2023年7月23日日曜日

MISSION:IMPOSSIBLE DEAD RECKONING PART1

私はTVシリーズを英語で観てた「オリジナルのファン」なのでタイトルはできれば英語で書きたいし英語で発音したいほう。

スパイ大作戦から受けた影響は計り知れないので、オリジナルは本当にリスペクトしている。

トム・クルーズはシリーズ一作目で私が大好きなジム・フェルプスを殺してしまったため、非常に心証を悪くしたのだが

今回は面白かった。

面白いが、トムがナルシスト&フェミニスト(&女好き)でそこがいいような、悪いような。

要は、イーサンってキャラクターは、一種の人たらしであり、

自分のルックスに異様な自信があるため(まあトム・クルーズの顔ならわかるが)、女性に初めて接触しなければならない時は、意味ありげに間をとって「君に興味があるぜ」という目線を送る。トム・クルーズが昔からやりがちな手であるw

しかし、彼は生粋のフェミニストであるため、女性の素性を知らなくとも、極悪犯罪者でも助けてしまう。しかも命をかけて。

それに感動した女性たちに助けられてる、みたいな話であるw

なのでトム・クルーズは嫌いになれないし、むしろ年とってもあれだけ映画づくりに命がけなのは、非常に評価したいところ。若い時だけモテればいいやと、散々女遊びして適当に来た役だけこなして、少しずつ引退していくタイプとは貢献度が違う。

歳を重ねることにより評価が高くなる役者ってのはたまにいて、ブラピなんかもそうである。彼は実はほとんど変わってないんだけど、「歳をとってもすごい筋肉」とかでやはり評価が上がる。映画作りの方も結構やってるし。

話も結構面白かった。

冒頭の潜水艦事故の見せ方も非常にうまくてひきがあり、

砂漠のシーンでは、レベッカ・ファーガソンのリアル女スナイパーが格好良すぎてしびれ散らかす。

次に空港でめんどくさい爆弾を見つけたときも、頭が混乱しかけるがそれをうまく利用した脚本。

私が気に入っているのはローマでのカーチェイスの一部。カーチェイス自体は実は嫌いな部類に入るのだが(うるさいし、誰か絶対轢かれてるし)、

今回は、ヒロイン(新登場)がポンコツドライバーのため、わけあってトムが運転を教えることになる。

「もしも自動車教習所の教官がトム・クルーズだったら……?」

相当テンションがあがる。

トムじゃなくてステイサムがいいとか、リーアムが本命とか、別にパティンソン君でもいい(教えるの下手そう)とか思うけど、(ハリソン・フォードは断りそうw)

トム・クルーズが教官っていうのは頼もしい。映像を見ているだけでも、相当腕があるのがわかるし、彼は飛行機操縦もそうだけど、冷静で的確なのだ。絶対女性を怒鳴りつけないし、超ポンコツドライバーにも優しいし、ぶつけて事故ると命を心配してくれる。

ザ・いいひと なのだ。

パーティーシーンは隣の人が寝ていたくらいには静かなのだが、実は水面下で大きなせめぎ合いが行われているシーンだ。ポーカーが静かなのと同じだ。

レベッカ・ファーガソンが剣で戦うシーンがかっこいい。近年本当に私のお気に入りの女優さんだ。

最後はオリエント急行が舞台となる。これは終わるまでずーっと苦しい。ずっとずっと手に汗握って疲れるシーンである。

 

偽名かもしれないが、「グレース」

このポンコツドライバーが、成長する物語なのかもしれない。

関係ないけど、「ガブリエル」結構好き。

列車のシーンはアンチャーテッド2とよく似ているし、アンチャーテッドにもガブリエルって出てくるので、案外ゲーム好きな脚本家だったりして?

