっと並んで推理モードに入る。そして、時間制限もある。十分なヒントがないと誘拐された子供を見つけられないかもしれない。基本、足りない分は推理で補えば、ゲームなので大丈夫なんだけどね。

ダークピクチャーズアンソロジーでは、集めたヒントでストーリーを深堀できるだけだ。

例えば、リトルホープなら、牧師がなんであんなに魔女裁判で何人も有罪にしたのかがなんとなくわかる。けど、推理して答えるシーンとかは特にないのだ。

例えば、ヴィンセントが主人公にどう関係あるのか、1周目だとかなりわかりにくかったし、ヴィンセントの恋人に関する説明もほぼなし、エビデンスから勝手に推理してねという感じだ(写真の女性のほう破かなければいいのにと思った)。QTEやバケモノに気をとられているのでそこまで考えている余裕がなかった。

テーマも少しあいまいな印象を受ける。基本的にはみんななかよく!ってかんじなんだが…。あんまり感動のシーンもないし。

クアンテックドリームの作品は良心を揺さぶられまくるので、エモーショナルな面においても、推理などの点においても、脚本の緻密さや選択肢の多さなども、すべて上回っていると思う。

ただ、開発スピードは遅いので、ショートストーリーでぽんぽん出してくれるダークピクチャーズアンソロジーの方が周回は早いし時間のない人には向いてる。でもそれだったら、もうちょっとわかりやすくしてもいいんじゃないかなと思った。


あと最大の難点だけど、とにかくインタラクト・キャラの動作が遅いんすよね。ボタンが出てくるのも遅い。なのに、「落ち着いて」QTEはリズミカルじゃないからものすごい難しく感じるしw