2015年7月9日木曜日

マッドマックス(笑) 怒りのデス・ロード(笑) 観た(笑)(デスロードってなんだww)

あまりにもツイッターで某ゲームのK監督が絶賛して色々RT流してくるので興味が沸いて観に行っちゃいましたよwww洗脳だろ!あれは!

前知識ないほうが面白そうだなと思ったので、予告編すらほぼ観ないで行きました。正解です。
この映画は観る人によって意見分かれそうですw

ネタバレは最小限に抑えますが、これから観たい人は読まないほうが良いかも!

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基本はバカなところが面白いと思います。

改造車や改造バイクに乗って暴れたいけど我慢している男性諸君にはヒットでしょう。

勧善懲悪で、主人公マックスが悪の砦に捕まるところから映画はスタートします。単純なストーリーでわかりやすいです。

前半は途中から笑いがこみあげてきてしばし座席を揺らしてしまったと思います。すみません…
悪役が絵に描いたような悪なんですが、それはもうおバカで、
特にWAR BOYSと呼ばれる、20代くらいの若者男子が、全員スキンヘッドで上半身裸で白塗りしていて目の周りは黒く塗っているという、もうそのルックスの時点でおバカなのですが、
頭の中もおバカで、
ビジュアルのバカさとともにおバカワールドを振りまいていきます!

彼等はほぼ完全に洗脳されており、戦いに出られることと、車のハンドルを握れること(笑)が生き甲斐で、戦いで使命を果たしたら英雄の門(多分天国)をくぐってヴァルハラで生まれ変わるとかそういう伝説を本気で信じています。
またそれをごっつ大げさで完璧な演技をするのでかわいそうと思いつつもずっと笑っておりました…

資源や人材が足りないと言っておきながら、なぜか暴走族(WAR BOYSは暴走族みたいなもんです!)の中に必ず火が出るエレキギターを弾く「音楽隊」がいて、こいつがクローズアップされるとBGMにエレキが加わると言う演出で完全に腹筋が崩壊。
そのあとも、何度かエレキがクローズアップされます!
しかもボスが嘆いている時はぐーぐー寝ていますが、また戦いが始まるとエレキを弾きだします!!!

このアホっぽい演出、何かに似ているなあー、と思っていたら、監督がジョージミラーなんですが、彼ハッピーフィートっていう一見平和なペンギン映画を作った人なんですね。
だけど、このハッピーフィートにも若干狂気の沙汰が感じられるんですよ。

なんていうんですかね、要所要所に笑えるものわざとつっこんでくるんですよこの人wwwすごいいいタイミングなんです。笑いすぎない程度。
しかもそれがちょっとベタで若干狙いすぎな感じでそれがまた笑えるw
すごいくだらないんですけど、例えば、改造車にやたらガイコツがついてるんですけど、そこにわざわざクローズアップしたり。
WAR BOYSがやたらハイテンション(私はラリってると思った)で笑っている時に、横につけてるアクセサリみたいな何かが揺れているところにクローズアップしたり。
もういいよ!
どんだけ笑いのツボを心得ているんだよ!君は!
っていう感じの演出でした。

ハッピーフィートやベイブはほぼギャグなので、いいんですが、マッドマックスに関しては分類が難しいところです。無難な言い方をすればバカアクション映画、笑いあり涙あり、ピュアな愛があり?という感じです。若干精神的に幼い男性向けですかね(笑)
ボスが色魔(ハッピーフィートにも似たキャラがいた)な時点でピュアも何もないかなと思ったんですが、きっと女子ならニュークスにキュン死ですよね!
ニュークはWARBOYSを代表するおバカなのですが、色々あってこちら側(マックス側)に寝返るのですが、原因は女の子に優しくされたからです。

単純極まりないwwwでもそんなピュアなキャラがこの映画に良い色をつけていると思います。
それにしても寝返った途端喋りが普通男子になってあれは可笑しかったですね…

こっからは真面目な視点で語りますが、この映画がただのおバカ映画で終わらず、著名人から絶賛される理由は、あれだけおバカをやって超ギャグ演出をして、どうでもいい装飾品で男子のハートに火をつけておきながら、
環境破壊や独裁政権、女性蔑視への警鐘を鳴らしているところですよ!
※一応、本気です

私は、女性奴隷を解放する、という話になった時に、これはただの男子がおバカやって楽しい映画じゃないんだ…良かった…と心底ほっとしました。

マッドマックスの世界では、もはや植物もまともに育たず、水と石油をめぐって争い、登場人物は障害を背負っていることが多いです。
なので、五体満足な女性は「資源」として扱われています。数も圧倒的に少ない。

ボスは独裁政権を敷いてぼろぼろの身体を見栄だけで生きながらえさせ、女性は資源、男性は使い捨ての兵士として扱い、水も植物も利己的に操って自分を頼ってくる人にはまともに与えようとしない。
このボスを「倒そう」と決めた時に、実はそれでほぼ全てが解決することになります。

単純明快な話です。

ですが、ボスを倒すと決める前には色々な葛藤があり(WAR BOYSはバカなのですがかなり強いので)、そのシーンが結構熱いものがありました。
例えば、夜空を見ながら「昔はね、人工衛星を使って、テレビショーを流していたんだよ」「今も誰かが流しているの?」「どうだろうねえ…」という会話とか。

今衛星放送なんか当たり前に観れる世界に住んでるのでぞっとしますよね。

汚染され荒廃した世界が延々と映し出されるのですがそれも色々、考えさせられました。

今回のマッドマックスはシリーズの中では、「人対人」がテーマだったそうなので、そういう視点から見たら良い風にまとまっていたと思います。
特に、女性を解放しようという視点と
WAR BOYSも女子が優しくしたらいい子になっちゃうよ!っていうところがいいと思います。女子を増やせば上手くいくだろう。

やっぱり男性だけの世界や組織はダメっすね(この映画を見ると特に思うw)。女性がいてなんぼです。できることなら常に、平等、を目指すべきだなと強く思います。

いやしかし、ちょっとアクションが強烈なので、女性向けとは言い難いですが…
でも、私は観に行って、よかったなと思っています。
暴力の程度は、実はタランティーノよりはかなりマシかなと(タランティーノは怨念感じるからな…)


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