2021年9月26日日曜日

レミニセンス、観てきました

これは観ようか結構迷いました、

10月はまた観たい映画がてんこ盛りです。あっと言う間に007の公開が迫ってしまいました……あと自分の性格的にDUNEは絶対観ないといけないと思っていますw
まあ福岡は割と映画がさくさく終わっちゃう地域なので、レミニセンスは観るなら今しかないだろうなと思いました。

多分あんまり人気ないしw

私個人としては、結構いい映画だな~と思いました!人を選ぶかもしれない……。

きちんと構成されているミステリー映画です。脚本がとてもしっかりしている。そこに乗せてくる恋愛要素、愛の要素も良い塩梅です。女性監督ならではのきめ細やかな描写がそこにあったと思います。

逆に言うと、ドンパチ派手な映画が好きな男性には刺さらないだろうな~と思いましたw

8月は特に派手派手映画が一気にリリースされましたし…。

欠点を挙げるとすれば、116分の尺に詰め込みすぎですね。入りきらないところをヒュージャックマンのナレーションで補ってしまってるのがダイジェスト版みたいでちょっと残念。ウエストワールドは尺がたっぷりありすぎて、観てるほうは多少つらいところがありましたけど、その分独白には頼らずに描けたのかもしれません。もうちょっと時間とってもよかったんじゃないかなあ…

詰め込んでいても、要所要所のエピソードは丁寧に描いているなあと思いました。

あとは、ちょっとひねりを入れたいのはウエストワールドと同じなのかもしれないけど、時系列が時々ポーンと飛んじゃうので、時々「あれ?今記憶なのか現実なのかどっちなん?」というのがあって、「わからん!」とイライラしちゃう人には向いてないんだろうなと思いました。

結構冒頭で困惑するのが、主人公のニックがヒロインの「メイ」に異様な執着を見せ、周りがドン引きして止めるくらいなのですが、その執着の理由が最初はあまりきちんと描かれないところなんですよね。あとからわかってくるのですが。そこも最初は安っぽい恋愛描写なのかなとイライラ感をつのらせるので、謎が芋づる的に発生して、後半から少しずつなんだかわかってきて、というミステリーが楽しめないといけないので、忍耐は必要なのかもしれません。

私は、背景や小道具や照明の使い方など、映像の美しさがよかったと思います。冒頭から、全体的にオシャレだなあと思ってました。近未来的なSFというよりは謎にアンティークな道具などが出てくる不思議な世界観です。でも私はバキバキのSF描写よりもそっちの方が好きだったりします。正直本作はSFと見せかけてSFっぽいミステリーファンタジー映画なんだと思います。ちょっとテリー・ギリアムっぽさがありました。水を使った描写もとても綺麗でした。

テネットみたいな緊迫感やスケールのでかさはないので、ふわーっとした、でも決して明るくはない、ダークよりのディストピア感を楽しめる人ならいけると思います。

私は最初、「正直ヒュー・ジャックマンだと顔もうるさいしあんまりそぐわないのでは」と思っていたのですが、

クライマックスに向けて、ヒロインへの想いを爆発させる芝居などは、ヒュー・ジャックマンはぴったりな配役で、ああそのために呼ばれたんだろうな……って思いました。

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