2021年5月17日月曜日

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

導入部分でハーレイの悲しい人生が語られるところは多いに同情しました。

父親に売られたとか、教会で育てられたとか。数々の男に振られたけど一発奮起して医学部を卒業し精神科医になり、そして彼女はまた過ちをおかしてしまう。

ジョーカーと恋に落ちることだ。

しかも前回のジャレッド・レトのかっこいいジョーカーは一度も出てこない。いきなり「ジョーカーに振られたわ」で始まる。

そう、いきなり別れたところから始まるのであった…。

まあいろんな、キャラクターとか、話は絡むものの、基本的にはハーレイがジョーカーとの失恋の痛手から立ち直り、「自立するわ!!」という話である。

失恋したから髪を切ってみたわ。

というものの、大して切っていない。

しかも長さが変わっただけで相変わらず。ツインテールである。

服装もメイクも前と同じでやはりおバカで狂気に満ちているし、笑顔も相変わらず気が狂っている。精神科医の知識がありながら、医者をやらないw(まあできないと思いますが)

でもハーレイは、そういうキャラでいてほしい、視聴者は、この狂気にかられた小悪魔(悪魔かもしれない)女子がかわいいから、観たいと思うのだ。

世の中には、「女性の自立」をテーマに掲げたややマジになりすぎな映画もいくつかあるから、この程度ファンキーなほうがいいのかもしれない。

でもまあ、どうかな~。面白いかって言われると、微妙だったかな。

前回の、スーサイドスクワッドは謎の面白さがあった。映画としては、ちょっと破綻してる感じがしたんだけど、というのは、スクワッド のメンバーの説明が、人数が多すぎて雑になっており、どのキャラも魅力的ねとはならなかった。一応覚えてはいるんだけど、心惹かれるのはハーレイクインだけだった。

それに前回の映画の面白かったところは、ハーレイとジョーカーの恋愛(?)だった。そう、ジョーカーが恋愛なんか、できるはずない。そう思うから、逆に面白くて、本当にジョーカーは彼女を愛しているのか、愛せるのかが気になって、色々ディテールを観察するために2回観た。

ジョーカーはもちろん、彼女とつるんで悪事を働くけど、いざ捕まったら助けに来てくれるのだろうか?視聴者側としては、いつあいつに裏切られても、まあ文句は言えないだろと半信半疑である。しかし、ジョーカーはヘリを用意して、まるで結婚式のような服装で彼女を迎えにくるのだ。

その時のハーレイの夢見がちな笑顔は大変印象に残った。

ハーレイは狂気に満ち溢れているのに、時々素に戻ったような言葉を言う。

あんた、本気で誰かを愛したことなんかあるの。

男に尊敬して欲しければ、自分が本気だってことを、見せないとダメなのよ。

ハーレイは、ああ見えて、実は常に真剣なのだ。


前回もそうだったけど、ハーレイを主役にビシッと据えると、やはり物語がすっとまとまってくる感じがする。でも今回も、他のキャラクターがどうにも微妙だった。わざとなのか、ハーレイと真逆の黒い服装や黒い髪で目立たないキャラクターばかり選んでくる。

どうなのかな、これは。

で、目玉といえば、悪役のボスが、なんとユアン・マクレガーであった。

いいのかユアン。こんな映画に出ちゃってwwなんか最後らへんとかちょっと気持ち悪くてユアンっぽかったけど(それはほめているのか?)※ユアンはいまいちかっこよくないのが魅力である

昔、「ムーラン・ルージュ」というユアンとニコールキッドマンのミュージカル映画があったんだけど、それの「Diamond's are a girl's best friend」の歌を今回マーゴットロビーが歌っていて(元ネタはマリリンモンローらしいけど)、なんか懐かしかったですねw多分ユアンも楽しかったのではないでしょうかw

ムーランルージュは独特な映画ですが、ユアンはドクタースリープでちょっとだけ歌ってくれるので観た人はわかると思うけど、声はそんなに大きくもないし、ビブラートもかかってない、ストレートな発声ですが、やはりどこか少年のような面影があって、綺麗な歌声なので、ご興味があれば…。あのユアンは「すごくユアンっぽい」感じがします。


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