2011年11月22日火曜日

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 の感想

まったく期待してなかったし、周りの評判が良くなければ映画館には行かなかったと思うけど、
実際観に行ってよかったです!
この映画は、3Dの演出が大変上手く、キャラクターがやや大げさに前に出てきてくれるので普通のシーンでも迫力あってよいです。ハリポタ最終回は、3Dである必要はほぼ皆無な感じがしたのですが…(ディメンターが城囲んでるシーンとヘビのアタックぐらいかなあ演出良かったのは)。

この映画、制作会社がドイツ。
原作、舞台はフランス。
主要役者はイギリス人ばっかり。
主人公はアメリカ人☆彡
という国際的な協力のもと、創られた映画と言えると思います。
ていうか、イギリス人にフランス人やらせていいのかフランスさんは…

キャラクターが大変立っている作品で、そういう意味でかなり楽しい。
どうしようもないと思われた若きフランス王ルイ13世にだんだん愛着がわいてくるのには驚きです。
最後のほうとかもうこの子かわいいし!と思ってしまう癒し系映画。
シナリオはスタンダードなアクション映画だと思いますが、オチはちょっとなあ。続編を期待させてると思うのですが。


キャラがよかったのでキャラ別に感想書いてみます。

三銃士:
もっとアホなノリなのかと思ったらそうでもなく、全盛期を終えてちょっぴり退廃的になってる渋いおっさん3人って感じでかなりかっこよかったです!
序盤ではどうみてもやりたい放題楽しくやってる兄ちゃん達だったのに、仕事がなくなってからはワイン飲んだくれるダメなおっさんたち。
なのに戦闘能力が衰えてないのがかっこいい!
キャラのバランスもいいです。
アトスは一番声が渋い、多分色男。でも失恋してからというもの、まゆげがさがりっぱなしの悲しいツラをした哀愁ただようおっさんです。この人が一番ステキ!!
ポルトスは力持ちでガタイがいいけど、どことなく気品があってよかったです。サワヤカ。
捕まってる時しゃべってる内容がとってもフランス人でしたw
アラミスは元僧侶だったかな。十字架きる姿がよいです。あとスマートでスタイルがいい。

バッキンガム:
イングランドの侯爵で一応メインの悪役として紹介されていますが、実はこの人巻き込まれ型タイプです。実際映画の中ではほとんど悪いことをしておらず、詳しくは書けませんが裏にいるほんものの黒幕に操られており、本当に起こっていることを教えてもらっていません。
でも、この人意外と頭よくて、ミレディが怪しいと勘づいており、本当のことを聞き出そうとする辺り、一筋縄でいかない悪役ぽくてよかったです。
基本的には厭味っぽ~い濃ゆい典型的なイングランドの悪役のイメージで演じられておりました。
でもなあ、オーリーは笑うとどうしてもイノセントなかわいい笑顔になっちゃうんだよねえ。

ミレディ:
ポスターで見た時は、衣装はすごいけどなんか仮装大会みたいだなって思ってたんですが、これが意外や意外、ミラには合ってました。
ちゃんと着て演技するとサマになってました。
特に好きなのは、ネックレスを盗むシーンです。
ドレスから生足出しまくってセクシーに罠をくぐりぬけるシーンは見ものだと思います。
彼女の存在がなければこの映画は成り立たないといっても過言ではあるまい…。
御色気要員だからというより、この人が悪役の立場に入れ替わり立ち替わりするので物語が複雑に進行するわけで、魅力的であると同時にキーパーソンです。

ミラはフィフス・エレメントで大好きだったのですが、その後の映画はどれもあまりピンと来ませんでした。なので殆ど見てなかったのですが、今回見たら演技力の深さに感動しました。
特に好きなのは、バッキンガムに質問されて質問の意味を一生懸命探りながら答えるシーンです。
細かい演技が上手かった。ただの悪役じゃ済まされない感じが良いです。

コンスタンス:
妖精かと思うほど綺麗な…美少女といっても過言ではない美人です。
すごい透明感で、花かご持ってたたずむ姿は童話の挿絵みたいでした…
とてもとてもかわいいので、彼女を見るためだけに映画館行ってもいいと思います。
誉めすぎwww

ルイ13世:
これでもか!というくらいアホな感じで登場しておいて、ダルタニアンと年が近いのか、年相応のかわいい相談事をする辺りで「こ、こいつ…かわいい!!」と思いそこから印象がガラリと変わりました。
しかしこんな幼い子を王に据えるなんて…大丈夫なのかフランス。
と思っていたら
アトスが「国はなんとかなる!自分の愛を大事にしろ!!」
フランス的発想なのかそれは!!

ダルタニアン:
主人公について書くの忘れてた。こいつがなんか、とんでもなく私には印象が薄くてな。ほんとすまん。こんなに存在感のない主人公初めてだった。なんなんだろう。すごく申し訳ないけど、やっぱり、全く魅力を感じませんでした。アトスが主人公でオールOKな私。
おそらくダルタニアンはティーン向けに設定した主人公なのだと思うが私はもう大人なのでアトスみたいな退廃的になってるやつのほうに感情移入してしまうな。
でも、多分ダルタニアンが居ないと三銃士なかなかやる気にならん気もしますw

あと悪役がふたりいるけど、強烈にワルすぎるので省略するw(あまり魅力的ではなかった)

あと印象的だったのは、全体的な画のクオリティですね。
セットなのか本物なのか、CGなのかわからなくなるくらい全体的に仕上げが徹底してて絵画を見ているようでした。
衣装もメイクも素晴らしいです。おそらく時代考証をちゃんとしていると思います。
空気感を大事にしてるっていうのかな。
なんか全体的に古い空気にしているのがいいです。
ヨーロッパが好きなら確実にはまる画ですね。

飛行船の描写が意外と、意外と良いのです。
宮崎駿さんが描きそうなレトロな飛行船。
しかしバッキンガムが先に作ってそれ使って飛んでくるあたりが厭味っぽいwwww

次回作は多分、飛行船戦争ではないかと思います…ハハハ

あと個人的にロンドン塔ダンジョン探検してほしかったのでちょっとがっかりした。

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