 

とある強大な力を持つアイテムを取り合いし、だが、「使い方がまだわからず」なのは、筋書がかなりインディージョーンズと似ている。

インディーは太古のオーパーツがネタなので、ネタの違いかな。歴史ものも大好きだし、特にキリスト教がからむと萌えるんだけど

今回は、AIが絡んできます。まるで時事ネタじゃねーかって感じですが、これはありうる話だなあって思いました。

2で話が大きく広がるといいなあと思っています。


デッドレコニングとは:(ネットでしらべた)

推測航法(すいそくこうほう)とは航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから、過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のこと。自律航法(じりつこうほう)や、デッドレコニング(英語: Dead Reckoning)とも呼ばれる。

つまり衛星のGPSが使えない時とかに使われたりする方法のようです。

 

2023年7月15日土曜日

君たちはどう生きるか

これから観る人も多いと思うので、ネタバレしない程度に感想を書きたい。

 

一番言いたいのは、主人公の眞人がとにかく可愛いということだ。

始まって数分で大変気に入ってしまった。

こともあろうに、疎開先では「ぼっちゃん」「ぼっちゃま」と呼ばれている。

眞人の父親は戦争の軍需産業で儲けており、自宅はお屋敷になっている。誰の目から見ても豪邸だ。

なので眞人がぼっちゃまと呼ばれるのにはなんら違和感はない。

ところで、なぜ舞台を戦時中にしたのか?!と違和感を持ち調べたところ、つまりあの眞人は宮崎駿監督本人なのではないか?という推測が浮かび上がり

さらに調べたところ、以下が一致。

・宮崎駿監督は裕福な家の子供だった
・父が軍需産業をしていた

しかも、母親がでてくるがネットに載っている写真そっくりである。髪型をわざとかくらい似せていた。つまりあれは宮崎駿監督なのだ。

私が眞人で気に入ったところはその端正な顔立ちやまっすぐな視線以外にもある。今の時代ではあまり見ることのできない、硬派な気品や品性である。良い意味でプライドが高いところがよかった。なのに、自分がミスるとすぐに謝るあたりは、しつけがされているし、素直である。ひとりになれば母を思って泣くところなど本当にかわいらしい。

また、危険を感じると自ら様々な道具をかき集めて武器を作り始めるところもよかった。

宮崎吾朗監督が、自分の作品に自分を登場させているのだとしたら、アレン王子ということになるが、私はアレン王子も大好きではあった。

しかし、眞人には勝てないだろう。眞人はびっくりするほど自ら戦う意志が強い。不愛想だがとにかく気が強い。宮崎駿監督らしいキャラだと思っていたらほぼ本人だったわけだ。

アレン王子は自分の在り方に疑問を持ち、生き方は模索している最中で、その弱々しい感じに共感したが、眞人はどちらかというと生まれつき戦う王子様である。

 

さて、私はもうひとつ有名な作品の主人公を思い出した。宮崎駿監督の弟子とも言える、庵野秀明監督が生み出した碇シンジである。

私はなぜか昔から碇シンジが嫌いであった。理由は色々あるけど、男性の醜い面を赤裸々に描きすぎていて、好きになれなかった。作品の傾向としても、都合よく美女3人が出てきてからんでくるのも好きではなかった。

しかしあれが庵野監督本人だとしたら…。

 

私が果たして宮崎駿監督のことが本当に好きかどうかは疑問がある。

今までの映画を観ていると、もののけ姫あたりからとにかくぐちゃぐちゃな敵や気持ち悪い生き物が大量に出てくるようになった。監督が病んでいるのか、もともともそういう志向だったのか…。なので本人の精神のありかたに少し疑問を持っていた。 

庵野監督はシン・エヴァンゲリオンでようやく「ハッピーエンド」というのを作れたんじゃないかなと感じた。自分の中のわだかまりに決着をつけたんじゃないかなと思った。

今回の宮崎駿監督もそんな感じがしたのだ。

 

宮崎駿監督の母親がずっと病気だったのは、実は鈴木敏夫プロデューサーのポッドキャストで初めて知った。彼は話がうまくて、するすると内容が入ってくるんだけど、母親が病気の最中料理をしていたから鈴木さんにもふるまってくれたのだそうだ。

個人的には、ナウシカの時から「ナウシカは監督の理想の女性なんじゃないかなー」と思っていたり、その後も女性が活発に活躍するアニメーションを観ては、おそらく彼の理想なんだろうなと思っていた。そして今回の眞人の母親ももれなくそのタイプである。

監督は、今回の作品で眞人に母親に対するわだかまりを解決させていると思う。つまり、彼自身が永遠にあこがれてやまない母親に対する思いをやっと昇華できたのではないかと。


今回は、監督の自伝の側面からの感想というか解釈を書いたが、物語本体に対する考察も書きたいと思っている。が、完全なるネタバレになるので、別のところに書いて後日公開できればしようと思う。

