2021年12月21日火曜日

RDR2 (2)元カノとのデート

メアリーから手紙が届いた。信じられねぇ。俺たちはアジトを転々としてるってのに、なんで住所がわかるんだ。あり得ないだろ。メアリーが天才なのか、それともヴァイオレットエヴァーガーデンが探してくれたのか。

とにかく、元カノに「助けて」なんて言われたら、どーしても会いに行きたくなっちゃうのが男ってもんだ。情けない話だが。

メアリーは元気そうだったが、事情を聞くと父親がなんか大変らしいので、後をつけることになった。メアリーと探偵ごっこをしてる気分だった。ああ、なんて楽しいんだ。メアリーの父親にはボロカスに言われて結婚を諦めたってのに、メアリーは相変わらず最高だった。

メアリーは母の形見であるブローチを勝手に売り飛ばす父親を見て激怒。仕方ない、俺が力ずくで奪い返してきた。まったく、なんでここまでやっちまうんだか。

でもメアリーが俺のことを好きだとしたら、このお人好しなところだ。いいひとをやめてしまったら、もう手紙すらくれなくなるだろう。力尽くで奪い返したけど、暴力はやめておいた。彼女のためだ。ああ俺ってなんていいやつなんだろう。

ご褒美なのかわからないが、メアリーに「観劇しよう」と誘われた。久々のデートに、俺はついついテンションが上がってしまうのを、極力抑えて「そうだな行くか」なんて気楽な返事をした。でも多分バレてる。メアリーには、俺の気持ちはいつもバレてる。だから好かれている。変な関係だ。でもわかっている。実は俺たちは、両思いだってことも。

別れ際に、感極まったメアリーに駆け落ちを迫られたが、俺はそれがくるのもなんとなく読めていた。もっと金がなければ、真の自由は得られない。

もし、あそこに残してきた大金が手に入ったら、その時こそ俺は自由だ。

メアリーは手紙を書くと約束してくれた。

だからなんで俺たちの住所わかるんだよ、おかしいだろ。


俺たちは元から両思いだった。俺がギャングをやってなかったら、うまくいってたはずだった。でも、物心ついた頃からダッチは父親以上の存在だった。

おかしな話だが、俺たちは、ギャングをやめるために、ギャングをやっているのだ。

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