2023年7月3日月曜日

聖なる鹿殺し

この映画はタイトルが気になってはいたんだが、今の今まで見ていなかった。なにしろタイトルが意味不明すぎるのである。

しかも中身も意味不明だった。

ジャンルは心理的ホラー。ちょっとアランウェイクなどの世界観と似ているかも。

 

とある条件が「マーティン」から提示され、それを果たさないと主人公以外の家族は全員死ぬのだという。

まずこれが「???」であり、A24だしヘレディタリーみたいに、とある法則に従って呪いがかけられているのかなと思っていた。

しかもマーティンは、その彼がつくったであろう「呪い」の内容をペラペラとしゃべってしまうのだが、これは、顔色ひとつ変えず彼が語る、「挑戦状」なのだ。

マーティンは、主人公をとにかく苦しめたいらしい。

ほかの人の考察を読むと、呪いが始まる前は主人公に父親になってほしくて、しつこくつきまとっていた、ということになっている。だが、主人公にはすでに妻とふたりの子供がいるのだ。そう簡単に離婚することもできない。

 

しかしこの映画の謎なところは、「どうやって呪っているのか」とか「そもそも呪いなのか」がまったく語られないところである。まるでNOPEと同じだ。NOPEも、結局あの生命体がそもそもどこから来たかすら語られない。

しかしだからこそ、たったひとつのディテールすら見逃したくなくて見入ってしまうし、後から色々気になって、巻き戻して何度も観察したくなる。

特に、「妻」が呪われないのが気になった。なぜなのだろうか。 

ひとつ、考察があるとすれば、この映画で悪いのは主人公であることは間違いない。しかも、彼はそんな挑戦をされておきながら、マーティンに土下座するどころか、捕まえて殴ったりする。そんなことをしても、他の3人が死ぬだけだ、と言っているのに。

「イニシュリン島の精霊」を見たときも思ったが、コリン・ファレルは最近こんな、「男の悪いところ」むきだしの役ばっかりである。しかもそこでも、バリー・コーガンと共演していた。(アイルランドの話だからってのもあるけど)

そこで、妻はどうしてるかというと、なんと旦那をきちんと疑って、自ら捜査をし始めて真実に行きつき、きちんと旦那を責めている。それが理由で生かされているのかな?とちょっと思った。

 

私の考察はまず

1.おそらくエンディング後も何か起きて結局、娘はマーティンになびき、主人公もマーティン側に屈服せざるを得なくなるだろう。妻はマーティンが「あんたの旦那浮気してるよ」と言っても一切驚かなかったし怒らなかった。彼女は、常に計算高く、「旦那が信頼できないなら逃げよう」と思っているに違いない。

それを見越して、マーティンは異常な執着心で主人公を巻き込もうとしていて、それはまだ続いているのでは。不幸にしたいのではなく、「手に入れたい」のでは?

2.どのみち主人公が屈して土下座して、許してくれ、俺の命をとってくれ、とでも言えば、許してもらえたのではないだろうか?

マーティンがどのような力を持っているかは、一切描かれていないが、何かしらの力で彼はあの家族の運命を握ってしまったのだ。もしかしたら呪術を勉強して実行したら、うまくいってしまったのかもしれない。(カリスマがあるとかではなさそうだったので)

主人公が突然、「これは呪いだ」と言わんばかりにいかにも呪術に使いそうなアイテムを部屋で探し始めるシーンがあるが、あのシーンだけが、「マーティンは呪術を使ってる」ことを示唆している。

 

さてこれを読んでいる方が、どのくらい霊力や呪いを信じているかはさておき。

私はインディージョーンズで大喜びしちゃうタイプなので都市伝説や心霊スポット、いわくつきの場所やアイテムには何か起きてもおかしくないと信じているほうだ。

タイには「徳を積む」という仏教の教えが浸透しており、それのせいで人が生きやすく生活しているといっても過言ではない。

フランスの古い教会に行くととんでもない安心感を抱くこともあった。

因果応報も必ずあると思っている。

私は本当は、神様の力を借りずに生きるべきだと思っていたが、あまりにも不運が続いたので、ついに京都のとある神様の元を訪ねた。

なんなら私の命をとってもいいので、とにかく縁を切りたい人がいる、と念を込めてお祈りしたのである。(いうまでもないが近所の神社にもお願いはしたが効果がなかった)

なお、京都にはほかにも「強い効果がある」と言われているアイテムや神社がある。そこの神社のお守りであれば、郵送してもらっても効果があると言われている。

 

さて、その後私は効果が出る瞬間を目撃してしまったのだ。誰を苦しめるかなど、私が決めることではなかった。私は、縁を切りたいと言っただけであとは神に采配をお願いしたのだ。

まあ、大したことではないけど、縁はしっかり切れました。

というのは、実はそこの神社でお願いするととんでもないことが起きる人もいるというので、覚悟の上だったのですが、命に別状はありませんでした。ちょっとメンタル壊されかけただけですw

 

私は神に生かされた、と大変感謝し、お礼参りも行きました。

最近思うのですが、人生は時々整理して「捨てるものを捨てる」ほうが、運が開けるのではないかと思っています。婚活していた時は、縁結びの神様にお参りもしてましたが、何も起きませんでした(笑)


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