作品全体の感想としては、相変わらず清潔感のある行動力と思い切りのよい主人公、テンポよく進むキレのあるストーリー、謎が謎を呼ぶミステリーのような展開、90%がメタファーではないかと言えるような奥が深いたとえ話ファンタジーだったのではないかと思う。個人的な思いを昇華させる作品にしてはボリュームも表現も盛りだくさんだ。

味で言えば虹色だけど、美味しかった。



ところで先日お高いワインというのを試飲したのだけど、口に含んでから飲み込んだあとまで、大体8種類くらいの味がした。つまり「いいものは複雑さを内包している」ということだと思う。

2023年7月11日火曜日

エスター ファースト・キル

最初の「エスター」映画の感想はこちら。

https://pecharat.blogspot.com/2021/10/blog-post_29.html


アマプラに来るの早すぎでしょ!と思いつつ観てみた。

結構面白いと思う!

初回「エスター」ではとんでもないどんでん返しに多くの人が度肝を抜かれたことだろう。そりゃないわーって思った。

今回は、その設定をベースに活かしつつの展開。多くの視聴者にとって、事前にネタバレしている状態である。

だがしかし!

エスターの思惑とは別に、「別のどんでん返し」が今回も待ち構えていた。

 

エスターの欲望は、「父親の役割を果たす成人男性と恋仲になること」である。

この設定自体がタブーすぎるので、中には性的嗜好にどハマりするやばい視聴者もいることだろう。しかし面白いのは、世の中の性犯罪者は男性が多いのに比べて、エスターシリーズは女性が仕掛けていく物語である。

さて、エスターの母親役となる女性は、別の罪を隠し持っていた。これが今回のどんでん返しである。ボケーっと自宅で見ていた私は思わず「今回もやりやがった…」と心踊らせた。

女性VS女性の醜く、狡猾な争い。

そこに加わる、正直どうしようもないアホの息子(兄)。

そして、何にも知らない鈍感すぎる父親の男性。

一つのブラックコメディがここには展開している。

どっちもどっち、誰もが罪を抱え持つ家族。

一体誰が生き残るのか?!!


前回はエスターが一体どう生きるべきだったのかと保護者視点から頭を悩ませたが、そんなものも吹っ飛んでいった。

エスターは犯罪者でもなんでもない。エスターという、生き物なんだと思う。

彼女が欲望を満たしたエンディングなんかも見たいなと思った。


ところで、

「羊たちの沈黙」の続編である「ハンニバル」は、原作では別のエンディングがあるのだという。ウイキペディアで読んでしまった。

なんと、レクター博士の欲望を完全に満たすエンディングなのだという。

ジョディ・フォスターがそれを拒否し、次の代役も拒否したため、映画はあのようになった。

私は思った。もしかしたら、トマスハリスは、レクターそのものだったのではないかと。著者が、そういうエンディングを望んでいたのではないかと。


思わないか。それがタブーだったとしても、

悲しきヴィランの欲望が一瞬でも満たされるエンディングがあってもいいんじゃないだろうか。


個人的に、「ロードオブザリング」3部作の、ゴラムの終わり方が非常に好きだった。正しい終わり方だと思った。

最後の、ゴラムのあの幸せそうな笑顔が忘れられない。

とても純粋な魂のヴィランであった。

彼に、一瞬でも、あの笑顔を与えた作者は非常に優秀だ。視聴者がヴィランに「気の毒だ」と思っていた気持ちを、あの一瞬で全て満足させたのである。


その点から見ると、エスターシリーズは二流ホラーだと言わざるを得ない。私はやはり、人のエモーションに着目していたいと思う。

とはいえ、非常にテンポがよく、楽しめるホラーなので、とりあえずホラー映画を観たい方にはぜひ。

前作に比べるとすこし残虐表現が減っているかも。

2023年7月3日月曜日

聖なる鹿殺し

この映画はタイトルが気になってはいたんだが、今の今まで見ていなかった。なにしろタイトルが意味不明すぎるのである。

しかも中身も意味不明だった。

ジャンルは心理的ホラー。ちょっとアランウェイクなどの世界観と似ているかも。

 

