2020年6月28日日曜日

ヒューゴの不思議な発明

「ヒューゴの不思議な発明」は前からちょっと気にはなっていたのですが、
とにかくあの辺の時代はファンタジー映画が乱立していてもうお腹いっぱいかな~と思って観てなかったのですが

これ、ファンタジーっぽくしてるけどファンタジーじゃないんですねw

あとスコセッシ映画はやっぱ合わないのかなぁと改めて思った作品でした。

アカデミー賞で、美術や視覚効果で受賞していますが、それは確かに受賞できるレベルだと思います。とにかく全体的に画が美しいので、どこを切り取っても大変みどころがありますね。私は照明の使い方が好きで、影の部分に青を使い、光源にはオレンジを使うという手法がいたく気に入ったので、絵を描く時に使いたいかな~と思いました。
あと街の雰囲気とか役者の衣装とかもいいです!

この映画の最大の失敗ポイントというか、「もういいや…」と思ってしまうポイントは、終盤にかけて主人公の立場がなくなっていき(笑)、ジョルジュ・メリエスの復活にどんどん傾いていってしまうところですかね。
えー、子供が主人公じゃないのぉぉぉっていう残念感がありました。
もちろん、主人公はメリエスのおかげで人生が切り拓けていくので彼にとっては願ったりかなったりの展開ではあるのですが。
途中までは、機械の人形にさしこむカギをさがして見つけたりといった、ワクワク感があるのですが、
この調子だと、終盤鑑賞している子供は寝ると思いますねww
子供向けとするならば非常に中途半端ですね。

しかし、この映画の評価ポイントとして、私は絶対外せないと思って、あえてそのために感想を書こう!と思い立ったのは、

主人公の役者の素晴らしさ!ですね。

主人公を演じている少年は、まだ声変わりもしていない若さというか幼さですが、すでに大人を凌駕するような、鋭さや大人っぽさをもっており、
まなざしがとにかくいいですね。
目力がすごくあります。
冒頭でおもちゃ屋のおじさんに捕まるシーンでのにらみつける芝居でかなりひきつけられ、この子は普通の子供じゃないな…と感じ、それは最後まで続きました。
まったくもって媚びるとかそういうあざとさがなかったんですよね。

機械いじりが好きな少年ですがもはや機械いじりというレベルをこえていて、ほとんどエンジニアみたいなものですね。おそらく自分の頭の良さにも自信をもっているという感じです。
そのしっかり者という感じもよく出ていました。
大変な逸材をスコセッシは発掘してきたなあと思っているのですが、
9年前の映画なので、果たして、今彼はどのくらい活躍しているのか……
wikipediaでは大した情報は得られませんでしたが、私の見立てでは、その気があれば大した役者に成長するであろうことうけあいと思っていますが、どうでしょうねぇ~~

天才的な子役を薬物などでどんどんつぶしてしまうハリウッド界隈ですが、それも全員ではないと私は信じたいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