2023年2月10日金曜日

The Backroomsはみなさんご覧になりましたか

Kane Pixelsという17歳の少年が、Youtubeに公開した「The Backrooms」が非常に人気が出たということで、A24スタジオ(監督ジェームズ・ワン)が映画化すると聞き、私も観てきました。

途中の広告がなぜかすべて怪しい副業広告でしたが(笑)。

これ、ノリが完全にCONTROLで私好みでした。

都市伝説をもとにでっかく話を広げた風ではあるのですが、

低予算だろうし、役者もほとんど出てこないし、どこまでがセットでどっからがCGかは私にはわかりませんでした。が、非常にホラー映像として上手いなと思います。何が上手いかというと、「見せない技術」ですね。

特に、科学者が録画したビデオを分析しているとき、ちょこっとだけしか見えていないバケモノを、解像度荒いのにクローズアップして一生懸命観ようとするあの感じ、よく夏にやってる、「心霊写真・動画特集」のアレに非常に良くにていますよね。 

解像度が粗いのも、バケモノが少ししか見えないのも、低予算であることを逆手にとっており、まさにブレアウイッチプロジェクトを思い出します。

一か所、完全にオマージュだなと思うシーンがありました。

あらすじは、科学者がなんかの実験でThreshold(これはCONTROLにも出てくる単語で、スレッショルドと呼ばれているが、正確にはスレッシュホールドという風に私には聴こえる)を開いてしまう。別次元への扉のようです。ですが、この中では不可解な現象が起き、謎の化け物が追いかけてきたり、どっかですごい悲鳴が聴こえたりします…。

Presentationという動画を見ると、このThresholdを別次元のストレージとして使うべく、便利なモノとして紹介しています。マネタイズするつもりなのでしょう。このプレゼンテーション動画がうさんくさくて最高ですね。 

ところで、タイトルですが、「バックドア」はIT系のみなさんはご存知のように、システムに悪意を持って侵入するための裏口を表す言葉ですよね。 

backroomsって、そういう世界のセキュリティホールみたいなもので、異次元への侵入口からうっかり入ってしまった、「裏の部屋」ってことなのかなと想像しました。

話としては完結しているとは思えなかったので、映画化は楽しみですね。

 

ところで、Kane君は他にどんな動画をつくっているのかと観てみたら、「進撃の巨人」の二次創作動画をつくっていたのですが、これがまたクオリティが良い。

彼は、基本的にわざと解像度を下げたり、ノイズをめちゃくちゃいれたり、古いシンセみたいな音や音楽を入れて、めっちゃレトロに仕上げてくるのですが、これが進撃の世界観にもよく合っています。

無茶苦茶暗いの。でもあれ、ホラーですからね。いうなれば。

日本で映画化された映像より、こっちのほうが私好みではある。もともと、あれ日本が舞台じゃないからね…。

若い子で、あそこまでレトロな画が創れるというのは、多分、ブレアウイッチプロジェクトはもちろんのこと、「IT FOLLOWS」みたいなのも観てると思いますね。もしかしたらマットリーヴスのクローバーフィールドHAKAISHAも観てるかも。都市伝説っぽさバリバリだったし、一人称視点だし。あとCONTROLやSCP財団も多分知ってそう。


何より夢があるなあと思っていて、まあ日本でも、81歳のおばあちゃんがアプリつくったりしてましたけども。

自分がこだわってつくったものを発信していくのは、そもそも私がインターネットを始めた理由だったんですよ。

誰かに見てもらわなくても、見てもらってもいい。私は、お金目当てでもない、ただ「発信したい」「発表したい」という気持ちを、大事にしたいと思います。

そんな個人の中から選ばれ、今回みたいに「映画化」というチャンスが、おとずれるわけですからね。インターネットって本来そう使われるべきだと、思いますね。

 

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