とある条件が「マーティン」から提示され、それを果たさないと主人公以外の家族は全員死ぬのだという。

まずこれが「???」であり、A24だしヘレディタリーみたいに、とある法則に従って呪いがかけられているのかなと思っていた。

しかもマーティンは、その彼がつくったであろう「呪い」の内容をペラペラとしゃべってしまうのだが、これは、顔色ひとつ変えず彼が語る、「挑戦状」なのだ。

マーティンは、主人公をとにかく苦しめたいらしい。

ほかの人の考察を読むと、呪いが始まる前は主人公に父親になってほしくて、しつこくつきまとっていた、ということになっている。だが、主人公にはすでに妻とふたりの子供がいるのだ。そう簡単に離婚することもできない。

 

しかしこの映画の謎なところは、「どうやって呪っているのか」とか「そもそも呪いなのか」がまったく語られないところである。まるでNOPEと同じだ。NOPEも、結局あの生命体がそもそもどこから来たかすら語られない。

しかしだからこそ、たったひとつのディテールすら見逃したくなくて見入ってしまうし、後から色々気になって、巻き戻して何度も観察したくなる。

特に、「妻」が呪われないのが気になった。なぜなのだろうか。 

ひとつ、考察があるとすれば、この映画で悪いのは主人公であることは間違いない。しかも、彼はそんな挑戦をされておきながら、マーティンに土下座するどころか、捕まえて殴ったりする。そんなことをしても、他の3人が死ぬだけだ、と言っているのに。

「イニシュリン島の精霊」を見たときも思ったが、コリン・ファレルは最近こんな、「男の悪いところ」むきだしの役ばっかりである。しかもそこでも、バリー・コーガンと共演していた。(アイルランドの話だからってのもあるけど)

そこで、妻はどうしてるかというと、なんと旦那をきちんと疑って、自ら捜査をし始めて真実に行きつき、きちんと旦那を責めている。それが理由で生かされているのかな?とちょっと思った。

 

私の考察はまず

1.おそらくエンディング後も何か起きて結局、娘はマーティンになびき、主人公もマーティン側に屈服せざるを得なくなるだろう。妻はマーティンが「あんたの旦那浮気してるよ」と言っても一切驚かなかったし怒らなかった。彼女は、常に計算高く、「旦那が信頼できないなら逃げよう」と思っているに違いない。

それを見越して、マーティンは異常な執着心で主人公を巻き込もうとしていて、それはまだ続いているのでは。不幸にしたいのではなく、「手に入れたい」のでは?

2.どのみち主人公が屈して土下座して、許してくれ、俺の命をとってくれ、とでも言えば、許してもらえたのではないだろうか?

マーティンがどのような力を持っているかは、一切描かれていないが、何かしらの力で彼はあの家族の運命を握ってしまったのだ。もしかしたら呪術を勉強して実行したら、うまくいってしまったのかもしれない。(カリスマがあるとかではなさそうだったので)

主人公が突然、「これは呪いだ」と言わんばかりにいかにも呪術に使いそうなアイテムを部屋で探し始めるシーンがあるが、あのシーンだけが、「マーティンは呪術を使ってる」ことを示唆している。

 

さてこれを読んでいる方が、どのくらい霊力や呪いを信じているかはさておき。

私はインディージョーンズで大喜びしちゃうタイプなので都市伝説や心霊スポット、いわくつきの場所やアイテムには何か起きてもおかしくないと信じているほうだ。

タイには「徳を積む」という仏教の教えが浸透しており、それのせいで人が生きやすく生活しているといっても過言ではない。

フランスの古い教会に行くととんでもない安心感を抱くこともあった。

因果応報も必ずあると思っている。

私は本当は、神様の力を借りずに生きるべきだと思っていたが、あまりにも不運が続いたので、ついに京都のとある神様の元を訪ねた。

なんなら私の命をとってもいいので、とにかく縁を切りたい人がいる、と念を込めてお祈りしたのである。(いうまでもないが近所の神社にもお願いはしたが効果がなかった)

なお、京都にはほかにも「強い効果がある」と言われているアイテムや神社がある。そこの神社のお守りであれば、郵送してもらっても効果があると言われている。

 

さて、その後私は効果が出る瞬間を目撃してしまったのだ。誰を苦しめるかなど、私が決めることではなかった。私は、縁を切りたいと言っただけであとは神に采配をお願いしたのだ。

まあ、大したことではないけど、縁はしっかり切れました。

というのは、実はそこの神社でお願いするととんでもないことが起きる人もいるというので、覚悟の上だったのですが、命に別状はありませんでした。ちょっとメンタル壊されかけただけですw

 

私は神に生かされた、と大変感謝し、お礼参りも行きました。

最近思うのですが、人生は時々整理して「捨てるものを捨てる」ほうが、運が開けるのではないかと思っています。婚活していた時は、縁結びの神様にお参りもしてましたが、何も起きませんでした(笑)


2023年7月2日日曜日

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル、今年の映画の首位を争う結果に!(個人の首位です)

俺たちのハリソンもついに80歳を越えようとしている今日この頃。

実はそれほど期待していなかった「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」でしたが、ガンガン引き込まれ、息つく間もなく怒涛のクライマックスへ突入。とてつもない熱量とスピードを感じました。「またあのジェットコースター乗りたい!」という感覚。懐かしの、アンチャーテッドをプレイしているような、中毒性のあるスリルがそこにあったと思います。

あの中毒症状を引き起こす冒険活劇エンターテインメントが帰ってきた!!

そう思いました。


この映画の唯一の欠点を先に挙げておきます。私は、このシリーズのありえないSF設定とかは全然楽しいのでいいんですが、

ダイビングにおける急浮上は非常に危険です。減圧症はかからない人も確かにいますが、かかった身としては慎重な浮上を強くお勧めします(イントラかダイコンの指示通りにすることと、うっかり浮上しないために、息をちゃんと吐くこと)。また、映画でダイブ前に怖くてお酒を飲んでますが、あれはタブーですww絶対に真似しないでください。

減圧症の危険性はどのくらいかというと、マイクロバブルが脳内血管に残ってしまったり、脊髄を圧迫した場合は生命の危険があります。

そんなこと言ったらバイクから飛行機に乗ったらもっと死ぬやろとか、列車の上で障害物に当たって落ちたのになんで生きてんだとかツッコミどころ満載なので、あんまり意味がないかもですが、念のためw 

ダイバー役のバンデラスはやはりかわいかったです。はしゃいでました。

個人的にはネタバレするなとハリソンが動画で言っているので詳細は伝えられませんが、とにかくダイアルが引き起こす奇跡の力が無茶苦茶すぎて面白いです。ここはかなりドキドキするので見入らざるを得ない。

映像としても見ごたえがあります。

また、そこからの、インディーの、散々伏線張った結果の最後の夢が、もう切なくてね。

ハリソン・フォードの演技力たるや!!!いつもエンタメ系の映画が多くてアカデミー賞には縁がないものの、芝居の力はものすごいものがあった。普通に感動していい話だなって思ったし、冒頭からここまでインディーは考古学に切ない憧れをもって臨んでいたのだと思うと、胸が痛みました。

インディジョーンズシリーズの好きなところはそこなんですよね。

必ずヒューマン・ドラマが絡んでくる。

特に最後の聖戦は、ヘンリーがインディーを失ったと思った時の「私は心の準備が出来てなかった。あの子にはなんにも教えていないのに…」のくだりとかぐっときます。

あの映画ってずっと冒頭から「わかりあえなかった父と息子」が衝突してる話で、お互いをわかりあって、そして、クライマックスで「父」を意識してその手を取るところまで、実に見事に書かれた脚本だと思います。

また、今回はヒロインのヘレナが「お金しか信じない」と言って実に現代人らしく考古学の夢を無視しますが、最後にお金より大事なものを見つける、という話にもなっています。この変化もぐっときますね。全員が救われて終わる、いい話だったと思います。


私が初めて見たインディーは「最後の聖戦」で、その時はアメリカにおり10代前半でした。あの頃やはり大ヒットを飛ばしており、コカ・コーラがコーラを聖杯に見立てたパロディCMをやっていたのを非常によく覚えています。

あれから34年、私はインディーのことを忘れることはなかったし、インディーのおかげで「アンチャーテッド」というゲームも出来たんだと思うし、考古学がヒットしたから「スプリガン」もできたと思うんですよね。インディーのおかげでナチスのことも知ったし、戦争に興味をもち、コールオブデューティーをプレイするきっかけにもなった。

そういう意味では非常に私の人生に活力をくれたシリーズだったと思います。

 

あとやっぱりハリソン・フォードは、大好きです。特にインディーは、ちょっと内気な感じがするのがいい。暴力はふるうけれど、ほんとはやりたくないんだ感があっていいなと。あと純粋すぎて考古学の遺物に執着しすぎな変人なところもいいですね。